こんばんは、ダーレクです。
amazarashiのアジアツアー東京公演からも1ヶ月半が経ち、遠い未来の予定として油断していたキタニタツヤ対バンこと「Hugs Vol.6」もついに当日を迎えます。
昨年11月に音響外傷をキメて以来省エネで生きてきた僕ですが、なんやかんやで元の生活と精神状態に戻りつつあって、今回のイベントは割と普通に楽しみにしていました。
本来出すべき2公演分のアウトプットを滞納していることに対しては焦りを通り越したので、頭の回転的にこちらの感想を先に投稿します。
対バンの客層って、全出演者が満遍なく好きだから行く“積集合型”か、特定の出演者が好きすぎるから問答無用で行く“ストーカー型”に二極化すると思うんですよ。(もちろん僕は後者🙋♂️)
逆にいえば、そのどちらにも属さない中間層(?)に敬遠されるリスクが案外あるっぽくて、ワンマンなら埋められるはずの箱をなぜか埋められないという逆転現象も起きうることをここ数年で学んできました。
そんな世知辛さと引き換えに、物好きしか寄せ付けない空間がきっと爆誕する訳で、濃縮された熱気の漂うイベントには俄然期待が膨らむものです。
amazarashiファンとしては、紗幕設営の関係で流石にトップバッター出演なのか、開演と同時にぞろぞろ立ち上がるライブになるのか、10月アニメのタイアップが発表されている『悲しみさえ大人びて』を初フル解禁するのか…。
そして「amz以外は撮影可」という特大カルチャーショックへの当惑など、色んなソワソワを思い浮かべながら会場に足を運びました。
キタニタツヤに関する事前知識
彼の存在を初めて認識したのは、2022年2月の東海オンエアの動画。
今でこそ大物アーティストの一角ですが、当時は何より呪術廻戦でブレイクする前でしたし、僕にとってはガチで知らないお兄さんでした。
翌2023年に知名度が急上昇して(主観)、同年末の「CDJ23/24」ではamazarashiと同じステージだった上、隣り合わせの時間帯に出演しています。
別ステージのヤバTを観終わって「このままキタニ行ってみよ〜」と思ったらそこにいた全員が同じ気持ちだったようで、鬼の大渋滞に為す術なく開演までに間に合わなかったものです。
おまけに彼が人を集めすぎたせいで、終演後には前方エリアの出入口が詰まってamz待機勢がなかなか入場できず、テキパキと始まった紗幕設営風景を至近距離でパシャれずに絶望した思い出があります。
つまるところ、僕視点ではキタニタツヤ人気が裏目に出て何かとすっきりしなかったイメージが強く、その後も積極的に追いかけることはしていませんでした。
楽曲もぶっちゃけ、皆大好き『青のすみか』とCDJで「分身〜分身〜(空耳)」が印象に残った『Moonthief』の2曲しか覚えていません。
ただし、ヨルシカのライブでベースを弾いているらしいとか、LiSAの「ブラックボックス」でカップリング曲を提供したらしいとか、Adoが『シャルル』をカバーした時に編曲したらしいとか、音楽家としては定期的に名前を見かける存在でしたね。
(あのCDJでヨルシカの開演にも間に合わなかったことを思い出した…😢)
今回ようやく“フル”で彼のライブを観届けられるということで、あの日の雪辱の片方を果たす機会を頂けたことは純粋に嬉しく思っています。
このライブの客層の中では間違いなく、下から数えた方が早いであろうキタニタツヤにわかだということがお分かりいただけたでしょうか👁👁
開演前
定時ダッシュやライブ遠征で無理がたたった経験も少なくないため、今回は初めての半休を取ってスケジュールに余裕を持たせてみました。
それこそとっとと有明ガーデンに潜伏するつもりでしたが、にわか雨に折り畳み傘を使うのも雨曝しになるのも面倒だったので雨宿りを優先。現着したのは結局17時30分の手前くらいです。
開場時間間近ということで、流石にTシャツ姿の人達でごった返しています。とりあえず会場前のモニターでサムネだけ確保して端っこに逃げました。
すっかりamazarashiの気分でここにやって来た僕とは対照的に、このライブに参戦するほとんどの人には別の本命が存在するって思うと、何とも不思議な気持ちになりますね。
言うてamzTもちらほら見かけますが、会場中に散り散りになってからは、きっとアニロックフェスのように自分以外居ないも同然となるでしょう。
