雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

【ロスボロス】第六回 amazarashiの好きな曲10選

こんばんは、ダーレクです。


昨年のボイコットツアー以降、シングル→アルバム→ツアーがちょうど楽しめる間隔でぶち込まれていて、おかげさまでマンネリの感じないamzライフを過ごせていました。

ところが、ツアーを観納めたことでいよいよ新曲の美味しいところを食べ尽くしちゃったような感覚があり、僕の意識は次なる新曲へと向き始めています。


ちょうど2022年も大詰めで色々と節目を感じているので、1年半ぶりにこのシリーズを更新する気分になりました。

好きな曲と称しつつ“最近のマイブーム”を10曲選出する企画です。

dalek-amz.hatenablog.com

久々に読み返したら『馬鹿騒ぎはもう終わり』についての記事を出すって書いてあったんですけど、これまだ下書きで眠りっぱなしなんですよね。絶対投稿します。


何故か最新曲は対象外にするしきたりがあるので、今回も「七号線ロストボーイズ」までを選考範囲としました。

ランキングではないよと毎回断りつつも、ほぼ思いついた順に並んでいるので結局否めなかったりします。

カシオピア係留所

カシオピア係留所

  • amazarashi
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01. 1.0


とりあえず一発目はこの曲から(無駄に読みづらい)。今年は『1.0』に出会えただけで価値があったと言っても過言ではありません。

アルバムの情報が出た瞬間からどの曲よりも期待を寄せて、どの曲よりも早く配信され、どの曲よりも凄まじい衝撃を僕の身体に刻みつけてくれました。

更にツアーではあざとい紗幕やイントロアレンジも加わり、いよいよ全人類を泣かせる勢いだったと思います。映像化はよ。


個人的にはCメロの感じ方が4月時点とはかなり変化していました。一瞬で終わって寂しいなって第一印象だったのが、今はその一瞬を聴きたいがためにこの曲をかけることも少なくありません。

パッと見、amzの英才教育を受けてきた身としては「んなこと知っとるわ」って内容でしたが、そんな内容をわざわざ口にする背景を想うのが醍醐味なんですよね。

友達も学校も 家族も社会も 恋人も 世界との繋がりが煩わしかった
僕らを縛り付けていた無数の糸は 繋ぎ止める為のものだった この世界へと

曲中ではずっと「自分にとっての1」に重きを置かれていたのが、「この世界との煩わしい繋がりは、自分を繋ぎ止めてくれるものだった」という気付きによって「誰かに1だと思われる」視点が芽生えます。

関係というものが邪魔に感じることもあるけど、その足枷が無ければ、うっかり風船を離しちゃうみたいにフラっとこの世界から出て行ってしまうかもしれない。

そういう“無敵の人”になれないのは、少なくとも僕らにとっては幸せなことです。なんてったってamazarashiの新譜やライブが毎年待っているんですから。(卵が先か鶏が先か並感)


「生きていく為の言い訳」「悲しむ家族の顔」など後ろ向きな動機、心の拠り所とするにしては文字通り「微かなもの」と言える1番、

「全部帳消しにできるもの」「絶対的に誇れるもの」など、拳を固く握り締めているような“それでも”が滲み出ている2番、

「あなたを呼び止める声」「ここで死んだっていいって心底思える夜」など感謝の匂いがするような、前向きで眩しい1を歌うようになった3番、

僕が昔から愛してやまない『パーフェクトライフ』と同様に、区切りごとにメッセージの温度が変化していくのがどんなメンタルにもぶっ刺さる神曲たる所以なのかなって思います。

1.0

1.0

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02. 数え歌


そりゃロスボツアーに参戦したらこうなりますよね。初のセトリ入りおめでとうございました🎉

『1.0』の紗幕でもこの曲との関連性を匂わせており、節目となる曲が爆誕したタイミングだからこその奇跡だったのかもしれません。

曲数が増えてきたことによって、こういった遊び心をセトリに織り交ぜられるようになったのは面白いですね。紗幕やイントロアウトロも想像以上に盛り上げてくれていて最高でした。


この機会に僕が5年前からやたらと気に入っているフレーズをご紹介。

六つ 移ろう人も街も むつ市の海辺、過去が映る
無痛でいられぬ人の世に ここだけは嵐もくつろぐ

「ここだけは嵐もくつろぐ」って表現すごくないですか。ぬるっと擬人化されてるのもそうだし、こんなくそったれの世の中で、傍若無人な嵐ですら心安らぐって一体どんな場所なんでしょう。

もはや歌詞以前にむつ市の海辺のキャッチコピー”として秀逸すぎるフレーズです。これは遠征したら是非行ってみたい。


僕の生まれ故郷にはこれといった絶景がないので、何かの間違いで僕が作詞していたら「ウユニの塩湖、過去が映る」になっていたと思います。面白くないけど韻は踏めていたので残しておこう…。

数え歌

数え歌

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03. 古いSF映画 Starlight Ver.


