雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

【DAY1】amazarashiファンが「ANI-ROCK FES. 2024」に参戦した感想

こんばんは、ダーレクです。


タイトル通り(?)に「amazarashiが横浜アリーナ!?なんかすげぇ!!!!」という動機で、2月24日のアニロックフェスに参戦させていただきました。

amz史上最多の動員数といえば日本武道館の360°ライブ。その時に匹敵するキャパで、普段のワンマンとは異なる客層が横アリに集まっているのです。そんなの面白そうに決まってるじゃないですか。


何を隠そうヒロアカ自体は履修したことのない僕ですが、キャラや名言についてはモンストコラボを通じて少しだけ把握しているつもりです。(今年とか第3弾来るのかな??)


開演前


無駄に早起きをして暇だったので、物販の始まる11時頃には横浜アリーナに到着。開場までは他アーティストの予習をして時間をつぶしました。(外は寒いから近くのカフェで)

開場前にキョロキョロした感じ、やっぱりamzファンの濃度は薄めでしたね。一応探せばいるにはいるんですけど。何よりカラフルな参加者の服装が非日常を物語っています。

もっと言えば、各アーティストのガチ勢というより普通にヒロアカファンが大半を占めているように見えました。このフェスのグッズを装備していない方が少数派の勢いです。企画としては真っ当なアウェー感で一安心。

写っていない右側には長蛇の物販列があります


なんやかんやで入場時間になりまして、僕の座席はアリーナC10列18番。センター席をグルっと囲んだアリーナ席の中では、ステージから最も遠いエリアです。

故にハズレ席かと問われればそうでもなく、会場全体を一望でき、座席の角度はステージ中央を向いており、目線もステージとほぼ同じ高さで思ったよりも遠さを感じません。

演者が豆粒という最大のネックも左右のモニターで補完されているため、個人的には文句のないポジションでした。なんならブロックの中で一番右後ろの席だったので広々動けました。(写真で伝えたい🏋️‍♂️)

僕の席からはスモークで見えませんでしたが、この時すでにステージには紗幕が張られていたそうですね。どうせ閲覧者にはバレてるからって秋田さんもapologies photos(ファンクラブのBBS)で1番手を明言していたし。笑


14時半に開場したは良いものの、実際に開演するのは16時です。普段の指定席ライブよりもスパンが長くて激暇でしたが、途中からはアニメや関連アーティストのCMが流れ出して会場が賑やかになりました。我らが「永遠市」もOut Nowだそうです。

15時42分には馴染み深いギターチェックの音が鳴り響きました。

そこまで来ればすぐに開演時間となり、まずはアニロックフェスの幕開けを告げるライトアップの演出が入ります。トップバッターを知っている身としては、初出しポエトリー曲のイントロが始まったかとめちゃめちゃ焦りました。

このタイミングで客席がぞろぞろと立ち上がり始めたもんで、これから起こることを全身で察して未知の感情に包まれます。

ヒロアカキャラから注意事項が説明された後、いよいよ「NEXT ARTIST amazarashi」がモニターに映し出され、会場中から想像以上の大歓声が上がりました。思いのほか圧倒的歓迎ムードで率直に嬉しかったです。


amazarashiの感想


ということで紗幕系バンドamazarashi、定石通りの一番手です。

dalek-amz.hatenablog.com

amazarashiが全席指定のフェスに出演するのって初めてだと思うんですけど、場合によっては他アーティストのノリで、開演と同時に立ち上がるお客さんが続出するパターンもあると思っています。もしそうなったら最高に面白くないですか。

スタンディングのフェスなら前方にamzファンが固まって地蔵っぷりを見せつけることができるのですが、今回はどう足掻いても会場中に散らばることになります。

当然、客層的にamzライブの暗黙の了解なんて知らない人が大半でしょうし、そもそもルールで定められたものでもないですからね。

ガチでそうなっちゃったら空前絶後の機会なので、周りに便乗して拳突き上げたり飛び跳ねたり歌ってみたり…するのかなぁ?

