雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

amazarashi大好き系ブログ

【8/19】amazarashiファンが「サマソニ2023」に参戦した感想

こんばんは、ダーレクです。


ニューアルバムの情報解禁にも先を越されて正式に過去の話となりましたが、15日間サマソニの思い出に閉じ込められていた男の感想文をお送りします。


8月にamazarashiを拝める唯一の機会とはいえ、ワンマン3回分のチケット代は馬鹿にならないので元を取るために頑張ってきました。

今は無事に楽しみ尽くせたことの安堵と、また一つお祭りが終わってしまったという寂しさの両方を噛み締めています。


ちなみにamazarashi以外のトピックも文量が膨らんでしまったので、基本的には目次から好きな部分だけ読んでいただけると幸いです。


当日のあらすじ


8時過ぎ:呑気に朝マックでタイムロス。

9時半:海浜幕張駅に到着。

9時40分:幕張メッセに到着。果てしない入場列を見て最悪の事態が頭をよぎる。暑すぎてマスクを外す(永続)。

10時17分:入場。決死の競歩でPACIFIC STAGEへ向かう。

【とた】(途中参戦)

【amazarashi】

【ツユ】

12時40分:軽食を摂取してZOZOマリンスタジアムへ。

【PALE WAVES】(途中参戦)

【[Alexandros]】

SEKAI NO OWARI

18時:YOASOBIカレーを摂取してラストスパートに備える。

【NIALL HORAN】

【YOASOBI】

21時50分:人波にもまれて帰宅。


この先はフルで参戦できた6組の感想を主に書いていきます。

amazarashiの感想


当日中にWOWOWでフル配信されたようですし、僕よりも全貌を知っている方は案外多いのかもしれませんが…。笑

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秋田さんは相変わらずレジギガスなので、朝11時のコンディションは概ね例年通りだったように感じます。その中でも定番曲の安定感は流石でした。今回は歌詞間違いも特になかったと思います。

ソワソワタイム


ようやく幕張メッセに入場できたという頃、既にオープニングアクトのとたさんは後半戦に差し掛かっていました。幸いにも去年観たGALAXY STAGEとほぼ同じ場所だったので、方向音痴の僕も記憶を頼りに突っ歩きます。

運命のPACIFIC STAGEに到着すると、会場外で覚悟していたよりは何とかなりそうな人だかり。僕の身長で前方にはばかると迷惑を被る人もいるでしょうが、この瞬間の為に生きておいて今更弱気なことは言ってられません。人の心をグッと押し殺し、穏やかに鑑賞している人々の隙間を潜り抜けていきます。

悪あがきの甲斐あって、最終的な入れ替わりに乗じて3列目の真ん中ちょい左ポジを確保することができました。身長差で見晴らしは良かったので実質最前列です🏋️‍♂️


今日は中国語が聞こえてきますね。サマソニは海外のamzファンを呼び寄せるキッカケにもなるのかぁ〜としみじみ。

暑がり、来たばかり、熱気篭もり、火照りまくり。無駄に羽織ってきたシャツをボディバッグにぶち込み、家に帰るまでの荷物が増えました。この日一番の誤算でした。


10時30分を過ぎた頃、早速紗幕の準備が始まります。僕のメモ曰く36分に上がったそう。

モニターには「ライヴエリア撮影禁止」との表示が。CDJもそうだったので当然ですね。「SNS上げなきゃ大丈夫でしょ」って準備風景をパシャってた男女の会話聞こえてるからな。amzT着てる奴の発言とは思えん。


10時42分、『フィロソフィー』や『性善説』のイントロと思われるギターのフレーズが聴こえてきました。楽器のチューニングが始まったようです。

スピーカーはステージ下にバランス良く配置されていて、流石に前方だとバスドラムの衝撃波がもろに伝わってきます。こんな事もあろうかと例の耳栓を忘れずに持ってきてたんですよ。装着。


46分、『夏を待っていました』のベースとドラム。

47分、ガチで聴き覚えのないピアノを長尺で。

50分、『そういう人になりたいぜ』の弾き語りイントロ。


そんなこんなで、ついにリハーサルの『夏を待っていました』が始まりました。いつの間にか位置についていた秋田さんの歌唱付きです。

Bメロ「つぶれた無人駅で雨宿り」まで歌ったところで歌声が途切れました。もう終わりかん!!と思った矢先「くだらない話で笑い転げる」から再び合流。

そしてサビに入り「夏を〜待って」(歌唱終了)

そのまま1番を演奏しきってリハ終了。👏👏👏

先ほど着けた耳栓は楽器の過剰な爆音をカットしてくれて、秋田さんの歌声だけそのまま貫通するように作られていました。やっぱりこの距離感だとアリなのかもしれないですね。