中でもこの曲のライブ音源に空前のマイブームが訪れています。

元々、去年の“ライブで聴いてみたい曲ランキング”でも3位に入ってるほど、一度でいいからライブバージョンを聴いてみたい曲でして。

(↓意外と2年連続叶ってる)

1位:パーフェクトライフ
2位:ハルキオンザロード
3位:古いSF映画
4位:数え歌
5位:祈り
6位:初雪
7位:ハレルヤ


長らく「Starlight Ver.は全くの別物」という認識が強かったため、そのライブ音源に見向く機会も殆どありませんでした。ふと藁にも縋る思いで久々に聴いてみたところ、想像以上に欲が満たされたのだから驚きです。

特に1番サビの裏声では、一瞬だけライブの『1.0』に匹敵するくらい目頭が熱くなってしまいました。バンド版の畳み掛けとはまた違いますが、これはこれで秋田さんの裏声フェチにはたまらない一曲だったみたいです。

僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 
僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない
人が人である理由が 人の中にしかないのなら 
明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ

2種のCD音源とは異なり「悪意かもしれない」の「意か」の音程が半音高く、いつもより緩やかに下るメロディが紡がれています。

原曲の無骨(?)なメロディに慣れきった耳で、急にいつもより王道メロディアスな旋律を食らうとギャップ萌えというか、満を持して焦らしプレイから解放されたような快感に包まれます。(どうしてもそっち系の表現になっちゃう)

まあライブで楽に歌ったらこうなるだけで、ご本人にそういう意図は無さそうですけどね。再録したCD音源でもやっぱり外れてないわけですし。


それにしても「悪意」であ〜気持ちいい〜ってなってるのも変な話ですね。そんでもって裏声に感動していると、耳に届いていた問いかけも吊り橋効果で余計に効いてくるという巧妙な罠。

年を取るほどフィクションだかノンフィクションだか分からなくなってきます。

古いSF映画 Starlight Ver.

古いSF映画 Starlight Ver.

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04. 感情道路七号線


やはりライブの1曲目は染み付きますね。武道館直後の第一回では『ワードプロセッサー』が入ってたし、去年の今頃も『拒否オロジー』が大好きでした。

比較的歌いやすい音域と一口サイズの尺がお風呂で熱唱するのに最適です。「生きるために死んで〜」「環状線に鯨〜」「不許可の心携えた〜」と高さが3段階選べるのもグッド。

相変わらず歌詞の意味はポストくらいしか分からないので、語りたい事はそんなに無かったりします。

感情道路七号線

感情道路七号線

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05. 火種


『分岐』の「明日は我」みたいな、メロディ優先で日本語を分断された「現世に惑う」のインパクトがいいですよね。おかげで初聴では何言ってるか全く分からなかったけど。


うおおお方面で言えば、ツアーで一番感動した曲です。ドラムの鼓動や「火種はあの日の呪いだ」を歌う姿勢まで全身に焼き付いていて、期待通りのライブ映えに心躍りまくりでした。映像化はよ。

ロッキンのインタビューでは『爆弾の作り方』が取り上げられつつ、「本当は普通のロックスターになりたかったけど、amazarashiとしてでしか成り上がれなかった(超絶意訳)」という、火種=呪いの結びつきを感じさせる一幕がありました。それこそツアーでも前口上がリンクしていましたもんね。


もしも秋田さんのバンドが王道コンセプトで売り出されていたら、ファン層が変わって僕の耳にも届いていなかったかもしれません。

過去の秋田さんの失敗まで含めてのamazarashiであって、そのおかげで『たられば』『未来になれなかったあの夜に』などの楽曲やそれに救われる人が生まれたのなら、僕としてはニヤニヤしてしまいそうな因果です。

火種

火種

  • amazarashi
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06. 鴉と白鳥


秋田日記あるある、詩を読んで「ふーんいつものamazarashiね」と思っていたのが曲付きで聴いたら印象がガラッと変わる。例に漏れずそんな一曲でした。

歌詞をいつもよりスマートにしてメロディ作りに力を入れたのが伝わってくるし、そのメロディラインにまんまとハマっている自分がいます。あっという間に1年経ってるけど絶対的な良さは色褪せる気配がありません。