ワンマンや普段のフェスでは紗幕や演者を観察する方にどうしても意識が行ってしまいますからね。むしろ全く違う雰囲気のライブになることを60%くらい期待しちゃってる節があります。たぶん。笑

こんな妄想をしていた時期もありましたが、ただただその通りになりました。


結論から言うと、こんなにもエキサイティングなamazarashiのライブは初めてだったぜ!!

特に3曲目までの乗っかるしかない流れは、チラッと思い出すだけでも夢のような出来事です。まさかあの歌声を聴きながら右腕をぶち上げる日がやってくるとは。


僕は今まで「参戦」というよりも「鑑賞」するためにamazarashiのライブに赴いている感覚がありました。過去の映像作品で先人たちのそういう姿を観てきたのが主な要因ですね。

amazarashiのライブは「秋田ひろむの紡ぐ言葉を、観客の“静の一体感”を以て受け止める」ような文化が根付いていると思っていて、今更その楽しみ方を崩すのは難しいし、少なくとも僕は崩してほしくありません。(疲れる&記憶が飛ぶから)


今回このイレギュラーを楽しめたのは、初めから“ヒロアカのライブ”として郷に従おうと割り切っていたことが最大の要因ですが、僕が比較的後方の席にいたことも影響していると思います。

ただでさえ豆粒で演者の表情や細かい動きを観察するのは不可能な上に、良くも悪くも紗幕のクソデカタイポグラフィがメンバーのシルエットすら塗りつぶして、物理的にも意識的にも秋田さんの歌声以外に楽しめる材料が残っていませんでした。

そんなの普段ならプンスカ案件ですが、今回においては壮大な客席を見渡せるのもあって「やるしかねぇ!」という感情を後押ししてくれる結果になったかなと。サマソニCDJでは今後も変わらず五感を研ぎ澄ます方に尽力すると思います。


セットリストと答え合わせ

dalek-amz.hatenablog.com

【実際のセトリ】
01. 空に歌えば
02. 季節は次々死んでいく
03. ロングホープ・フィリア(※バンド版初披露)
04. ごめんねオデッセイ
05. アンチノミー

計25分15秒


“やらなきゃいけない3曲”と“自分がやりたい2曲”を入れたらポエトリーの尺が無くなっちゃったけど逆にちょうどいいか〜みたいな痕跡の匂いがします。


【ダーレクの予想】
01. 俯きヶ丘
02. 季節は次々死んでいく
03. 下を向いて歩こう
04. ロングホープ・フィリア(弾き語り)
05. 空に歌えば

06. 命にふさわしい

計22分33秒(?)


当たったのは誰でも挙げられる方の3曲。(しかも1曲怪しい)

むしろCDJにも続投されていた『ごめんねオデッセイ』『アンチノミー』を外すのは秋田さんの思考を何一つ読めてないのと同義でしょう。恥ずかしい限りです。

“ニーアオートマタすぎる紗幕映像”を使わない説はナイスな着眼点だったものの、何故か『命にふさわしい』のゴリ押しに着地してしまい当て切れなかったのもアホ。

それにしても、短編ポエトリーを削る予想ができた猛者は実在するのでしょうか。ましてや『空に歌えば』スタートだなんて。


各楽曲の感想


前述の通り、観客全員が立ち上がった状態でamazarashiの出番が始まりました。信じられませんよね。僕も未だにそう思います。


『空に歌えば』

エレキがジャーンと鳴らされることもなく、フェス発音の「キジツォキーリサーイテ」とそれに呼応する大歓声で突然アニロックフェスが幕を開けました。そこかしこでベンライトも振られています。

弾き語りライブを除けば「虚無病360°」以来2回目の通常曲スタート。あれはあれで曲前に朗読があったので、事実上は史上初のパターンかもしれません。そんな機転利かせられるのかよと驚くばかり。

