こんばんは、ダーレクです。
昨日の今日で『青の帰り道』を観てきました。暇人のフットワークも捨てたもんじゃありません。
帰り際ジョナサンで必死こいてメモった記憶を整頓したのですが、忘れてたり記憶違いがあったらすみません。
前置き
まずは大前提として、あらかじめ公式サイトに目を通しておくことをオススメします。僕は衝動的に観たので予習も何もありませんでしたが、登場人物の顔と名前は一致させとくべきでした。区別が付くまで20分くらいかかった気がします。
https://aono-kaerimichi.com/aono-kaerimichi.com
サイトに載っていないネタバレは出来るだけ避けるつもりですが、amazarashi関連は全力でネタバレする予定です。
豆知識(?)ですが、ポップコーンやドリンクは買わない方が映画に集中できました。商業主義に抗え。
ざっくり感想(※ネタバレ無し)
amazarashiの楽曲が劇中に何度も歌われてめっちゃ嬉しかった。
ストーリーも期待以上に面白かったですが、思ったよりも暗い展開でした。しかも“ある出来事”を契機に更に深刻になっていきまして。
話は逸れますが、そのターニングポイントがちょうど橋谷田さんの誕生日でした。もっと話を逸らすと僕がamazarashiに出会ったのもこの日です。必然の一致だ(誇大妄想)。
リョウが仲間思いだとは公式サイトにも書かれていますが、それが発揮されるシーンは特に印象に残っています。控えめに言ってカッコよかった。普段は見ているだけで不安になるキャラしてるんですが…。
カナが通る道は少なからずメジャー音楽を聴く人間として思うところがありました。███とか(検閲済み)。
そして一番やばそうな印象だったデキ婚カップルが結果的に一番幸せそうに見えるという。ちなみに例の事件を起こした高畑裕太氏の代役がこの夫、コウタ役の戸塚純貴さんだそうです。お似合いの役だった説。
あとは強いて言えばユウキの影が薄めです。良くも悪くも普通ポジなので仕方ないですが…。
それにしても全員揃って演技が上手ですね。映画なんて久しぶりに観ましたが圧巻でした。
また、登場人物については予習できても、作中で時間の流れを把握するのが割と難しかったです。2時間で10年の月日が経ちますからね。
この混乱によって細かい伏線を見落としていた可能性があります。実際に理解しきれない展開もありましたし。
amazarashiとの関連性(※ネタバレ有り)
この記事の本題であり、僕のお目当てだったポイントです。
どさくさに紛れて本編のネタバレになりそうな箇所もありましたが、肝心なところは頑張って誤魔化しました。ストーリーは是非劇場で楽しんでください。
まず、この映画には『パーフェクトライフ』と『たられば』が登場しました。いずれもタツオとカナが作った曲という設定です。
もう少し掘り下げると『パーフェクトライフ』は二人が初めて作った曲で、序盤に弾き語りやあまざらし編成でのカバーが聴けます。一番のみ。ボーカルが女性なのでキーが5つくらい上がってました。
ここでもう涙目に。大好きな曲なんですが所詮カバーだと思ってたのでびっくりしました。
歌い出しが「上手くいかないや」と上品にアレンジされているのですが、サビは素直に「なんもねぇ人生」って歌ってました。語感の都合でしょうか。
ちなみに物語の始まりが2008年なので、秋田さんよりも5年早く作ったということになります(メタい)。
しかしこの曲、デビュー前にカナがレコード会社に送ったデモ音源から目をつけられてしまい、後に無断でアイドルソングに起用されてしまいます。
草
しかもご丁寧に編曲までされていて笑うしかありませんでした。秋田さん、どんな気持ちで了承したんでしょうか。
どれwだけwあっwたらw失敗じゃない?www(踊りながら)
一方『たられば』に関しては文字に起こしてみたもののゴリゴリのネタバレを含んでしまい、流石に自重したくなったので簡潔にします。
中盤にカナが作曲して、終盤にタツオが歌詞を付けたものをお披露目して、それをカナが歌ってめでたしめでたし。
カナver.のキーは恐らく2つ上がってました。もしかしたら3つかも。忘れました。
確かベッドの上で音源を聴くシーンがありましたが、ジュブナイルMV意識なんですかね?amzファンにはたまりません。
奇遇にもこのシーンは『パーフェクトライフ』の歌詞も登場したりで面白いですね。
エンドロール
そんなこんなでやっと聴けた秋田さんの歌うエンディングはカタルシスで涙腺ブルブルでした。めっちゃ聴き慣れた曲なのに。
流れたのは一番のサビからミュージシャンのとこへ飛ぶshort ver.でしたが、作中では「もしも僕の頭が良かったら」や「笑顔で終わらせる人になる」がはっきりと歌われていたので、初見の方にはどう映ったのか気になります。この曲をもとにしたオリジナルのフレーズとか思われてそう。
ですが作中の貢献度的に『パーフェクトライフ』が主題歌でも良かった気がします。
あ、でも「不完全な青春終えて」が最高にミスマッチだからやっぱダメ。リア充爆発しろ。
どうでもいいけどエンドロールの最後の方に「本山敬一」の四文字がありました。よく見てなかったけどなにしたんだろあの人。
ふと思ったこと
amazarashiを聴くためだけに見に来ましたが、たった二曲をカバーされただけでこんなに満足できるとは思っていませんでした。
そこで一つ思っちゃったことがあります。
amazarashiもライブで下手に小説を挟むくらいなら、いっそ朗読と演奏の比率を逆にした方が良いんじゃないか。
ストーリーに入り込んだほど曲が映えます。それはこの映画に思い知らされました。
『新言語秩序』などの今までにやった小説を絡めたライブは小説のオマケ感が強く、しかも事前に公開されている話がほとんどなので居眠りタイムになりかねませんでした。
それならむしろ朗読を聞かせる気でライブをやってほしい。同じ値段を払っても良いので、曲の力を最大限引き出した渾身の一曲が聴きたい。
もちろん映画よりも簡素にはなってしまうので、何かしら配慮が無いと余計に眠くなってしまいますが。
(ちなみに武道館のディレイでも第二章の朗読中に左からイビキが聞こえました笑)
もちろん、大半のファンは嫌がると思います!
やっぱ小説ライブの需要は僕には分かりそうにありません。それぞれは好きなんですけどね。誰だってラーメンにカレーライス入ってたらキレますよ。
今度はamazarashiのドキュメンタリー映画とか観たいなー。『0.7』みたいなやつ。