雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

amazarashi大好き系ブログ

「ボイコット」の感想の一つ一つをつまびらかにしたくてペンを取ったわけですが!

こんばんは、ダーレクです。社交辞令抜きで皆さんお元気でしょうか。


今のところ僕は無事ですけど、不慮のパンデミックのせいで学校は閉鎖、国境が完全に封鎖される前に慌てて帰国する人ばかりで、唐突な別れの数々に打ちひしがれていました。

人の流れが早いために定期的な別れというのは留学生の宿命なのですが、それが更に早まると惜しむ暇もなく終わってしまいますので…。

いずれ来るさよならを忘れないで
どんなさよならも、後悔をもたらすものだが
思いがけないさよならっていうのは、寂しすぎる


『リタ』の詩が27ヶ月越しに沁みました。

www.amazarashi.com


そうそう、今回は「ボイコット」を3週間ほど聴いた感想を書き留めに来たのでした。

誰かに読んでもらおうとするには遅すぎる投稿ですが、ゆっくり聴き込んでから考える方が書きやすいのでやむなし。


APOLOGIESでは久しぶりに秋田さんによる全曲レビューまで掲載されていましたね。メメント・モリでも読みたかったのに。

「そうなんだ〜」という発見より「そうですよね〜」という共感が多かったかも。


ナタリーのインタビューでも若干異なる話をしているので必見です。って僕が言うまでもありませんね。

natalie.mu


そんなわけで、全曲好き勝手に思ったことを書きました。




『拒否オロジー

拒否オロジー

拒否オロジー

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前作同様の開幕ポエトリーリーディング


比較しろと言わんばかりの立ち位置にある『ワードプロセッサー』と比べると、テンポの関係上、勢いではどうしても劣ってしまうので、初見の人がどう思うのかは気になるところです。

少なくとも今年のフェスではこの曲がトップバッターだろうし。いや、どうせ中止になるか。


しかし、ワープロの魅力に気付いたのが武道館ライブで聴いてからだったのに対し、今回は咳払いや『ラブソング』っぽい間奏でのコーラスなど、僕の関心を引くギミックがちょこちょこ搭載されていたので早めにスルメ曲の地位を確立できました。

折角ならおーおーはもう少し長めに聴きたかったものですが、そうすると曲全体が変に長くなってしまうのかもしれませんね。

アジカン『解放区』やCö shu Nie『gray』など、一方通行的な曲が最近の僕のトレンドになりつつあるので、ゆくゆくはそういう構成の曲がamazarashiにも増えていったら嬉しく思います。

「色々あったな」では済まされない、色々の一つ一つを


歌詞には『未来になれなかったあの夜に』でも使われていた“色々”が飽きもせずこりもせず再登場。

そろそろ「色」がゲシュタルト崩壊してクッキングパパに見えてきそうですが、これは元はと言えば『月光、街を焼く』に出てくる一節に由来しています。

色々あったの色々を 未練がましく箇条書き


しかも面白いことに、クライマックスの韻踏み単語四連発というスタイルも、拍子やメロディこそ若干違えど同曲と酷似しているのです。


色々あったシングル”にポエトリー枠としてカップリングされた、amazarashiの中では影の薄くなりがちな曲ですが、数年を経て臓器移植のような形で秋田さんに再び着目されるとは思ってもみなかったことでしょう。

月光、街を焼く

月光、街を焼く

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『とどめを刺して』

とどめを刺して

とどめを刺して

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期待以上でも以下でもなく、そのド真ん中を貫かれました。これまた前作2曲目『空洞空洞』と同じく一風変わった雰囲気でリスナーを惹き込むリード曲のようですね。

Cメロでリズムが捻くねるところにも近しいものを感じます。理論武装解除で『空洞空洞』のCメロを平然と裏拍でギター鳴らしてたのは衝撃だったなあ。

この曲もこの曲で「最高な気分なんだ」のタイミングが未だに掴めません。秋田さん、本当にこんなもんライブで歌えるのでしょうか…。笑


初めて曲名を見た時は「もういいよさっさと僕を殺してくれ」みたいな物騒な曲かと思いましたが、己の殻を破ろうとさせる応援歌的な立ち位置でしたね。だからこそMVの病み病み解釈は不服。

“amazarashiらしさ”としてはいつもより抽象的だった気がします。暗いけどメッセージソングだし物語もあるし…みたいな得体の知れないハイブリッド。温かい空虚(?)