耳コピした時に後ろで鳴ってる音も大体覚えたので口笛で色々吹けます。


カラオケでも比較的早く配信されていましたが、音域がイカれてて僕には適合しないのが玉に瑕です。なんてったって7年ぶりの地声最高音1位タイ(hiA#)ですからね。

『終わりで始まり』が1回、『雨男』が2回、そして『鴉と白鳥』では4回と、その登場回数も倍々になってきています。

そのくせ3曲ともなかなかセトリには入らないので、むしろライブではやらないと腹を括ってリリースしている説が有力なんじゃないかと思う最近です。


当時も言った記憶がありますが、どうせこれからもセトリ入りは望めない一曲になるので、15周年の楽曲投票の際には皆で押し上げて秋田さんに歌ってもらいましょう。ご協力よろしくお願いします。

鴉と白鳥

鴉と白鳥

  • amazarashi
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07. ロストボーイ


元はと言えばソニー公式のチラ見せツイートのせいですが、最近はもっぱら「朝焼けに白む町」というフレーズの中毒になっています。「しぃらむーまちぃ」の音階気持ちよすぎだろ!

遂にはイントロに合わせて「あーさーやーけーにーし↑ーら↓ーむ↑ーまぁち↓ー」って音ハメしてみたり、クレヨンしんちゃんの日常BGMで「あっさやっけに♪しっらむっまち♪ぜんっそくっりょくっで〜」って歌ってみたり、語感まで愛おしくて何でもありになってきました。


まともな話はまたの機会に…。

ロストボーイズ

ロストボーイズ

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08. ワンルーム叙事詩


Aメロをオク上で口ずさんでみたり、Cメロの盛り上がりが気持ちいいなあと思ったり、今まではこの曲のサウンド面に集中することが殆どでした。

昔引っかかっていたフレーズの存在をふと思い出したことで、最近は歌詞のイカれ具合がマイブームになりつつあります。

サイレンでふと我に返った 帰るべき我がある事に驚いた あぁ
僕はまだ 僕である事が許されるみたいだ

あまりの自己肯定感の低さに引くと同時に、我思う故に我ありを間違った温度で煮詰めたような発想にただただ感心していたのをよく覚えています。「死にたい」みたいな安直な言葉では表現できないような深刻さが、この歌詞からは垣間見える気がしました。

落ち着いた歌声も相まって一瞬だけ「あっぶねーまだ僕だったわ」くらいの印象を受けるくだりですが、こんなに哀愁漂う歌詞はそうそうないと思います。曲中貫かれた異常者感も相まってゾワゾワする〜。


全部嫌になった時、いつものamazarashiなら首を吊ったり飛び降りたりしそうなものですが、この曲は「それでも人生って奴には負けるわけにはいかない」とか言いながら自分の部屋に火をつけやがります。

過去と決別できるポジティブさは見習いたいところですが、その根源が放火魔メンタルだって考えると疑心暗鬼になりそうです。そんな奴でも前を向けているだけマシなのか?怒りであれなんであれ命にふさわしいのか?


目に映る光景と主人公の心境が反比例し続けていて、希望をゴールにするamazarashiの中でもかなり風変わりな一曲だと思います。でもこんなのが支持されてここまで来たんだもんなあ。

この頃から応援していた人達の慧眼っぷりには頭が上がりませんが、この曲に出逢っちゃえば「只者じゃない…!」と気付くのは当たり前なのかもしれません。笑

最近の“始まりの苦悩・絶望”は『マスクチルドレン』や『戸山団地のレインボー』みたく事実ベースになってきています。弱者の立場になるのを止めると宣言した今じゃこんな怪作は生まれないんでしょうねぇ。

ワンルーム叙事詩

ワンルーム叙事詩

  • amazarashi
  • J-Pop
  • ¥255

09. 命にふさわしい


この曲は原曲のバランスが一番いいなあと思う派ですが、久しぶりに武道館音源を聴いて少し考えを改めました。要所要所の迫力が音源ごとに異なっていて、ついつい色んなDVDやらBlu-rayやらを散らかしちゃいましたよ。

結果、ぶっちぎりの最高傑作だと感じたのが「空に歌えば」の特典に付いてる弾き語り映像。

メセボツアーの“追加公演”だったはずが、諸事情によって10曲目『少年少女』でライブは中止。お詫びとして最後に秋田さんが弾き語ったのがこの曲でした。幸か不幸か、元々撮影カメラが入っていたことで一部楽曲の映像化も叶っていたのです。


2017年6月下旬のダーレク少年と言えば、「虚無病」のライブ映像で初回限定盤デビューを果たして『ジュブナイル』を満喫していた頃です。ライブ参戦なんて夢のまた夢だと思っていたので、延期やら決行やら大変そうだったツアーも対岸の火事でしかありませんでした。勿体ない…!

