雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

【映像作品】ロストボーイズツアーの円盤、さてはめちゃめちゃ修正されてるな?

こんばんは、ダーレクです。


ロスボ円盤こと「amazarashi LIVE TOUR 2022 ロストボーイズ」のリリースから2週間、最近は『夏を待っていました』『1.0』に加えて予想以上に『数え歌』がキてます。

洗練された歌詞とメロディラインに加えて、サビの展開がそれぞれ絶妙に分岐しているのも味わい深いポイント。


あとは近況報告といえば、封筒のシールをちょん切った人が僕以外に見当たらなくてジワジワ後悔していますね…笑

一刻も早く映像が観たかったあの日の僕を責めることは出来ませんが、いとも容易くシールを剥がしているオフィシャル開封動画には敗北感を覚えました。

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別記事にする程でもなかった小ネタ集

『スターライト』のライブ映像公開という快挙

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フラゲ日イブには、『火種』に続いてロスボツアーから『スターライト』の映像が公開されました。今作はアルバムもライブもリード曲のチョイスが面白いですね。

9年前にリリースされた同曲のライブ版が公式にアップロードされるのも、同じツアーから2曲目がフル解禁されるのも初めてのことです。(一応bilibiliボイコみらよるが例外)


いやー思えば僕がライブ映像作品を集めるようになった“直接的なキッカケ”もまさにこの曲だったんですよね。

2017年春にユニカビジョンで世界分岐ツアーが一部放映されていて、新鮮すぎるライブの疑似体験にかつてない衝撃を受けたのを覚えています。

その結果、同年6月リリースの「360°虚無病」から初回限定盤追っかけガチ勢にレベルアップ。そのままの勢いで今に至ります。

↓DK時代のかわいいツイート

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ここぞとばかりの思い出話でしたが、つまり同じように『スターライト』からamazarashiにもう一段階目覚める人が現れたら嬉しいなってことです。

amazara史を積み重ねるほど、初見勢をより深い場所へと引き込むポテンシャルが高まっていくのは夢のある話ですよね。

それ故にというか、今の僕からすれば「定番曲路線がアリなら僕死をまず救ってあげろよ!」という気持ちを何割か抱いています。せっかく今作もフルパワーだったのになあ。(ラスサビ切り抜きこそ出たけど鈴木雅之)

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条件反射でタワレコ池袋に飛んでく奴

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時はフラゲ日。ブルーレイを一周して燃え尽きていたところに新たな燃料が投下され、僕に駆け付けない選択肢はありませんでした。

衣装展は大阪のライバル店に取られちゃったけど、雨曝新聞に好きな曲のことが書かれてたのでニッコリ帰還。

都民的には激レアな雨曝誌をうっかり入手しそびれたので、またそのうち訪問したいところ。(いつまで配布してるんだろう?)


そういや僕はAmazonで初回限定盤をポチる派なので、タワレコ池袋で買い物する機会って実はほとんどないんですよね〜。

何を隠そう、先月の催しでAKG TRIBUTE」が置いてあるのを知って購入したのが最初で最後です。

いっそamazarashiのグッズとか置いときません?送料より交通費の方が安いので全然需要あるんですけど。笑

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開演前タイムのカメラワーク暇そうすぎて笑った


ようやく円盤本編の話題です。と言っても冒頭17分の演出についてなんですけど。笑

前年のボイコットツアーでは、紗幕に次々映し出される「私は私の〇〇ではない。」という拒絶メッセージと共に、秋田さんの読み上げボイスが流れ続けていました。所要時間およそ10分。

とりわけ暗転して以降のワクワクドキドキはおまけの域を超えていましたが、全体を通して構文がコピペすぎるが故の退屈さもまた否めず。ただの連想ゲームだろって尺稼ぎゾーンとかありましたからね。