乗るしかないビッグウェーブがそこにあったので、心の中で「えーー!?(1曲目!?)」と叫んで拍手でリアクションした後は、全力口パク&“ALL for ONE”のラババンを付けた右腕で死ぬほど乗っからせていただきました。

いつものamzライブでやるはずがない行為を惜しみなくぶちかます背徳感が気持ちよかったです。

色とりどりのペンライトで新言語秩序ぶりに観客席に光が灯っています。しかも曲に合わせて振られています。すごい光景です。

楽しかったけどやっぱり記憶は全体的にぶっ飛びました。

「ANI-ROCK FES. 2024!横浜アリーナ!一番手!青森から来ました!amazarashiです!」

アウトロを終えてギタージャカジャカ中の挨拶。「一番手!」は今や滅多に聞けないレアワードでしたね。

youtu.be

ちなみにこの曲と3曲目の『ロングホープ・フィリア』では、左右のモニターにヒロアカの映像が流れていました。今後の4組でもヒロアカ主題歌では同様の演出があります。


『季節は次々死んでいく』

そのままの勢いで2曲目が始まります。普段のフェスで流れたらイントロから歓声が上がる曲ですが、この場においては『空に歌えば』との知名度の差が顕著に現れていました。

鮮明には覚えていないんですけど、代表曲うおおお!!って反応ではなかったんですよね。歌う場所が変わるだけでこうもアウェーな雰囲気になるんだなと。Androidが日本では少数派みたいな逆転現象が新鮮でした。

というかメインディッシュのヒロアカ曲から外れると、皆揃ってどうしていいか分からない様子。サビを中心にペンライトはぼちぼち動いていましたが。

今思えばAメロくらいは手拍子を先導すれば良かったと反省していますが、こっちもこっちで勝手が分からない中、前人未到の火蓋を切る勇気は出ませんでした。申し訳ねぇ〜。

そんな僕は口パクでなぞりながらドラムに合わせて右手を踊らせていました。

紗幕はサマソニCDJの流用ですかね??


『ロングホープ・フィリア』

まさかの3曲目にして盛り上げ枠の主戦力を使い果たす勢いです。仮にバンド版をやるにしてもトリに持ってくると思っていました。紗幕の映像ももちろん初出し。

これまたイントロで歓声が湧き上がる感じではなかったのが意外でした。楽曲そのものを皆が知らないはずはないので、恐らくamazarashiが作曲したことをヒロアカファンにあまり認知されていないんだなあと。

弾き語りではなくバンド版を披露したのは、この後のアーティストがヒロアカ曲のカバーをやっていたことから逆算すると順当ですが、当時の僕にはとんでもないサプライズでした。

ただ、従来の弾き語り版からキーを下げて、菅田将暉ver.の原曲と同じキー&同じアレンジだったんですよね。彼に渡されたデモ音源もこんな感じだったと思われます。

ギターグォーンからあのイントロが始まった瞬間はそれどころではありませんでしたが、Aメロを聴いているうちに違和感が込み上げてきました。どうやら秋田さんのキーじゃねぇなと。

メロディラインが低くなった弊害として際立っていたのは、秋田さんの歌声が楽器に埋もれていたこと。フェス故か本人的にも歌いづらそうに聴こえたし、特にサビの歌詞が思ったより僕の耳に届いてきません。

このセルフカバーに関しては「ヒロアカのフェス」を意識して敢えて完全再現していたのか、バンド化したらやっぱり菅田将キーの方が映えていたのか、半音上げた弾き語り版が実は苦しかったから無かったことにしたいのか(?)、その真意は本人のみぞ知る状態です。

少なくとも最初の説をへし折るように、翌月から始まったアジアツアーでも同様の低いロンホが披露されています。秋田日記の質問コーナーが再来したら是非とも訊いてみたい裏話です。

そんな訳で、僕の中ではテンションぶち上げというよりも目新しさを噛み締めながら浴びる5分間でした。(右腕ブンブン)

ラスサビで豊川さんが「ロングホープ・フィリア〜」の上ハモリを歌っているのは新鮮でしたね。

それにしても、この3曲を使い切っちゃったらこの後どうするつもりなんだろう……??


