こんばんは、ダーレクです。
ツアーに向けて生活習慣を見直していたら1ヶ月以上経ってしまいましたが、何食わぬ顔で「SUMMER SONIC 2025」の感想記事をお送りします。
相変わらずの暑さには苦しめられたものの、国内アーティストだけのフェスには無い空気を楽しめるのがサマソニの絶対的な魅力。
異文化だらけ且つ粒揃いなのが面白くて、ブログそっちのけで各アーティストを振り返っていた日もあるとかないとか。
当日の流れ
11:18〜 幕張メッセ入場、MARINE STAGEへ直行
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11:38〜 SixTONESのアクトと入れ違いでスタジアム突入
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SixTONES組の退場を待ちつつアリーナへ(炎天下)
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12:20〜 LiSA(機材トラブルで10分押し)
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12:50〜 定刻通りLiSAのアクトが終了(!?)
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要所要所の行列に頭を抱えながらSONIC STAGEへ
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13:20〜 SONIC STAGEに到着
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人混みエグかったしタイパ的に昼飯抜きだなぁ
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13:50〜 WALLICE
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15:00〜 MONOBLOC
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16:10〜 amazarashi
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17:00〜 束の間の休息(晩飯)
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再びMARINE STAGEへ
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17:40〜 Official髭男dism(アリーナ)
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19:25〜 FALL OUT BOY(スタンド)
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21:00〜 帰宅
昨年末のCDJで「休憩時間を削ってより多くのアーティストを観る」という無理を覚えてしまい、今回もフェス飯から遠ざかって二重にコスパが上がっています。
晩飯時には「青森食堂」という運命的な屋台を見つけたので、爆速で食べられそうなホタテとろろ丼をかき込みました。

amazarashiの感想
僕はいつもチケット代を九分九厘amazarashiに払ったつもりでフェスに参戦しています。今回もそういうことなので、まずは本題からつまびらかにしていきましょう。
CDJとは幕張メッセ内の動線が異なり、我らがSONIC STAGEは“食事ゾーンを経由したほぼ最奥”に位置している点がストレスでした。
狭い通路×恒常的な人混みということで、常に入場規制されているような感覚です。
最前列に辿り着けた話
LiSAでホカホカになった僕がSONIC STAGEに辿り着いたのは、amzの2組前であるWALLICEのステージ準備が始まろうとするタイミング。
直前のバニラズから客層が大幅リセットされているのか、開演30分前時点では想像以上にガラガラです。
1列目の柵に寄りかかっている人がびっしり、2列目ポジに座り込んでいる人がちょろちょろ。つまりお好きな2列目を確保していいですよ〜という局面でした。
この時間に昼食を済ませるのが本来のプランでしたが、今後の入れ替わりで最前列に進めるチャンスが残されている以上、今ここを離れてしまうことには抵抗があります。開演時間が近づくほどフロアは埋まっていくものですから。(実際そうだったし)
欲と甘えを天秤にかけた結果、この1ヶ月前に参戦した「SOUNDBERRY FESTA' 25」でも数時間立ちっぱでなんとかなった経験を思い出し、己の体力を信じる道を選びました。
と言っても現時点では限界を迎えていたので、適当な2列目に座りながら深呼吸を繰り返し、後ろに人の気配を感じたタイミングで意を決して立ち上がります。体温が下がってからは、ふくらはぎが痛すぎるくらいで思ったよりも余裕でしたね。