ところで、普段のイメージが先行して先着順の入場待機列を思い描いていたのですが、実際の会場前にはスタンディングの整理番号1000番までが集められているのみですね。
開場数分前にもかかわらず、既に100番くらいまでは呼ばれ始めている様子。
これはもしかして、僕らバルコニー勢は後回しにされるやつでしょうか。まあ確かに、スタンディングと同時に入場できたらズル次第で下手な整理番号よりも良い位置に“乱入”できちゃいそうですけど…。
実際、会場横エスカレーターの麓にはコインロッカーの案内しかなかったり、そのルートの人通りもポツポツだったりで本当に入場口も無さそうです。
生ぬるい外気に撫で回されるのもぼちぼち限界ですし、しばらくは有明ガーデン内をウロウロして時間を潰すことにしました。半ばウキウキで半休を取ったのに、体力温存にしか使えませんでしたね結局🙄
かれこれ18時になり、未だに我々の待機場所が見当たらないのは流石におかしいと思い、とうとう入口付近のスタッフに突撃。どうやら会場裏側でバルコニー専用の入場が既に始まっている(と思う)そうです。
怒ってはいませんが「会場のどこにもそんな案内貼ってなかったじゃないか!」と内心ツッコミつつ、そうと決まればホテルの方までぐるっと回ってみるしかありません。
ホテルと会場の間の細道、そこそこ長い階段を上ってテクテク進んで結局スタート地点に戻る勢いで…あっ、言わんこっちゃないコインロッカーの近くに入場口が開いています。やっぱりここなのかよ!
それこそエスカレーター側からもちょろちょろ人が流れてきていましたし、やはり初めからここを覗いておくべきでした。些細な疑問でも放置しないことが高QOLの秘訣みたいです。



気を取り直して、僕の座席は3階バルコニーの3Fブロック11列16番 でした。
今回はクッソ前方で観る野望もなかったですし、どうせアリーナスタンディングに人気が偏るだろうと踏んで、より当選倍率の高そうなバルコニー席を選んでいます。
バルコニーの中では最下層ということで、まずは階層ガチャに勝利。
列的には後ろから3列目、ブロック内では右端から3番目の座席。もうちょっと真ん中寄りなら完璧でしたが、出入りが比較的楽チンな利点もあったので苦しゅうないでしょう。
唯一、視界右上の天井の低さはやや気になりました。ギリギリ視界に収まっていたステージ右側のモニター画面も、後ほど立ち上がった時にしっかり見切れていましたから。(その為に反対側のモニターがあるんだけどね)
見晴らしといえば、アリーナ層には異様な光景が広がっていましたね。スタンディング自体は珍しくも何ともありませんが、これだけの面積に群衆がミチミチになっている様子を上から眺めることって滅多に無いと思うんです。
それでもバルコニーの端ブロックは未開放のようで、8000人MAX収容は狙っていないっぽいです。まあよく考えたらamazarashiがいる時点で、販売する場合は注釈付きで案内するものかもしれません。
入場時点で紗幕が準備されている予想をしていましたが、この距離と暗さだと、目を凝らしても結局どうなっているのか確信が持てません。どちらかといえば楽器の配置的にamazarashiではなさそうだと推測していました。
客席周りを見渡してみると、amzTの人も普通に沢山歩いていますね。想像の5倍くらい見かけます。中には2018年のAimer対バンツアーのタオルを装備している人がいて、流石にそのアピールは邪道だろうと脳内でツッコんだり。
隣から聞こえてくるのは他愛もないSilica Gel雑談。とりま韓国の4人組バンドらしくて、その他の情報は真偽のほどを存じ上げないので受け売らないでおきます。
開演前SEがどことなく韓国語の曲っぼく、恐らく紗幕も張られていないことも加味すると、Silica Gelトップバッター説が濃厚だろうと改めて察しました。どうやら直接的な因果関係はなかったみたいですけど。笑
x.com👁️Hugs Vol.6 東京会場 BGM プレイリスト公開👁️
— キタニタツヤstaff (@TatsuyaKitani2) 2026年7月18日
Hugs Vol.6 東京公演では、会場のBGMをSilica Gel にお願いし、韓国ミュージックのプレイリストを流しました🎵