結末を見るにポジティブな曲とは言えませんが、少なくとも僕はめちゃくちゃ勇気を貰えました。

ねえ二度と泣かないように 君を見くびる君にとどめを刺して


アルバム通して僕が最も勇気を貰えたフレーズです。今後の“やらない後悔”防止に一役買ってくれそう。

ちなみに僕は冒頭の事情でやらない後悔が一つ増えました。愚かだなぁ。(下弦の壱並感)


『夕立旅立ち』

夕立旅立ち

夕立旅立ち

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理論武装解除」での弾き語りの完成度が高すぎてむしろ音源化を恐れていたこの曲がついに。本当にどうやって原曲(?)を超えるつもりかと思っていましたが、なんとめちゃめちゃポップになりましたね。

amazarashiとして改めて聴かせるほどの歌詞でもないかなと思ってずっとリリースしてなかったんです。」という秋田さんの意識に出羽さんのアレンジも寄り添ったというか、エモさゴリゴリのあまざらし編成と比べると良くも悪くも普遍的にはなったように思えます。

それを当初は“劣化”と呼んでいましたが、ぶっちゃけ聴く時の気分次第です。なんだかバンド編成の方が笑ってさよならできそうじゃないですか。

ちなみにサビの鼻濁音の心地よさならアルバムでもトップクラスでした。

過ぎ去る家々を数えて
その数の人生 その数の別れ
僕はまた一つ賢くなる
「あん時ああすれば」 それも過ぎ行く風景


共感しやすい情景を韻を踏んで歌っているサビも秀逸ですが、僕が大好きなのは2番Aメロ。

「過ぎ去る家々を数える」という意味不明な文から、無意識に“車窓”を連想させられていると気付いた時の感動はなかなかのものでした。

そして破壊力のある普遍性「後悔」を、あえて話し言葉ナチュラルにぶち込んで胸を苦しくさせたところで無常にも水に流す伏線回収。本当に完璧な4行だと思います。


『帰ってこいよ』

帰ってこいよ

帰ってこいよ

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秋田日記で明かされていた詩の中でもかなりのボリュームを誇っていたので、一体どんなメロディが紡がれるのかと心待ちにしていましたが、まさかの8分の6拍子。

ピアノや歌詞の密度が濃い代わりに、主旋律はシンプルに落とし込んできたなあという印象です。

とはいえ「1番、2番、3番でメロディが若干変わる」という歌詞詰め込み型の個性が存分に発揮されていて、結局いいごちゃごちゃ具合になっています。どうりでヘビロテしても飽きないわけだ。

どうせ出てくつもりなんだろ この町ではみんなそう
決意は揺るがないか 迷いなどはないか
故郷を捨てるつもりか 気に病むな、それでいい
振り向くな 立ち止まるな

この町が嫌いだとみんな言うが 早く出ていくんだと決まって言うが

帰ってこいよ 何か成し遂げるとも、成し遂げずとも

地方都市と呼ぶにもはばかられる様な町に留学してる身としてはダイレクトに共感できる歌詞です。来る人来る人この町に耐えかねて大都市に移っていきました。それを本物の故郷で経験してきた秋田さんの想いはきっとレベチなのでしょう。

幼い頃に遊んだ校舎の壁が ひび割れた分僕らも傷ついた

「長く生きてきた分、辛い事も色々あったよね」というJ-POPみたいな歌詞が、秋田節によってこうもロマンチックになるのですね。故郷と時の流れの融合が上手すぎる。

信頼出来る人が傍にいるならいい 愛する人ができたなら尚更いい
孤独が悪い訳じゃない ただ人は脆いものだから すがるものは多い方がいい

このフレーズには毎回胸が締め付けられます。メロディが落ち着くにつれて歌詞が弱気(?)、冷静になっていく流れは鳥肌ものです。そこから「真っ黒な夜」でより一層ゆったりしていくのがまた。


発売から暫くして公開されたリリックビデオも、『とどめを刺して』とは違って歌詞以外の主張が抑えられていて、曲自体のパワーをそれなりに活かせている良作だと思います。個人的にはこっちにこそ秋田さんに出演してほしかったけど。

youtu.be


『さよならごっこ

さよならごっこ

さよならごっこ

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毎週どろろを楽しみにしていたのも1年前ですか。amazarashiにしては原作に寄り添いすぎていて、どこを切り取ってもEDで無邪気に笑うどろろの姿が思い浮かぶので“共感”となると少し難しい曲です。