そんな訳でWALLICEとMONOBLOCは2列目で浴びていたのですが、目の前にいた男性が洋楽組だったようで、amzのステージ転換中にぬるっと最前列を掴み取ることができました。
逆に他の1列目はビクともしなかったので、最前でスタンばっていた人は殆どがamazarashi目当てだった可能性があります。
「洋楽組とamz組の客層が被っている訳ないし、最前の人は全員MONOBLOC終演後に剥がれるだろう」って2列目のポジション選びもなんとな〜く豊川さん前に決めましたけど、この選択がたまたま功を奏していたとは恐ろしいものです。
なんにせよ、ここは2年前に到達しそびれた領域。他者が有効視野に映らないだけで情報量が見違えるほどクリアになりますし、何より柵に肘を預けられるのが段違いで楽チンです。
ステージの高台までは、成人男性の立ち幅跳び2回分といったところでしょうか。
そして僕の目の前には見慣れたキーボードが置かれています。この後の45分間は、世界で一番豊川さんの近くにいる一般人となるのです。
サウンドベリーでは終始秋田さんに注目していましたが、今回は事ある毎に豊川さんを注視してご機嫌な様子を拝めたので、従来のフェスとも異なる新鮮さがありました。
強いていえば演出が暗かったのかご尊顔は曖昧なままだったので、前方に行けば絶対に貫通するものではないようです。
余談ですが、2組前のWALLICEを浴びていた時から、反対側のステージ脇に無性に視線を吸い寄せられる赤いドラムセットが置かれていました。
amazarashiの準備が始まった途端に運ばれてきたもんで「やっぱりウチのやつだったか〜」と自分自身のアンテナに感心したことを覚えています。
ステージ転換とリハーサル
amazarashiの開演28分前、15時42分からフェスの名物がスタート。白い紗幕を横に広げつつ、奥のモニターのテストも始まります。
2分後には上から黒いトラスが降りてきて、布団カバーを取り替える時みたいに複数人で紗幕上部の紐を結びつけていきます。下部には金具の重りがついているのか、時折カチンカチンと音がしていました。
ちなみに前2組ではステージ横の暗幕ゾーン(演者の通り道)に隙間が空いていて、リハ中のアーティストがそこに顔を覗かせながらファンと交流する光景が見られまして。
「ワンチャン横から入ってくる秋田さんも見れるってことか…?」と半奮半疑でしたが、流石にそんな訳はなく、早々にのれんで隙間を埋められてしまいました。ラッキー秋田ならず。
15時51分には照明のテストもスタート。(モノクロ😇てるてるが背面に描かれた)黒Tのスタッフさんがステージ下に現れて、壇上の人と何やら作戦会議をしています。
54分頃には遂にタケさんと橋谷田さんの姿を確認。
定位置にスタンばった橋谷田さんは、ストレッチ棒みたいにスティックを握ってクネクネと準備運動。
タケさんはしばらく屈んでエフェクターを触った後にベースを背負いました。試し弾きなのか、虫かごのフタを引っ掻くような音を奏でていました。
57分になると井手上さんも登場。カチャカチャとギターを鳴らします。
橋谷田さんが叩いているのは『14歳』の本イントロでしょうか。
16時1分にはタケさんも本格始動。『夏を待っていました』のサビっぽい低音を奏でていました。
井手上さんは毎度お馴染み『フィロソフィー』のイントロ、そして『海洋生命』イントロのゴゴゴゴ部分を弾いていました。
サポメンの皆さんはそれぞれ、自分の楽器が映える曲でチェックしているんでしょうね。
16時3分、ついにフロントマンの姿も見えました。
──体感そこから何もない時間が続き、16時8分にとうとう夏を待ち始めます。開演時間も迫っていたので、ワンチャンやらずに終わるかとヒヤヒヤしましたよもう〜。
真っ暗闇の中、「〜どこまでも歩いた声を上げてください」などを挟みつつ1番を歌い切ります。👏
開演予定時刻を過ぎた16時11分にも再度夏待ち。「けどな ここもちょっと上げておいてください」で終了。
普段の調整は何が変わったのかイマイチ分からないものですが、今回は1番の小間奏で掻き鳴らすガガガガッギャッギャ!!が明確に丁度よくなっていました。
1回目は秋田さんのギターがすんごいボリュームで目立っていましたからね。それはそれでライブっぽくて捨てがたかったですけど。
余談ですが、橋谷田さん側に演者が時間を把握する用途であろうデジタル時計(コンマ以下まで表示される細長いやつ)が置かれており、僕の立ち位置ではWALLICEの時から絶えず視界に入っていました。
SBFでも見かけたシステムですが、良くも悪くもアーティストの持ち時間がめちゃくちゃ把握できちゃうんですよね。
とにもかくにも、3分押しで始まり3分押しで終わるステージが幕を開けます。開演のジングルなどが特に用意されていないサマソニでは、ふわっとした暗転が開演の合図となります。
各楽曲の感想
秋田さんのコンディションは韓国と同じくらいだと感じました。純粋に歌詞ミスが減った分、今回の方が洗練されている印象を受けます。今年3発目の夏フェスなだけのことはありますね。(息が続かなかったような歌詞飛ばしがどこかにあったかな?)