改めてぜひお聞きください🙏#SilicaGelhttps://t.co/cha931NETk
Silica Gel
定刻から5分ほど遅れて、ゆっくりと照明が暗くなる形で開演。
予想に反して誰も立ち上がる動きを見せなかったため、僕もそのまま映画館スタイルで静かに噛み締めることに。結果的に、自分の耳鳴りが止んでいない設定も忘れるくらいの没入感で過ごせました。
メインボーカルらしき人が客席に対して横向きに歌い始めたのはどういうフォーメーションだよと思いましたが、よく見たらキーボードを兼務していますね。
とはいえ曲中ずっと弾いている訳ではなく、あくまで間奏で世界観の土台を固める用途のようです。歌っている最中はウロウロ歩き回るし全然こちらにも背中を向けるし、自由奔放な印象を受ける人物でした。
知らない言語(しかも韓国語)で何曲も浴びるのがちょうど1年ぶりだったこともあり、その感覚がまず懐かしかったです。たまに英語っぽい音が聞こえた時だけ脳が認識しようと食いつくんですよね。
あと1曲目からバスドラムが響きすぎていて、僕自身の鼓動を打つタイミングすら握られているような心地よさがありました。
MCパートでは、向かって左のギタリストが果敢に日本語を紡いでいました。韓国語の仕様なのは知ってるのですが、韓国の人は「アマジャラシ」って発音するのが可愛いな〜と毎度思います。
奥の井口理と平井堅のハーフみたいな人は、奇人とミッキーの中間みたいな笑い声で場を和ませるのが必殺技のようです。
言語が違うからこそ、国境に縛られない音楽性とチョケ方で来日公演とも相性の良いバンドですね。
MCで場を和ませたところで迎えた最後の曲は、振り付けの誘導もあってバルコニー席にも比較的動きが生まれていました。
全体的に演奏を沢山聴かせて爪痕を残す意志を感じるバンドでして、中でも楽器弾き放題の長〜〜いアウトロに突入する曲があって、それに連動して瞬きより早いポリゴンショックがピカピカピカピカ止まらないくだりがあったんですよ。
あの時は流石に何セット目かで目を瞑ったものですが、むしろ瞑ってからの方が全然長かったほどで、こればっかりはスタンディングの人が倒れてしまわないか心配になりました。
着席していた僕ですら、瞼越しのド明滅で平衡感覚が揺るがされましたもん。
x.com<TATSUYA KITANI Presents "Hugs Vol.6”>
— SILICA GEL 실리카겔 (@SILICAGEL_SEOUL) 2026年7月18日
Thank you to Tatsuya Kitani, amazarashi, and everyone who came out to the show.
Tatsuya Kitani、amazarashi、そして会場にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。 pic.twitter.com/aPOPafsL4c
↑バルコニー1の左から2番目ブロックの左上にいる上半身真っ白でこっち見てる奴が僕です。
そんなSilica Gel、11月にはアジアツアーの東京公演もあるらしいですね。どこの会場でやるんだろうを調べる過程でTHE FIRST TAKEの出演動画も発見。
『NO PAIN』がイントロから記憶のまんま再生されたもんで反射的に爆笑しました。
なんなら2回聴いただけで“あの夜のオープニングテーマ”としてイントロが頭にこびりついてしまいましたよ。テーレッテーテーテーテレレーテーレッテレレー
amazarashi
Silica Gelの感想メモ&ケツ筋ストレッチのためにホワイエへと出てきまして、ついでにトイレ休憩も済ませて座席に戻ると、ちょうど白みがかった紗幕がヌーッと降りてくるタイミング。
完全に降りたところで、今度は白線の簡易的な照準が映されて会場が軽くザワついていました。
確かに巻物スタイルで準備するなら1番手に固定される制約もなくなるんですね。さすがホール会場。
紗幕チェックは一発OKだったようで、ああ写真写真とポケットに手を突っ込む頃には元の紗幕に戻ってしまいましたわ。

ステージ転換恒例の呪文みたいなマイクテストも挟まり、ギターも軽く弾かれて、本当にフェスの待ち時間みたいです。