MC

「ヒロアカのおかげで素晴らしい景色に出会えました。今日もその一つです。感謝を込めてあと2曲歌います。傷ついても進んでいく人の歌です。(全て意訳)」

いつにも増して言い回しを覚えていないんですけど、CDJと同じく「あと2曲」で全てを察することができました。

とはいえ実際にイントロが流れてくるまでその選曲は信じられなかったんですけど。


『ごめんねオデッセイ』

最高効率で温めた会場にamazarashiの真骨頂を見せつけるフェーズがやってきました。あの勢いのまま余所行きモードでやり過ごすかと思っていたのに。

穏やかなイントロからの怒涛のポエトリーで客席の温度感も一変。「これはノるやつじゃないのか…?」って皆どうしていいか分からない様子でジッとしています。

ピタっと動かなくなったペンライト畑を尻目に、今年一番のニヤニヤで僕も地蔵に徹してみることにしました。隣の人を怖がらせるのもあれなので首でリズムだけとりました。

2番、3番のサビでは段々とリズムに合わせてペンライトが揺れ始めます。皆チャレンジしてくれてありがとう。

ちなみにポエトリー部分の爆発力はCDJの方が上回っていて、今回のは原曲に忠実寄りのごめオデだったと思います。


アンチノミー

CDJに引き続き、前口上には「僕らをこのANI-ROCK FES. に連れてきた」というアレンジが入りました。

前口上の尺調整をミスったのか、ピアノの旋律が一瞬延びたり「生き延びて」の入りがガバっていたような気がしなくもないような?そもそもが爆音すぎて聴覚情報が渋滞していた可能性もあるんですけど。

「おっ、これはペンライト振ってもいいやつか…?」って様子を窺いながら有彩色が再びゆらゆら灯り始める光景がシュールでした。

そして驚くべきことに、紗幕の映像がサマソニぶりの歯車のやつです。アレンジの尺の都合でこっちも使えないと予想していたのですが、全くそんなことはありませんでした。

結果として「感情は持たないでください!」まで叫んでいるロングバージョンのに綺麗に収まっています。テコ入れしたのか元々そうだったのかどっちなんでしょう。

余談ですが、音程はサマソニ並にガバガバでした。根本的にメロディが難しいしフェスだと下振れちゃうのもやむ無し。全力の応援は心の中に留めつつ、僕は相変わらず後方彼氏面でこの時間を楽しんでいました。

「ANI-ROCK FES. 2024!横浜アリーナ!ありがとうございました!」

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次のリョクシャカの出番が終わると、ヒロアカキャラのブリッジ漫才が挟まりました。デクは『空に歌えば』と『ロングホープ・フィリア』を聴いて涙で床をビショビショにしたそうで。

秋田さんの好きな個性だという「ゼログラビティ」はお茶子のSSってことしか僕には分かりませんが、両方を知っている方には考察が捗りそうな情報で羨ましかったりします。


他アーティストの感想


出演順です。僕の事前知識が深い順でもありました。

緑黄色社会


4年前、ヒロアカED『Shout Baby』のカップリングとして『空に歌えば』をカバーしていたことで存在を知ったバンドです。なんなら今夜そのカバーが聴けるんじゃないかと強く期待していました。

あれ以来ガッツリ追い続けていた訳ではありませんが、公式チャンネルやCDJの配信などで有名どころは定期的に摂取しています。その度に「歌うめぇなぁ〜」と痛感させられてきました。

