雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

amazarashi大好き系ブログ

「永遠市」の収録曲に想いを馳せる&ライブの出費が年々インフレしている件

こんばんは、ダーレクです。


PS4(ブルーレイプレイヤー)が必要になる前にクリアするべく、発売日からSwitch本体ごと積んであったレインコードを最近はコツコツ進めています。さっきの章では涙をもらいました。

それと並行して考えていた色々が今日の本題です。

twitter.com

初報から詳細発表まで2週間のタイムラグがあったのは「ホントは特設サイトで盛大に明かしたいけど、ツアーのチケット受付も始めないとやばい!」って葛藤の折衷でしょうか。

ツアー自体は“タイトル未定”で半年前から開催決定できたはずですが、アルバムの存在をギリギリまで匂わせたくなかったと思えば合点がいきます。サプライズにこだわる姿勢が可愛いですね。


僕の中で五分五分だった『ロングホープ・フィリア』は結局入らず、永遠市の名を冠した表題曲が収録されることもありませんでした。アルバム名がどんな風に関わってくるのかは、近い将来のリード曲解禁を待つことになるでしょう。

極端な例では『多数決』がアルバムの35日前に先行配信されていて、これは今作に当てはめると9月20日に解禁されているようなもの。時すでに射程圏内だもんで、今週は固唾を呑んで19時を過ごすことになりそうです。


曲目にワクワクする時間


1. インヒューマンエンパシー
2. 下を向いて歩こう
3. アンチノミー
4. ごめんねオデッセイ
5. 君はまだ夏を知らない
6. 自由に向かって逃げろ
7. スワイプ
8. 俯きヶ丘
9. カシオピア係留所
10. 超新星
11. クレプトマニア
12. ディザスター
13. まっさら


既存曲の曲順だけでも意外性で白飯が進みます。

『スワイプ』『カシオピア係留所』のポジションは大体イメージ通りでしたが、終盤予想だった『アンチノミー』がまさかの3曲目。サマソニの違和感がそのまま答えになっていたとは。

アルバム3曲目→ライブのトリ曲と大役を任されてきた『夕立旅立ち』の軌跡を反対側からなぞっているようです。

というかフルアルバムの冒頭3曲をアッパーな曲で固めるのが夕日信仰からの伝統だったのですが、ここに来て「千年幸福論」ぶりの落ち着いた曲なんですよね。(それとも秋田さん的にはいつも通りの感覚なのか…?)


以下、各楽曲の妄想コーナーです。

  • 『インヒューマンエンパシー』

アルバムの3曲目にミドルテンポが配置されたことで、そもそも始まりがポエトリーリーディングかどうかも僕は疑い始めています。

曲名も“人ならざる者の人情”ってあまりにもニーア臭がプンプンしますが、2月のシングルを制作した勢いで生まれたのでしょうか。散々言葉言葉した武道館ライブの直後に出たのが『それを言葉という』で笑ったのを思い出しました。

  • 『下を向いて歩こう』

amazarashiには珍しい安直な逆張りタイトル!

アルバムに先立って「これは映画 じゃなく生活」というフレーズが公開されています。ここだけ読み取ると『14歳』2番を前向きにしたような感じでしょうか。

これは映画 じゃなく生活

エンディングは決まってないから自分で掴みに行くんだよ

てことで地雷を踏まないように気を付けて歩こう♪

みたいな、前後のニーア感に染められた物騒な曲だったらびっくりするんですけど。笑

リード曲どころか既に僕らをリードしているので、先行解禁の大本命として期待しています。

  • 『ごめんねオデッセイ』

謝る曲なんて『アポロジー』以来なんじゃないかと歌詞検索をかけたところ、名前やら僕死やら色々ヒットして謎に落ち込みました。笑

オデッセイという言葉のチョイスは「宇宙の漂泊者」とも深く関わりがありそう。アルバム前半の核候補なので、ライブで聴ける瞬間にも期待が膨らみます。

それにしても何で謝ってるんだろう。旅路に後悔が置き去りに…?

  • 『君はまだ夏を知らない』

ありふれたJPOPみたいな曲名に一周回って目を引かれます。

夏ってamazarashiの始まりのイメージが強いので、それに未然形が掛け合わさると昔話感が漂ってきますね。そんな僕の主観では確かに「永遠市」の一曲でした。

バランス的にポエトリー曲が挟まるならここだと思っていますが、そうでなければいつもと違うamazarashiが聴けそうでいずれにせよ楽しみです。収録時間が判明するのはしばらく先だよな〜。

  • 『自由に向かって逃げろ』

パッと連想したのは『月光、街を焼く』でした。なんじゃそりゃから最も遠いタイトルだったので他に言いたい事など特にない。

強いていえば、聞き覚えのある歌詞が出てくるならここだと考えています。

  • 『俯きヶ丘』

拒否オロジー、感情道路七号線などに続いて今作も言葉遊びを頂きました。

俯き顔か?人生山あり谷あり的な?