53分、楽器隊で夏待ちもう一周。ハモり音源好き。

58分、静寂に包まれて僕もようやく緊張してきました。


他にも開演前の秋田さんがマスクをしていた等の情報があるようですが、僕の立ち位置からだと紗幕を透視できず何も見えませんでした。(´・ω・`)

セトリ答え合わせ

dalek-amz.hatenablog.com

【本物】
1. ワードプロセッサ
2. 季節は次々死んでいく
3. アンチノミー
4. スワイプ
5. 命にふさわしい

【予想】
1. 拒否オロジー
2. とどめを刺して
3. 季節は次々死んでいく
4. 命にふさわしい
5. アンチノミー


正答率60%。無難に入れた3曲が無難に当たりました。開幕2曲はふざけなくとも『後期衝動』『ジュブナイル』をイメージしていたので、どっちにしろ同じスコアで着地しています。

外してしまった『ワードプロセッサー』『スワイプ』はどちらも納得の選曲だったので、今回はひたすらに丸いセトリだった印象を受けました。


各楽曲の感想

1. ワードプロセッサ

「今年もかぁー!」から僕の感想は始まります。最近のフェスは大概ワープロだったので、そろそろ変化をつけてくるかと思っていました。

しかしまあ改めて聴いてみると、こんなに分かりやすい自己紹介は他にないかもしれませんね。この曲をリリースして以来『後期衝動』をフェスでやらなくなったのも必然だった気がしてきます。

秋田さん的にも「名刺ポエトリーの最高傑作が完成したからしばらくこれでいいや」って考えなのでしょうか。

それを踏まえると『拒否オロジー』というアルバム特化ポエトリーを予想するのは的外れも良いところでした。今後は時期が時期でなければこの曲をぶち込むのが安牌となりそうです。(🚩)

なお僕にとっては武道館ライブ以来2回目の生ワープロでもありました。生歌でこの破壊力を食らうとしばらく頭から抜けなくなるんですよね。何よりイントロからワクワクさせられるのが最高です。


SUMMER SONIC 2023!PACIFIC STAGE!青森から来ました!amazarashiです!」


2. 季節は次々死んでいく

この曲では本筋の記憶が全て吹っ飛ぶスクープが僕の眼球に!!豊川さんのご尊顔を今までにないレベルで鮮明に拝みました!!わが生涯に一片の悔いなし!!

照明でデフォルメされた従来のイメージとは違って、何がとは言いませんがマジで同一人物でした。この人が打ち上げであいみょんと盛り上がってた人か〜と感動できる日がくるとは。

結成から10年以上を経たのと髪型などの雰囲気も相まって、時折僕の目には昔の中島みゆきとも重なって見えていました。もうこの記憶だけでチケット代の元取ったどころの話ではなくなっています。

黙々とキーボードを弾いてる時はしかめっ面(光の当たり方?)にも見えたんですけど、秋田さんを見ながら弾く時は口角が上がってるのをはっきりと視認できました。あれはめちゃくちゃ絵になります。

ついでに「季節は次々生き返る」の傍らでマイクの位置を両腕でがっつり調整する豊川さんも見逃しませんでしたよ。上側にグイッと動かしていました。

おかげさまで目の保養はたっぷり貰えましたが、そういえば耳の満足度では自分の想定を下回っている気もする…?


3. アンチノミー

早っ!(曲順が)

イントロを認識した瞬間にうっかり両手を滑らせて、僕の耳栓がズボンのポケットの中に落ちてしまいました。プロテクト状態から一転して爆音のダイレクトアタック。鼓膜がじりじりと焦げる音が聞こえます。

ああ…会場を埋め尽くしていた音が全て解放されて、聴空間がよりナチュラルに感じ取れる。相対的に秋田さんの歌声は埋もれてしまったはずなのに、どうして身体はこれを“ライブの本来あるべき姿”と認識するのでしょう。人間の感覚とは困ったものです。

そんでもってイントロのライブアレンジは特になかったので、特殊ED版の音源がアルバムに収録される可能性も薄くなってしまいましたね〜。

3列目なので紗幕を注視することはとっくに諦めていますが、この曲では歯車がぐるぐるしているのが度々視界に入ってきました。

かなり作り込まれている雰囲気だったので全体像も一度見てみたいですね。円盤化orツアー続投のどちらかはよろしくお願いします🙏

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間奏に入ったところで予想外のハイライトが訪れます。おもむろにマイクに近づいた秋田さんが「壊レタヨルハ」をハモり始めました。え、なん、別に原曲ではやってなかったじゃんか!!!

気付いてからしばらくは開いた口が塞がらず、満面の笑みで秋田さんを観察するのみ。この表情筋のフォーメーションに覚えがあったんですけど、そういや騒々しい無人で『ひろ』のピアノを聴いた時にりんご一個分の開口をしてますね。

ラスサビも後半2回分の壊レタヨルハをハモっている様子でした。こっちでは秋田さんの裏声そのものも僕の耳に届きました。

というか僕の聴力が確かならば、秋田さんが上コーラスで豊川さんが下コーラスをやっていたような。声域的に普通逆じゃないですか?