離れ離れになるってことは 一度は一つになれたかなあ
諦めと呼べば後ろめたい さだめ さだめ そう君は呼んだ


それでも個人的にはこの歌詞に全力で共感できる状況にあるので、いつにも増して切なく聴こえています。


『月曜日』

月曜日

月曜日

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この曲に至っては2年前ですか。リリースされたのは高校の卒業式より後だったなあ。

僕は当時からずっと『命にふさわしい』を崇拝していたので、「ピアノが綺麗だなあ」とは思いつつも、こういう素直な歌詞を受け入れるのに時間がかかったのを覚えています。

dalek-amz.hatenablog.com

一番怖いのはさよなら それなら約束しよう 永遠に別れはないと
永遠なんてないと知って誓ったそれが
愛や友情には 遠く及ばないとしても


グッとくるフレーズはやっぱり最後のこれです。“How?”って聞かれたら困っちゃう曖昧な感傷ですが、そういうところを簡潔な言葉で歌いきれるアーティストって良いですよね。

amazarashiの名曲は余韻を残すのが本当に上手いと思います。


『アルカホール』

アルカホール

アルカホール

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秋田日記から期待していた通りの気持ち悪い曲でした。(褒め言葉)

「ア ア ア アルカホール フォール」がまさか裏声だったとは。ラスサビでしつこく繰り返さないのは新鮮でしたね。正直初めて聴いた時は鳥肌と草が半々でしたが。笑


どことなくヒトリエが歌っていそう。

幼い頃ママが言った「あなたは天使だ」って
だから天国をスリップして この部屋に落ちた
すでに羽根もがれたけど 今さら飛ぶ気もないの
だからなんだって言うの ただ一つ、ママごめんね


秋田さん自身もインタビューで「酔っ払って作った」「特に明確なメッセージはない」と言っていますが、こういう些細な思考のループには僕を惹きつける何かがあります。


そして「伴奏が4拍子で歌が6/8拍子」というのは言及されて初めて気付きました。そうやって「気持ちいい」と「気持ち悪い」が共存してたんですね。その分、苦手な人も一定数いそうです。

褒めても貶しても“気持ち悪い曲”なので、己を鼓舞したい時にはとことん向いていない曲でした。どちらかと言えば気が狂いそうな時にジメジメと落ち着ける『穴を掘っている』タイプ。


ところで最近は「外と隔離した部屋で」に少し親近感を覚えますね。この神経過敏な愛で救える命は絶対にあるはずなのでお互い頑張りましょう。


『マスクチルドレン』

マスクチルドレン

マスクチルドレン

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僕の中で最も賛否両論な曲となりました。

『リビングデッド』みたいなロックを想像していたら、黎明感溢れるスタイリッシュな曲でしたね。一方で心に渦巻くモヤモヤとも感じとれるような独特の雰囲気を持っています。

歌詞はまあ秋田さんの言う通りamazarashiだなあって印象ですが、アレンジに異議あり

この曲はサビが控えめに始まって徐々に盛り上がっていくため、言わばそいつがソロで起承転結を兼任している状態です。

そのせいで相対的に変わり映えしないAメロBメロが、疾走感も裏目に出て助走どころか空気のように感じます。

しかもサビが3回ともその構成なので、感受性が低い時になんとなく聴いてもマジで印象に残らない曲でした。

他にもアウトロをボロクソ言ってたら相当長くなってしまったので、そちらは後日別の記事として投稿することにします。


気を取り直して好きな歌詞のコーナー。

昔描いてた 将来や夢は 最低賃金で売り払った
こっから歩む一歩の価値も
たかが知れてる どうせ底値なら 心躍る方へ せめて望む方へ


やけくそポジティブ、好きです。

ラスサビも全体的に聴いててワクワクしますが、どうも歌詞に何か違和感を覚えていました。よくよく確認したところ、秋田日記から少し変更があったんですね。僕がアルバムのタイトル予想に使った「最低な朝焼け」も犠牲になっていました。


この曲も“始まり感”が強いからか『アルカホール』同様、やる気を出すにはイマイチ勢いが足りないので、どちらかと言えば心底腐っている時の気付け薬としてお世話になりそうです。