曲順が『スワイプ』とかいう絶望の直後なので、少なくとも歌い出しは後ろ向きな内容なのでしょうか。

一見するとカシピからのインタールード感があります。タイトルの雰囲気も『太陽の羽化』っぽいですし。まあ僕の直感は外れがちなので普通に5分半ある曲かもしれないですけど。

『まっさら』といい勝負するくらい、何が歌われるのか想像がつきませんでした。

  • 『クレプトマニア』

万引きが気持ちよすぎて止められない病気のことらしいですね。

amazarashiの盗みといえば『僕は盗む』や『明日には大人になる君へ』などポエトリー曲のイメージがあります。さっきからポエトリーを予想してばっかなので大半は外れてるってことですよね。

もしくは「車を盗んで逃げ出したい」系のおふざけ曲でしょうか。その仮定だと確かにちょうどいいタイトルのような気がしなくもない…?

  • 『ディザスター』

同じ意味の日本語で名付ければ良いものを敢えて少しだけマニアックなカタカナ英語に変換したような曲名。そんな第一印象を『フィロソフィー』ぶりに感じました。6年前かあ。

中身は要するに災害なので、いかにも「令和二年、雨天決行」に収録されていそうな曲なんですよね。長尺で重々しいやつが聴けることを期待しています。

  • 『まっさら』

言わずもがなトリ曲が一番楽しみです。ディザスターからの再起を歌うように見えますが果たしてどうなるでしょう。

そういえば去年は“この枠”が先行配信されていました。公式だろうが結末をネタバレされると面白みがゴリっと失われるので、七ロスの二の舞だけは勘弁してほしいところ。

まあアルバムで完全新曲をドバドバ聴くのは後半が耳もたれするので、先行配信自体はいくらでも歓迎したいんですけどね。


www.amazarashi.com

ポエトリー曲の勢力回復なるか


シングル曲の収録が当たり前となった最近のアルバムでは「秋田さんのポエトリー離れ」が目立っています。新曲を長尺で楽しめるのは勿論嬉しいのですが、生態系の変化による弊害が生まれたことも否めません。

初めてポエトリー枠が削減されたフルアルバム「地方都市のメメント・モリ」では、インタールード不足による後半のマンネリが最大の課題となっていました。ただでさえ開幕ワープロで1枠割いている上に、ワンオペを任された『水槽』も4曲目で早々に退場したんじゃ無理もありません。

その風潮をこじらせて次作「ボイコット」では道中のポエトリーが消滅。要所要所の流れが強引すぎて、もはや新曲8曲と既存曲6曲のベストアルバムと化していました。


現状最新の「七号線ロストボーイズ」も相変わらずポエトリーレスですが、無理のない程度にセクションが分かれており不思議とメリハリを感じられるアルバムでした。シングル枠や全体の曲数が抑えめだったのも一因でしょうか。

それでも根本的な解決に至ったとは言えません。短編ポエトリーの実験的な世界観からしか得られない栄養素もある(と思っている)ので、このままでは僕が欠乏症を患ってしまいそうです。


今作「永遠市」も完全新曲の数では七ロスと並んでいます。全体の曲数が普段より増えている分、何かしらの打開策は盛り込まれていると思うんですよね。それこそポエトリー曲だと僕が飛び跳ねるんですけど。

アルバム内では既存曲が連続しておらず、クライマックスを完全新曲で請け負っていることからも、新しいamazarashiで勝負せんとする気概を感じています。今はただ期待するのみ!

秋田さんと秋田日記の倦怠期


もう一つ、今作から新たに浮き彫りになっているのが「秋田さんの秋田日記離れ」です。詩の収録と更新頻度についてのダブルミーニングなんですけど。

「夕日信仰ヒガシズム」以降は“秋田日記で公開していた詩”の音源化がニューアルバムの恒例行事でした。そのしきたりが永遠市で突如として途切れたのです。道すがら何があった?