とはいえシカトするのも勿体ない程度にはしっかりした演出だっただけに、開演ギリギリに会場入りした人が明らかに損をする設計でもありました。


それを経たロスボツアーの演出は、ノンフィクションの題材&物語調の展開でよりのめり込みやすく進化しています。

秋田さんの半生を「小さなころから期待されず」「承認されることを知らず」などネガティブな視点で振り返っていくのですが、今回は演出方法も前年とは違いが見られました。

開演前には朗読なしの紗幕垂れ流しスタイルで3周、開演してから前年同様に朗読付きでもう1周、なんと同じ内容を4回繰り返します。その代わりなのか、1回あたりの尺は約5分に短縮されました。

早々に着席した人も退屈しのぎになり、ギリギリに到着した人も開演してしまえば同じ歩幅でライブを楽しめるというナイスなアイデアですね。


強いていえば、4周目の朗読のみ最後に「その全てが、私である」というフレーズが追加されるどんでん返しがあるのですが。

開演前の3周では「結局この世界とも馴染めない」というネガティブなフレーズで締め括られ、地味に胸糞が悪いまま1文目にループしていました。

ところが秋田さんの朗読が加わった4周目では、それまでの大量のネガティブな文言を最後の最後にぜーんぶ肯定した状態でライブ本編がスタート。

事前に撒いていた餌を開演後にひっくり返すやり口、新言語秩序の「第四章-真」とちょっと似てますよね。

そういう視点で考えると、ギリギリに来た人はひっくり返された時の感動が1.0倍で頭打ちとなり、相対的には損をしていたと言えるのかもしれません。やはりライブ会場には早めに座るのが吉!


とまあ一連の演出にたっぷり満足して眺めていた僕ですが、そういえば映像化された時のことを考えていませんでした。

首を長くして開演を待つ必要性がない映像作品では、現地の暇つぶしタイムが完全に裏目に出てしまうのです。

紗幕の映像だけ開演前後でなまじ異なるばかりに「無音の冒頭シーンからフル収録せざるを得ない」という大きな課題を抱えてしまいました。しかも大半の視聴者には早送りされる運命という…笑

その結果、冒頭の17分間には編集者の苦悩が感じ取れる映像が色々と収録されています。

ありったけの客席を映し続けたのはもちろん、東京ガーデンシアターのおもしろ天井に反射する入場客を映してみたり、どうでもいいホコリとゴミを映してみたりとか。笑


そんな観客大放出スペシャルの最中には、例に漏れずダーレク(僕)の後ろ姿もしつこいくらいに確認できました。茶色いチェックシャツを着た座高高め短髪男、自意識過剰なのか知りませんがそこそこ目立ちます。

なんせアリーナBブロックのほぽ真ん中に座れた絶好の公演だったので、紗幕全体を引きで撮る用の反復横移動カメラに度々映り込んでいたようです。

『空白の車窓から』が終わって拍手しているシーンでも三人称のダーレクが視界に入ってきて、なんだか夢と現実の狭間にいる気分でした。

去年もピンですっぱ抜かれて割と喜んでいましたが、2年目にして早くも感覚が麻痺してしまいそうです。

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映像作品の進化と引き換えに失うもの(本題)


今回はセットリストも公演自体も初見ではないので、長々と感想を重ねがけするつもりはありません。

ただ、この記事を書き始めたのは「現地で印象的だったミスが修正されまくっている」というありがた迷惑について愚痴りたくなったからです。

歌詞ミス・音程外しが徹底的に修正されてる件


早速ですが、去年の感想記事で僕が揚げ足とっていた部分を振り返っていきましょう。

僕自身、自分の知らない公演でのミス(※理論武装僕死の歌詞飛び鼻歌)が円盤では修正されていてガッカリした経験があるため、ロスボ東京不参戦の方も“知らぬが仏”って意味では閲覧注意なのかもしれません。

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『境界線』

「今ーとーにゃーりゃー野暮か」が可愛いポイント。

2番も「かつての戦友か」と歌ってました。紗幕を注視してた訳でもないのにしっかり違和感を覚えた辺り、人間の脳みそってすげえなと思います。

「にゃーりゃー」は残存。この後にもう一つ挙げますが、1文字噛みかける程度は全然許されるラインみたいです。

一方、後者は堂々と修正されていました。メセボツアーの「嘲笑も胸に飾って」が大丈夫だったならこれも聴けるだろうと思っていたのに…。

余談ですが僕はライブの『境界線』が人一倍好きらしく、願ってもない別音源に初聴では興奮しっぱなしでした。特にCメロ後のバキッと決めるギターがかっこよすぎて、一人で鑑賞しながらニッコニコで手叩いてました。その流れでラスサビを聴き逃しました。


