雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

『スピードと摩擦』に出てくる母音は“e”が一番多いはずなので検証します

こんばんは、ダーレクです。


初期のamazarashiと言えば、字余り的に言葉を詰め込んでその世界観で魅了するスタイルが主流でしたが、時が経つにつれて韻を踏んだりポエトリーを駆使したりと工夫も増え、より楽曲が彩り豊かになっていきました。


その中でも分かりやすい転換点は『風に流離い』でしょうか。当時のインタビュー記事でもサビの特徴的な韻踏みについて少し語られています。

「風に流離い」というフレーズは母音が“ai”で韻を踏む言葉を考えててふと出てきただけなんですが、どこに辿り着くか分からないままフラフラ歩いている感じが、今の僕にピッタリきたんだと思います。


風に流離い

風に流離い

  • amazarashi
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そして本日の主役、『スピードと摩擦』は更に尖った韻の踏み方でお馴染みの一曲です。例のごとく当時のインタビュー記事を見てみましょう。

──短いセンテンスを連ね、リズムよくスリリングに世界観を紡いでいくリリックは、いつにも増して文学的な印象を強く受けました。今回の作詞に関してこだわったところを教えてください。

語尾を"e"で韻を踏んで、センテンスの区切りも言葉数もある程度決めて、始めから定型的な“詩”を書こうと思って作った曲です。あとは隠喩表現とか、ちょっと煙に巻く表現をやってみたいと思ってました。amazarashiは直接的な、説明的な歌詞が多かったので。何か縛りの中で作ったら面白いものができるんじゃないかっていう実験的な側面もあります。


スピードと摩擦

スピードと摩擦

  • amazarashi
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今となっては有名な話ですが、この曲はCメロの一部以外の歌詞が全て、フレーズの最後の音は「〜て」「〜れ」など“e”で統一されています。


“ラブホテル”や“難破船”で揚げ足を取ろうにも、実際メロディに合わせて歌ってみると“e”がとても強調されていることが分かると思います。


そのアドバンテージで「“e”こそが『スピードと摩擦』の母音界最強なのではないか?」と考えた僕は、さっそく歌詞とにらめっこを始めたのでした。



前置きはいつもよりカッコつけたつもりですが、ここから知能指数が大幅に下がるのでご注意ください。笑



ルール説明


手順1、歌詞を並べます

スピードと摩擦

手順2、母音にします

ういーおおああう

手順3、数えます

あ…2
い…1
う…2
え…0
お…2


後はこれをひたすら繰り返すだけです。簡単ですね(白目)。


母音への変換作業も骨が折れましたが、何より集計作業がゲシュタルト大崩壊だったので気が狂う前にババっと数えました。

多少の誤差は大目に見てくださいお願いします…。


一応、『スピードと摩擦 Vowel Ver.』の歌詞も貼っておくので皆さんも順位を予想してみてください。



『スピードと摩擦 Vowel Ver.』


いえあえああいおういえああええ えいえうういあえういおいおおあえ
おうおいおいおうういおいえいえ えいあうおおういあ、あああああえん
いああっえ ああああういえん おいおうえっえ おうおういうえん
ああうああっえ おうえうああっえ うえいあえおいえ あおああんおええ

ういあいおあいおうあえん いあんおおあいおううえい
いううおうあおおうあえ ああううええっえうえ

あうおいあいいうおおえ いいういういおいうえ おえおうんうええあうえ いあんいえんおおんうえ
いおあうあえあうあえ おうあおう いあおああえ おおいあいあああえあえ おうおうあううあええ 

おうあいあういおいあおおあいえ いあ、いあういいあおああいおおうえ
うああいおおおあおいんああいえい おおいおううおおあいああおっえ
あああっえ いえうああいえい いあいいおええ うあおあいあえ
ああうああっえ あいえうああっえ うああいおええ あおああんおええ

えおおおいおおうんいえん いおいいああういんあえ
えいいあえいいおうんえい いういあああいおうえう

おうおうおいおあうおえう おあいあいおうんえうえ おおあああうおおあえ いうおんえいあおおあえ
おえおおいおんえあうえう えうおいいあうあーえん いおいあいああえおいえ あおういううおいんあえい

おあっうおいあいいあああっえ あいえうあおおいういあ
おうあえんえおうえんいえ いおああいえいあ
あおおいいおえおいえいああ いおいあいいいいおおえうおおおいいあ

ういーおおああう いああおいあいえ
ういーおおああう あいおうおおあいえ

あいあいいあっあおいえい えうえいあおういおおえん あいあっえあいあういえ あああえうおあおういえ?
いああいああおあえんえ いいあえあおうおううえい いおういうあうああうえ いあうあううああうあえん

ういーおおああう あいおうおおあいえ


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結果


あ:178
い:145
う:108
え:114
お:136

ん:26
っ:13
ー:4
、:2
?:1


我らが大本命“e”は、母音界ワースト2位でした。


覇者となった“a”とのポイント差は1.5倍以上。1番を数え終えた時点で察しがつくほどの完敗でした。


そもそも歌詞にも何度か登場する「スピードと摩擦」に“e”だけ使われていなかったなど、実はむしろ不利だったのかもしれませんね。


けれど“a”の勝因は正直よく分かりません。日本語ではア段の音がポピュラーなんでしょうか。


実際に数えた苦労の割に「あ、そうなんだ。」しか得られないなかなか虚しい結果でした。






え、冒頭で触れた『風に流離い』の母音も数えろって?