雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

【ex-未発表曲】ライブ初披露から正式リリースまでの期間が長かったamz曲ランキングtop10

こんばんは、ダーレクです。


七月に投稿した記事が僕の中で好評だったので(?)、続編がてら反対側を調べてみました。有観客ライブで演奏されてから「正式リリースまだかな〜」って待ち続けた期間の長さを競うランキングです。

dalek-amz.hatenablog.com

【正式リリースの定義】
①お金を払って購入できる状態(MVの先行公開もノーカン)
②出羽さんのアレンジ
③検閲されていない
④ライブなどの音源化は除く

この辺をガバガバにすると本来の趣旨から離れてしまうので、配信サイトに刻まれた“配信開始日”を等しくゴール地点としました。

逆にライブでの演奏形態は縛ることなく、弾き語りやあまざらし編成でお披露目された楽曲も対象としています。

なお、2019年7月10日から記録更新中の『ロングホープ・フィリア』は正式リリースされた瞬間に首位を塗り替えることが確定しています。待ち遠しいですねぇ。


第10位:『命にふさわしい』56日


フェス「COUNTDOWN JAPAN 16/17」:2016年12月28日
         ↓
「命にふさわしい」リリース:2017年2月22日(約2ヶ月後)


虚無病360°キッカケで10月中旬にコラボ企画が動き出し、その何週間後かには楽曲が完成していたという逸話が残されています。

そうして年末のCDJで初披露されたわけですが、サポメンの練習なども逆算すると、本当にそんなペースで作ったからこそのセトリ入りって感じがしますね。

実際にクオリティが伴ったおかげで、初見勢の多いであろうフェスでは未だぶっちぎりの出勤率を誇っているなど、秋田さん的にも自信作であることが窺えます。


こんな風に未来のタイアップ曲がライブで初披露されることは時々ありますが、その枠の中ではこの曲が最長記録となりました。

まあその間には試聴やMVの先行公開が挟まっているので、実質的には1ヶ月ちょいで解禁されたと言えなくもないですけど。笑

命にふさわしい

命にふさわしい

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第9位:『古いSF映画』『デスゲーム』『空っぽの空に潰される』58日


「この街で生きている」追加公演:2011年9月19日
         ↓
「千年幸福論」リリース:2011年11月16日(約2ヶ月後)


ライブ最速解禁の歴史は古く、初LIVEのセカンド公演まで遡ります。8月末に初報のあったニューアルバム「千年幸福論」から1〜3曲目がセトリ入りしていました。

そもそもアルバム発売前に全く別のライブが開催されているシチュ自体が珍しく、他に完全新曲が3曲も入ってきたのは6年後の「理論武装解除」くらいなものです。


ところでリード曲の『空っぽの空に潰される』『古いSF映画』は、例によって正式リリース前に試聴&MV公開があったんですよね。

表面上は3曲同率となっていますが、実は胸を張って第9位を称えられるのは『デスゲーム』だけという説も。おめでたいのでもっとセトリ入りしてください。

デスゲーム

デスゲーム

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第8位:『祈り』89日


「千年幸福論」追加公演:2012年3月16日
         ↓
「ラブソング」リリース:2012年6月13日(約3ヶ月後)


震災を受けて詩が紡がれてから1年。千年幸福論(ライブ)の追加公演が3月中だったこともあってか、これ以上ないタイミングでの初披露を迎えます。

ニューアルバム「ラブソング」の存在が明かされたのは、23日の最終公演が終わってから5日後のことでした。


しかしこの曲に関しては、正式リリースどころかライブ初披露よりも前にCD音源が解禁されるという、まるでこのランキングにお呼びでなさそうな経歴を持っています。

3月9日にFM802で流れたのを皮切りに、因縁の11日には公式サイト上でガッツリ公開されていた様子。

特別な楽曲だからこその待遇だと思いますが、結局この追加公演以来セトリ入りしていないのを見るに『令和二年』の再演なんかも望みが薄そうに思えちゃいますね。(本当にやらんとは信じないぜ)

祈り

祈り

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第7位:『たられば』164日


「メッセージボトル」初日公演:2017年3月26日
         ↓
「空に歌えば」リリース:2017年9月6日(約5ヶ月後)


