雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

amazarashiファンにとって“歌詞違い”の陰こそがまほろば

こんばんは、ダーレクです。


僕がブログを続けている理由の一つに「今まで得てきたamazarashiの知識をアウトプットしたい」というものがあります。いつしか記憶は欠落するものだし、案外誰かの役に立つかもしれないし。

音域インディーズ曲調などをまとめてきたのもその一環です。

そこに“歌詞違い”もとっくに加わってる予定だったのが、『独白』が正式リリースされたらでいいやの精神でうっかり温めすぎてしまいました。明日やろうは馬鹿野郎ですねほんとに。


僕がリアルタイムで知らなかった時代の曲(〜2016)は適当こいてる可能性もあるのでご指摘お待ちしてます。


『カルマ』

《CD》

僕らが願うのは唯一つ 幸せになりたいって事
それがほしくて もがいて もがいて もがいて 奪って 奪って 奪って 奪って

《ごめんなさい ちゃんといえるかなツアー》

僕らが願うのは唯一つ 幸せになりたいって事
それがほしくて もがいて もがいて もがいて 殺して 殺して 殺して 殺して


“歌詞違い”と言われて、これが最初に思いつく方も多いんじゃないでしょうか。

この曲のセトリ入り&映像化はこれまで何度もありましたが、映像に残ってる中では「0.7」でのみ確認できるアレンジです。

噂では映像化された東京以外の公演でも「殺して」だったらしいので、このツアー中は意図的に歌詞チェンしていた可能性が高いようです。


救ーってーーーえ゙↑ーーえーーー


という迫真のアレンジはどのライブでも必ずやっている一方で、どうしてこちらは受け継がれなかったんでしょう🤔『ラブソング』以外の楽曲にトゲが無くなったと言われてた分の埋め合わせだった?笑

カルマ

カルマ

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『奇跡』

《CD》

つまずいたのが 奇跡だったら このもやもやも 奇跡 奇跡

《2012年2〜11月の歌詞ツイート》

つまずいたのが 奇跡だったら このモヤモヤも 奇跡 奇跡

《2010年10〜翌2月の歌詞ツイート》

つまずいたのが 奇跡だったら 胸の痛みも 奇跡 奇跡


つい最近、別件で歌詞ツイートを掘り返していた時に偶然見つけました。それ以前は噂一つ聞いたことがなかったフレーズなのでべらぼうに青天の霹靂。

当初「胸の痛み」で完成させたのがそのままになっていたのだと思われますが、何故かリリース後もしばらくその歌詞でツイートされています。その後は文体リニューアルのタイミングで「このモヤモヤ」となり、さらに1年ちょっと経過して今の「もやもや」に。

ちなみに、初めて映像化された千年幸福論ライブの紗幕は既に「もやもや」でした。中期のカタカナは単純に誤植だったのでしょう。

歴代全ての歌詞ツイートを舐め回せば、このような伝説が他にも埋もれているのかもしれません。暇な時にまた追い求めてみることにします。

奇跡

奇跡

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『ポエジー

《CD》

僕は僕を愛したい

《ごめんなさい ちゃんといえるかなツアー》

ごめんなさいなんて言いたかねぇや


『カルマ』と同じく、ごめんなさいツアーでのみ披露されたと思われるアレンジです。

と言うのも、同ツアーの礎となったアルバム「ラブソング」の初回生産限定盤には、1曲目の前に「ごめんなさいなんて言いたかねぇや」とだけ呟く隠しトラックなるものが存在していました。

ここでは開幕のポエトリーリーディングを締めくくるフレーズとして使われていたので、今で云うところの「青森から来ました!amazarashiです!」のような役回りなのでしょう。

リリースツアー限定!って感じが儚くて綺麗ですが、逆に言えば生で聴けることは二度となさそうなんですよね😢

とはいえ初ライブのポエトリー3部作、追加公演をすり抜けた曲の前口上など、映像化されず終いとなってきた詩々に比べれば100億倍恵まれているのかも…。

ポエジー

ポエジー

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アノミー

《CD》

アダムとイブが風俗ビルの空き家に住むって現世の虚無
終電後の下りのホーム ハックルベリーがゲロの横で眠ってる

《ライブアレンジ》

アダムとイブが風俗ビルの空き家に住むって現世の虚無
京王線下りのホーム ハックルベリーがゲロの横で眠ってる


少なくとも千年幸福論ライブの頃から織り交ぜられているアレンジのようで、映像化されている中では「虚無病」で聴くことができます。

今は亡き海外版公式サイトでも同曲のフレーズは「京王線」と表記されている謎仕様でした。

On the outbound platform of Keio Line,

京王線下行月台

諸々含めて考えると、思い付きのアレンジというよりはリリース前から思い入れのあった別案だったりするのかもしれません。(適当)

