ダーレクです、こんばんは。
カラオケ等に需要があるのか、僕のブログでは「amazarashi全楽曲の音域を調べてみた」という記事が最もよく読まれています。
しかし、あくまで最高音と最低音を羅列しただけの簡潔なデータなので我ながら物足りなく思っていました。
だってどうせなら「曲中、どの音が何回歌われているか」が知りたいじゃないですか。
そんな知的好奇心を拗らせたamazarashiオタクは、早速ニューアルバムの楽曲解析に取り掛かったのでした………
- ルール説明のようなもの
- 音名説明のようなもの
- 『拒否オロジー』
- 『とどめを刺して』
- 『夕立旅立ち』
- 『帰ってこいよ』
- 『さよならごっこ』
- 『月曜日』
- 『アルカホール』
- 『マスクチルドレン』
- 『抒情死』
- 『死んでるみたいに眠ってる』
- 『リビングデッド』
- 『独白』
- 『未来になれなかったあの夜に』
- 『そういう人になりたいぜ』
- 作業風景のようなもの
- 秋田さん、地声最高音更新疑惑
ルール説明のようなもの
アルバム収録曲の主旋律を耳コピして、その音程の分布を棒グラフにしました。
青が地声、赤が裏声なので自ずと青棒だらけになります。グラフの文字がズレてて読みにくいのは仕様です…。
また、頻出音ベスト3を太字に、非和声音には下線を引いておきました。
基本的には1字につき1カウントとしていますが、「ねぇ神さ↑まー↑あー↓あー↑」みたいな特殊な例もあるので臨機応変にやりました。数え間違い含め、どうか大目に見てください。
「おー」とか「あー」とか歌詞に存在しない箇所も、CDやライブで秋田さんが歌っている限りはカウントしています。
ポエトリー曲はお喋り部分を除いているので『独白』は必然的に「該当なし」になりますね。
ちなみに、棒グラフはこのアプリで作りました。
play.google.com
音名説明のようなもの
しれっと省くのも酷なので要点だけ。
この記事にはlowF#〜hiCが登場します。
B=シ
A=ラ
G=ソ
F=ファ
E=ミ
D=レ
C=ド
#が付くと、ピアノでいう半音上がった黒鍵盤の音になります。
オクターブはlow→mid1→mid2→hiの4段階あって、lowは低すぎてAメロですら殆ど出てこず、hiは高すぎて裏声が使われがちです。
amazarashiのサビの高音はmid2とhiの境目くらいのことが多いです。
『拒否オロジー』
mid2G：17回
mid2F#：10回
mid2E：14回
mid2D：15回
mid2C：2回
mid2B：15回
mid2A：11回
mid1G：2回
「おーーおーーおーおーおーおーおーーおーーおーおーおーおーおーーーおーおーーおーおーおーーーおーおーーおーおー」以降を数えました。
『とどめを刺して』
hiC：6回
hiB：13回
mid2G：65回
mid2F#：37回
mid2E：20回
mid2D：77回
mid2C：28回
mid2B：84回
mid2A：181回
mid1G：102回
mid1F#：3回
mid1E：4回
mid1D：19回
mid1B：1回
ハイテンポ故に低音が聴き取りづらすぎました。そっちに気を取られて「計画的逃亡」を丸ごと数え忘れたようなそうでもないような。それでも誤差は数回だしまあいいか。
『夕立旅立ち』
mid2G#：21回
mid2F#：34回
mid2D#：80回
mid2C#：86回
mid2B：51回
mid2A#：3回
mid1G#：39回
mid1F#：42回
mid1D#：15回
mid1C#：17回
mid1B：9回
mid1A#：3回
lowF#：2回
amazarashi史上最低音タイ、lowF#が使われていました。弾き語りライブでは出せていなかったようなので思わぬサプライズ。
『帰ってこいよ』
hiA：14回
mid2G：96回
mid2F：91回
mid2E：74回
mid2D：156回
mid2C：199回
mid2B：3回
mid2A：17回
mid1G：120回
mid1F：12回
mid1E：44回
mid1D#：3回
mid1D：29回
mid1C：125回
mid1B：13回
lowG：7回
「いかに平坦なメロディを多く任されているか」が勝負の鍵でした。
『さよならごっこ』
hiA：10回
mid2F#：47回
mid2E：51回
mid2D：2回
mid2C#：127回
mid2B：113回
mid2A：122回
mid1G#：35回
mid1F#：25回
mid1E：47回
mid1C#：4回
mid1B：19回
mid1A：10回
lowG#：2回
2回目の「いつか必ず会えるって」は歌詞に載っていないので省略しました。それを含むとmid2Eとmid2F#が若干増えます。
『月曜日』
hiA：10回
mid2G#：6回
mid2G：141回
mid2F：48回
mid2E：83回
mid2D：58回
mid2C：168回
mid2B：39回