ロストボーイズ』

「テニスコートの夕暮れ(間に合った)」

残存。言うてホントに間に合ってますね。当時の僕が前のめりに聴き入っていたのが伝わってきます。

まあどちらにせよ、APO天解像度の「ぃのちからがら」が残された過去なんかもあって、駆け込み乗車系もamazarashi的には大丈夫っぽく思えます。


『戸山団地のレインボー』

この曲も愛知でスカり気味だったので挽回を期待していたのですが、今回も音程は不安定なままで、個人的には_(┐「ε:)_ズコーとなってしまいました。

CメロのhiAポイントもやっぱり上がりきらず「ダメなんかーい」って口パクでツッコんだレベルです。

この曲は完全に改造されてますね〜。当時は「サビは比較的いつも通り歌えてたかな…?」が精一杯のフォローだったのに。

Aメロが不安定だった記憶は曖昧なので見逃すとしても、Cメロの「だらけの!」「景色を!」がこんな綺麗にキマっていたなら僕が不満を漏らしているはずがありません。

むしろあまりに不完全燃焼だったので、この曲ばかりは「いっそ大修正してもらって“ライブ音源”として楽しみたい」と願っている自分がいました。だから期待通りの音源化ではあるんですよね。

それでも丸2日くらいは記憶と違いすぎて「自分は一体何を観せられているんだ…」状態でしたが、これを投稿する頃にはすっかり捏造あざすマインドになりました。別音源嬉しい〜🏋️‍♂️


『数え歌』

戸山団地を引きずってるのかサビ以外は音程がグラついていた印象ですが、サビに入った途端に安定感が増すあたり流石秋田さんの喉といったところです。

(中略)

なんと言ってもこの曲はラスサビの入りでハプニングが!

「一つ フッ…(!?) ーなーれたくなかった人(辛うじて形を保ってるメロディ)

一瞬の出来事で理解が追いつきませんでしたが、「一つ」がアカペラっぽく聴こえたので、恐らく豊川さんが入りそびれて、それで道しるべを失った秋田さんも動揺してしまったんじゃないかと。

ここまでの結果から予想はできましたが、やっぱりこの曲も文句なく上手かったですね〜。

何歩譲っても1番Aメロだけは低音をコントロールするのに苦労していたはずなんです、先月の『リビングデッド』みたいに。決してこのレベルで音程ビタビタではありませんでした。

無論、ラスサビ消失バグも何食わぬ顔で修正されています。ところが「ひと“つ”」で鳴り始めるはずのピアノは差し込まれておらず、アカペラ始まりの痕跡はある意味残されていたことに…?

やっぱり世にも珍しい“豊川さんのミス”に秋田さんが動揺した、というのがあの静寂の真相とみて良さそうですね。


『爆弾の作り方』

熱量がメロディを飛び越して「イノセンスイノセンス」などで相変わらず上擦り続けていた印象ですが、全体的にぼちぼちの安定感を誇っていました。

直前に唾飲んだりして間に合わなかったのか「ヘロハンテープ」になりかけてました。

何よりレアだったのは一番最後の「アイデンティティ」の「アイ」で今までにないくらい盛大に裏返っていたこと。僕のカラオケでよくある、気合入れたところの1音目だけすっぽ抜けたように裏返るやつですが、秋田さんがかますのは初めて聴いたのでとても新鮮でした。

ロハンテープ」が残っていたこと以外、何の違和感も抱かない完璧な音源だったと思います。つまり否めない修正の香り。

マイクの拾い方次第で聴こえ方が変わるのはあるあるなので、全体の調子については変に断定できないですけど。

もう一度「アイ↑デンティティーを聴きたかったんだよなぁ〜。


“素材の味”が聴けなくなったのはいつから?