弾き語り版のような「感情は持たないでください」等のおかわりもなく、そのままの流れでアンチノミーは終了。イントロとアウトロの二大やらないんかーいポイントは、壊レタヨルハのインパクトで完全にかき消されましたとさ。めでたしめでたし。


4. スワイプ

ここで楽器チェンジが挟まって少し間隔が空いていたと思います。

低音が続くのでフェスの秋田さんには厳しいんじゃないかという懸念もありましたが、案外何とかなっている印象を受けました。

この曲で覚えているのは、1番サビの橋谷田さんのシンバルこちょこちょと秋田さんのラスサビの入り方くらいです。

騒々しい無人では「リライトできないシナリオ!」の勢いで「不景気な地方自治体」を豊川さんに丸投げしていましたが、今回は「自治体」らへんから既に合流している様子でした。マイクが拾ってないだけでもっと早かったりもするのかも。

張り切りポイントが少ない曲だと、僕も「ふむふむ」しか言うことがなくて感想がやけに短くなっちゃいますね。


MC

「時間が無いので一つだけ。今年中にアルバム出
(拍手と歓声)
「*☆%〆&+%+@〆+☆@*☆%+*&〆……」

…よろしくお願いします。最後の曲です!命にふさわしい!」


直前の秋田日記で匂わされずにここで初めて宣告されていたら、アルバムを聴かずしてショック死するところでした。助かった助かった。

僕はジャングルに居たので大部分を聞き取れませんでしたが、噂ではツアーをやるとも言っていたそうで。

投稿日現在は東京公演と初日公演(大阪)などに参戦する予定を立てています。追加公演もあれば最高なんですけど今年はどうなるでしょう…?


5. 命にふさわしい

初披露以降フェスでの演奏率が脅威の89%だったので、今回も入るだろうとは思っていました。けれどトリを飾るのは予想外です。

昨年の『独白』然り、トリ経験のある曲はいつでも再抜擢してOKというルールが秋田さんの中にはあるのかもしれません。

余談ですが、個人的に〆の『命にふさわしい』は地味にライブ初体験でした。これまで映像作品でも観られなかったですし。

印象的だったのは何と言ってもCメロと「光と陰」です。絶対に全部出し切って自分の出番を終えてやるという確たる意志を感じました。マイクから離れてまた近づくまでの助走だけでも凄まじい気迫です。

ラス2の叫びはもはや「ひカリトカげ!」って裏返ってるように聴こえましたし。もうニッコニコですよ僕。


SUMMER SONIC 2023!PACIFIC STAGE!ありがとうございました!」


ジャーン!🎸


そのまま秋田さん、電池切れみたいにドラム側を向いてドスっと膝まづいて、次の瞬間には反対側を向きながら、尻もちをつくように座り込んでしまいました。瞬く間に暗転。アツいぞamazarashi。

豊川さんのご尊顔、アキータヨルハ、最後に崩れ落ちる姿など、短い中で衝撃的な光景がいくつも刻まれる有意義な時間となりました。

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最後には紗幕に旧ロゴが映し出されていたそうですが、僕の記憶には全く残っていませんでした。意識飛んでたのかな?


彼らのメッセージは全身全霊で受け取ったつもりですが、最序盤のステージということもあって、フェスという恵まれた環境に身体が馴染む前に本命を消化してしまったような寂しさもどこか感じています。

入場者が増えていく午後のステージは縄張り争いが熾烈になるので、その点は11時の良いところではあるんですけど。

そういう意味でも、amazarashiがフェスに出演する際は一つでもトリに近い時間帯で観たいという気持ちが芽生え始めています。

トリを飾るamazarashiのために朝一から最前列を死守するフェスもいつか経験してみたいなあって。笑


他のアーティスト


ここから後半戦。オムニバス形式でかなり長くなったので、まずは「サマソニを終えて新たにハマった曲ランキング」と称して個人的ハイライトを記しておこうと思います。

第1位:SEKAI NO OWARI炎と森のカーニバル
第2位:ツユ『デモーニッシュ』
第3位:ツユ『終点の先が在るとするならば。』
第4位:[Alexandros]『LAST MINUTE』
第5位:SEKAI NO OWARI『umbrella』

また、距離感が悩ましかったので全アーティスト敬称ベタベタでお送りします。

ツユ


amazarashiのステージが終わって客層チェンジ。3列目で感想をメモっていた僕の前からも結構な人数が退場していきます。後ろから新たな人流の気配もしていたので、あまり深く考えず最前列の隙間へと収まりました。ブログブログ。