Silica Gelの出番が約40分だったため、転換込みで1時間ずつのイメージになりそうですね。この尺ならamazarashiも“今年のフェスセトリ”を使い回すであろうことを今一度確信。
紗幕の向こうにタブレットみたいな灯りが浮かぶ度に「そろそろか!?」と期待しては裏切られるというオオカまれ少年を何度か繰り返し、すっかり気の抜けたタイミングで本当にじんわり暗転していったのでなかなか焦りましたよ。
開演前は完全にamz気分だったはずが、一旦Silica Gelにどっぷり染められた影響もあり、逆に心の準備が解かれたままamazarashiのライブに突入したような感覚がありました。
それはそれで、秋田さん達のことがいつもより新鮮に映って、定番のライブでは味わえない楽しみ方ができたと思います。
01.ワードプロセッサー
さっきまでの異世界音楽から一転、実家のような旋律が響き渡ります。
イントロが始まってもバルコニーの皆さんがゾロゾロ立ち始める様子はなく、そのまま平和に座って鑑賞。
キーボード達のテーンテーンテンテンテン♪と同じ周期で、ベースがヴーーーーーーーーーン😇って鳴るじゃないですか。あれが己の遺伝子に刻まれた通りのタイミングで心臓を震わせてくるので、こちらの考えることを見透かされているようなメンタリスト系の高揚がありました。
確かにツアー中の噂通り、曲中にリリックの裏で流れる風景の映像は僕の知る内容からアップデートされているようですね。
シチュエーション的にも新鮮な気持ちになっていたせいか、今回は特に歌詞と向き合いながら聴いていて、バンド紹介みたいな歌詞に改めて名詞曲として完成度の高さを感じていました。あと噛まないの普通に凄いです。
「東京!ガーデンシアター!Hugs Vol.6(ハグス ボリュームシックス)!青森から来ました!amazarashiです!」
02.季節は次々死んでいく
ワープロ終わりからの沈黙がいつもより若干長かったので、ワンチャン『ナイトメア』や『黎明期』に分岐するかと思いましたが流石にそんなこともなく、いつものイントロにいつもの歓声が上がりました。
これまた楽曲の重低音が僕の座席まで凄まじく響いてきており、特にサビでは骨を震わせる振動のあまり、シートベルトも付けずにどこかへ離陸してしまいそうな感覚に陥りました。
秋田さんの歌声はライブにおける平常運転というか、原曲よりも出たとこ勝負というか、ずっとスタンダードに上擦っている日だったと思います。
やはりこの日の僕は初心に帰って歌詞を聴くモードに突入しており、「時の流れの歌だなぁ」と謎にしみじみしていました。
「挙動不審のイノセ」←それはキョドってる猪瀬なんよ
「きせー!つは!つぎー!つぎ!しんで!ゆ!く!」って超ハキハキで最後のフレーズを歌い終えて、からの「ありがとうございます!」も超ハキハキ。
03.空洞空洞
ですよね〜。
いつもの中毒的な映像が流されているのは後ろのスクリーンで、画面の大きさ的に秋田さんと被る前に迫り来るリリックが見切れていくため、秋田さんがバリアーを張って演出を無効化しているようなシュールさがありました。
よ〜しこれで秋田さんを注視できるぞ〜と思ったのも束の間、油断しているとつい見ちゃうんですよね映像を。
「笑みの喉元」を聴きながら、にっこり聴いている僕の喉元にも相変わらず重低音がゴリゴリ到達している現実を思い出しました。マジで今日のベースは一味違います。
この曲の秋田さんはAメロとサビは正しい音程で歌うのに、BメロとCメロだけピンポイントに上擦り続ける不思議なコンディションでした。
そんな秋田さんもアウトロに入ったら安心して後ろを向き、リラックスした振る舞いのまま暗転。
04.無題
ですよね〜。
開幕「木造アパート」の発音がいつもよりもっこり(?)していた以外は割かし綺麗に歌っていたと思います。
律儀に1番→2番→Cメロ→ラスサビの曲が連続してるなぁと、amazarashiとSilica Gelの音楽性について脳内比較していました。後者は言語の壁も相まって、詩よりも音としての印象が強かったですからね。
そんでもって、歌詞がちゃんと表示される寄りの楽曲が続いているので、初見ばっかりの場に適した楽曲群であることも再認識しました。4月のセントラルでも同じことを感じていたような?
