こんばんは、ダーレクです。
初心にかえって「ライブでやったことない曲まとめ」的な記事を作っていたところ、リリースから〇年後に待望のセトリ入り!というロマンを掘り下げる方が楽しくなってしまいまして。
色んな曲のアルバム発売日〜初めて演奏されたライブの日数を計算したので、中でもライブ待ち期間が長かった楽曲をランキング形式でご紹介します。
先に明かしておくと、ツアーが1年以上延期された「ボイコット」の収録曲(帰ってこいよ、アルカホール、抒情死、マスクチルドレン、そういう人になりたいぜ)は540日で惜しくも11位でした。
目次を見てもらえば分かりますが、今回ランクインしたのは「0.」〜「ワンルーム叙事詩」辺りの初期曲が多いんですよね。
これはamazarashiの(正式な)初ライブが「アノミー」発売後だったことが影響しており、それまでに蓄積されてきた全楽曲が無差別によーいドンとなれば、古い曲ほど日数が長くなるのも必然です。
その代わりに昔のライブでは枠を奪い合うライバルも少なく、着実にライブ童貞を卒業していく曲が多い時代でもありました。
現在はセトリの隙間を埋める定番曲がほとんど確立され、一度タイミングを逃した曲が挽回するチャンスは激減していると言えるでしょう。
特にリリースツアーが当たり前となった中期以降の曲は、一年以内に回収されるか取り残され続けるかの二極化が目立っています。
- 第10位:『ムカデ』『光、再考』『つじつま合わせに生まれた僕等』555日
- 第9位:『爆弾の作り方』598日
- 第8位:『真っ白な世界』『クリスマス』737日
- 第7位:『隅田川』752日
- 第6位:『少年少女』934日
- 第5位:『初雪』1087日
- 第4位:『14歳』1301日
- 第3位:『ポルノ映画の看板の下で』1658日
- 第2位:『夜の歌』1795日
- 第1位:『数え歌』1896日
- Q. ポエトリー曲は入らないんだ?
第10位:『ムカデ』『光、再考』『つじつま合わせに生まれた僕等』555日
「0.」リリース:2009年12月9日
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「この街で生きている」初日公演:2011年6月17日(約1年6ヶ月後)
言ってるそばからファーストアルバム発ファーストライブ着の古株が第10位。
最古参ファンが「0.」を手に取ってからライブに参戦するまでの期間は、コロナ禍の延期地獄をもわずかに上回っていたようです。
まあ当時は存在自体が新鮮だったろうし、新譜も意味分からないペースで供給され続けていたので、待ちくたびれるって感情とは無縁だったように思えちゃいますけど。笑
第9位:『爆弾の作り方』598日
「爆弾の作り方」リリース:2010年6月9日
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「千年幸福論」初日公演:2012年1月28日(約1年8ヶ月後)
『爆弾の作り方』といえば“メジャーデビューアルバムの表題曲”という伝説を冠した楽曲。
実は、10周年ライブの楽曲リクエストで2位入賞を果たすまでは「千年幸福論」で3回歌われたきりのやや不遇なポジションに位置していました。ベスト盤からも落選しちゃってたし。
ところが近年は再び脚光を浴びていて、昨年のロスボツアーでも『火種』を匂わせる前口上を引っさげて堂々のセトリ入り。実に10年ぶりの生でした。
やっぱりガチファンの総意が知れる楽曲リクエストって面白いイベントですよね。セトリに反映されなくてもいいから毎年やってほしいくらい。
第8位:『真っ白な世界』『クリスマス』737日
「ワンルーム叙事詩」リリース:2010年11月24日
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ライブ「0.7」:2012年11月30日(約2年後)
両曲とも2020年末「末法独唱 雨天決行」でのセトリ入りが8年ぶり2回目でした。『真っ白な世界』は翌年のボイコットツアーでも一部公演のセトリに入っています。(映像化ならず🥲)
いずれにせよ9〜12月のライブでしか演奏されていないので、冬の曲はなるべく冬頃にやりたいって秋田さんの意志を感じられるような気もしますね。
どちらの曲も弾き語りver.が映像化されているだけ恵まれていると思いますが、そのうちバンド編成でも改めてセトリ入りしてくれるといいなあ。
第7位:『隅田川』752日
「爆弾の作り方」リリース:2010年6月9日
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「ごめんなさい ちゃんといえるかな」初日公演:2012年6月30日(約2年1ヶ月後)
この曲の経歴はすごいですよ。
ごめんなさいツアー:映像化
千分の一夜物語:映像化
メセボツアー:映像化(しかもファイナル公演のみセトリ入り)
理論武装解除:映像化
騒々しい無人:映像化ほぼ確
このように、そこそこの頻度でセトリ入りしながら映像化率100%という圧倒的運命力を誇っています。
あまりにも沢山のライブ映像に出てくるので、途中から参入した僕なんかは「バリバリ歌われてきた定番曲」だと長らく錯覚していました。
演奏回数的にはあくまで中堅ポジションですが、重要な公演だけ降臨してるって意味ではむしろ真に優遇されている楽曲と言えるのかもしれません。
仮にも不名誉なはずのランクインとは裏腹に、これからもライブで聴く機会は余裕でやってくると確信している一曲です。
第6位:『少年少女』934日
「0.」リリース:2009年12月9日