ツユはCDJの時から弟に勧められていたものの、競合の関係で結局観られず終いでした。「今度こそ刮目せよ!」と言わんばかりにamazarashiの直後に同じステージなので、ようやくパフォーマンスを拝見できそうです。

この時すでに最前列を陣取ってる予定なので、郷に従うメンタルだけは作っておきます。ちなみにガチで1曲も知りません。

いやはや、初見の分際で本当に最前列を陣取ってしまいましたね。責任を持って楽しむつもりですが荷が重いです。

しばらくするとミルクティーベージュ髪の男性(作詞作曲ギターのぷすさん?)が現れて観客が湧きます。ファンから「社長〜!」って呼ばれていました。持ち曲のイントロであろうフレーズを弾いた後、イヤモニ等をチェックして一時退場。

僕も耳栓をこのタイミングで再装着し、なんやかんやサマソニ終演後の帰り道まで着けっぱなしでいました。初めて浴びるアーティストなら拒絶反応も起きない説?


【セトリ】
1. やっぱり雨は降るんだね
2. 泥の分際で私だけの幸せを奪おうだなんて
3. どんな結末がお望みだい?
4. デモーニッシュ
5. アンダーキッズ
6. アンダーヒロイン
7. いつかオトナになれるといいね。
8. 終点の先が在るとするならば。
9. ロックな君とはお別れだ


さて、なんやかんやで開演です。ボーカルの女性(礼衣さん)がステージに入ってきてライブが始まります。

1曲目から「なんかこの曲知ってる気がするなぁ」とよぎって、弟が去年リビングでツユを垂れ流していたのをチラ見した記憶がフラッシュバックしました。頭では忘れていたのに細胞が覚えていたようです。

他にも4、8、9曲目らへんは部分的に聴き覚えがありました。(初見とは)

少なくとも8ヶ月以上昔の記憶なのにパッと結びつくということは、僕の脳裏にわざわざバックアップされるくらいの素質はあったということ。


結論を言ってしまうと、僕の好みを新たに開発してくれるポテンシャルを感じるアーティストでした。曲調や構成がユニークな曲が揃っており、歌詞の需要がズレていようとも多角的に楽しむことができています。

amazarashiに住み着く前はボカロを経由していた身なので、こういうカオスな音作りにはどこか共鳴できる部分があるのかもしれません。

裏を返せば急にテンポが変わったり、どれがサビなのか分からない等の初見殺しも豊富で、最前列らしい振る舞いで溶け込みたかった僕にはハードモードなひと時でした。


歌唱面はお手本通りタイプで死ぬほどライブ映えする感じではありませんが、原曲の小綺麗さに生歌では感情がさらに色付いて1.3倍くらい魅力的に聴こえました。

帰ってMVを調べて「ライブの方が良いなぁ」と思うまでの贅沢は一生であと何回味わえるでしょうか。


ところで1曲目はカメラが僕の前をよく通過してたのですが、ボーカルを捉えるアングルでも頑なに首から下だけを映していたんですよね。今まさに僕の眼前では盛大に顔面開示しているというのに。

どうやらネット上での顔出しはせずに活動しているようで。ライブフォトも真っ暗でしたし、自分がとんでもなく貴重な光景を拝めていたことをじわじわと実感しています。

初っ端からチラリズムというロマンを失ったのは複雑ですが、とりあえず礼衣さんの素顔が結構しっかり目に可愛かったことは報告しておきましょう。あとは頼んだぞ!(?)

  • MCのワンシーン

礼衣さん「ツユのライブ初めての人〜」

ダーレク「✋(お、案外周りも上げてるじゃん)」

礼衣さん「ワンマン来たことある人〜」

ダーレク「チラチラ(え、また上げるのかよお前ら)」

礼衣さん「(見渡しながら)最前列はそうだよね!」

ダーレク「すまん!(クソデカ思念)」


↓僕も「ツユ」はボーカルのソロ名義だと思っていました。

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さて、次の予定は別会場のMARINE STAGE、1時間半後に始まる[Alexandros]です。

この日の僕はとにかく生き急いでいて、PACIFIC STAGEを出てすぐの屋台で1000円のホットドッグを買って早速後悔していました。値段はともかく調味料爆弾であんまり美味しくないんだもん。

ピントからも滲み出る焦燥感

ただのカロリー補給だから仕方ないと自分に言い聞かせ、ポカリスエットも買い足してZOZOマリンスタジアムへ向かいます。炎天下で500mくらい、移民で渋滞する一本道をノロノロと歩きました。あちぃ。

スタジアムに着いても入り方が一目で分からなかったり、単純に人が多かったり暑かったり自販機で水が300円したりとタフでしかない環境です。夏フェスって馬鹿なんだなあと純粋に思いました。

撮影無精なけなしのマリンスタジアム

偵察がてら近くの階段からスタジアム内に入ってみると、なるほどゴリゴリの野球場にライブステージが建設されているではありませんか。

今までamazarashiが立ったライブ会場を追いかけるばかりだった僕は、歩行者天国のような非日常に心が躍りました。

適当なスタンド席に腰かけPALE WAVESのライブを眺めながら、ぬるい風に吹かれて感想を書き足す作業に入ります。スタジアムに鳴り響くドラムの音が心地よいですね。


いや待て、暑くね?