mid2A：21回
mid1G：118回
mid1F：17回
mid1E：44回
mid1D：33回
mid1C：38回
mid1B：6回
mid1A：4回
lowG：6回
集計のために聴き込んでたら知らぬ間に感動してました。
『アルカホール』
mid2G#：87回 (地声45回; 裏声42回)
mid2F#：97回 (地声85回; 裏声12回)
mid2E：64回 (地声58回; 裏声6回)
mid2D#：21回
mid2C#：48回
mid2B：140回
mid2A：26回
mid1G#：106回
mid1F#：73回
mid1E：59回
mid1C#：9回
mid1B：8回
癖のあるサビに苦戦しました。高音は割と誤差があるかも。
『マスクチルドレン』
hiA：9回
mid2G#：20回
mid2F#：84回
mid2E：140回
mid2D#：29回
mid2C#：18回
mid2C：6回
mid2B：95回
mid2A：51回
mid1G#：147回
mid1F#：52回
mid1E：83回
mid1D#：11回
mid1C#：11回
mid1B：31回
メロディラインが素直でだいぶ数え易かったです。
『抒情死』
hiA：12回
mid2G：29回
mid2F#：126回
mid2E：45回
mid2D：149回
mid2C#：18回
mid2B：25回
mid2A：138回
mid1G：26回
mid1F#：37回
mid1E：24回
mid1D：38回
mid1C#：2回
mid1B：1回
mid1A：1回
“拒”と“絶”が突出しています。笑
『死んでるみたいに眠ってる』
mid2G#：65回
mid2F#：99回
mid2E：9回
mid2D#：40回
mid2C#：23回
mid2B：200回
mid2A#：23回
mid1F#：11回
mid1D#：1回
Aメロを掌握したmid2Bの大勝。
『リビングデッド』
hiB：5回
hiA#：5回
mid2G#：48回
mid2F#：70回
mid2D#：162回
mid2C#：93回
mid2B：103回
mid2A#：41回
mid1G#：189回
mid1F#：70回
mid1E：13回
mid1D#：28回
mid1D：4回
mid1C#：5回
mid1B：39回
mid1A#：4回
lowG#：6回
lowF#：2回
要所要所の裏声が印象的ですが、回数としてはそんなに多くないようです。『つじつま合わせに生まれた僕等』ぶりのlowF#曲でもあります。
『未来になれなかったあの夜に』
mid2G#：29回
mid2F#：246回
mid2F：30回
mid2D#：15回
mid2C#：215回
mid2B：28回
mid2A#：129回
mid1G#：71回
mid1F#：107回
mid1F：22回
mid1C#：19回
TOP2はサビで荒稼ぎしていました。
『そういう人になりたいぜ』
hiA：1回
mid2G：51回
mid2E：64回
mid2D：211回
mid2C：8回
mid2B：30回
mid2A#：3回
mid2A：103回
mid1G：194回
mid1E：4回
mid1D：20回
mid1C：13回
mid1B：10回
mid1A：10回
lowG：3回
単調なメロディにたまに入ってくるアクセントが本当に曲者でした。
作業風景のようなもの
1. 曲を聴いてフレーズ毎に音を拾う
2. ピアノアプリで音を確認する
3. ルーズリーフに記録していく
4. 一曲終わったらグラフとブログに書き写す
という工程を延々と繰り返していました。字が汚いのは元々ですが、直線を何本引いたかさえ判れば十分なので超絶殴り書きです。
収録時の秋田さんの気まぐれであろう低音に関しては、微妙な差にこだわってると1分2分はゆうに過ぎ去っていくので本当に大変でした。
Cメロに辿り着く頃には邪念が入って次の瞬間には「あれ、どこまでやった？」って自問自答しがち。
その代わり、この検証の為に収録曲を聴きまくってた影響かボイコットのことがもっと好きになっていました。人間界でも興味から始まる恋はあるあるなので妙に納得できます。
というかスピードと摩擦の母音数えるやつの比にならない徒労が約束されていたのに我ながらよく頑張ったなあ。
秋田さん、地声最高音更新疑惑
冒頭で紹介した音域記事よりも前に、秋田さん自身の音域について調べたことがあります。
当時の地声最高音は『終わりで始まり』『雨男』のhiA#だったのですが、
先日のライブ映像作品「未来になれなかった全ての夜に」にて『未来になれなかったあの夜に』の前口上で秋田さんが叫んだ「未来になれなかった全ての夜に！」の“全て”の「す」が、僕の音感が確かならhiBだったんですよ。
簡単に言うと『バケモノ』や『リビングデッド』の裏声部分を地声で歌うようなものです。
あのくらい気持ちが高ぶっている時に限定されるのでしょうが、もしかしたら地声hiBをぶっ込んだ曲を聴ける日も来るかもしれませんね。