アウトロの吸い込まれていく映像を見ていたところ、身体が勝手に世界観に共鳴してしまったようで、背中の中央から左下にかけて鳥肌が走って思わず全身プルっとしました。
05.僕が死のうと思ったのは
イントロは豊川さん単体でスポットライトが当たっていますし、それが左右のモニターにちょうどいい不鮮明さですっぱ抜かれるおかげで、秀逸なイメージ映像になっていました。
1番Aメロの秋田さんはこれまた割と上擦りながら歌唱。
秋田さんは正面アングルですっぱ抜かれることが多かったのですが、帽子の下の素顔が絶妙なぼかしを経て中継されている様がジワジワ来ます。この朝ちょうど観てきた、Adoの『ビバリウム』MVの野外シーンを連想していました。
モニターでドアップになりながらの、肩をクイッと上げて無駄に力の入った「ドン!キホーテ」が一際ツボってしまい、2番サビは僕だけ不自然にニヤニヤしながら聴く羽目になりました。その頃秋田さんはきっちり気迫を込めている訳ですが。
1番と2番で作文紙の仕様が違うことが今更記憶に足されて、ラスサビ1音目「ぼ」は虚無病ライブ仕様の上擦り。
曲後に明らかにギターを入れ替えていましたが、当時は「あーまあ多分クラウンってエレキギター側だもんね」くらいの思考に留まっていました。
06.アダプテッド
完全にMCのタイミングだと思っていたことも相まって、まさかのウィーーン(イントロ)が聞こえてくるサプライズに自然とのけぞるリアクションをとってしまいました。
CDJでもやったことがあるとはいえ、amazara史としては未だ激レア曲ですし、この曲が始まった瞬間ワンマンライブに連れてこられた気分になりましたよ。
ただし2番のサビからだいぶキツそうにしていて、「きらめく星空はー、あーあーああー」ってブツ切りにして凌いでいました。そういえば昨年のツアーでも幾度となく高音に苦戦していたような気がします。
Cメロに突入すると、僕死とは全く違う切り口で死生観を見せびらかしているのが可笑しくて、初見の人を置いてけぼりにしていないか心配にもなりました。
「死んだらどうか 相談しよう そうしよう(カスカス)」
ラスサビの「きらめく星空は〜」も恐ろしいほど裏返っていましたが、最後の「絶唱〜!」は相当魂込もっていましたね。
タイトルコール(?)は全体的に「長久手!長久手!」だとしてもバレなさそうな発音と勢いでした。今まではもうちょっと“ted”のハネが感じられていたような?
近隣にお騒がせの酔っ払いが出現したことについては深く触れないでおきます…。
MC
「前からキタニくんが色んな所でamazarashiのことを言ってくれてるのは気になってて、同じ事務所のヨルシカのマネージャーに「キタニくんによろしくお伝えください」って伝えたら、すぐにHugsのオファーが来て、礼はライブで返せってことなんだなってことで、(観客の笑い声)あと2曲うんぬんかんぬん」
「次の曲は、amazarashiの曲で一番悲しい曲です(断言)」
「クラウン新車で買ってあげる!」
例のごとく掻い摘んでいますが、概ねこんな流れのMCです。
Silica Gelに負けじと笑いをとっている秋田さんの姿は、いつもより精神年齢幼めに感じられて新鮮でした。
曲名発表にのけぞって喜んでる人がいましたね、前方の席に。
このMCのタイミングだったか、無人穴掘りのラスサビステップぶりに秋田さんの真後ろアングルがモニターに映されていました。
07.クラウン新車で買ってあげる
「本当に秋田さん自分で弾いてるの?」ってくらいドンピシャの音程でイントロを弾いていました。
さっきのMCで心が温まったからか、まるで息子としてではなく父親目線で微笑んでるみたいな声色で1番Aメロを歌っていました。
2番前の間奏は、橋谷田さんのドラムが気持ちいつもより手数多めにサービスされていた気がします。
この曲の伏線が固められていくごとに、衝撃展開だと知っている映画を初見の人と見ているような緊張感を勝手に抱いてしまいましたね。あんたのベッドも片したとかステージ4とか実家に母だけ一人とか、ワンマンで聴く以上にドキドキします。
Cメロの気迫はいよいよ果てしなく、「クラウン新車で買ってあげらぁ!」から「H゙ぉめ゙ら゙れ゙ T゙ぁがあ゙だ!」までこんなに荒々しい秋田さんは見た事ないぜってレベルです。