一方でスピーカーの問題なのか鼓膜のキャパオーバーなのか、秋田さんの歌声は終始音割れ気味に聴こえていました。
全体のボリュームがデカすぎるだけあって、韓国の大合唱にかき消されていた豊川さんのコーラスもくっきり聴き取ることができたのが今回の優位点と言えるでしょうか。
今回の秋田さんは、右手をオラァと突き出すムーブが多かったような気がします。
ライブでは年齢と比例するようにキレキレの動きが増えていますし、もう何年か経ったら元気に飛び跳ねたり他メンバーと背中を合わせたりしているかもしれないですね。
『君のベストライフ』
真正面から待ち構えていたポポポポでサマソニの1曲目がスタート。
僕は柵に乗っけた両手をガッチリ組んで、左側の3人をまじまじと観察するスタイルでこの瞬間を迎えました。視界がすっきりしていることも相まって、夢を見ている時と同じような没入感です。
1番Bメロから早速ドラムの爆音が全身に響いてきます。サビでは秋田さんも本気モードになり、いくらなんでも鼓膜が驚いていました。
直後のサビでは「分からないよ生き方 だから決めた生き方(?)」が炸裂。1番と2番で歌詞が異なる訳でもないですし、そこを間違えるという発想がなかったので結構な不意打ちでした。
今回の2番は「海の底に沈めた」から強火でいく、サウンドベリーよりも早々にボルテージを上げ始める仕様です。
思えば挨拶前の1曲目を3分以上楽しめるのって割とレアですし、ライブが始まった感をより長く楽しめて、なんというかお得な気分になれますよね。
「SUMMER SONIC 2025!SONIC STAGE!青森から来ました!amazarashiです!」
『季節は次々死んでいく』
あわよくば『ナイトメア』とかに変更されてたら面白いよな〜と思いつつ、やっぱりいつものイントロが始まりました。
今夏のトレンドとなったのか、イントロでは手拍子が発生。せっかくなので便乗しておきました。
この手拍子、秋田さんが歌い始めると同時にスッと静かにする共通認識が日本にはあるみたいですね。本場なりの一体感を味わえるワンシーンでした。
フェス定番曲なので新しい発見などは特にありませんが、2番サビで「夢の!」を力強く頷きながら歌っていたことがピンポイントで印象に残っています。
『アンチノミー』
もちろん予想はしていましたが、皆勤賞さん安定の続投。
1番Aメロにて、後ろに組んだりお尻に置いてみたりと、両手の行方を試行錯誤していたのが印象的です。ここ数年バリバリ歌い続けてきた楽曲なのに、未だにルーティンが定まっていないんですね。
Cメロ前の間奏では、4人の方を向くノリノリ豊川さんが無限にニコニコしている光景に釘付けとなっていました。
「アンチノミー アンチノミー」と口をはっきりパクパクさせている豊川さんも初めて観測。当たり前ですが「壊レタヨルハ」も歌っていましたし、原曲の豊川さん要素がライブにも色濃く反映されていることを再認識できました。
『僕が死のうと思ったのは』
8曲セトリから『どうなったって』が抜けた分、フェス中盤のゆったりゾーンを一手に担っているのが僕死。
韓国で指折りの大合唱が起こっていた楽曲ですが、そういう文化の根付いていない日本ではしんみりとした6分間が流れます。
SBFで感じた通り、後述の『ゴースト』と同じように紗幕の映像は一新されているみたいですね。
あとはラスサビの1音目が虚無病ライブと同じ高さになっていたことを地味に覚えていました。それ以外を覚えていないということは、それだけ安定して口からライブ音源だったのでしょう。
MC
国内向けの情報解禁とか無さそうだけど何喋るんだろう…と思っていたところに「わい、高校の学園祭でウルフルズのコピーバンドやってた(意訳)」「隣の高校だった今ベース弾いてるタケはラルクのコピーバンドやってた(意訳)」という裏話コーナーが始まり、観客一同「へ〜」の声。
何を隠そうこのMCを喋っている瞬間には、ウルフルズがBEACH STAGE、HYDEがMOUNTAIN STAGEでほぼ同時進行中でした。せっかくの機会ですし楽屋挨拶とかしているのでしょうか。
それにしても、amazarashiのライブでこんな空気感になることあるんだってくらいの不思議な緩さに包まれていましたね。部活の休憩中の雑談みたいな緊張と緩和を感じました。
『空に歌えば』
韓国では豊川さんの歌声が9割聴こえなくなるレベルの大合唱だったのが、今回はほんのりと「空に歌えば〜」が後ろから聴こえてきた気がする程度。
8ヶ月ぶりに実家のような安心感でamazarashiの代表曲を浴びていました。
主旋律のない場面では積極的にマイクから離れて、ここぞとばかりにギター弾きに専念するので、時には帰還が間に合わないこともあるんですよね。笑
今回はCメロポエトリーの入りで「…ぉは一陣の驟雨となりて」となっていました。キレキレの秋田ムーブをギリギリまで楽しめますし、こっちの方がスリリングで僕は好きです。