生で食らった感想は「ミュージカルみたい」の一言に尽きます。言わずもがなの歌唱力と背中合わせの表現力が芸術的でした。

こんな風に表情や仕草、メンバーとの絡みでも魅せてくるライブスタイルは、サマソニで目撃したSEKAI NO OWARIとも重なって見えます。今までこの2組が脳内で結ばれたことはなかったので、思わぬ新発見に一人で勝手に感心していました。


完全初見の曲から始まった時は焦りましたが、なんやかんや直近のCDJ配信で予習した曲も両方入っていてバッチリ楽しめました。

MCで「ヒロアカの世界に浸れる曲を2曲続けて歌います(意訳)」と言っていた時は「おっとっと?」と思いましたが、現実はそう甘くありませんね。笑

持ち曲に続いて披露されたのは、ポルノグラフィティの初代OP『THE DAY』のカバーです。ヒロアカファンにとっては堪らないサプライズなんだろうなぁ。(他人事)

イントロの歓声はこの曲と直後の『花になって』が抜きん出ていたと思います。

ラストの『Mela!』で客席の方に歩き出す長屋さんに見入っていたら、いつの間にか自分だけイントロのワイパー振り付けを続けていたのがちょっぴり恥ずかしい思い出になりました。

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miwa


いつぞやの映画ドラえもんの主題歌(『360°』)を存じ上げているのが唯一、僕の人生でのmiwaとの接点だったと思います。調べてみたら9年前で凹みました。

僕の中では永遠に黒髪ロングのイメージなので、最近の彼女を同一人物だと認識するのは正直無理です。初見の綺麗なお姉さんが同名を名乗って活動を続けています。(?)

僕もギリ知っている側の『だってアタシのヒーロー。』をカバー枠に選んでくれたのは嬉しかったですね。『空に歌えば』と同期のEDだったから当時チラッと履修したけど、下手したらフルで聴くのは初めてだったかも。

3曲目の『chAngE』でタオルを求められた時は焦りましたが、尻ポケットに入ってた短小ハンカチで事なきを得たつもりになりました。


実際に聴いてみて何より印象的だったのは、楽曲一つ一つのキャッチーさでしょうか。ヒロアカ曲の『アップデート』からラストの『Sparkle』まで、シンプル寄りな歌声との相乗効果でびっくりするほど鼓膜に突き刺さりました。

キャッチーなメロディは「絶対どこかで聴いたことがある単調なもの」と「才能によって開拓されるもの」に大別できると思うんですけど、彼女は間違いなく後者です。

とりわけ『ヒカリヘ』はあの日から毎日聴かせてもらっています。僕の感性がこの曲にしっくりくるよう設計されていたのを12年越しに知ることができました。リアルタイムで聴いていた覚えは全くないのに、何故か実家のような安心感があります。

総じて「miwaの音楽が思ったよりも良すぎた」という感想に行き着きますね。アーティスト発表時に最も意識していなかっただけに青天の霹靂でした。


もしもamazarashiが『下を向いて歩こう』をやっていたら、後ろじゃなく下でもなく前だけ向いてこられたmiwaに喧嘩を売るところでした。という面白いジョークが文脈的に要らなくなったので最後に供養しておきます。

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BLUE ENCOUNT


アジカンのトリビュートアルバムぶりの再会。頭に思い描くようなフェスを体現するバンドでした。あと音圧バカすぎ。

「俺達もカバーいいっすか?」→「✌️」客席ウギャアアアアの流れが最高に面白かったです。

その『ピースサイン』は米津玄師版よりもキーを下げていたんですけど、脳内に原キーの高さが登録されていなかったもんで、-1~3のどっかしらだなぁを最後に再照合する頃には記憶が飛んでいました。

一応、家で記憶を絞り出す分には-3がしっくりくるんですよね。サビの最高音がミよりは確実に高くて、ファ#やソもなんとなく違う気がしたから消去法でファ、というのが僕の出せる結論です。