実際のところは出力を上げないと乗り切れないギリギリの状態だったんでしょうけど、そのおかげで息を呑むのも忘れるくらいの衝撃をいただきました。
ラスサビは最高音の「拝む」含め成功していましたが、結構サビの歌声は全体を通して綱渡りだった印象です。
アウトロの旋律はだんだん遅くなっていき、ゆったりと伸ばしながら…
「ありがとうございます!次が最後の曲です!」
08.空に歌えば
相変わらず温度差のイカれたコンボですが、Silica Gel同様ラス1ボーナスも相まってか、バルコニーのハンズアップ率は図抜けて高かったですね。それでも比較的穏やかな空間でしたけど。
ついさっきまで大ピンチだったのに、この曲が始まるとなぜか回復して声が出るようになるんですよね秋田さん。
2番サビでは「あの日の君の\コッ/声!」ってマイクにギターをぶつけていて普通に草が生えました。
恒例の秋田ステップはラスサビ「裂ーいて!」の左足が一際印象に残っています。
「東京、ガーデンシアター。Hugs Vol.6。ありがとうございました!!」
x.comTATSUYA KITANI Presents "Hugs Vol.6”
— amazarashi (@amazarashi_info) 2026年7月17日
東京ガーデンシアター#amazarashi
本日出演させていただきました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。 pic.twitter.com/DgODBl0IzT
【セットリスト】
01. ワードプロセッサー
02. 季節は次々死んでいく
03. 空洞空洞
04. 無題
05. 僕が死のうと思ったのは
06. アダプテッド
MC
07. クラウン新車で買ってあげる
08. 空に歌えば
予想通りの7曲に、なぜかCDJぶりの『アダプテッド』がねじ込まれています。
近年は定番曲だろうと曲中の歌詞ミスが少なくない印象を受けていたので、ノーミスっぽかった今回は謎の新鮮味を感じていました。
ちなみに『悲しみさえ大人びて』の初披露は無かったですね。フェス初のトリを飾るサマソニ2026でやってくれるのか、あるいは10月頃のリリースが本格的に近づくまでお預けとなるのか…!
キタニタツヤ
流石に入場姿を肉眼で見てもさっばりでしたが、左右のモニターには明らかにキタニタツヤな人が映っています。「本当にこの人のライブに来たんだ」ってことを本当の意味で実感しました。
そんなタイミングで前の人々が立ち始め、たちまち視界からキタニタツヤが消えていきます。ついにこの流れが到来したかということで、僕もおもむろによっこいショッツル鉱山。
お兄さん1曲目からベース抱えて軽快なステップです。一目見て秋田さんより運動神経いいんだろうなって直感しましたよ。
演奏面でも物凄い手捌きですし、全曲通して滑舌よく歌詞を畳み掛けてくる様は、全力疾走しながら早口言葉を唱えられそうか脳内で検証してみるレベルでした。
2曲目のシームレスな裏声にもスマートさが垣間見えたりと、目と耳の両方で楽しめる演奏が続きます。相変わらず重低音で充満したズンドコ席でしたし、CDJの時よりも明確に楽しい体験になることがこの時点で確定していました。
ただし3曲目に限っては、ライブ用耳栓越しに僕の左耳の音割れセンサー(※音の処理能力が下がったせいで、高音域の一定以上の音量が片耳だけ音割れして聞こえる現象)が反応していて、流石に無防備に過ごしている人達のことが心配になりましたけど。
また、ゴリゴリ撮影可というルール故、初っ端から掲げられるスマホの数が容赦ないのもまた特徴的です。
ステージ奥のスクリーンがめちゃくちゃな色彩になる度、アリーナ勢のスマホ画面も連動してめちゃくちゃに。同期した視覚演出がフロアのあちこちに点在しているようで、それはそれで見応えがありました。
それにしても次から次へと次の曲が流し込まれるので、目も耳も見どころが尽きません。物理的にも精神的にも飽きないパフォーマンスが続きました。(恐らく1曲1曲はSilica Gelやamazarashiより短い?)