「夜の向こうに答えはあるのか!」
ジャーン!🎸
「夜の向こうに答えはあるのか!」
ジャーン!🎸
「夜の向こうに答えはあるのか!」
ジャーン!🎸
「夜の向こうに答えはあるのか!」
ジャーン!🎸
「スターライト!(日本語)」
『スターライト』
昨年のCDJでセトリ入りしたのがフェスとしては相当久しぶりでしたが、今年は一転して初めから定番曲だったかのような存在感を放っています。
韓国でも目撃している、1番サビ後「いぇーっへ」の2セット目をサボる秋田さんが続投されていました。意図して引き算のアレンジをするようになったのでしょうか🤔
ここらで目の前のカメラが何を撮っているのか気になったのでチラチラ覗いてみると、モニター上で1〜4カメの映像が何秒かごとに切り替わっている様子が見えます。
これがWOWOWで放送されてんのかな〜肉眼よりボヤけて見えるんだな〜と画面の向こう側にも想いを馳せてみました。
『ゴースト』
来ることが分かっていても、がらんどうの部屋を思わせるイントロは僕を物寂しい気持ちにさせます。この曲を聴くのは決まってライブが終わる時ですからね。
ここでも豊川さんを目に焼きつけていましたが、原曲通りにハモらない場所ではマイクから離れてしまう姿を見て、かえって物寂しさが増幅されてしまいました。欲を言えば、最初から最後まであなたにも歌ってほしいのに。
ラスサビの紗幕映像には相変わらず美しく、今度は秋田さんが歌詞をぶっ飛ばすこともなかったため、思い存分酔いしれることができました。
ちなみに柵への寄りかかっている関係でずっと猫背気味だったので、最終的にはちゃんと背中が痛くなりました。
「SUMMER SONIC 2025!SONIC STAGE!ありがとうございました!」
最後は膝を付いて引き散らかす秋田さん。思えばこんな風に全身全霊で全てを出し切る姿は、2年前のサマソニで初めて観たような気がします。
x.comSUMMER SONIC 2025
— amazarashi (@amazarashi_info) 2025年8月16日
SONIC STAGEにお越しいただいた皆さま、ありがとうございました。#amazarashi#summersonic#サマソニ pic.twitter.com/pg6Jphts4q
セットリストと答え合わせ
1. 君のベストライフ
2. 季節は次々死んでいく
3. アンチノミー
4. 僕が死のうと思ったのは
5. 空に歌えば
6. スターライト
7. ゴースト
『季節は次々死んでいく』『僕が死のうと思ったのは』『空に歌えば』というamz三大代表曲が国内で一同に介したのは、2018年のAimer対バン追加公演以来なのではないでしょうか。アジア圏が絡んだ時にしか発生しない顔ぶれのようです。
「ゴースト」の核となった2曲や秋田さんのお守りである『スターライト』も併せて、amazarashiスターターパック2025みたいな豪華仕様のセットリストでした。
これを予想的中と呼べば聞こえはいいですが、夏フェス三連発のフィナーレということで、いくらなんでも予定調和なセトリだったことは否めません。MCがとびきり新鮮だったおかげで、持ち帰る感想は違う色になりましたけど。
『小市民イーア』なんかは“ポスト海洋生命”としてフェスに起用されまくるタイプだと確信していたのに、どういう訳か身を潜めているんですよね🤔
他アーティストの感想
自発的に聴いたことがあるのはLiSAの一部楽曲くらいで、名前すら存じ上げなかったアーティストも沢山浴びることになった今年のサマソニ。
特に海外アーティストはわざわざ海を越えてくるのだから質の高さも保証されているだろうと予期していましたが、実際にどっしり満足している自分には驚きの感情も抱いています。
ほんの数年前まではamazarashi以外のライブに一切参戦したことがなかったのに、食わず嫌いをしなくなると今度は歯止めが利かなくなりそうです。
LiSA
SixTONESからぶっ通しの人を除けば最速でレフト側アリーナに突入しまして、激近ではないものの肉眼で表情まで分かるくらいのポジションに着陸します。
12時前にイツメンサポメンらしき人達が登場してフロアが少し湧いていましたね。各種リハーサルの爆音を感じることで炎天下から意識を逸らして待ちます。
電子ドラムのような打楽器に不具合があったのか、アンプが機能している訳がない音量しか出ていない一幕も。というか恐らくこれが原因で、開演時間が過ぎても一向にライブが始まりません。
「しまった!アクシデントで時間が押す可能性を考慮してなかった!これ休めなくなるやつじゃん!」と初っ端から絶望しつつ、10分押しで突如演奏が始まり、LiSAご本人も姿を現しました。野外ステージだと暗転もないので本当にタイミングが読めなくなりますね。