ここからは“アルバム収録曲の先行解禁”という域を超えて、本格的に未発表曲と呼ぶにふさわしかったメンツが続きます。

「空に歌えば」のカップリング曲だった『たられば』は8月末にFM802で独占オンエアされていました。この時期からラジオでの先行オンエアが恒例となったんですよね。


この曲の半生は翌年8月にタイアップが発表された映画「青の帰り道」の逆風を強く受けています。

dalek-amz.hatenablog.com

秋田日記にて歌詞が公開されたのが2015年9月4日。その後に主題歌のオファーがあったと見られ、2016年7月18日には音源の完成を思わせるウキウキ日記が更新されています。

そして性犯罪者によって撮影中止に追い込まれたのが同年8月23日。

映画お蔵入りの空気も漂っていた中、一刻も早く“新しい代表曲”を聴いてほしかった秋田さんは、翌年3月のメセボツアーで『たられば』を丁重にお漏らししました。

amazarashiが初の凱旋公演で盛り上がっていた2017年の夏、映画の方は8月4日〜13日に再撮影が行われています。最終的に作品が公開されたのは2018年12月7日でした。


もしも何事もなくクランクアップしていた場合、このスパンを当てはめると「青の帰り道」は2017年12月頃に公開されていたことに。ちょうど「地方都市のメメント・モリ」と同時期ですね。

時系列的にもシングル盤や配信限定として「たられば」をリリースするのが先になるはずで、メメモリのリリースは2018年にずれ込んでいた可能性が高いでしょう。

つまるところ、皮肉にもあの事件の影響で色んな新曲が当初のスケジュールよりも早くリリースされていたというのが僕の考えです。

焦ってツアーやB面にぶち込む必要性もなくなるので、本来このランキングに刻まれるほど記録を伸ばす曲ではなかったのかもしれません。


「空に歌えば」のカップリング枠がフリーだった世界線では、表題曲をソロで弾き語っていたのかあまざらししていたのか、あるいは豊川さんパートが生まれることすらなかったのか…。

たられば

たられば

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第6位:『未来になれなかったあの夜に』205日


「未来になれなかった全ての夜に」初日公演:2019年4月29日
         ↓
先行配信:2019年11月20日(約7ヶ月後)


この曲も秋田日記を経てツアーのテーマソングを担うなど『たられば』と共通していた部分があります。

一つ決定的に異なるのは、こちらは初めからその意図で作られていたこと。そもそも秋田日記でのチラ見せ自体、秋田さんの気まぐれではなくプロモーションの一環だったのでしょう。

なんせツアータイトル&追加公演を発表する前日に、歌詞の結末を伏せた状態で公開するという鬼畜の所業です。飴と飴予告のダブルパンチはAPOLOGIES会員によく効きます。

みらよるに対する余念のなさはツアー後も健在で、リリース日には秋田さんが財政を心配するほどハイクオリティなMVがプレミア公開されました。

余談ですが、初出準拠で“long edit”を本家とする場合は317日(約10ヶ月)まで記録が延びます。第5位を抜かして第5位になれます。

未来になれなかったあの夜に

未来になれなかったあの夜に

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第5位:『しらふ』260日


5周年ライブ「APOLOGIES」ポエトリー:2015年6月9日
         ↓
「世界収束二一一六」リリース:2016年2月24日(8ヶ月半後)


「千年幸福論」の初回盤に付いている小説と世界観を共有している(と思われる)、今ではライブ化けでお馴染みのポエトリー曲。ニューアルバム発表の半年以上前に5周年ライブで衝撃的なデビューを飾っていたようです。

など、セトリ上での表記ゆれも確認できました。(だからなんだって言うの)

実際に参戦した人々の声を調べたところ、楽曲と同じものをアカペラで叫んでたみたいですね。APOLOGIESの楽曲解説でもこの頃は「しゃべりだけ」だったと明言されています。

CD音源も秋田さんパートを録ってから後ろのサウンドを付け足したそうですが、そうなると今度はライブで息を合わせるのが難しくなかったんでしょうか。世界分岐ツアーの初日公演ではどんな調子だったのか気になります。

しらふ

しらふ

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第4位:『終わりで始まり』355日


ライブ「0.7」:2012年11月30日
         ↓
「あんたへ」リリース:2013年11月20日(約1年後)


楽曲の初出自体は「0.7」から更に10ヶ月遡り、千年幸福論(ライブ)の終演後に流れたものでした。誰も曲名を知らなかったこの頃は“スタートライン”という俗称で呼ばれていた痕跡もあります。