MCではキタニさんがamazarashiのことを「学生時代から好き」と言及していましたが、なんかその情報知ってるなあと思ったら、少し前にインタビュー記事で読んでいたようです。
キタニタツヤ以外の動機でここにやってきた身としては、「そういう人“こそ”来てくれてありがとう」と言ってもらえて純粋に嬉しい気持ちなりました。
ここまでアウェーの空気と後ろめたさを少なからず感じながら過ごしていましたが、その言葉で自分もこの空間の一員として正式に認められたような気がして。
MC直後に始まった『れびてーしょん』では、イントロから繰り返し繰り返しずーっと流し込まれ続ける低音リフがあったんですけど、あれがとにかく癖になるんですよ。
帰宅してから真っ先に聴いてみたものの、あいにく音源ではあのライブの臓物震わせるまでの迫力は得られず、ライブで感銘を受けた時特有の寂しさを感じていました。
だって会場では、クラブを凌駕するほどの圧でゴウンゴウン轟低音が流れ続けていましたから。どう足掻いても現場にいた人にしか伝わらないことは承知の上で、あの中毒性は大いに推しておきます。
ライブ終盤、唯一聞き覚えのあるイントロが始まったと思ったら『青のすみか』ですね。そういえばモンストが呪術廻戦コラボ中だな〜と思いながら聴きました。
1番サビに入る前の一瞬のベースソロかっこいいですね。某unravelにもそんな感想を抱いたことがあるのですが、歌を歌うイメージが先行していた人が実は楽器も達者というギャップ(?)には、音楽性を問わずプロフェッショナルとして感銘を受ける節があります。
終始目をかっぴらいて過ごしてたので、最後の方は目玉カピカピになりました
終演した瞬間に今度はカウントダウン映像が流れ、新曲配信と数ヶ月後のニューアルバムリリースがサプライズ発表されていました。(とりあえずMV観た)
x.com❤️🔥Hugs Vol.6
— キタニタツヤstaff (@TatsuyaKitani2) 2026年7月17日
🥊東京ガーデンシアター
無事終了👁️
感謝‼️#silicagel #amazarashi pic.twitter.com/3ydCQaLhvq
いや〜楽しかったっす
と思いながら帰路につきました。フェスを楽しんできた時と同じ余韻を感じています。
今回の秋田さんは、率直にいえば調子にムラがありましたね。危うい瞬間ほど気合いとパワーで高音を絞り出していて、痺れる上振れもハラハラする下振れも入り交じって手に汗握りっぱなしの日でした。
その闘いを目撃できただけで、まずはamazarashi目当てでここに居合わせた価値があったと断言できます。対バンならではの旨みを抜きにしても。
もちろん、キタニタツヤが主役であるという前提を肌で感じるエピソードもありました。
僕が開演前にキョロキョロした段階では、amzTシャツも割と見かけたことに安心していたじゃないですか。
実際にメインステージが始まってみると、前2組の平静から打って変わってコーレスなどの統率力を見せつけられる瞬間も多く、定期的に面食らわなくもなかったのです。
『青のすみか』のイントロに特段湧いている様子がなく、amazarashiの『季節は次々死んでいく』にはきっちり湧いていた点からも、やはりこの空間ではキタニファンが圧倒的マジョリティなんだなって再認識に繋がりました。
それでいてゲスト達にも温かい雰囲気だったのはありがたいですね、ゲスト目当てだった観客の一人として。
なお、僕はamazarashiの文化にしつけられて育った身なので、公演中のスマホ使用は本能的に憚られてしまうのですが、周りの様子を見ているうちに「(撮影OKなら)MCだけ撮影するのはアリかも🤔」という説が思い浮かびました。
パフォーマンス中は生身で集中して向き合いたいので無理だとしても、MC中はどうせリラックスして聞き流すだけの時間ですし、そこを切り取っておくのは思い出の残し方として合理的な気がします。
余談ですが、キタニタツヤのオリジナル曲の中には、曲名で“なろう系作品”と近いタイプの損をしているものがあると前々から思っていました。
今回のセトリ内でも『ずうっといっしょ!』や『れびてーしょん』など、意図的に言い回しや字面を幼くしているタイトルは特にその傾向を感じます。
何を隠そう僕自身もその損を被っていた側の人間。これらの曲名を見かけた時から「うわぁ近寄らんどこ」にカテゴライズされていましたもん。
しかも第一印象が清楚なお兄さんなだけに、字面の作風とはどうにもミスマッチに感じられて、不気味なギャップが醸し出されていたというか。
蓋を開けてみれば曲名の違和感に反して真っ当な音楽を奏でていて、今までの偏見が払拭されていきました。そういった意味でも今回の対バンが開催されたことには感謝しています。(最後の曲は中身に対してイズムを感じたけど…)
とりあえず来月のサマソニで早速再会する予定ですし、僕からは『れびてーしょん』の再演を心よりお願い申し上げます🙏