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「ごめんなさい ちゃんといえるかな」初日公演:2012年6月30日(約2年7ヶ月後)
いやぁ個人的にこの順位は意外でしたね。楽曲のパワー的にも、ベストアルバム勢と仲良く一抜けしていそうなイメージがありました。
メセボツアーのあまざらし編成が印象的だったり、シングルのカップリングとして再録されていたりと度々活躍を見せているからでしょうか。
なんてったってamazarashi随一の秋田さん映えする曲なので、今後も定期的にライブで浴びられると嬉しいですね。
第5位:『初雪』1087日
「0.」リリース:2009年12月9日
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ライブ「0.7」:2012年11月30日(約3年後)
「0.」に収録された通常曲の中で最も待たされ続けた、自他ともに認めるレア曲というわけです。しかも単発ライブで一度歌ったきり、そこからの再冬眠が長かったんですよね〜。
なんと次に目覚めたのは9年後のボイコットツアー。その勢いのまま映像化まで漕ぎ着けてしまいました。
未検証ですが「ライブのブランクの長さランキング」を作ったら優勝候補筆頭だと思っています。
第4位:『14歳』1301日
「千年幸福論」リリース:2011年11月16日
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5周年ライブ「APOLOGIES」:2015年6月9日(約3年7ヶ月後)
第3位に出てくる『ポルノ映画の看板の下で』と併せて、5周年ライブの楽曲リクエストでAPOLOGIES会員の清き一票によって救われた楽曲です。
何故か10周年ライブでも投票関係なしにセトリ入りしましたが、中間発表のリアクションから察するに秋田さんの上位予想曲だったのではないかと。
5周年の投票では、当時ライブ未解禁だった『ヨクト』『夜の歌』なども10位以内に入っており、今よりも“初めて志向”が強かったことが示唆されています。(45位のハレルヤさんに涙を禁じ得ない)
レア曲に次いで3位入賞した当時の最新曲『自虐家のアリー』がいかに注目されていたのかもよく分かりますね。
第3位:『ポルノ映画の看板の下で』1658日
「ワンルーム叙事詩」リリース:2010年11月24日
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5周年ライブ「APOLOGIES」:2015年6月9日(約4年7ヶ月後)
前述の通り『14歳』と同タイミングで救われたため、リリース年の差でこちらが第3位に。
その後も縁があって10周年ライブ「APOLOGIES 雨天決行」で感動の再会。どちらもこれが2回目のセトリ入りでした。(歩幅すら共にするスタイル)
今や『ポルノ映画の看板の下で』はYouTube公式チャンネルにライブ映像を持つ選ばれし楽曲になりましたし、15周年ライブで世論や秋田さんがどう動くのか今から楽しみですね。
第2位:『夜の歌』1795日
「千年幸福論」リリース:2011年11月16日
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360°ライブ「虚無病」:2016年10月15日(約4年11ヶ月後)
5周年ライブの投票では惜しくも第6位に入っていました。風向き次第では『14歳』と同着にもなり得たんですねぇ。
当時の秋田日記(2015.04.27)にて「投票結果は今後のライブでも参考にする(意訳)」と言及されていたので、翌年の大舞台でセトリに入れたのはこの爪痕が効いているからと推測しています。
そして未だにライブで演奏されたのは「虚無病」の一夜限りなんですよね。
歴史上一公演しか歌っていない激レア曲は、古い曲に絞ると『カラス』くらいしか他にありません。こりゃ映像化されただけマシだなと思えてきました。
第1位:『数え歌』1896日
「命にふさわしい」リリース:2017年2月22日
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「ロストボーイズ」初日公演:2022年5月3日(約5年2ヶ月後)
待ちに待った『数え歌』のセトリ入り、それを具体的にどれくらい待ったのか知りたくてこの記事を作りました。まさか1位になるとは思わなかったけど。笑
しかも最高のライブで最高のライブアレンジを引っ提げての悲願だったじゃないですか。僕が唯一リアルタイムで祝福した楽曲でもあるので、もうなんか語彙力とかどうでもいいんですよね。(?)
あと、待たされたランキングの第1位が最新ツアーの出来事だったことにも希望を感じさせられます。今後さらにランキングが更新される可能性も微レ存ということです。
Q. ポエトリー曲は入らないんだ?
A. ポエトリー曲では「千年幸福論」で初披露された『コンビニ傘』が最長記録(430日)でした。同アルバムの『ワンルーム叙事詩』も同着。
他に時間差デビューの前例といえば、ごめんなさいツアーを逃した『カラス』が半年後の「0.7」に入ったことくらいしか該当しません。(またお前か)
ライブ未解禁ポエトリーの中でも注目されているのは『生活感』だと思うんですけど、ここらで結託して楽曲リクエストに“組織票”をぶち込むのもナシではない気がしている今日この頃です。
ちなみに僕は、秋田さんの気分頼みなら『明日には大人になる君へ』が最も現実的だと予想しています。
twitter.com『明日には大人になる君へ』ってライブ映えしそうだし前口上代わりにも使えそうだしで、セトリ入ったことないポエトリーの中では1抜けしそうな雰囲気がある。
— ダーレク (@Dalek_Adipose) 2022年12月13日