おはようございます、ダーレクです。
ついに本日はフルアルバム「ゴースト」のフラゲ日ですね。
いつからか僕は新曲を待つことに苦痛を感じなくなったので、先行配信された『黎明期』『小市民イーア』をペロペロ舐めているだけでここまでぶっ飛ばされてお得な気分でした。
個人的にフラゲして真っ先に確かめたいのは、CDJで聴いたのにすっぽり忘れてしまった『どうなったって』のバンドアレンジ。なにしろ音域&雰囲気的に豊川さんが上ハモリを担当していてもおかしくありませんから!
バースデーメールの早押しクイズだった『黎明期』
届くことが果たせなかった手紙が 落涙となったそうだ したためた悲哀だった
どれだけ慕ったとて この手戻らないもんが君を定義していたんだよ 笑えるよな瓦礫に佇んで 虚空を見つめている そうかここは心だ
その憂いに君の明日を 台無しにはさせないから
星に願いをかける迷子 過去と邂逅 トワイライト
着古した夢だとか 履き潰した価値観は
宵の口に捨て置け 今こそ君の黎明期
「届くことが」←ほうほう(0%)
「果たせなかった手紙が」←おい!(75%)
「落涙となったそうだ」←おいっ!!(100%)
いつからか未発表曲のリリック先行公開コーナーと化しているAPOLOGIESのバースデーメール。
『空白の車窓から』のサビ、『超新星』のCメロに続いて、2024年11月までの周期で配信されていた内容がまさしく『黎明期』の1番でした。引用箇所が毎年バラバラなのも趣がありますね。
当時の文面は「今こそ君の」で不自然に途切れていて、この後に曲名を繰り返すんだろうなぁと妄想していたものです。個人的には「(今こそ君の)自由に向かって逃げろ」みたいな文脈をイメージしていたので「黎明期」は思ったより短めでした。
過去に未練を見せている1番、後ろ向きに未来へ踏み出さなくもない2番、より前向きな理由を動機を宿した3番と、毎度ながらamazarashiは絶望から希望へのグラデーションが美しいですね。
終わりと始まりの 兆しを羽織る未明 そうか今日も行くのか
中でも「未明」を「昨日と今日の狭間」とする発想に出会ったのは人生初なので、従来よりも感心に近いニュアンスでの感動がありました。
不揃いな影が二つ 分かたれたそれぞれの道へ
片や光源を持たず 片や火種を持たず
次第に遠くなって 夜更けに互いに気付く
一対であるからこそ 歩けたこれまでの事
七ロスの楽曲を彷彿とさせるCメロは「根本的なモチベと道程を照らす希望、どちらが欠けてもピンチに陥った時に動けなくなるぞ」ってことを言っているのでしょうか。「天才とは1%の閃きと99%の努力である」と似たようなロジックで。
「トワイライト」は「黎明期」の同義語として扱われていそうです。amazarashiは夜明けや朝焼けが大好きですし。
「君」の登場回数が7回、「僕」が0回。そういえば『君のベストライフ』も曲名含め君ラッシュでしたね。
『黎明期』においては“ゴースト”と“非ゴースト”が心の中で綱引きしているような構成に見えます。Aメロで落ち込ませて、Bメロでハッとして、サビで背中を押される三段構え。
「その憂い(Aメロ/ゴースト)に君の明日を 台無しにはさせないから」って非ゴーストに言われているイメージでしょうか。
【既存曲と似てる集】
- イントロの雰囲気が『世界の解像度』
- イントロ&サビのバックコーラス(出だし)が『アンチノミー』のサビ伴奏
- サビのリズム感が『下を向いて歩こう』のCメロ「ただ咽び泣く」〜「じゃなく生活」
- 「黎〜明期」の音程が『ポルノ映画の看板の下で』の「才〜能不在」
- 間奏の雰囲気が『逃避行』
- Cメロの最初と最後が『マスクチルドレン』のサビ
とまあ近年稀に見る大豊作で、既存曲のゴーストが終始付き纏っているかのようです。良く言えばamazarashiっぽさの権化ですが、裏を返せば目新しさには欠けているとも。
ボーカルが「黎〜明期」を歌い終わる瞬間にプツッと切り上げるように〆ていたのは珍しかったですけどね。あそこまで思い切りが良いのは他に『心層廃棄物』くらいだったかなと。
少しでもアウトロを付け足していれば4分台に乗っていたのに、敢えてこの切り方を選んだ理由もかなり気になります。
ライブではジャーンジャカジャカを挟むのか、はたまた「今こそ君の黎〜明期ょ実を切〜り裂〜いて!」と繋がってしまうのか…?