遮るものもなく炎天下に曝され続けるこの環境の異常さをようやく理解。

水分補給ガチ勢なので大事には至らない見込みですが、想定外の直射日光でこんがり肉になってしまいそうです。屋根下の席だけびっしり埋まっていたのはそういうことか。

野外なのはビーチの方だけだろう、ZOZOマリンスタジアムは屋内だろうと決め込んでいた日焼け対策ゼロ男はそのまま天然サロンの餌食になりました。

手持ちのハンカチで辛うじて頭は守りましたが、両腕にできた腕時計と入場リストバンドの痕は9月に入った今も残っています。フェス参戦者がよく身に付けているタオルってこういう時にも使えそうですね。


もうなんかアリーナに赴いてピョンピョンするのも面倒くさくなってきたので、このまま高みの見物スタイルで[Alexandros]の出番を待つことにしました。

それならそれで日陰になる席を探しに行けば良かったものを、謎に選択を放棄してますます日焼けのかさんだ馬鹿は僕です。よいこは真似しないでね。


ところでこのステージで観たドロスとセカオワの2組、始まりと終わりが10分ずつ押していたんですよね。どこかのアクトからしわ寄せがあったのでしょうか。

[Alexandros]


2019年頃に聴き漁っただけあって、知っている曲はamazarashiに次いで2番目に多いであろうロックバンドです。(それでも半分ちょい)

ライブ映像等で顔を見慣れているからか、初めて生で見たのに「本物だ…!」という感動は特に湧いてきませんでした。強いていえば、ボーカル川上洋平さんの金髪はガチ初見だったので新鮮でしたね。(さん付けも呼び捨てもようぺ呼びもしっくり来なくて困る)


【セトリ】
1. LAST MINUTE
2. Dracula La
3. Waitress, Waitress!
4. Girl A
5. we are still kids & stray cats
6. 閃光
7. ワタリドリ


1曲目『LAST MINUTE』のみ初聴だったのですが、独特のゆったりした始まり方が良かったです。おかげさまで僕の中ではスタジアムのぬるい風を思い出す曲になりました。

そこからは王道のノリノリ曲が続き、最後は『閃光』『ワタリドリ』と代表曲で締め括る。フェスとして非常に満足度の高いライブでした。

中でも『Waitress, Waitress!』は(リズムに関しては)この世で一番好きな曲と言っても過言ではなく、特段聴けるつもりで参戦したわけじゃなかったので思わぬ収穫です。

『ワタリドリ』のイントロでは前方に座ってた外国人が「ついに俺の知ってる曲が来た!」と言わんばかりにブチ上がる一幕もあって微笑ましかったですね。その勢いで動画を撮り始めた時はおいおいと思いましたが。


MCは予想通り“声出し解禁ウキウキお気持ち表明”が大半を占めており、なんならWaitressのCメロ(?)もポエトリーの代わりにその話で持ち切りだったくらいです。彼がこの数年で抱えてきたであろう葛藤に想いを馳せつつ、僕はスタンド席から草を生やすのでした。

もとより言われなくとも分かりますが、川上さんはフェスの中でもこのサマーソニックが一番好きな人種なんだそう。「暑いのにわざわざ集まるってことは皆ドMなんでしょう…?」って発言には流石に遠隔ツッコミを入れました。

まあ根本的なスタンスの違いはともかく、ライブ自体は期待を裏切らない熱量とクオリティだったわけで。

CDJなど屋内のまともなフェスで再会できた際には、今度こそ全身全霊で乗っかって楽んでみたいという気持ちでいます。amazarashiにくっ付いていれば数年以内にまた会えるよねきっと。

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[Alexandros]の出番も終わったことですし、ペットボトルを飲み干して次を買いに出かけます。スタジアム周辺の自販機に300円くれてやるのは癪に障るので、わざわざ幕張メッセに戻って180円のポカリを買いました。

ストック用にお茶も買おうと思ってたのに、脳の信号が指先まで伝わらずに何故かポカリをもう一本買いました。そろそろ口の中が甘ったるいです。


何はともあれマリンスタジアムに帰還し、今度はちゃんと屋根付きのスタンド席を確保しました。フィナーレが近づくにつれて顕著に混んできましたが、おひとり様の身軽さがここに来て活きています。