1曲目の終盤だったでしょうか。右前方で小型のタックルが1頭産声を上げ、周りの人達がザワザワし始めました。
一瞬マジモンの暴力沙汰かと思いましたが、脳内でルールブックを開いてみると思い当たる禁止行為が書いてありますね。ただの██████だと分かれば一安心。
その狂人が辺りを掻き回してくれたおかげで、どさくさに紛れてより中央の見晴らしの良いポジションに移動することもできました。
その後の曲中には“推しのタオル”を回してくれその腕でと求められる場面もあって、僕の汗ふきLIVING DEAD LOGOSタオルの出番がやってきます。
心なしかLiSAのタオルと色合いが似ていたおかげで、さほどアウェー感で気負いすることもなくぶん回すことができました。そこら中でシャボン玉みたいに埃が舞い散っている光景が焼き付いたのは不本意でしたけど。笑
中盤にLiSAとダンサー達が歩いてきたタイミングで、ステージ中央から花道が伸びていることを知りました。どうやら昨年から実装されているみたいですね。
ステージ上の演者を見上げ続ける角度だったのと、人混みのカモフラージュで全然気付きませんでした。
プチMCではスタジアムがほぼ満員状態だったことに触れられており、それは流石に盛ってるだろ〜と辺りを見回すと、確かにスタンドまで全方位びっしり埋まっています。
2年前のお昼は日向席がスカスカだったはずなので、LiSAの人気なのかサマソニの進化なのか分かりませんが、とにかくテンアゲするには充分な光景でした。
結局、機材トラブルで開演が10分遅れたにもかかわらず時間ピッタリに終演したので、LiSAのアクトは実質30分間だったことになりますね。
確かに予定通り暑さから解放されてSONIC STAGEに向かえるのは合理的ではありますが、寂しくないと言ったら嘘になります。
翌日の大阪では1曲多く歌ったそうですし、セトリが激変して僕の数少ない馴染みある曲『だってアタシのヒーロー。』も歌ったそうで、こればかりはホーリー嫉妬と言わざるを得ません。
僕の張っていた『ブラックボックス』『crossing field』『残酷な夜に輝け』はいずれも今回セトリ入りしておらず、総じてLiSAの知らない部分が凝縮されているアクトでした。
とはいえ一つ一つの楽曲は馴染みがなくとも、アツアツの“お祭り”に参戦した印象は揺るぎなく、脳内の引き出しでも楽しげな思い出としてカテゴライズされています。
もとよりどんなもんか体験することが最大の目標だったので、ご本人を拝めただけで収穫は得られた感触がありますね。
LiSAのエンタメ力に関しても、先述の推しタオルや「知らなくてもいいから一緒に手をかざして〜」など、フェスの空間が十人十色である前提で全体を巻き込もうとする姿勢に好感を持ちました。
楽曲ごとのノリポイントは初見殺しが多くて、物理的にはちょくちょく置いていかれていましたけどね。笑
x.com#サマソニ at TOKYO #りさとなつふぇす
— LiSA (@LiSA_OLiVE) 2025年8月16日
新夏の始まり〜!☀️
太陽が強すぎたので、みんなでZOZOマリンスタジアムに風を起こしました🌬️🌬️ pic.twitter.com/OsbCd1nvzP
WALLICE
マリンスタジアムを脱出するのに10分、幕張メッセまで移動するのに10分、SONIC STAGEへと辿り着くのに10分。僕が焼きたてホヤホヤだった話は先述したので省きます。
リトル・マーメイドを彷彿とさせるくらいに真っ赤なヘアーの女性がボーカル。
彼女は途中「“私”はワリスです」と言っていて、無粋ながら単数形の一人称を心の中で勘繰っていたのですが、後日調べてみるとWALLICEはバンド名ではなく彼女のソロ、愉快な仲間たちはサポメンという立ち位置なんだそう。
終始和気あいあいとしていて、他のみんなも脇役には見えませんでしたけどね。特にドラマーの気持ちよさそうな叩きっぷりが脳裏に焼き付いています。
他にも「こんにちは東京!」「暑いですねw」「これは新しい音楽」など日本語のMCを照れくさそうに挟んでいて、その流暢さや引き出しの多さから付け焼き刃ではない印象を受けていました。
これに関しても日本とアメリカのハーフという衝撃の事実が判明。確かにWikiにはWatanabeというファミリーネームまで記載されています。生まれも育ちもロサンゼルスらしいですね。
ライブ本編は己の肉体的疲労を思い出すこともなく、矢継ぎ早に奏でられる音楽に浸っていただけであっという間に終わってしまいました。
仮に退屈だったとしたら早く終わんねーかなと思うものですし、眼前に広がるリラックス空間を心置きなく楽しめたみたいです。
強いていえば終演後の話になりますが、今回僕が観た中でWALLICEだけセットリストが流通していない点には現在完了進行形で困らされています。