アノミー

アノミー

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『14歳』

《CD》

生きたくないけど生き残った 彼女は今日も空っぽだから
今すぐ何かを伝えなくちゃ それなら僕は歌を歌うよ
夢とかないけど歌ってみた 結局全部ゴミくずだから
今すぐ何かを遺さなくちゃ それなら僕は歌を歌うよ
好きな歌を歌う 好きな歌を歌う 好きな歌を歌う

《一部歌詞サイト》

死にたくないけど手首切った 彼女は今日も空っぽだから
今すぐ何かを伝えなくちゃ それなら僕は歌を歌うよ
生きたくないけど生き残った 結局全部ゴミくずだから
今すぐ何かを始めなくちゃ それなら僕は歌を歌うよ
好きな歌を歌う 好きな歌を歌う 好きな歌を歌う


APOLOGIESなど殆どのサイトでは音源通りの歌詞が公開されていますが、一部の歌詞サイトではラスサビ部分が若干異なっています。

複数の大手が同じ歌詞違いを掲載しているということは、そのルーツには共通のソースがあったはず。

www.tfm.co.jp

1stフルアルバム「千年幸福論」リリース前の2011年11月4日、“先行試聴会”の参加者に配られたパンフレットに載っていた該当歌詞が「死にたくないけど手首切った」だったらしい、というのが僕が洗えた範囲で最も興味深かった情報です。

つまり『奇跡』や『独白』のような、変更前の歌詞がたまたま遺りました説が有力ということに。

ライブでの歌詞チェン歴はこの6年間で一度も耳にしたことがないので、恐らくなかったんじゃないかなぁ…。(悪魔の証明)

14歳

14歳

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『祈り』

《CD》

今は少しだけ 落ち込んでいいよ
いつか必ず笑うと 約束するなら

《2011.03.15》

今は少しだけ 落ち込んでいいかな
いつか必ず笑うと 約束するから


東日本大震災を受けて爆速で紡がれた同曲。震災の4日後にSony Music公式サイトにて2番までの詩が公開されました。

www.sonymusic.co.jp

その半月後に始まったフル歌詞ツイートでは既に現在の歌詞となっていたので、ひょっとしたら初めからここは変更するつもりで書いていたのかもしれません。

リアルタイムのそれは“悲観”とまで言わずとも“弱音”ではあって、このフレーズだけで曲全体の印象が揺らいでしまいそうです。あのamazarashiが優しいメロディで「今は少しだけ…」だなんて。

祈り

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性善説

《CD》

ねえママ あなたの言う通り 自分を善だと信じて疑わないときは
他方からは悪だと思われてるものよ あなただけが私の善なのよ

《シークレット弾き語り》

ねえママ あなたの言う通り 善悪とは人間だけの幻想だ
人が人である故の綻びよ それを憎むのも人らしさよ


ねえママ あなたの言うとおり」の特設サイトにて、正しいパスワードを入力すると秋田さんの弾き語り映像が視聴できたようです。(僕が試した頃には特に何も起きず…)

同映像は少し前にYouTubeで再び脚光を浴びていたので、今では認知度も割とある方なんじゃないでしょうか。

肝心の相違点は締めくくりの一節。テーマの確信に迫る姿勢は共通しつつも“主観”“客観”による違いが見られます。

慣れもあるのかもしれませんが、僕は本歌詞の方が分かりやすさとメッセージ性を両立できているように感じました。あと語感も最後までパンパンで美味しい。

後者はフィロソフィーが極まりすぎてて『性善説』という楽曲の世界観からは少し浮いているような。このくだりがぴったりハマるのはここしかないので、ボツにするのは勿体なくもあるんですけどね。

性善説

性善説

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『僕は盗む』

《CD》

ちぎれ雲が北へ南へ、僕は途方に暮れて突っ立って。
優しい人になりたくて、完璧な人になりたくて。
あれこれ探していたけれど、そいつを届けてあげたいけれど。
もう間に合いそうもない。とても間に合いそうもない。