『抒情死』

抒情死

抒情死

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第一印象:バケモノ

私的うっせえイントロランキングでは『独白(検閲済み)』『ヒガシズム』に次いでワースト3位を獲得。

表現方法やアレンジに時代を感じる反面、やってることは従来のamazarashiに最も近いような気がします。

アイデンティティ東京湾に浮かんでいる


という、『爆弾の作り方』みたいな歌い出しから

それなのに自分を無くせって 従えって 我慢しろって
強い風に吹き飛ばされて落ちた 東京湾


と無限ループを思わせる表現が新感覚で面白かったですね。

ラスサビ後、Aメロに戻ってネタバラシするような構成の曲は『古いSF映画』『名前』など何度かありましたが、

客観視していたはずがいつの間に自身にすり変わっているのは初でしょうか?「ミイラ取りがミイラになる」とはちょっと違うか。


ところで、去年僕が見た夢の中で、秋田さんが歌っていた謎の曲に登場したフレーズと世界観が似ている部分がありました。実はそんなamazarashi関連の夢日記をまとめる記事を去年の1月から書いていますが、尋常じゃない文章量に絶望して最近はずっと放置しています。


『死んでるみたいに眠ってる』

死んでるみたいに眠ってる

死んでるみたいに眠ってる

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絶対ポエトリーリーディングだと思っていたけど大ハズレ。

これはインストだけなら今迄で一番amazarashiらしくないんじゃないでしょうか。初聴時の「ん?」は他の曲の衝撃とはまた違うものでした。


そのサウンドはどちらかと言うと僕が苦手なタイプに思えましたが、Bメロ〜サビの流れはアルバム屈指の推しポイントとなりました。あの高揚感を1番でしか味わえないのがちょっと残念。

『アルカホール』よろしく、主観的に好き勝手書きましたみたいな歌詞なので僕には一定の需要が約束されています。

悲しみだって喜びさ 何もそれは現実逃避じゃなく
震えるこの身の震源地が 恐れの向こうで脈動するから


いや〜意味不明だけどなんとなく共感できるのがたまりませんね。


『リビングデッド』

リビングデッド

リビングデッド

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やけくそポジティブ界最強の曲だと思っています。不満があるなら言葉にしてみろってね。

隣人を愛せずとも 不幸にはならない時代にあって
分かり合うのはそうそう簡単ではないから


どのフレーズを切り取ってもドキッとさせるものが含まれています。これとか『性善説』がちょっと可哀想だけどネット社会ならではのamazarashiの表現って感じが気に入ってます。

歌詞に一貫性があってメロディも少々捻くれていて、僕のツボを完全に抑えている曲です。


ちなみに“Starlight Ver.”を聴いてみたい曲ナンバーワンでもあります。シングル曲なんだから弾き語りだけでも収録してくれてよかったのに、当時。


『独白』

独白

独白

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1年半越しにこうやって貼り付けることも可能に。「白痴でキチガイで」を取り戻したのも良いニュースですが、武道館ライブ直後〜映像化までの検閲が何だったのかは結局謎のままです。

「そういう皮肉で〜す」っておちょくってただけならキレそう。


『未来になれなかったあの夜に (Long Edit.)』

未来になれなかったあの夜に (Long Edit.)

未来になれなかったあの夜に (Long Edit.)

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イントロがMVのようにギタージャカジャカから始まるエディット。

前置きは明らかに長くなりましたが、“無駄に”長いとは決して思わせない何かがあります。原曲(?)とはまた違った心構えでその先を聴けるような気がします。

恨み辛みや妬み嫉みの グラフキューブで心根を塗った
それでも尚塗りつぶせなかった 余白の部分が己と知った


この曲でもまた、こういう絶妙に意味が分かるような分からないようなって歌詞がお気に入りです。ネガティブに苛まれても死にやしないぞ、まだ戦えるだろ、的な。

ここでイントロのピアノが戻ってくるのも素敵ですね。ハッとさせられます。


『そういう人になりたいぜ』

そういう人になりたいぜ

そういう人になりたいぜ

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遂に噂のラスボスとご対面。

ここまでとやかく言ってきた僕が全肯定するレベルの最強たる曲でした。


どこから話せばいいんだろう。人間の温かさを感じた時のテーマソング。安心感と感謝と恩返ししたくなる気持ちが湧いてきます。

デビュー当時の純朴な秋田さんが現在を飛び越えてもう10年くらいタイムスリップしたのかってくらいの飛躍です。高橋優のカバーかなってくらい素直。

遠い昔、説明不足に感じていたたらればの優しい人の件が少しスッキリした気がします。これこそが究極の強くて優しい人間なんですね、秋田さんにとって。

少し照れくさそうだけど結局素直に吐露しちゃってる感じがなあ。amazarashi要素を散りばめつつもこんなにも素直だなんて。(語彙力低下)