せっかく興味を持って復習するなら、まずは当日のセトリ通りに振り返りたいものじゃないですか。それが分からないまま人気楽曲を闇雲に再生するのでは、どうもスタートダッシュの気持ちよさが損なわれてしまいます。
どこでも当たり前に見かけてきた「事のあらましを迅速に発信する情報屋」は界隈にとって必要な存在なのだと、思わぬ形で再認識することになりました。公式が発信源でない場合も、複数人が同じことを記していると記憶違いの線も薄まって信憑性が上がります。
特に参戦する同志の少ないレアなイベントほど、自分も積極的にリアルタイムでレポートすべきなんだと思わされましたね。いいねを押さずとも恩恵を受けている人が世界のどこかにいるはずです。(片や感想記事を5週間温め続けた人間もいるんだとか)
何はともあれ、必死こいて探した限りは『Hey Michael』『23』『Loser At Best』の3曲に言及している人を見かけました。
Wallice本人の声質が影響してか、音楽として聴く分には全曲ほのぼのして聴こえますが、歌詞を読んでみると意外な発見があって面白いものですね。
イメージ通りのほのぼのソングもあれば、おもしろ失恋ソングもあり、リアルな自虐で僕ごと抉ってくるタイプもありました。MVも笑わせに来ていたりえちえちだったりバリエーション豊かです。
MONOBLOC
WALLICEチームよりもイケイケ属性を感じる兄ちゃん姉ちゃん達が登場。こちらは見た目通りに5人組バンドのようですね。第一印象は「ギターの女性があり得ないくらい細い」ということ。
リハの時からめっちゃお喋りしていて、弾いたり歌ったりファンサがあったり、待ち時間とも思わせないような時間が流れていました。
傍観者の僕としてもステージ転換の様子を淡々と見守るよりも退屈しのぎになりますし、そんな舞台裏感も含めてフェスに来た甲斐があるってもんです。
ステージが暗転して本番が始まると、まずは「遠くの国から5人で旅して遂に辿り着いた」という旨の特製ナレーション(日本語)からスタート。ニューヨーク発のバンドらしいので誇張抜きで遠かったのでしょう。
まあまあ長尺だった上に自然な言い回しでしたし、あの台本を考えるのにもなかなかの時間が費やされていそうです。
音楽としての印象は、なんというか懐かしい気持ちにさせられますね。親世代が好んで聴いていそうというか、夕方のJ-WAVEで流れていそうというか。ノスタルジックってこういうことなんじゃないでしょうか。
ボーカルの性別も声色もWalliceとは全く異なりますが、視界が淡く染まっていくような空気感がどこか似ているような。同じようにフラフラ〜と耳と体を預けたまま時間が過ぎていきます。
途中でスネアドラムを破壊したようで一時中断する一幕もありましたが、素人の僕にはどんな異常があったのかさっぱり分かりませんでした。笑
去り際にはステージに降りてきてたっぷりファンサの時間を作っていて、総じて観客との距離の近さを感じさせられるバンドでした。裏を返せばステージが大きくなった時に寂しい気持ちになるタイプかもしれません。
YouTubeにおける彼らのチャンネル登録者数は、サマソニ当日も投稿日現在も脅威の700人台。主にこの指標でアーティストの戦闘力を測っている僕にとって、この数字には疑いしかありませんでした。いくらなんでも見つかってなさすぎだろ!
ライブ中は「この音域カラオケで気持ちよさそうだな〜」という視点も織り交ぜて聴いていたのですが、どうやら現状そういう次元ではないみたいです。
知る人ぞ知る海外のバンドを聴くのは流石に初めてですし面白い経験になりました。そもそもこの原石をこの時間帯に置いて、熱狂的なamazarashiファンでしかない僕に見せびらかしたサマソニが凄いと思います。
リハのリフから印象的だった『I’m Just Trying To Love You』は彼らのデビュー曲らしく、サビなどのフレーズ頭で「届くことが〜」を誘発してくるせいで忘れられなくなって毎日脳内再生されています。
「始皇帝〜(空耳)」という歌い出しが印象的だった楽曲はYouTubeを漁っても見つからず、途方に暮れていたところでご本人から動画の供給があって助かりました。未発表曲だったのでしょうか。
Official髭男dism
度重なる競歩とSONIC STAGE3連発、さらにホタテとろろ丼を消化中だった僕は、一刻も早くスタンド席に座りたいと思いながらマリンスタジアムへと向かっていました。
ところがスタジアム外の階段を覆い尽くす行列と、スタッフさんによる「スタンド席に行くと開演まで間に合わないかも〜」の注意喚起もあり、泣く泣くスタンディングのアリーナ入場口へとスパートをかけます。
時刻は17時40分ぴったり。スタジアム内へと入場した瞬間に『Pretender』のイントロが始まり、手拍子などでノリながら程よい位置へと歩を進めました。ということは、開演時間を迎える前からとっくにメンバーは登場していたのですね。
