こんばんは、2月7日頃のダーレクです。
『それを言葉という』を聴き込むのに夢中で感想書くのすっかり忘れてました。『パーフェクトライフ』『ハルキオンザロード』に次いでマイ殿堂入り曲になりそうな勢いです。
書き下ろしと言っても、『空に歌えば』のように昔の曲を手直ししたものだったんですね。どうりで『つじつま合わせに生まれた僕等(2017)』のポエトリーを彷彿とさせたり、「理論武装解除」という単語が込められているわけです。
https://lyric-speaker.com/feature/lyric-speaker.com
それを感想という
相変わらずカップリング曲は期待を裏切りません。今回もありがとうございます。
こういう応援歌は、武道館を終えた今の秋田さんのあるべき姿だと思います。
って言うとプレッシャーになりそうですが、『ラブソング』や『リビングデッド(検閲済み)』で敵に回した側にさえならなければ、好き勝手やってもらった方が嬉しいですね。
それを出羽良彰という
今回、個人的に衝撃だったのは“amazarashiらしくない”サウンドの方でした。なんだあれ、映画のサントラかよ。こういう曲こそインスト版が欲しいものです…。
去年辺りから薄々感じてはいたんですが、最近の出羽さんやばくないですか。まさに「縁の下の力持ち」の擬人化。
特にBメロは、専門知識が無く伝えづらいですが「ラ→ソ→ファ#→ド#」の流れが完全に涙腺を破壊しに来てます。部位破壊報酬でダーレクの大粒ナミダでも貰えるのでしょうか。
『月が綺麗』のサビ後半にあった「ミ→レ→ド#→ミ」からも謎のエモさを感じますが、何か共通点があったり…?
それをポエトリーリーディングという
そうは言っても、満場一致で驚いたのはやはりAメロでしょうか。歌い出しがポエトリー、Bメロ以降がメロディアスになるのは『ぼくら対せかい』と似ていますね。
「全ての人に忘れ去られる事が終わる事だとしたらその時僕は既に終わっていた」って表現すごくないですか。いわゆる"二度目の死”を逆手に取ってリビングデッドチックな皮肉になってしまうなんて。
「心にも無い事言って」って心に無いなら言えねぇよ
僕は伝える事さげすんだりしない それを届けて
死に損なった朝が眩しい 出掛けさせられてる毎日に
千切れた涙を銃弾としてこめろ それを言葉という
サビの歌詞はもはや図抜けた完成度だと思います。『リビングデッド』のサビもそうでしたが、僕はこういう揚げ足取りっぽい理屈が結構好きなので「いいぞもっとやれ」って言いたくなりますね。笑
小学生の頃とか『上を向いて歩こう』を「上向いて歩いてたら前見えなくてぶつかるじゃんwww」ってバカにしがちでしたし、高橋優の『福笑い』も「笑顔って言葉じゃねぇからwww」って嘲っていました。
「ドブネズミみたいに美しくなりたい」なんかもそうですね。
でも、最近はそういう“小学生にバカにされる表現”って素敵だなあと思ったりします。
そんなわけで「心にも無いってそういう意味じゃねぇよバカかよwww」って当時の僕に言われそうなこの表現も大好きです。
あと、「千切れた涙を銃弾としてこめろ」と「涙枯れぬ人らよ歌え」もなんだか似ていますね。やっぱり『リビングデッド』とはテーマが同じなだけあって、雰囲気は対照的なのに言っていることは類似しているように思えます。
一方、Cメロのラップっぽさは『あとがき』譲りでしょうか。ちょっぴり懐かしい響きです。
それを最高傑作という?
「amazarashiの“最高傑作”とは何なのか」では、僕が思うに『命にふさわしい』が最も完成度の高い曲だと話しましたが、『それを言葉という』もそれに匹敵すると考えています。
「それでも」要素、酒要素、比喩、哲学、メロディ、気迫、コラボ相手との親和性など((ry
に対して、
「それでも」要素、比喩、哲学、メロディ、コラボ相手との親和性、そして今回はポエトリーリーディングというamazarashiの強力なアイデンティティが備わっています。
あとは「ホームに吐き出された」を酒要素とするか微妙なところです。笑
ここからは主観になりますが、僕に言わせれば『それを言葉という』は紛れもなく名曲と言えます。だって脳内再生するだけでドキドキするだなんて、もうそんなの恋じゃないですか。
『さよならごっこ』で「今年もいいね!」と思った矢先のこれですよ。こんなに凄まじい曲だとは想定してなかったので未だに曲名と中身のイメージが一致していません。
それを答え合わせという
歌詞の世界観を考えると、タイアップ相手的にストーリー調ではなくスタイリッシュに己の哲学を語る感じではないかと思っています。もう本当に勘でしかないですが。『フィロソフィー』と『月が綺麗』を混ぜ合わせたようなイメージ…とか言っても伝わるわけないですよね。笑
あと『命にふさわしい』みたくフレーズの締めの言葉として「それを言葉という」って歌いそう。
また、ダークというか落ち着いた曲調や編曲になるイメージなのですが、『月が綺麗』を裏声祭りのピアノ曲と予想しといて裏声の欠片も無いめっちゃキラキラしたギター曲を聴かされた身なので、真逆もありそうな気がして困ります。一応、裏声は無しに一票。
改めて読むとバーナム効果みたいのを疑ってしまいますが、歌詞の世界観、「それを言葉という」の使い方、裏声の有無については当たってると言えるのではないでしょうか。あとはポエトリーさえ予想していれば完全勝利でした(?)
それを最終章という
こんにちは、秋田日記を読んだ後のダーレクです。
本人が言うなら間違いありませんが、『それを言葉という』で「言葉」というテーマは終わりなんですね。まあ確かに秋田日記の歌詞を見る限りその方向で続ける気はなさそうでしたし、僕の中でいい感じに謎が解けてスッキリしました^^
僕から一つ問題提起をするならば、「過去の詩のフレーズに頼り過ぎないこと」が今後の秋田さんの課題だと思います。…なんだか死ぬほど偉そうですね。死のうかな。
例えば『フィロソフィー』では『たられば』の詩を、『独白』ではその『フィロソフィー』の詩をそれぞれ引用していて、そのお陰もあってかどちらも安定した名曲の地位についているかと思います。少なくとも僕の主観ではそうです。
今作『それを言葉という』にも過去の面影を感じるフレーズが沢山ありますが、そういった貯金を切り崩すような作詞でいつまでも続けられるはずもないですし、まさにこれからが見物だと思います。
うーんやっぱり偉そうですね。ほんとすみません。
メジャーデビューから9年弱も続けてきて、特に去年は新曲のリリースが少なくて寂しかったのですが、その分“量より質”にシフトしているような気もします。
早とちりなだけかもしれませんが、そうだとしたらそれはそれで期待してます。言いたい事はこれで全部。
僕自身も最近は歌詞カードで歌詞を追いながら曲を聴くということが少なくなりました。
唐突な今更ですがこれめっちゃ共感しました。僕もamazarashiを知った頃はあんなに重要視していた歌詞より、最近はサウンドで感じることが増えたような。
ってのが秋田さんの意見を汲み取れてるのか自分でもよく分かりませんが、もちろん歌詞が変だとガッカリするので歌詞は大事です。
当初は微妙だと思っていた『月曜日』を好きになった頃からその傾向が強くなった気がします。メロディあってこそのメッセージ性と言いますか。なんにせよこんなとこで共感させてくる秋田さんは超能力者かもね。