それ故に、まさかあれを映像化してくれると思わなかったし、まさか蓋を開けたらあんなに死力を尽くして歌っていたとは考えもしませんでした。「歩幅すら共にした、、」とか唯一無二すぎてもう😇

前後に何度もapologiesがあったみたいですし、秋田さんがどういう心境で歌っていたのかは想像もつきません。とにかく色々な条件が偶然噛み合ってあの瞬間がこの世に爆誕してしまって、それを数ヶ月後の円盤で拝めたというスピード感まで僕はありがとうございましたと言いたい。

それこそ「空に歌えば」の初回盤に付いてた先行抽選で初ライブに応募した記憶がありますが、普通に考えればあれを観た後にライブ行ってみようってなってるはずなんですよね。少なからず影響は受けてたんかな。今はもう忘れちゃったけど。

命にふさわしい

命にふさわしい

  • amazarashi
  • ロック
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10. 境界線


大半の新曲は時を経て“新曲”としての役目を終えると、やがて聴く頻度も落ち着いてくるものです。ところがこの曲に限っては、予定調和でアルバムにも収録されてからも勢いが止むことはなく、結局一年中聴いていました。

曲先で作ったらしいですが、歌い出しからサビまで間奏までCメロまで中毒性が最強レベルです。個人的にはライブのサプライズがあったので更に何千倍にも増幅されています。

Aメロの歌い出しからサビ級の高音をかます勢いとか、「境界線の向こう側で」の「のむ」でクイッと上がって降りてゆくメロディとか、今までにない作り方が施されていて耳に残りやすくなっています。


そういえば今年6月にエイティシックスを履修して、「このアニメ(特に1期)の為に作られた曲だあ…」って心底思わされたんですよね。最初はボイコットツアーの曲としか思っていなかったのに不思議なものです。

という感想で留まることを知らず、何故か「アキラとあきら」を観てる時も「境界線だあ…」ってなったし、まどマギを履修した時も思いました。

どうやら「境界線の向こう側で 忘れさられ 終わる定め」という歌詞の普遍性が凄すぎるようで、シリアスな作品なら何の主題歌でも行けるポテンシャルがあるようなのです。

けれど流石に「境界線の歌詞じゃん!」の頻度でエイティシックスに勝る作品はないので、まだ観ていない方は忘れないうちに観ておきましょう。

存在意義はいつだって 自分以外 例えば君

当時から「おー」って思っていた歌詞の一つなんですけど、よくよく考えたら初期のamazarashiでは有り得なかったというか、ここまで光源を集めてきたからこその表現だと思うんですよね。

言いたい事はつまり『未来づくり』のCメロと大体同じなのに、「選んだのは僕だ」に通ずる潔さを感じます。これが七号線ロストボーイズ!

一方ラスサビの「存在価値はいつだって〜」は平常運転のamazarashi、これはこれで安心しました。

境界線

境界線

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おわりに


リアルタイムで聴くようになった「地方都市のメメント・モリ」以降は、大体いつも“新曲5:既存曲5”くらいに収束している気がします。

本当は既存曲の中でも、amazarashiを知る前/知った後という区別すべきポイントがあるのですが。そうすると本当の既存曲枠は『古いSF映画』『ワンルーム叙事詩』の2曲だけです。

これには僕の再生環境が起因しているんですよね。僕が昔購入した楽曲は“YT Music”に幽閉されているのに対して新曲は別のアプリで聴いているので、よっぽど「聴きてぇ!」と思った時にしか聴けない仕組みになっています。

引っ越し時の音声ファイルも古いパソコンに預けちゃったから転送するのめんどくさいし。

dalek-amz.hatenablog.com


そういえばCDJの前方エリア抽選は、無事に橋谷田さん前のポジションを確保できました。本音を言えば顔出ししていない豊川さんをガン見できる反対側が良かったかも。笑

来月放送開始のニーアオートマタは特番が延期されて、主題歌も伏せられたままでもどかしいですね。新曲が決まったらそれこそ「CDJで聴けるかも!」っていう新しい期待にシフトできるのに〜。