嘘つき 泥棒 人殺し ねぇ神様 僕の神様は そうだ君の笑顔なんだ


まず歌詞を見ずに聴いてみて、リアルにビクンってなったフレーズです。

「おー、amazarashi名物の“そういう単語の羅列”じゃん」ってなんとなく聴いてたら神様が君の笑顔って。そんな幸せなお花畑フレーズが秋田さんの口から発せられる日が来るとは。

夕焼け空が悲しいな 世界が終わりそうな色だから
洗濯物は放っておこう 世界は明日も続くけれど


「夕焼け空が悲しいなあ」の歌声がとにかく涙腺に訴えかけてきます。理由は分かりません。

適当に世界のことを語ってると思いきや、


世界が終わりそうな色の夕焼け→雨が降りそう

洗濯物放置→洗濯物ビショビショで明日どうすんの

‪そんなことどうでもいいから最後の日(矛盾)くらい一緒にいよう


みたいな世界観だと考察しています(?)

つまり何が言いたいかというと、普段考察なんて面倒くさくて到底やらないような僕がそれを試みるくらい何か惹き付けるものがあるフレーズってことです。


サウンドがごちゃごちゃしてないからスっと内容が入ってくるのも良さですね。

ヘビロテしてたら感傷で頭おかしくなりそうになったこともあります。危険を感じてイヤホン外しましたよ。

1曲にのめり込むor飽きることはあっても、曲のパワーに気圧されて聴くのを中断するという体験は初でした。


今後「好きな曲10選シリーズ」でもさっさと殿堂入りして出禁になりそう。普通に『パーフェクトライフ』『ハルキオンザロード』と同等かそれ以上の“やばさ”を感じる。えぐり方が似ている。この先これが一番好きな曲になるのかなあ。だって僕もそういう人になりたいし。

ってな感じで共鳴ポイントなら『帰ってこいよ』や『未来になれなかったあの夜に』とも大差をつけています。


”エモい“の類義語としての“いい歌”。スルメ曲とは少し違って、真意に気付くのに時間を要する曲って感じ。アルバムに耳が馴染んできた頃に改めて「あれ、この曲一番やばくね?」ってなりました。


出羽さんが気に入っているのにも頷けます。

twitter.com


みらよるできっぱり「ざまあみろ」と言い放って秋田ひろむが進んだ次のステージで一休みしている、言わばamazarashiとしての新時代って感覚です。


愚直なラブソングという点では『未来づくり』に近しいものも感じますね。あれ、意外と従来通りのamazarashi?

未来づくり

未来づくり

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「ミュージシャンはいい曲書ければ何とかなる」って秋田さんがどっかで言ってたけどホントその通りだなあと、この曲を聴いてつくづく思いました。

音域が素人にも優しいから奴等が収束したらカラオケで歌ってみようかな。


しかし、こんな歌でアルバムが終わったら次回作はどうなっちゃうのでしょうか…。

最近のペースを鑑みるに、3年くらい待つ覚悟はしていますが、その頃の秋田さんの心境に引けを取らない人生を形作れているといいなあ。


明日を変えるなら今日を変えなきゃ、そんなのは分かってるのでいっちょ勉強してきますか。ブログ更新は放っておこう、世界は明日も続くけれど。



オーバーオール,


結論から言うと、僕の中では『帰ってこいよ』『そういう人になりたいぜ』の二強でした。

どんな時に聴いても僕の心を揺さぶってきます。


全体的に引き算の音楽って感じで聴きやすくていいですね。

なんてったってボリュームが多すぎて気持ちの整理にも時間がかかるので、ミニアルバムをコンスタントに拝めた方が嬉しいなあ。

主観をブラさないように他の人の感想も極力見ずに過ごしてましたがようやく漁ることができそうです。



そして私情で『夕立旅立ち』〜『月曜日』の別れの曲4連発にブーストがかかっています。

懐かしい夢達は未だに醒めないし、みんな早く出ていくんだと決まって言うし、別れは何度目でも相変わらず悲しいし、花火が永遠ならよかったし、ねえ?(語彙力喪失)

みらよるも失恋したタイミングで助けてくれたし、最近のamazarashiには僕の人生を予言されているような感覚を覚えます。



秋田さんHBD


それはそうと、3月25日は秋田さんの誕生日でしたね。おめでとうございます。今年でちょうど僕の年齢の倍でしょうか。

去年は黒歴史のようなポエムを綴った気がしますが、かなり恥ずかしいのでここには貼りません。興味ある方は勝手に探ってください。笑

今年はちょうど良いタイミングだったので、このフルアルバムの感想文で僕の熱意が伝わって少しでも応援の足しになっていれば幸いです。