SEKAI NO OWARI


FukaseさんとSaoriさんの顔が10年前と全く変わっていないことにまずは驚きました。そして誰だあのアフロは!!(※イメチェンしたNakajinさん)


【セトリ】
1. 炎と森のカーニバル
2. Witch
3. 虹色の戦争
4. RPG(-1)
5. Habit
6. RAIN
7. umbrella
8. ターコイズ
9. Dragon Night


フルで知っていたのは『RPG』『Dragon Night』『Habit』の3つ。他はサビを聴けば曲名が分かる程度だったり、全くの初聴だった曲もあります。この距離感のアーティストを楽しめるのがフェスの醍醐味なんですよね。

そして感想なんですが「エモかった」の一言に尽きます。開幕の『炎と森のカーニバル』から馬鹿エモくて頭おかしくなりそうでした。

特別思い入れがあったわけでもないのに、メンバーとイチャイチャするFukaseさんも、やけに存在感のあるピエロも、目に映る光景すべてが懐かしくてしょうがないのです。

1曲目で惹き込まれてしまったら後はその世界に溺れるのみ。スタンド席からのアングルも相まって(寝る時に見る方の)夢のような体験でした。


僕の知るセカオワの楽曲は良い意味で“頭お花畑”というか、唯一無二の世界観に僕らを住まわせてくれるようなオーラを纏っています。

そんなファンタジー路線から、最近はFukaseさんの透き通った歌声を活かしていく方向にシフトしているんですね。当時から一貫していると思ったのは、音楽性やライブスタイルで「〇〇に似てる」という感想が絶対に思い浮かばないこと。

歴史を線で捉えられるようになったことで、僕のセカオワへの興味も息を吹き返しつつあります。バンドとしての見る目も変わりました。独特の没頭をさせてくれる本物のアーティストでした。


とまあ褒めるだけ褒めて終える選択肢もありましたが、4曲目の『RPG』を半音下げて歌っていたのが残念だったことは特筆せねばなりません。

「(サビを一緒に)歌える?」と言われましても、歌えるからこそ原キーで気持ちよく歌えないことに尚更モヤモヤしていたので…。ただでさえ曲数の少ないフェスなんだから代表曲くらい頑張ってほしいものです。

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セカオワ終演後には隣で地蔵を貫いていた男性との会話イベントが発生。20年ぶりのサマソニ出演だというBLUR(ブラー)が目当てで参戦したそうです。(そういやそんな字面の持ち時間くそ長い人いたなぁ🤔)

昔はチケットがすぐに売り切れるイベントではなかったらしく、油断してたらオークションで倍額使う羽目になったんだとか。さらっととんでもない執念です。

マリンスタジアムのスタンド席に佇むかつて少年だった彼の横顔を眺めながら、20年後の自分がamazarashiのライブに参戦している姿を想像するダーレクでした。

YOASOBIカレーとマラサダ(暗すぎるけど美味いよ)


幕張メッセに戻って晩飯をかき込んでいた際にも、隣にいた男性とお喋りする流れになって「若者はYOASOBI、上の世代はBlurに行く」という予報を頂きました。

当方ミリしらなのでそのアーティストの影響力はさっぱり分からなかったわけですが、後日親に訊いてみると余裕で知っているようでした。なんでも当時のアイドル的存在だったとのこと。

今これを読んでくださってる中にも、僕とのジェネレーションギャップでひっくり返っている方がいるのかも…?


NIALL HORAN


ナイル・ホーランと読みます。当時は名前すら存じ上げない方でしたが、このステージのトリであるYOASOBIを良いポジションで拝むためには前乗りが必須条件。訳あり参戦で失礼します。

もちろん踏み入れるからには本気で楽しむんですけど、洋楽を1ミリしか知らない僕は不安どころか未知の領域に立たされていました。


18時40分スタートの予定だったのが、機材トラブルで30分ほど遅れてのスタート。こちとらドロスとセカオワで体力を温存してきたので安心してください。

ちなみに海外版のマイクテストは、聞いているだけで呪われそうな日本版と違って普通にイケボでthrer four…って行われていました。毎回この人にやってほしい。


【セトリ】
1. Nice To Meet Ya
2. Heaven
3. On A Night Like Tonight
4. This Town
5. The Show
6. Story Of My Life(-1)
7. Heartbreak Weather
8. Cross Your Mind
9. If You Leave Me
10. Everybody Wants To Rule The World
11. Black And White
12. Savey Life
13. Meltdown
14. Show Hands


言わずもがな周りには海外勢が多く、黄色い声援やカメラのシャッターが鳴り止みません。音楽的にも絵に描いたような洋楽だったため、完全初見でも溶け込みやすいカジュアルな雰囲気が良かったですね。