この時点で既にバンド編成だったものの、CD音源ほどポップなアレンジではなかったんだとか。要するにデモ音源っぽいですね。

同名のライブは2ヶ月後に追加公演(『祈り』を歌ったやつ)が行われましたが、そちらでは終演後に『ラブソング』が流れていたようです。

つまりこの世で『終わりで始まり』のデモ音源を聴けたのは、初日公演に駆けつけた約2000人のみということに。

この事実へのツッコミを通り越して、9年後に同規模の会場で「青森オルタナティブ」を流したことのヤバさを再認識しました。


さて、映像作品「0.7」として弾き語り音源がリリースされた2日後、ようやくライブでも弾き語りが生披露されて当ランキングのスタートラインに立ちます。

最終的にミニアルバム「あんたへ」に収録されるのは更に1年後のことでした。勿論リリースツアーではバンド編成でのセトリ入りを果たしています。

その後もベストアルバムに選出される一幕こそあれど、ライブ歴は依然としてあんたへツアーで歌ったきりです。やはり「anthology 1386」での映像化が象徴するように、地声最高音の高さがネックで見送られているのでしょうか。

10周年ライブを0.1%差で逃したのも今思えば痛手だったかもしれません。『あんたへ』のようにひょっこり再来するポテンシャルはあるので、今後とも気長に待ちたいところ。

終わりで始まり

終わりで始まり

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第3位:『独白』481日


武道館ライブ「朗読演奏実験空間 新言語秩序」:2018年11月16日
         ↓
「ボイコット」リリース:2020年3月11日(約1年4ヶ月後)


一応、武道館ライブ終演後に音源の無料公開があったため、仮に“正式じゃないリリース”を含める場合は即日解禁されたことになります。

ところがこの時の音源はシンプルに低音質だったのと、コンプラなのか知りませんが「白痴でキチガイで」という歌詞がリアル検閲されているなど幾つかの不満点を抱えていました。

後者に関しては翌年のみらよるツアーが映像化された際にちゃっかり克服しており、その4ヶ月後に正式リリースを迎えたCD音源も無事に“検閲解除済み”として世に送り出されましたとさ。

なんならシングルの表題曲でない『独白』がアルバムに収録されるかも当時は定かではなかったので、予想しうる中では最高に近い形で終結してくれたと思っています。まあ肝心の武道館ライブ音源は取り返しがつかなかったけど。

独白

独白

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第2位:『夕立旅立ち』826日


理論武装解除」初日公演:2017年12月6日
         ↓
「ボイコット」リリース:2020年3月11日(約2年3ヶ月後)


amz唯一のあまざらし編成で初披露された楽曲。同じく完全新曲の『悲しみ一つも残さないで』がライブのトリだったので、歌詞や曲調のインパクトを上書きされちまって映像化までもどかしい思いをしました。(メメモリさえなかったなら終演後にも聴けたのか…?)

その後『月曜日』『さよならごっこ』と別れのタイアップ曲が続いたのが功を奏したのか、なんやかんやで次のアルバムに収録される運びとなりました。

先ほどの『独白』より早くスタートを切って同じゴールに収まったことで、単純にその日数の分だけ上回っての第2位です。


ところで、この曲や『終わりで始まり』などは念願の正式リリースが叶った際、編曲がポップすぎて不満の声も挙がっていたのが印象的でした。他にもStarlight Ver.の血が濃かった『ひろ』がお涙頂戴って言われてたり。

弾き語りが一人歩きした期間が長い曲ほど、出羽さんへの答えのない期待が重くなっていく節があります。故にバンド版を聴いてから弾き語りが解禁される順番の方が、新鮮味あるのみで平和なんですよね本当は。

夕立旅立ち

夕立旅立ち

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第1位:『僕が死のうと思ったのは』998日


「あんたへ」初日公演:2014年1月11日
         ↓
先行配信:2016年10月5日(約2年9ヶ月後)


この曲の初出も時々あるライブ終演後のデモ音源でした。『終わりで始まり』や『アオモリオルタナティブ』が1公演限りだったのに対して、僕死は2012年の「ごめんなさい ちゃんといえるかな」ツアーの4公演でチャンスがあったようです。(だからこの曲の伝説だけ有名だったのか)

しかし、1年後に突如として秋田さんのご乱心中島美嘉さんへの楽曲提供が発表された影響で、正式リリースまではだいぶ遠回りをすることになりました。

初の提供曲ということで、手札にある中の最高傑作を捧げたのでしょう。その頃の秋田日記を覗いてみると、賛否両論を受け止めつつも己の選択に後悔はしていない様子です。

結果的に中島美嘉パワーで名実ともに大名曲に育ったので、新参者から見るとメリットしか残ってないんですけどね。再び秋田さんの歌声で聴ける日を心待ちにしていた当時のamzファンを思うと胸騒ぎがします。