ただしステージ上にはスキマスイッチ並の人数でサポメンが集結しており、超絶にわかの僕にはボーカルの藤原さん以外の見分けがつかない状態。
アリーナ後方寄りだと流石に表情までは分かりませんが、肉眼でもそれなりに人間として認識できる大きさでした。
何より耳栓無しでちょうどいい音圧のポジションで、人口密度も前方ほどではないですし、単純にライトなフェス体験として居心地が良かったです。
ふと振り返ってみると、スタンド席もいよいよパンパンになっていましたね。
次々と披露される楽曲には「としみつが口ずさんでた歌い出しだ!(※Cry Baby)」「QuizKnockの動画に出てきた曲名のやつだ!(※I LOVE...)」などの気付きが頻発し、知らないうちに知っている曲が多数あったことにも驚かされます。
少し聴いただけでも声量と声の伸びが凄まじいことは明らかで、とりあえずこの歌唱力を浴びに来るだけでも価値がありました。
歌詞やMCに関しては、ド直球にメッセージを込めてくるスタイルなんですね。髭男の実態をほとんど知らなかったところから、思いがけない作風にこれまた驚かされました。
それら一行一行を凄まじい声量でハキハキと伝えられるので、尚更脳裏に焼き付くのです。共感を得られるかは分かりませんが、熱量やスタンス的には高橋優やSaucy Dogに近いものを感じましたね。
そんなカルチャーショックに最初こそ気恥ずかしさを覚えていましたが、終盤には“髭男節”に脳みそが慣れてきてストレートに楽しむことができました。
色んな意味で印象に残ったのはやっぱり、この日がライブ初披露だったという『らしさ』ですよね。
ステージ奥のモニターでリリックビデオも流れていたので歌詞ごとしっかり受け取りましたが、どうやらもう一人の自分と対話する内容のようで、僕らにとってはタイムリーというか馴染み深いテーマに感じました。
この曲のラスサビでは、一時的にスピーカーの音が全く聴こえなくなる不具合が発生。本人達は気付いていないのか、演奏を止めずに遠くで歌い続けている声がうっすらと響いています。他選手のフライングに気付かず無駄に走り続けてしまう陸上競技の珍事を思い出しました。
次の瞬間にはスタンドの全方位から手拍子が聞こえてきて、すかさずアリーナの観客もそれに乗じます。でっかい手拍子をしながら事の顛末を皆で見守る時間がしばし流れ、20秒かからない程度で復旧していたでしょうか。
非常時に人の本性が表れると云いますが、実際にトラブルを目の当たりにして、咄嗟にフォローを実行できる人って凄いですよね。僕の選択肢は頭上に「!」を生やして気まずい顔を作るしかなかったですもん。
フラッシュモブのような一体感を通じて、サマソニという空間の温かさを感じられました。
x.comSUMMER SONIC 2025
— Official髭男dism (@officialhige) 2025年8月16日
2025.8.16
MARINE STAGE
photo by @nekozephoto pic.twitter.com/7wrKMEdxoD
FALL OUT BOY
待望のスタンド席に今度こそ移動して、どっしり落ち着いた高台でヘッドライナーの出番を待ちます。
開演して最初に登場したメインボーカルは、Smooth McGrooveみたいな風貌のおじさん。つまり歌が上手いということです。
逞しく響き渡るドラムが全体を通して印象的で、演奏がヒートアップしているのかダメージが蓄積しているのか、途中で鼓膜が痛くなってきたので耳栓を再装着しました。
MCは畳み掛けがネイティブすぎるのもあるでしょうけど、2年前のナイルがほぼ全部理解できたのに比べて、今回は4割が関の山でしたね。「ありがとうございます」は何度か聞き取れました。
中盤に『The Last Of The Real Ones』がピアノ弾き語りから始まって、そういえば髭男がMCで「ルーツ」だと言っていたのですが、その意味が少し理解できた気がします。
と回想しながら見守っていたら、イントロで演奏をミスったのか2回も仕切り直して場を和ませつつ、3回目もつまづきかけてShit言いながら続行していました。久々にやったとか言ってましたかね。笑
ステージ奥のモニターに映る曲中の映像以外にも、巨大なクマの人形が出現したり、ギタリストが風船を持って宙吊りになったり、一曲一曲に対するギミックが多岐にわたっていました。
持ち時間の長さの相まって、まるで欧米のデカい会場にテレポートししてワンマンライブを観ているような感覚。夜の帳の暗さも相まってFOBという存在だけに集中できます。
もちろんヘッドライナーだからこその力の入れようだとは思いますが、ここまで豪華なステージですら入場すれば無料で観られるって冷静に凄いですよね。(2年前に彼らを前座にしてヘッドライナーになったBlurって何者だったんだろう?)