一撃でブルーハーツを思い出した『小市民イーア』
ラジオで初聴してまあびっくり。捉え方によってはamazarashi史上最も明るい曲とまで言えるのではないでしょうか。
『黎明期』に続いて3分台で作られている点に関しては、フェス用に小回りの効きやすいノリノリ枠を増やしておく意図があると睨んでいます。将来的には『空に歌えば』や『海洋生命』と日替わりでセトリ入りすることになるかも。
サビは何回聴いても『フィロソフィー』がチラついてくるメロディをしています。笑
同じAメロでも1番と2番でオクターブが異なっているのが面白いですね。これはこれで『古いSF映画』くらいしか前例がなかったような気がします。
歌詞のリズムからは『雨男』2番Bメロの決めゼリフでお馴染み、THE BLUE HEARTSの『未来は僕等の手の中』を思い出しました。真面目にこういうノリを目指して作った曲なんじゃないですかね。
そして『自虐家のアリー』のように、語呂ありきの「イーア」が登場するという稀有な作詞も施されています。
今回に至ってはゴーストの物語にもイーアという登場人物が出てくるようで、尚更セトリ入りが堅い1曲でしょう。
イーアが登場する原作小説「たったひとつの冴えたやりかた」は例のごとく国立国会図書館でも読めるみたいです。ゴーストの波が落ち着いたタイミングでまた赴いてみようっと。
どうやら寄生生物と共に物語が進むらしいので、それがこの曲におけるゴースト要素なのでしょうか。
相変わらずamazarashiっぽい歌詞の中で、サビやCメロで殺す側なのか殺される側なのかコロコロしている感じは今のところ解釈を保留しています。小説を読むことで綺麗さっぱり解消されたら嬉しいですねぇ。
1年半ぶりの新曲ラッシュに心が追いつかなくなった?
事の発端は『黎明期』の先行配信直前、さほど騒がしい感情を抱かずに新曲解禁を待つ自分にふと違和感を覚えました。
x.com新譜を待つことに慣れすぎた代償か、怒涛のニュースに文字や口では喜んでるけど、感覚的にはまだまだ喜びの感情が眠ったままなんだよなぁ正直。シングルで栄養補給したばっかだし。
— ダーレク (@Dalek_Adipose) 2025年3月11日
七ロスの先行配信や永遠市のショートを振り返ると、自分の興奮はこんなもんじゃなかったはず。今夜どう思えるのかな。
聴いた後に「ああそんな感じね」と落ち着くならまだしも、「明日先行配信するよ〜」の告知にブチ上がらなかったのはamazarashiにハマって以来初めてのことです。我ながら意味不明すぎてゾッとしました。
もちろん頭では喜ばしいことだと認識しているのですが、心がそのニュースを正しく実感できていないと言いますか。数日経ってようやく状況が飲み込めてくる頃には、すでに既存曲の良さを再認識しているような感覚に陥っているのです。キング・クリムゾンの比じゃないほどに時間が消し飛ばされています。
こういった「己のテンションが全く追いついていない」という違和感はアルバム発表時から抱えていて、当初は爆速サプライズが故の贅沢な悩みだと考えていましたが、実は冗談抜きに悩ましい異変が起こっていたのかもしれません。
空腹のピークを過ぎると空腹じゃなくなるやつ
昨年、7thフルアルバム「永遠市」がリリースされてからの空白期間が過去最長だったと僕の中で話題になりました。
とりわけ「アジアツアー完走(3月)〜永遠市ツアー円盤化(6月)」「ブラックボックス配信(7月)〜無人ツアー開催(10月)」辺りはガチの虚無期間としてげっそりしていた記憶があります。
【新曲部門】
1位:385日(永遠市〜君のベストライフ)
2位:298日(令和二年、雨天決行〜境界線)
3位:280日(さよならごっこ〜未来になれなかったあの夜に)
4位:245日(アノミー〜千年幸福論)
5位:231日(世界収束二一一六〜虚無病)
6位:210日(千年幸福論〜ラブソング)
6位:210日(ねえママ〜あんたへ)
8位:203日(anthology〜ヒガシズム)
9位:199日(カシオピア係留所〜アンチノミー)
10位:190日(令和二年弾き語り〜令和二年、雨天決行)