ナイルの人柄もあって終始やさしいせかいで、精神的な居心地はこの日一番だったと言っても過言ではありません。ボイコットツアーで『そういう人になりたいぜ』を聴いていた時くらい「今この瞬間がずっと続けばいいのに…!」とほんわかしていました。

海外アーティストのライブを経験する第一歩としては最高の機会だったと思います。こっから数年後に僕の趣味がガラッと変わっていたら面白いんですけど…笑


さて、青天の霹靂は6曲目にやってきました。アコギで何かを弾き始めたかと思えば「Written in these walls are〜」ってなんか聞き覚えのあるフレーズ。というか間違いなく『Story Of My Life』です。

これまた無念の半音下げでしたが、アコースティックアレンジで独自の楽曲に昇華されていたからか、ほとんど違和感なく聴き入ることができています。

僕がSOMLを知っていたのは、中学の英語の授業でいつも洋楽を歌わされていたから。基本はビートルズなど古い曲が多かったんですけど、時折この曲や『Let It Go』などタイムリーな選曲がありました。


で、それを今歌っているということは「お前…まさかそうなのか…!?」ってなるじゃないですか。図らずも“初めまして”を回避していたとなると、親近感の湧き方も変わってきます。

終演直後に早速調べてみてびっくり仰天、彼は本当に“One Direction”のメンバーだったようです。最近は解散してそれぞれソロで活動しているそうで。

MVではパッと見、金髪のかわいい顔してるのがナイルっぽいでしょうか。まだ29歳って当時どんだけ若かったんだよ。

youtu.be


日本人に配慮してなのか、MCでは易しい英語を心がけて喋っているように見えました。印象的だった内容をピックアップしておきます。

  • 日本の公演は他国のようにワーキャーしないから、しんみりした曲もやりやすくて好き。←なんか知らんけどわかる
  • Fall Out BoyBlur(スタジアム側の〆2組)じゃなくて僕を選んでくれてありがとう。←感謝される覚えもないが嫌な気がするわけもない
  • 来年5月に東京ガーデンシアターでライブするからチケット買ってくれ〜。←世界規模のスケジュールすげぇ
  • 「がんばりまーす!(日本語)」←かわいい


YOASOBI


まずはオーディエンスの胎動が始まります。ゴゴゴゴゴ…!

このフェーズでは心を持っている人間が損をするので、僕もリミッター解除と洒落込みましょう。8ヶ月ぶりのおしくら戦争に加わりました。

運の悪かった退場希望者もそのまま沖に連れ去られてしまうので、今度はガタイのいいスタッフによる救出作戦が始動。柵越しに女の子達を抱き上げて真ん中に設けられた通路に逃がしていきます。

その頃の僕はというと、思ったよりも前方のエリアに漕ぎ着くことができていました。ざっと数えて18列目。ナイルの時点で半分より前には潜り込めていたし、やはり僕の想像を上回るくらいにBlurの集客力が凄かったんでしょうか。

とはいえ現在地がギチギチなのには変わりなく、頭の上にしかスペースがないので拍手もリズム天国スタイルでやってました。


先ほどの30分の遅れを取り戻すべく、スタッフさんが超特急でステージ設営を進めていきます。

その間は時計を見ていなかったので正確な時刻は分かりませんが、本来のスタートが20時25分、そして21時50分には帰路についていたので、70分の持ち時間を逆算すると15分程度は巻いていたのかもしれませんね。センキュースタッフ。


余談ですが準備中のレアな光景からライブの最中まで、誰も彼も当たり前のようにスマホを掲げていました。

ここまで来ると撮影NGだと思い込んでいる自分の方が間違っている気すらしてきます。もしも僕が頑固者でなければここで魔が差していたでしょう。暇だったし。


【セトリ】
1. 夜に駆ける
2. 祝福
3. 三原色
4. セブンティー
5. ミスター
6. もしも命が描けたら
7. たぶん
8. ハルジオン
9. アドベンチャー
10. ツバメ
11. 怪物
12. 群青
13. アイドル


歌唱力、MC力、演出など全てにおいてバランス型です。最近の若者を象徴するかのような眩しさがありました。令和のフレッシュなライブでした。

とりわけ目に焼き付いたのは小さな体躯でパワフルに拳を突き上げるikuraさんの姿。きっとあのシーンのgifを作るだけで世界が少し平和になります。

曲中はAyaseさん共々果敢にこちらを盛り上げてくれるし、僕の周りが訓練された人ばかりでノリに食らいつく敷居が低かったのも良かったです。

他にも下積み時代のサマソニ話を聞けたMCだったり、スマホライトを利用した振り付けで特別な一体感の生まれた『ツバメ』だったりと、13曲を駆け抜ける間に色んな形でライブが彩られていました。


どこを切り取ってもポジティブな感想かと思いきや、困ったことに「YOASOBIからしか摂取できない栄養があったか?」と問われると首を傾げざるを得ません。心のどこかに虚無感を抱えながら全力で乗っかっていたのが正直なところです。

