こんばんは、ダーレクです。
ツアーやフェス、秋田日記などを経て、依然厳しい生殺し状態が続いておりますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。僕はもう無理です。他のアーティストを漁って気を紛らわせています。
それはそうと、少し前に投稿した「武道館のナモナキヒト風に歌詞を検閲しても死なない曲はあるのかキニナルヒト」が僕の中で好評だったので第二弾を考えてみました。
タイトルにもありますが、「君」「あなた」といった言葉は少なからず自分に向けても歌われてる気がして、親近感が湧くこともあれば鬱陶しく感じることもあると思います。
って謎の前置きはどうでも良くて、要するに英訳して“you”, “your”, or “yours”になる単語を禁止しても生き残る曲がどれくらいあるのかなぁという検証です。
ちなみにポエトリーリーディングの曲はざっと見た感じ独り言が多くて楽勝そうだったので省きました。
惜しくも外れてしまった曲
『バケモノ』
彼は化け物 嘘を食らう獣 一人に一人 誰も彼もが背後に匿う
その隠し事 蓋をしてる腫れ物 君の背後にそびえ立つ影 ずいぶん巨大だな
“僕”と“彼”を巧みに使って一人称と三人称を行ったり来たりしていたのに最後の最後で脱落してしまいました。
でも僕はこういう構成が好きなのでもっともっとお願いします秋田さん。
『自虐家のアリー』
お前なんかどこか消えちまえと 言われた時初めて気付いた
行きたい場所なんて何処にもない ここに居させてと泣き喚いた
「お前」で脱落という珍しいパターンでした。僕の調べた限りアウトだったのはこの一回ですし。
この曲もまた、一人称視点と三人称視点を行き来する僕好みの構成です。
ミニアルバム「あんたへ」の皆勤賞
まえがき:あんた
あんたへ:あんた
匿名希望:君
冷凍睡眠:君
ドブネズミ:君
終わりで始まり:あなた
あとがき:あんた
amazarashiのアルバム史上、「あんたへ」のみ全て “you” を持つ曲で構成されていました。それこそ「お前」さえあればコンプリートだったかもしれません。
“伝える”がコンセプトだったというのがよく分かりますね。
最終的な生き残リスト
「0.」
つじつま合わせに生まれた僕等、ムカデ、少年少女
「爆弾の作り方」
無題、カルマ
「ワンルーム叙事詩」
奇跡、ポルノ映画の看板の下で、ワンルーム叙事詩
「千年幸福論」
デスゲーム、逃避行、美しき思い出、14歳
「ラブソング」
アポロジー、ハルルソラ
「ねえママ あなたの言うとおり」
ミサイル
「あんたへ」
無し
「夕日信仰ヒガシズム」
ヒガシズム、もう一度、穴を掘っている、雨男、ヨクト
「世界収束二一一六」
多数決、百年経ったら、ライフイズビューティフル、吐きそうだ、スピードと摩擦
「命にふさわしい」
命にふさわしい、数え歌
「リビングデッド」
リビングデッド
32/88曲で36.4%が「君」無しの曲でした。(数え間違いの誤差は悪しからず)
並べてみると意外とあるもんですね。(ちなみに「僕」「僕ら」を消すともっと凄まじい結果になります)
ポエトリーリーディングのように独り言チックな曲か、誰か第三者に向けた曲、「どうか生き残ってくれないか(誰とは言っていない)」などの抜け道を使った曲が生き残りがちでした。
その中でも少し性質が異なるのは『数え歌』ですかね。歌詞の世界観と距離感が本当に洗練されていて、読むだけでも実際に聴いても心地よい一曲です。
というわけで、ありきたりなJ-POPが嫌いな人には上記の曲たちがオススメですよ(?)