2022年はロスボツアーの延期、23年上半期はニーアアニメの延期があり、良くも悪くも一つのコンテンツを長く楽しめる時代が続いていました。パンデミック直撃のボイコットツアーも同様ですね。
その一方で、2023年末の「永遠市」はアルバム発売からツアー開催までが歴代最速クラス、アジアツアーまで含めても5ヶ月ほどで全プログラムが終了しています。
この一息ついたタイミングでいい感じにお腹が鳴り始め、まもなく僕の“新曲欲”はピークに達しました。
しかしながら、ツアー円盤化や楽曲提供でお茶を濁されて結局何も無かったことを境に「どうやら当分無理らしい😇」と心のどこかで悟ってしまい、新曲を待ち望むことよりもその欲求を封印することを意識するようになったのです。
無人ツアーで『どうなったって』が初披露される頃には、僕の空腹度はとうに限界を超えていた可能性が高いでしょう。
昨年投稿した「生で聴いてブチ上がった曲ランキング」で完全新曲ながらランクインしなかったのも、よくよく考えたらめちゃめちゃ不自然ですからね。
よく噛んで食べると満腹中枢が刺激されるやつ
インタビュー記事が供給されなくなった「永遠市」をキッカケに、自力で歌詞考察を試みる機会が増えたことも“異変”の一因と言えるでしょう。
この過程をスキップした『感情道路七号線』『海洋生命』辺りは未だによく分からないものとして受け取っている一方、割かし尽力した『超新星』『痛覚』などは(正しい解釈とは限らずとも)方向性の定まった情景を浮かべられています。
歌詞への理解を深めることで味わい深さが増して、暇つぶしと生きがいの一石二鳥となっているのです。
ただし、氷河期に編み出したこの生存戦略が裏目に出ている可能性は否定できません。
咀嚼を繰り返せば繰り返すほど満腹中枢が刺激され、一曲一曲の腹持ちが飛躍的に良くなります。現在はまさに『痛覚』でお腹いっぱいですし。(何気にシングル→アルバムのスパンも過去一早い)
にもかかわらず、今更沈黙を破るようなペースで新曲をバンバン出されてしまっては当然のごとく胃もたれするわけですね。
味覚だけは機能しているため『黎明期』も『小市民イーア』も聴けば都ではありましたが、食欲が置いてけぼりなのは揺るぎない事実。辛うじてゲップを投稿しながら食らいついてきました。
本来は“味覚”と“食欲”が一対であるからこそ、心の底から新曲に狂喜乱舞できるのだと考えられます。
アルバムを聴いた自分のリアクションが楽しみ
今のところはバンド版『どうなったって』の解禁にワクワクの大半が持っていかれており、未だ見ぬ完全新曲にはほとんど意識が割かれていません。
それでも「電脳演奏監視空間 ゴースト」への布石となる新曲群は、このタイミングで全て出揃うことになるはず。ライブ前に衝撃的なメッセージを叩き込まれることになるのか、よく分からないまま当日を迎えて初めて腑に落ちるフレーズが隠されているのか。
今ここに記すのは心の底からではない方の“楽しみだなぁ”ですが、今回の「ゴースト」という体験を通して僕の感受性も元に戻ってくれたら普通に嬉しいですね。秋田さん自信ありそうだったし。
最後に余談ですが、先日出演が発表された「SUMMER SONIC 2025」のチケットも入金してきました。
いつか味見してみたかったけどCDJではお目にかかれないLiSAや髭男が被ってくれたのが結構ラッキー。amz含め3組とも時間帯がいい感じにバラけそうなのも助かります。
新曲が腹パンで困っている今日この頃ですが、ライブは文字通り別腹みたいで、今年の予定が8月まで開拓されたことで生き延びるモチベ増し増しになりました。下半期は15周年ライブも是非ぶちかましてください🙏
x.com2025年8月16日(土)-17日(日)
— amazarashi (@amazarashi_info) 2025年4月4日
ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセにて開催
SUMMER SONIC 2025@summer_sonic#amazarashi の出演が決定しました。
出演日は8月16日(土)となります。https://t.co/GrqVFRTXxL
※出演時間については後日発表となります。 pic.twitter.com/z4Lm85e54O