僕の影よ。僕らはずっとこのままだ。

SCHOOL OF LOCK! ver.》

クソみたいな時間だった。クソみたいな生活だった。
飲み屋の女の子を送り迎えするバイトをしながら、僕はいつもSCHOOL OF LOCK!を聴いていた。
名前も知らないロックバンドの曲が流れて、終わってたまるか、終わってたまるかって。
真っ暗な国道はどこまでも続く。

僕の影よ。僕は今ここだ。


投稿日からちょうど10年前である2013年4月11日、秋田さんのメディア初出演となったSCHOOL OF LOCK!の生ライブで1曲目に演奏されたスペシャルな『僕は盗む』です。

番組内でもバイト中に流れるSOLを聴いて悔しい思いをしていたエピソードが語られています。(当時のページで文字起こしされています!)

それから月日は流れ、『それを言葉という』の歌詞に「終わってたまるか 終わってたまるか」が再登場して一人盛り上がっていたのも気付けば4年以上前で…。

これまたYouTubeに音源を上げてくださっている方がいるので、万が一消えてしまう前に探してみてはいかがでしょうか。先程の『性善説』に比べて認知度は相当低いようです。

僕は盗む

僕は盗む

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『匿名希望』

《CD》

入り口のワゴンセールは まるで商業音楽の墓場

《初解禁ライブ&リリースツアー》

TSUTAYA入り口のワゴンセールは まるで商業音楽の墓場


『独白』が生まれるまでは唯一無二だった、何らかの理由により規制が入ってしまった歌詞です。言われてみれば初聴時から「…入り口のワゴンセールは」ってフレーズ頭の休符が面白いな〜とは思ってたんですよね。元々マジで歌詞あったんかい。

初披露のTK対バンでもその後のあんたへツアーでも確かにTSUTAYA入り口の」と歌っていたそうです。某ガストと違って盛大にネガキャンしてるのがマズかったのだと推測されますが、実際のところは十年経っても闇の中。

何より他の歌詞違いのように物的証拠がネット上に転がっていることもなく、今のところはその時代を知る方々の証言が残っているのみ。

現存する音源はライブ映像ですら巧妙に証拠隠滅されているため、今一度セトリ入りしてもらう以外に僕がこの都市伝説の真偽を確かめる手段はないのです。

もう10年くらい追っかけてればどっかで聴けたりしませんかね〜。

匿名希望

匿名希望

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『ドブネズミ』

《CD》

綺麗な物が欲しくて 奪い合ってる人
綺麗な物を失くして 美しく泣いてる人

STAR ISSUE・あまざらし

綺麗な物が欲しくて 奪い合ってる人
綺麗な物を失くして 美しく生きる


インディーズ時代から歌っていた曲が、メジャーリリースにあたって微修正されるという王道(?)パターン。

元歌詞が詩的すぎたのを噛み砕いたって感じでしょうか。結局その情景からフェードアウトしてサビに入るので、どちらも別ベクトルで想像の余地があって本当に優劣つけ難いんですよね。

他にもSTAR ISSUE版とあまざらし版でイントロが若干異なったり、弾き語りではCメロにあの『リンダリンダ』の一節が引用されているなど、2015年を最後に音沙汰がないとは思えないほど色んな面を見せてくれている名曲なのです。

ドブネズミ

ドブネズミ

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『スターライト』

《CD》

ここまでの旅路を思い出してよ 胸が張り裂けそうな別れも
死にたい程辛い時だってあったろう いつだったろう

STAR ISSUE

ここまでの旅路を思い出してよ 胸が張り裂けそうな痛み
死にたい程辛い時だってあったろう いつだったろう


直前の『ドブネズミ』と似たパターンで、インディーズ版限定で歌われている歌詞が存在しました。ただし先程と異なるのは、あまざらし時代には既に変更されていたらしいということ。(Facebookに貴重な画像をうpしている方がいらっしゃいました。)

このわずかな期間に「別れ」の方が重要な言葉になるような転換点があったのでしょうか。

その上で不思議なのが、時系列的に『ドブネズミ』よりも早く歌詞が変わっていたはずなのに、APOLOGIESを含む色んなサイトでこちらだけ旧歌詞が記載されまくっている件です。わけがわからないよ。