振り返ってみると、アルバム制作のイレギュラーは今に始まったことではありません。次のアルバムを発表するまでの期間で(秋田日記に)新たな詩が公開されなかったことが既に前代未聞なのです。

やはり去年の休養を明けてから秋田日記の更新自体がアホみたく減っていることは関係していそうですが…。

最近はapologies photosで手短に済ます術を覚えてしまったようですし、いずれはそっちでパソコンの作詞画面とか投稿するようになるのかも。笑


まあ直近の歌詞は隠し持ってただけにしても、本当の黄色信号は古い詩すら掘り返されなかったことですよ。

実は「世界収束二一一六」以降のフルアルバムには、直近の作品よりも遡るような古い詩が必ず収録されているというエクストラ共通点もありました。

「世界収束二一一六」:季節は次々死んでいく
「地方都市のメメント・モリ」:ハルキオンザロード、悲しみ一つも残さないで、たられば
「ボイコット」:帰ってこいよ
「七号線ロストボーイズ」:間抜けなニムロド、アダプテッド

音源化のペース的には底が見えているので、アルバムの統一感を優先して温存を選んだ説も一応考えられなくはないです。

けれど前作の『アダプテッド』も一連のライブでは歌わず終いでしたし、もしも秋田さんの中で昔の自分との距離が生じているとしたら…なんて一抹の不安は拭えないのが正直なところ。

youtu.be

アルバムの世界観とセトリ、再考


「宇宙の漂泊者」エアプの僕は、初報の時点でちょっとした勘違いをしていたようです。

アルバム名の由来にもなっている小説「宇宙の漂泊者」では、(ざっくり言うと)光速に近いスピードの長旅で地球とは時の流れがズレていった場所のことを「永遠市」と呼んでいるようでした。

ってのが概要をググッた僕の解釈でしたが、今回の特設サイトを読むに主人公はすでに旅を終えて地球で暮らしているんですね。彼らが帰ってきたことで“相対性人”という言葉が生まれて、その人達が集った場所が“永遠市”だと。


それっていくらなんでも『鴉と白鳥』すぎません??

普通じゃないのは人と違うから
人と違う二人が揃えば 僕らだけの普通

地声最高音が高すぎて秋田さんは歌いたがらないイメージだったのですが、ここに来て自然なセトリ入りのチャンスが舞い込んできました。何卒よろしくお願いします。

鴉と白鳥

鴉と白鳥

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥255


他にも『月曜日』など「君と僕の違いは何?(よく似てる)」系の題材が当たらずとも遠からずって印象を受けました。

原作を読めばもっと深く掘り下げられると思うんですけど、そっちはアルバムを一通り楽しんだ後に行う予定です。

というのも、昨年の『カシオピア係留所』は原作履修済み故に減点方式で聴いてしまった気がしたんですよね。反省を活かして今回は我慢してみることにしました。


初報から一転してセトリ入りが厳しそうに感じたは『古いSF映画』『百年経ったら』などの異時代ファンタジーでしょうか。『冷凍睡眠』くらいならイメージできますが、舞台が地球とはいえ時代設定がぶっ飛んでる曲は使いどころが難しそうですし。

むしろ「時間」との因縁が切っても切れない要素なので、追い越したり置き去りにされたりする『ハルキオンザロード』『ぼくら対せかい』辺りが入ってきたらオシャレだなあと思います。

特に前者は“個人的ライブで聴いてみたい曲ランキング”の第2位を守り続けているので頑張ってほしい🙏

ハルキオンザロード

ハルキオンザロード

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥255

大阪→愛知の2泊3日遠征旅行


もとより今年のツアーは東京公演に加えて、初日公演もどこで開催されようと絶対に参戦すると誓っていました。大阪になりました。チケットを取りました。

ところが終演時間の都合で日帰りは困難だと判明し、折角の機会なので一泊していこうと決めたのが前回までのあらすじです。

twitter.com

ネタバレに怯えず楽しむのが当初の目的だったため、そういえば他の公演についてはあまり深く考えていませんでした。なるほど初日の2日後に愛知か…🤔

大阪から東京へ戻る際、愛知は必ず通り道になります。宿泊費なんて交通費に比べれば安いもので、後者をガッツリ浮かせてもう1公演観られるとなれば迷う理由はありませんでした。

というわけで、永遠市ツアーは大阪・愛知・東京の3公演に参戦します。よろしくお願いします。


2021年:ボイコット東京×4
2022年:ロスボ愛知(遠征)、ロスボ東京、CDJ22/23
2023年:騒々しい無人サマソニ2023、永遠市大阪(遠征)、永遠市愛知(遠征)、永遠市東京


いざ自分の参戦歴を一覧してみると、年々スケールが大きくなっていて面白いですね。もちろん今後もCDJに出演するなら秒で申し込みますし、来年2月のアニロックフェスに至っては既に当選済みです。

今のところ僕の行動原理はあくまで“初日に参戦したい欲”の延長線上にあって、全通や聖地巡礼はぶっちゃけ口先だけの段階と言えます。

しかし人間の欲とは不可逆的なのもので、一度経験したら戻れなくなるのも想像に難くありません。

「DVDで観れるならライブ行かなくて良くね?」と思っていた頃が懐かしく思えてきます。10年後の僕には今の姿も可愛らしく映るんですかねぇ。