「amazarashiを観た」という無敵の最低保証を得た上で、日が沈んだ後の涼しい夜風に吹かれながら、超有名であろう海外のバンドを聴いて上半身をフラフラ揺らすという至福のひととき。
曲調やバンド自体の熱量に押されて、なんやかんや疲労困憊の下半身も動き始めちゃうんですよね。時には疲労でウトウトしながら…いやぁこれがチルいってやつか😇
セトリを聴き直した感じ、とりわけ耳に残っていたのは『Dance, Dance』や『My Songs Know What You Did In The Dark (Light Em Up)』など。全22曲のセトリにもかかわらず、大半の曲は聴き返せば「あ〜やってたな〜」と記憶が蘇ってきます。
再生数的に一番有名な『Centuries』はここで初めて聴いたとは思えない何かを感じました。しかし日本のCMなどで流れていた形跡もなく、一体どのタイミングで僕の記憶に刻まれていたのか不思議でなりません。
FOBのアクトが終わると同時に花火が打ち上がりました。流石に会場上空は撮影禁止じゃなかろうと思い、記念にパシャリ。
最後の力を振り絞って、汗かき早歩きで海浜幕張駅へと向かいます。

フェスの楽しみ方が分かってきた
amazarashiだけで言えばセトリが予想通りすぎて「いや〜今日もありがとう!」くらいの感想に落ち着いていますが、振り返ってみるとゴリゴリの楽しい思い出になっていました。
せっかくチケット代を払ったからには、今後のサマソニも“MARINE STAGEのヘッドライナー”はきっちり観ておいた方が良さそうです。
アニメーションの凄すぎる鬼滅の映画が必見なのと同じ理屈で、予算のほとんどここに注ぎ込んでるだろってレベルの演出付きで楽しむことができます。
僕は元々amazarashiに2万円払ったつもりでここに居るので、無料でこれを観れたようなもの。来場者アンケートにも「(チケット価格は)もう少し高くてもよいと思う」と馬鹿正直に回答しておきました。
しかしまあ、僕の好みが平成に集中しているのか、最近はamazarashiの出演フェスにおいて全体的なラインナップが元々の守備範囲に被ってくることが減ってきましたね。
ほんの数年前まではアジカン、ドロス、女王蜂などを一石数鳥で回収できてより直接的な恩恵があったのですが、今では当たり前にミリしらを楽しむ場に移り変っています。
その分だけ食わず嫌いをしなくなり、MONOBLOCやFALL OUT BOYなど普通に生きていたら一生関わらなかったであろう海外バンドも知れるようになったんですけどね。
フェス初参戦時の名残で「amazarashiファンが〇〇に参戦した感想」という主語のでかい記事タイトルを継承していますが、本当にお目当てがamazarashiのみになってきたことで、後天的にタイトルの意味合いが丁度よくなってきたような気もします。
amzはどういう訳か2017、19、23、25と隔年で呼ばれていますが、次の出演は2027年になるでしょうか。生粋の汗っかきなので暑いのは本当に嫌なんですけど、僕をまだ見ぬ世界へと連れていってくれると考えればポジティブな気持ちになれそうです。
最後になりますが、フェスにおけるノリ文化との向き合い方が自分の中で更新されたので、余談がてら語っておきたいと思います。
今回も元々の偏見通り、邦楽のライブでは振り付けのように皆で腕を上げていて、洋楽においては各々が好き勝手に過ごしているような空気を感じました。
目の前の光景に没頭できるamazarashiスタイルが大好物な自分にとって、前者は「空気を読んでノらなければならない」という短所が目立っています。
一方で、2年前に観たナイル・ホーランは「日本公演はワ〜キャ〜が少ないから静かな曲もやりやすくて好き(意訳)」と言っていました。
曲間のMCには大人しく耳を傾けて、音楽が鳴っている時だけ水を得たようにノリ出す文化、日本人の“秩序あるノリ方”の長所がナイルには見えているということでしょう。
もちろん義務的に感じなければ良い訳で、最も非日常をエンジョイできているのは「フロア前方に集結したガチ勢に揉まれながらお祭り騒ぎをしている瞬間」だと思います。
ただ、受動的な自分が吹っ切れるには大義名分が必要なのです。演者に手拍子やワイパーを求められる分には「お、来たか」って思いながら全然乗っかりますし、後方でライト層に囲まれながら孤軍奮闘するのは流石に無理があります。
だからこそ盛り上げトリガーを引かれやすくなる「どうせ観るなら出来るだけ前へ」という(有名人を目視してコスパを上げるための)スタンスが理にかなっていることを実感しました。
韓国のフェスで無秩序な大合唱に草を生やしながら便乗していた実体験もありますし、最適な立ち回り方は環境によって変化するものなのかもしれません。