スターライト

スターライト

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『もう一度』

《CD》

もう一度 もう一度 押しつぶされる度つぶやいて
ようやくたどり着いたこの場所に 正しさなんていらないよ

《一部歌詞サイト》

もう一度 もう一度 押しつぶされる度つぶやいて
ようやくたどり着いたこの場所に 正解 不正解もないよ


ここまで挙げた中では『14歳』と似ている、(APOLOGIESを除いた)一部の歌詞サイトでのみ別歌詞が載っけられているタイプの曲です。

リリース当時の声を調べまくっても「正解 不正解もないよ」に触れている人がまるで見つからず、歌詞違い界でもとりわけ謎に包まれた存在となっています。オフィシャルな痕跡も無いしなんなんだろう。

もう一度

もう一度

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『スピードと摩擦』

《CD》

血を吐くまでは歌え 放射状 北の山背 そこに咲いた花でさえ 冒涜は許されて

《ライブアレンジ》

血を吐くまでは歌え 放射能 北の山背 そこに咲いた花でさえ 冒涜は許されて


確かに「世界分岐二〇一六」が映像化された際も思いっきり「放射能」と歌っていましたが、流石に噛んだだけだろうって当初はスルーするつもりでした。

ところが、念の為調べてみると世界分岐ツアーの他公演や2019年アジアツアーなどでも複数の証言があったようで、どうやら本当にライブ限定の歌詞違いっぽい…?

生で聴いたことのない僕からすれば依然として都市伝説レベルなので、不明瞭なライブアレンジ組はいつかその真相を直接確かめてみたいですね。

スピードと摩擦

スピードと摩擦

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タクシードライバー

《CD》

淀んだ空気 開け放って 夏の風

《2016年の歌詞ツイート》

淀んだ空気 開け放って の風


これまた細すぎるし物的証拠も揃ってなくて真偽不明なやつです。

そもそも『タクシードライバー』はリリース当時しか歌詞ツイートが行われておらず、どういう訳かその時期には全て「春の風」と呟かれていました。

が、正直これだけでは打ち間違いとの判別がつきません。「伝説人形劇」みたいな字面由来のうっかりミスかもしれないし、「悲しき思い出」と同じく意図的に仕込まれたのかもしれないし。真実は作詞者のみぞ知る…。

タクシードライバー

タクシードライバー

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『しらふ』

《CD》

勇んで出てったはずのふるさとにまた立って

《メッセージボトルツアー青森公演》

勇んで出てったはずのこの街にまた立って


ここから僕がリアルタイムで見聞してきたゾーンに入ります。

時は2017年8月13日、amazarashi初の凱旋公演となる「メッセージボトル」青森公演が開催されました。『空に歌えば』MVのワンシーンを撮影したことでもお馴染みですね。

このライブで披露された『しらふ』では、歌詞中で青森を指す決めゼリフが「この街」に変更されるという粋なサプライズがありました。

噂を聞いた段階では「ほんとかよ〜」って感じでしたが、同月17日のスタッフ日記にてバッチリ言及されていたのでどうやら事実のようです。凱旋限定アレンジなんて羨ましい…。

しかも他の激レア歌詞と違い「しらふ×青森」という条件さえ揃えば再びチャンスはありそうなので、今後も青森公演の有無には目を光らせておかねばなりません。極め付きには新曲のデモまで流されちゃうし。

しらふ

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『僕が死のうと思ったのは』

《CD》

見えない敵と戦ってる 六畳一間のドンキホーテ
ゴールはどうせ酷いものさ

中島美嘉 ver.》

見えない敵と戦ってる 六畳一間のドンキホーテ
ゴールはどうせ醜いものさ


僕死の歴史は古く、ごめんなさいツアーのデモ音源に始まり、中島美嘉さんへの提供曲として世に広まり、8thミニアルバム「虚無病」にて4年越しに正式リリースされています。

