雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

誰ですか、マスクチルドレンのアウトロを食べちゃったのは。

昨日に引き続きこんばんは、ダーレクです。もう6月ですね。僕の体内カレンダーは3月末で動かなくなっているので変な気分です。

dalek-amz.hatenablog.com


その3月末に投稿した「ボイコット」全体の感想にて、

他にもアウトロをボロクソ言ってたら相当長くなってしまったので、そちらは後日別の記事として投稿することにします。

と言い残して有耶無耶になっていたアウトロについて今日は書いていく予定です。


イントロは「曲始まるよー」、アウトロも「曲終わるよー」という最低限の主張しか感じられなくて地味なんだよなあ。

って話も冒頭に交えつつ、結局一番重要だったんじゃないかと思うアウトロ後の余韻に焦点を合わせて話を進めます。

マスクチルドレン

マスクチルドレン

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曲の特徴との相性から考える理想のアウトロ


僕はamazarashiのアウトロをざっくり❸×③種類に分類しています。

❶サクッと終わるタイプ:アノミー、季節は次々死んでいく、バケモノなど

❷やたらと長いタイプ:美しき思い出、風に流離い、自虐家のアリーなど

❸フェードアウト:隅田川、ポルノ映画の看板の下で、終わりで始まり

①イントロとほぼ同じタイプ:夏を待っていました、さくら、空洞空洞など

②イントロより盛り上がるタイプ:逃避行、僕が死のうと思ったのは、リタなど

③アウトロも作りましたタイプ:たられば、アイザック、帰ってこいよなど


それぞれのグループの傾向を自分なりに分析すると…

・①は基本的に曲中のボルテージが一貫している。(さくらのみ例外、ぶち上がって力尽きる様はマスクチルドレンと似てる)

・②はCメロ〜ラスサビでぶち上がる曲が多い。

・③は最近の曲によく見られる。

・Aメロで終わる曲は絶対❶に属する。(SF、夜の歌、性善説、名前、バケモノ、とどめ)

・他の曲がどんな基準で❶、❷、❸に振り分けられたのかは不明。


カッコ内で名を挙げた通り、この中だと『マスクチルドレン』は②の特徴を持ちつつ、冒頭で触れたようにイントロとアウトロが同じである①に属していると言えます。

つまり単刀直入に言えば展開と結末がミスマッチなんじゃないかと。それが僕の感じる物足りなさと深く関わっているんじゃないかと。

Cメロ〜ラスサビで一気に畳み掛ける曲は、その勢いを止めずに走りきるべきなんだと思います。具体的には『未来づくり』『祈り』などのようにドラムに引っ張ってもらうのがベストですかね。せっかくラスサビで大活躍してんのに急に立ち止まらないでよ。

未来づくり

未来づくり

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アウトロも結局すぐ立ち止まるし


アウトロが無味乾燥なのは百歩で譲れるとして、もう一つ僕がもどかしく思っているのがアウトロがフッと消えた後の余韻の短さです。

あくまでアウトロの長短ではなくて、最後の一音が鳴ってから再生が終了する、アルバムなら次の曲が始まるまでの間のことです。

ボイコット内のマスクチルドレンの次の曲、『抒情死』の第一印象が「うっせぇ!」になったのも、恐らく余韻に浸ろうと耳をすませていたところにあの音割れした羽音みたいなイントロを叩き込まれたからだと思います。

『水槽』→『空に歌えば』で鼓膜が叩き起された時のイライラもそんな感じでした。てかあれって絶対順番ミスですよね。空歌→水槽→ハルキの方が自然でしょどう考えても。

水槽

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それはさておき、実際マスクチルドレンの余韻が相対的にどれほど短いのかを適当に調べてみました。

『光、再考』『命にふさわしい』『月が綺麗』など、ドラムの「♪♪」でスパッと終わるタイプの曲や『ドブネズミ』『季節は次々死んでいく』など、締め方の関係上そんなに長くなくてもいいような曲は除外するとして、

余韻が鍵を握ってそうな曲を中心にピックアップしました。アウトロの長さと直結しているわけでは無いので体感とは若干違う並びかもしれません。


『祈り』約23秒

『風に流離い』約21秒

『カルマ』約18秒

『未来になれなかったあの夜に』約16秒

『さくら』約13秒

『独白』約12秒
『月曜日』約12秒

『ぼくら対せかい』約10秒
『多数決』約10秒
『エンディングテーマ』約10秒
『パーフェクトライフ』約10秒
『アポロジー』約10秒
『ピアノ泥棒』約10秒
『つじつま合わせに生まれた僕等』約10秒

『帰ってこいよ』約9秒
『アルカホール』約9秒
『それを言葉という』約9秒
『たられば』約9秒
『僕が死のうと思ったのは』約9秒
『ラブソング』約9秒
『ナモナキヒト』約9秒
アノミー』約9秒

『そういう人になりたいぜ』約8秒
『ハルキオンザロード』約8秒
『あんたへ』約8秒
『空っぽの空に潰される』約8秒
『美しき思い出』約8秒
『未来づくり』約8秒
『この街で生きている』約8秒

『真っ白な世界』約7秒

『古いSF映画』約6秒
『夏を待っていました』約6秒

『数え歌』約5秒
『雨男』約5秒

『夕立旅立ち』約4秒
『マスクチルドレン』約4秒
『さよならごっこ』約4秒
『穴を掘っている』約4秒


マスクチルドレンの余韻が短い!というテーマなのでこの結果は当たり前として、言われてみれば『数え歌』も余韻が足りなく感じたことがあります。もう少しあの唯一無二の雰囲気に浸っていたいのに次の曲に上書きされがちです。

反対に『祈り』『風に流離い』もくそ長えイメージがありますね。シャッフルして聴いてるとなかなか次の曲が再生されなくて壊れたか不安になります。

『月曜日』『帰ってこいよ』らへんは不満を覚えたことはないかなあ。「あーいい曲」って噛み締め終わった頃に次の曲が始まる印象です。


結論:余韻は10秒前後がベスト