2014年に入るとあんたへツアーで弾き語ったり、それが「anthology 1386」で映像化されたりと復権の兆しが見えてきますが、最終的にセルフカバーが収録される「虚無病」までは更に2年以上の歳月を要しました。おかえりなさい。

僕が死のうと思ったのは

僕が死のうと思ったのは

  • amazarashi
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折角なので11位以下も列挙しておく


『匿名希望』
2013年9月30日→11月20日(51日)

『ひろ』
2014年9月9日→10月29日(50日)

『後期衝動』
2014年9月20日→10月29日(39日)

タクシードライバー』『収束』
2016年1月17日→2月24日(38日)

『境界線』
2021年9月2日→10月10日(38日)

『あんたへ』
2013年9月30日→11月6日(37日)

『スターライト』
2014年9月9日→10月15日(36日)※MVは即日公開済み

『さよならごっこ
2018年12月30日→2019年1月30日(31日)

『多数決』
2015年12月29日→2016年1月20日(22日)

『エンディングテーマ』
2016年1月17日→2月3日(17日)

『空に歌えば』
2017年8月13日→8月25日(12日)

『空洞空洞』『悲しみ一つも残さないで』
2017年12月6日→12月13日(7日)

『スピードと摩擦』『名前』
2015年8月16日→8月19日(3日) ※摩擦MVは同月5日に公開済み

『フィロソフィー』
2017年10月19日→10月20日(1日)


基本的には新曲のリリース前にライブが予定されていると発生するサプライズです。単品のやつは殆ど先行配信ですね。

この中だと「世界収束二一一六」の曲がやたらと多いです。理由はamazarashiの歴史上唯一、アルバムリリース前にツアーが始まっているから。

その代償なのか『百年経ったら』『花は誰かの死体に咲く』『ライフイズビューティフル』の3曲はリリース後の公演まで出し惜しみされていました。しかもそれ全部東京公演だったので不公平ですよね。


【おまけ】一夜限り→流通までの無差別級top10


選ばれし者にお披露目された日から、オフィシャルな手段で伝播されるまでのランキング。ラジオや映像化なども加わったことで順位が大きく変動しています。本編以上にファクトチェックが難航してキレました。

ちなみにランキング外では『季節は次々死んでいく』『スピードと摩擦』なども発売前のライブで終演後に流れていたようです。(個人的な新発見)


第1位:『僕が死のうと思ったのは』634日
「ごめんなさい ちゃんといえるかな」初日公演(終演後):2012年6月30日
         ↓
「anthology 1386」リリース:2014年3月26日(約1年9ヶ月)

第2位:『終わりで始まり』299日
「千年幸福論」初日公演(終演後):2012年1月28日
         ↓
「0.7」特典弾き語り24時間限定公開(何故かまだ聴ける):2012年11月22日(約10ヶ月)

第3位:『しらふ』260日
さっきと同じ(8ヶ月半)

第4位:『ひろ』213日
「anthology1386 cinema show Premium Acoustic LIVE」上映(弾き語り):2014年3月25日
         ↓
FM802の同音源オンエア:2014年10月24日(約7ヶ月)

第5位:『未来になれなかったあの夜に』205日
さっきと同じ(約7ヶ月)

番外編:『令和二年』177日(?)
「朗読演奏実験空間“新言語秩序” Ver. 1.01」ライブ配信:2020年6月9日(一般開放されていたので参考記録)
         ↓
SCHOOL OF LOCK!」放送:2020年12月3日(約6ヶ月)

第6位:『夕立旅立ち』173日
理論武装解除」初日公演(あまざらし編成):2017年12月6日
         ↓
J-WAVEのライブ音源オンエア:2018年5月28日(約6ヶ月)

第7位:『ドブネズミ』172日
「ねぇママ あなたの言うとおり」初日公演(終演後):2013年5月31日
         ↓
SCHOOL OF LOCK!」放送:2013年11月19日(約6ヶ月)

第8位:『たられば』155日
「メッセージボトル」初日公演:2017年3月26日
         ↓
FM802の独占オンエア開始:2017年8月28日(約5ヶ月)

第9位:『未来づくり』152日
「この街で生きている」初日公演(終演後):2011年6月17日
         ↓
「千年幸福論」リリース:2011年11月16日(約5ヶ月)

第10位:『ロングホープ・フィリア』140日
「未来になれなかった全ての夜に」東京追加公演(弾き語り):2019年7月10日
         ↓
「未来になれなかった全ての夜に」リリース:2019年11月27日(約4ヶ月半)