これまたどっかしらで字面ミスがあったものかと心配していましたが、2020年9月15日の秋田日記でついに歌詞違いの真相が明らかになりました。

要するにamazarashi的には“酷い”が正規歌詞っぽいので、APOLOGIESが“醜い”表記なのは先方からコピペしたまま修正し忘れているだけということに。

僕が死のうと思ったのは

僕が死のうと思ったのは

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『独白』

《CD》

身を投げた漆黒の太陽が 遺言のごとく焼き付けたひと夏の影絵は
トイレの汚物入れの中で真っ赤に滲んで泣きじゃくるばかりです

ひぐらしの声 夕涼み 恋占いはフルスモークのハイエースに連れ去られた

《特設サイト歌詞》

身を投げた漆黒の太陽が 遺言のごとく焼き付けたひと夏の影絵は
トイレのゴミ箱の中で真っ赤に染まって泣きじゃくるばかりです

ひぐらしの声 夕涼み 占いはフルスモークのハイエースに連れ去られた


過去の話となった「物心ついた私は       で」については昨年の幻の音源記事を読んでいただくとして、この曲には他にも単純な歌詞変更の形跡が残されています。

「新言語秩序」終演後に現地で配布されたフライヤーには以下の情報がこっそりプリントされていて、それらを読み解いて特設サイトにアクセスすることで『独白』の検閲解除済み音源を聴くことができる仕様でした。(いつからアプリでも聴けるようになったんだっけ??)

amazarashi.com/newlogosorder/gallery
ID = nlo1117
Pass = Kotobawotorimodose

アプリ版のギャラリーはライブフォトや10周年配信の更新が入っていますが、このページは終演直後のまま放置されているので当時の雰囲気をちょっぴり味わうことができます。

独白

独白

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『マスクチルドレン』

《CD》

本当は飛び出したい癖に 僕なんかじゃ無理だなんて
「そんなことはないよ」だって 誰も言ってくれるわけねえ
そんな一日を幾つ殺して 僕は今最低に立ってる 僕の始まりには似合ってる

居ても立っても居られずに 家とは逆の方向へ
後ろめたささえ晴々 同じようで違う朝焼け
理想叶える為犠牲になってくれ 最低な幕開け
この始まりを照らしてくれ

《秋田日記》

本当は飛び出したい癖に 僕なんかじゃ無理だなんて
「そんなことはないよ」なんて 誰も言ってくれるわけねえ
そんな一日を幾つ殺して 僕は今最低に立ってる 僕の始まりには似合ってる

居ても立っても居られずに 家とは逆の方向へ
後ろめたくて当たり前 昨日までと違う朝焼け
理想叶える為犠牲になってくれ 最低な朝焼け
この始まりを照らしてくれ


ここから秋田日記が続くので基本情報メモを統一しておきます。

秋田日記:2019年1月27日
リリース:2020年3月11日

2017年9月26日の『ぼくら対せかい』以来16ヶ月ぶりに秋田日記で未発表曲の歌詞が公開されました。

正式リリースに伴う変更点は、中でも「なんて」「朝焼け」という語末のパラフレーズによって前後とのバランスに磨きがかかったのが特徴的ですね。

修正箇所がラスサビだけだったことや詩ラッシュの皮切りになったことから、一曲完成してウキウキな勢いのまま投稿したのかも?なんて仮説が浮かんで少し微笑ましくなりました。

マスクチルドレン

マスクチルドレン

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『令和二年』

《CD》

歩道でキャッチボール 子供らの笑顔と不均衡
こんな時でもお腹だってすくもんな

カーテンを閉めるのに何故戸惑う
夕日に君の背中 令和二年

《秋田日記》

歩道でキャッチボール 子供らの笑顔不均衡
こんな時でもお腹だってすくもんな

カーテンを閉めるのに何故戸惑う
夕日に溶ける背中 令和二年

秋田日記:2020年4月29日
音源解禁:2020年6月9日(10周年自宅ライブ)
リリース:2020年12月16日

コロ助に振り回されたボイコットツアー、その初日公演が当初予定されていた日の明け方という粋なタイミングで公開された、二重の意味でタイムリーな歌詞です。

これは流石に必然の一致としか思えないので、延期が決まってから急ピッチで楽曲制作が進められていたのでしょう。

それから間もなく“10周年自宅ライブ”で弾き語りがお披露目された際には、上記の微修正に加えて日記には無かったCメロの張り切りパートが追加されていました。

いかにも曲先っぽいのにサビの歌詞を使い回さず別々のリアルを綴っていたり、シンプルな構成故の物足りなさを後付けでカバーするなど短期間の努力がたくさん垣間見える一曲でした。