ブルエン好きの絶対音感ニキネキ誰かしら呟いてませんかね〜。こういう視点でも映像化が必要なイベントだったと思わされます。


ああ見えて(?)インディーズで10年、メジャーで10年活動を続けているらしく、下積み時代の長かったバンドマンを推す者としてほんのり共感。音楽性は人それぞれですが、そこに懸ける想いは意外と似ているんだろうなと考えさせられます。

その後も啓発活動チックなMCをしたと思ったら『バッドパラドックス』で跳ねさせられてヘトヘトになったり、何かと盛り上げ方を心得ているロックバンドでした。

その甲斐あってか、さっきまでよりも客席のボルテージが底上げされている感触がありました。ペンライト畑がブルーに染まっていたのも印象的でしたね。

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sumika


もちろん彼らが1日目のトリですね。出演アーティストの発表タイミングで察していました。

僕の性格的にも(?)今回出演した5組の中で最も接点を持ってこなかったアーティストです。フェスの発表などで名前が流れてくる度に「sumikaってバンドいるんだなぁ」と認知だけしていました。

蓋を開けてみたファーストインプレッションは、ボーカル片岡さんの柔らかい歌声がまずは印象的で、MCからも歌声通りのほんわか良い人なのが伝わってきたことですかね。こういう人と友達になりたいなって。笑


ライブ中でもとりわけ鮮明に覚えているのは、振り付けの初見殺し度が他4組とはレベチだったこと。特に『フィクション』のサビの変則手拍子がやばいです。なんで皆対応できてるんだよsumikaファン普通に多すぎだろ。

ブルエンとは別角度に振り回されて曲自体の記憶はあんまりないんですけど、最後に披露された『ハイヤーグラウンド』が家に帰ってからスルメ曲として浮上してきました。

あざとい非和声音のバランスがちょうど良くて、アップテンポなのに感嘆のため息が込み上げてくるタイプです。ロンホに次ぐヒロアカ映画の主題歌なんですってね。投稿日現在は一点集中でリピート回数を重ねています。


MCで明かされた「ヒロアカのカバー曲を披露する流れをsumikaだけ知らされていなかった話」は本人達からしたら怖すぎますが、聞いている分には微笑ましいエピソードでした。

amazarashiの出番から客席で観ていたらしく、ロンホのセルフカバーには「そうだよな」と思いつつも、リョクシャカ→miwa→ブルエンによる怒涛のカバーで様子がおかしいことに気付いたそうで。笑

一番手でジャブを入れたことが思わぬ三段オチに発展していて無駄にじわじわ来ました。

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まとめ


  • 持ち時間は前例通りの30分ずつ、1組あたり5〜6曲の尺。
  • 各アーティストのライブが終わる毎にヒロアカキャラの漫談(アーティストの好きな個性とかのうんちく)を挟んで10分休憩。
  • 16時に開演してあっという間に20時を迎えて終演。(体感では2時間)


予想以上に楽しめる要素が詰まっており、程よくクタクタになって帰れる神イベントでした。幕張メッセを歩き回るフェスの場合、ここからもう2つくらい山を超えることになります。笑

毎度の事ながら、己の意思だけでは聴く機会に乏しいアーティストとそのライブを味見できるのがフェスの醍醐味です。僕のような食わず嫌いには打ってつけの出会いの場。今回は特にmiwaの良さを知れたことに感謝しています🙏


amazarashiだけ切り取っても、開演から5分間ワクワクを焦らされた挙げ句「虚実を切り裂いて」から始まったあの鳥肌は、当分超えることのないであろう強烈な思い出となりました。脳内で再現するだけで僕の口角が上がります。

一部のamzファンが独占して終わるには惜しい解放感だったので、数年に一度くらいは似たような機会があってもいいんじゃないですかね?普段のライブであれを求められるのは勘弁ですけど。笑