そんな視点で既存作品も振り返ってみると、ライブならではのハプニングを楽しめるのは古い映像ばかりという傾向が見えてきました。

とりわけ武道館以降、まともにミスが確認できる映像作品は「末法独唱 雨天決行」という特殊すぎる一例のみです。その間のライブがノーミス続きだったわけでもないのに。


ひとまず僕の実体験と比較できる「新言語秩序」「ボイコット」の2つから、修正されたと確信している曲を書き出してみました。

新言語秩序:『自虐家のアリー』『空っぽの空に潰される』の捏造、『しらふ』『独白』の噛み修正。

ボイコット:「理想叶える為犠牲になってくれ〜」の最高音がしっかり出たことになってる。(でも全体的には調子いい公演だった)

ちなみに、みらよるファイナルの『未来になれなかったあの夜に』でもサビが裏返りまくってた、という証言を当ブログに頂いたことがあります。


現状これよりも昔の修正事情を僕が知る術はありませんが、少なくともメメモリツアー以前の映像では「あっ笑」と思えるミスがちょいちょい確認できますよね。

“武道館ライブの映像化”という一大イベントで本気を出した結果、修正のノウハウが確立されて常用化に至った説🤔あると思います。


より聴き心地のよい「映像作品」を作るためなのは承知していますが、歌詞ミスも歌詞飛びもしないようにパテ埋めしたそれは果たして“ロスボのライブ映像”なのでしょうか。ましてや特典のライブCDともなれば。

ライブならではの一発勝負感が失われてしまうのは、長い目で見ればとっても寂しい代償だと思います。某あんたへツアーと違って一部始終は撮影されているのだから、せめて数え歌級の珍事だけでも残しておいてもらえたらなぁ…。


今後の折衷案としては「ライブ映像をバチバチ修正する代わりに、ライブCDを無修正で収録する」なんてどうでしょう?末法独唱の『拒否オロジー』がまさにそうだったわけですが。

あのCD音源を聴いた時のサプライズ感、初回限定盤ならではのメリットっぽくてちょっといいなって思ったんですよね。(あれこそ向こうのミスだった気もするけど)

本当はCDの方を修正音源にしてもらえるとベストなんですが、映像で見栄を張りたいであろう公式の意向的にそうはならんだろってことで。


カメラアングルや新しい編集の所感


ライブと映像作品の相違点といえばもう一つ、視点(カメラアングル)が全く異なることが挙げられます。

今回は目新しい編集も2種類増えていて、これまた映像作品としての進化を感じさせられますね。

特に『数え歌』ラスサビの紗幕の映像と秋田さんのアップが重なるシーンはライブ映像史上一番エモいと思いました。これをやるなら歌詞が飛んでいるのが不都合だったのも分かる気がします。


反対に『アオモリオルタナティブ』から『爆弾の作り方』のイントロにかけて主に取り入れられた、光跡が残る低フレーム風の編集は史上最悪でした。

未だに観る度「うわーだりぃー」って言葉が口をつく程度には不快に感じます。朗読パートでの切羽詰まってる感だけは悪くないのですが、最低でも曲中では二度と使わないでほしい。


また、カメラアングルで云えば『1.0』の紗幕もだいぶ良さが殺されている印象を受けました。それを差し引いても感動できる大作なのが救いですが。

僕死のような紗幕いらず系、あんたへ等のMV系、空洞等の既出モノは別に良いんですよ。

あの集大成すぎる『1.0』の映像だけは、今作限りになる可能性が高いのだから紗幕を最優先してほしかったというのが本音なのです。

このモヤモヤを抱えて真っ先に思い出したのが『カシオピア係留所』でした。あのMVも落ち着かないカメラアングルが煩わしかったんですよね。

定点カメラで捉え続けとけよ!は流石に極論ですが、今まさに塗り替えられている歌詞と全く関係ない画角を映すのはマジでやめてほしい。さっきの光跡編集くらいイラッとするので。

youtu.be


僕の愚痴は以上となります。最後までお付き合いありがとうございました。

過去2年間この時期に大サボりをかましているので、今年の夏こそはどうにかする予定です。よろしくお願いします。