令和二年

令和二年

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『曇天』

《CD》

とにもかくにも僕らの日常は奪われた 描いた未来ひび割れた その破片がこれだ

そうか行くのか この町の栄枯盛衰 訳は知っているから引き止めることもできずに

今日の苦心が作る未来の高揚を 今日の落ち込みが作る事態の報告書

今日も曇りだ 雨は降らなそう 覗く車窓 人がまばらな公園で今日は遊ぼう

やるせない令和に この空こそふさわしい 騒がしい巷に雲行き怪しい暮らし

《秋田日記》

とにもかくにも僕らの日常は奪われた 描いた未来ひび割れた その破片があれ

そうかもう行くのか この町の栄枯盛衰 訳は知っているから引き止めることもできずに

今日の苦心が作る未来の高揚を 今日の落ち込みが作る希代の喜びを

今日も曇りだ 雨は降らなそう 見る車窓 人がまばらな公園で今日は遊ぼう

やるせない二〇二〇 この空こそふさわしい 騒がしい巷に雲行き怪しい暮らし

秋田日記:2020年8月14日
音源解禁:2020年12月10日(SOL!)
リリース:2020年12月16日

長編ポエトリーが秋田日記に投下されたのは初めてのことで、自宅で実際に録音するまでに修正点も色々生まれたようです。

その殆どは微調整って感じですが、個人的にラスサビの「二〇二〇」だけはどうやって詰め込むつもりだったのか気になっています。「にーまるにーまる」「にーぜろにーぜろ」よりは「にせんにじゅう」の方がいけそう…?

「令和に」のように“i”で韻を踏むならば“twenty-twenty”をネイティブっぽく4音で言い切るという手もありますが…そんな秋田さんを想像して噴き出しました。ヘラヘラ笑ってごめんな。

曇天

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ロストボーイズ』

《CD》

誰にも話せないこと 吐き出した濁ったもの この世の終わりなんだ ゴミ箱を漁られたら

《秋田日記》

誰にも話せないこと 吐き出した黒いものを この世の終わりなんだ ゴミ箱を漁られたら

秋田日記:2021年5月21日
リリース:2022年4月13日

『曇天』から9ヶ月の時を経て再び秋田日記に詩が公開されました。これが1年後にニューアルバムのタイトルになるとは思いもよらず。

当初は「吐き出した黒いもの」とのことだったので、心の闇をノートに書きなぐって丸めて捨てた的なシーンを想像していました。アルバムの感想にも書いたんだっけ。

なのに付属詩と併せてまさかの白濁液の話だったことが示唆されて唖然とした記憶があります。そりゃ確かにこの世の終わりだけどさあ。

ロストボーイズ

ロストボーイズ

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『アオモリオルタナティブ

《CD》

くたばる為に生きた訳じゃねえ 歩いた道程を
負けや恥と吐き捨てるな それこそが君の成り立ちなんだから

《秋田日記》

くたばる為に生きた訳じゃねえ 歩いた道程を
負けや無駄だと名付けるな それこそが君の成り立ちなんだから

秋田日記:2021年10月22日
デモ音源:2021年12月4日(ボイコット青森)
音源解禁:2022年4月1日(FM青森)
リリース:2022年4月13日

満を持して動き出したボイコットツアーの最中、タイトルから激アツな詩が秋田日記にて公開されました。

本歌詞では語感がよりスマートになったと思いますが、なんとなく変更前の方がamazarashiっぽさを感じています。

ボイコットツアー青森公演でデモ音源を流した件についてはその後の秋田日記で「まだ歌詞とか変えるかも(意訳)」と言及されており、最終的に上記の変更があったわけですが、デモの段階ではどっちだったんでしょうね。

アオモリオルタナティブ

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まとめ


歌詞違いの殆どは文字情報だけの存在か、ライブでのみ聴くことが可能なアレンジの2種類に大別できるようです。インディーズ系や僕死が数少ない例外でしょうか。

『マスクチルドレン』以降は秋田日記以外の歌詞違いが全く生まれなくなっていて、それ以前のバラエティ豊かな時代に比べると寂しく感じてしまいます。

個人的には『ポエジー』や『しらふ』のような条件付きロマンアレンジが一番ニヤニヤできるので、この路線がもっと発展してくれたら嬉しいですね。具体案は何も思いつかないけど。笑