過去のフェスでYOASOBIを観たという弟から「なんかね、普通」「一回でいいかな」などあんまりな見解は聞いていたのですが、今やその発言の真意を痛感するばかり。確かに今後のフェスで見逃したとて後悔するとは思えないんですよね。(失礼)


このように決定力に欠けてしまった原因は、他でもない“YOASOBIの楽曲”にあるというのが僕の仮説です。

ユニークな歌詞でぶん殴られるでもなく、歌声やメロディ、アレンジ等も耳障りが良いだけ。少なくとも僕の感性では中毒性に欠けている印象を受けました。

それを裏付けるかのように、セットリストを家で聴き直してみてもサビですらピンと来ない曲が続出するという訳の分からない現象が起きています。動くことに意識を割かれたにしても前代未聞です。

元々触れていた『夜に駆ける』『群青』『アイドル』を除いて、目に映ったものがフラッシュバックするくらい聴き覚えがあったのは『たぶん』ただ1曲のみ。有名すぎて無自覚に聴いたことがある曲なんて他にもありそうなものですが…。

逆説的に云えば変に尖っていない優等生の音楽だからこそ、多くの人の守備範囲に収まりやすく万人受けにも繋がったのだと考えられますね。(フォロー)


いずれにせよ、また一つ食わず嫌いを卒業できたことは前向きに捉えています。ごちそうさまでした。

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ステージを撮影してる輩が多すぎる


amazarashiに始まりYOASOBIが終演するまで、一日を通してずーーーーーーーーーーーっと気になっていたのがこの問題。本文中でも何度か言及していますが改めてキレずにはいられません。

「実は自分の知らないところで許可が降りてるのかな?」と錯覚するほどに、どいつもこいつも何食わぬ顔でステージを撮影しているのです。

しかし、公式サイトには「出演アーティストの撮影及び録音、配信はご遠慮ください」と書いてあるし、PACIFIC STAGE、MARINE STAGE内でも撮影禁止の旨が提示されていたのを見かけています。

これらが合わされば、僕が不審に思った撮影行為は全部アウトになると思うんですよね。むしろどこで撮影OKが出ていたのかを問い詰めたい。


昨年末に僕が参戦したCOUNTDOWN JAPANはここまで酷くなかったんですよ。amazarashiの準備風景をパシャる奴らが同じように存在したくらいで、少なくともライブ中に堂々と動画を撮るような犯罪者は見かけませんでした。

今回の無法地帯っぷりは、参加者&運営サイド双方の意識の低さによって引き起こされたと言えるでしょう。


サマーソニックには海外アーティストが沢山出演するので、それに比例して海外からやってくるお客さんの割合も他と比べて高くなっています。

海外のライブでは撮影OKが一般的なので、その感覚を持ち込んだままいつも通りに撮影する人が現れるのも無理はありません。むしろ正しくメスを入れられなかった運営サイドの落ち度です。

事実、僕が目撃したPACIFIC STAGEのモニターはCDJよりも小規模だったし、マリンスタジアム内も「撮影禁止(日本語)」+「📸❌(ピクトグラム)」の小さいポスターが目立たない箇所に貼ってあるくらいで、ましてや公式SNSで注意喚起がされていたわけでもありません。

正直それらを全て見逃していた人がいても何ら不思議ではないですし、そもそも運営体制からステージ撮影を本気で防ぐ気概を感じられなかったのが残念でした。

とはいえ、普通に考えればダメな可能性の方が高いんだから日本人は踏みとどまれよとは思うのですが。その辺はみんなで渡れば怖くないってお国柄ですかね。

昨年のCDJで体験した、Ado開演前の撮影絶許アナウンスの徹底ぶりは大事な当たり前だったんだなあと再認識しています。


総括


やっぱりというか、声出し解禁されても客に歌を煽らないのってamazarashiくらいなんですね。笑


帰り道は思いのほか体力が余っていたので、結果論ですがMARINE STAGEの2組をスタンド席でのんびり消化したことはちょっぴり心残りとなりました。(無事に帰れてなにより)

かと言って翌日も元気に参戦できるような胆力はないので、相変わらず数日開催のフェスに全通する鉄人達にはリスペクトを禁じ得ません。


僕の日常にはamazarashiさえあれば事足りてしまうので、フェスの場で「元を取らなきゃ!」という使命感に駆られるくらいでないと、音楽の知見を広げるキッカケってなかなか無いんですよね。

ラスト2組は異文化交流的な体験でしたが、ツユとセカオワの魅力を受け取れただけでも充分に良い収穫だったと言える一日でした。

どうせ新譜が解禁されていればamz一色に戻ってしまうので、もうしばらくはサマソニの余韻に引き篭っていようと思います。