雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

【DAY2】amazarashiファンが「CDJ 23/24」に参戦した感想

あけましておめでとうございます。ダーレクです。


時は2023年12月29日。たっぷり夕方まで寝過ごした夢で目を覚まし、人生2回目のCOUNTDOWN JAPANに参戦してきました。

今年は元々好んで聴いていた出演者がamazarashiだけというアウェーな空間でしたが、チケット代の元を取るために精一杯動き回りました。

しかもクローク代をケチって防寒着のままはしゃいだので常時サウナです。腕まくりで正気を保っていました。


当日のあらすじ


10時45分〜:入場→前方エリアの予習と昨年のサイン探し。

11時30分〜:ヤバイTシャツ屋さんにリハから参戦。

12時50分〜:ヤバTの退場列が全員キタニタツヤ(13:10〜)に向かい出し、渋滞の果てに3分遅刻。

13時45分〜:今度はキタニの退場列が太すぎてamzの前方エリアに入れない。それでも紗幕の準備は始まる。

14時前後:入れたけど紗幕準備のピークは過ぎてた。リハを堪能する。

14時48分〜:amazarashiを終えて食堂に逃げ込む。ハヤシライスを食べながらReolまで束の間の休息。

15時30分〜:折角ならリハから観たいのでReolの前方エリアへ。amz武装ですまんなと思いながら胡座をかいて待機。

16時30分〜:Reolと持ち時間ギリギリまで踊っていたのでヨルシカ(16:30〜)遅刻確定。

その後はヨルシカ、Eveを観終えたところで晩飯休憩を挟み、DJ和の途中からEARTH STAGEに帰還。おしくらVaundyを生き延びて帰路に着きました。

サマソニに引き続き“ライブ用耳栓”は一日付けっぱなしでした。当然amazarashiの本番では外したんですけど、いつかメインステージに昇格したら音圧的に迷いどころですね〜。

途中参戦ながら特筆したいのがメインステージのトリ前を務めたDJ和。被代打のTHE ORAL CIGARETTESの楽曲をかけまくっていたようで、同バンドファンの声量や一体感が常軌を逸していました。僕はバンド名すら知らずにお邪魔したけど、愛に溢れた空間を垣間見られてホッコリ。


amazarashiの感想

紗幕準備〜リハーサルの様子


あらすじの通り、GALAXY STAGEでamazarashiの直前に歌っていたキタニタツヤの動員数が規格外でした。その影響がステージ入れ替えにまで及ぶとは想定していなかったぜ!

キタニ勢の退場がいつまで経っても終わらないので、まずは前方エリアの出入口に向かうのが激ムズです。とりわけ紗幕準備パシャパシャを楽しみにしてた僕にとっては死活問題。思いもよらぬ逆境に一旦パニクりました。

大雑踏をかき分けて入口と思わしき地点へ辿り着いたはずが、スタッフさんに「ここじゃねーよ(意訳)」と言われて頭が真っ白に。「まじかー!」とだけ言い残し涙目でステージ方面へ引き返します。(後日公式FAQを5回以上読み直してやっと日本語が理解できた)

そんなこんなでamz前方エリア勢の溜まり場を発見したは良いものの、FBI捜査官だから早く入れろとスタッフさんに手帳を見せても「まーだだよ(意訳)」の一点張り。後から同じムーブで同じ反応を食らってる人もいてわずかに心が軽くなりました。

とは言え、こうしている間にも紗幕の設営は着々と進められていきます。あの光景を特等席から見上げる時間もチケット代に含まれているつもりで来たのに😢

スタッフさんの手際が無駄に良すぎてあっという間に作業は完了。いつの間にか前方エリアへの入場も始まっています。

しかも5列39番から慌てて紗幕をパシャる頃には、全ての写真に見覚えのあるベーシストが映り込んでいて無事お釈迦になりました🐝

当時は取り返しのつかないだらけで気が動転していて、リハ後や終演後にスペアを撮っておく発想もすっぽ抜けていたのが悔しい。ああもう現在進行形で悔しい。

入場待ちで歯ぎしりしながら撮ったアルティメットソワソワ遠写を気持ちばかりにシェアしておきます。

遠目に見た吊り上げ途中の紗幕
モニターのテスト中?(ピンボケ)


今年はステージ奥に常設されているモニターも使用するっぽいので、永遠市ツアーから流用できる映像も多そうだな〜と軽く妄想していたところでリハーサルが始まります。

13時57分:『光、再考』のイントロギター(ってメモしたけど何を指してるか不明)

14時1分:ドラム&ベースで『14歳』のライブイントロと1番Aメロらへんまで

14時5分:「終わってるんだよー」の一言だけメインボーカル抜き音源(本番やらんの!?)

その他もニムロドっぽいドラム、夏待ちっぽいギター、サマソニと同じ性善説のイントロギターなどを挟んで待望の瞬間が。

14時6分:再び下向き音源、サビ前から助走をつけたと思ったら「終わってるんだよー」から秋田さん参戦。2番Aメロの「生まれ育ちは偽れないから」まで歌います。

👏👏👏

14時8分:またまた「終わってるんだよー」から秋田さん。「俯く顔ーだいじょぶでーす」でリハが終了。

14時12分:シンプルに『空に歌えば』の音源を頭から(本番やらんの!?)


セットリストと答え合わせ

dalek-amz.hatenablog.com

【本物のセトリ】
1. 俯きヶ丘
2. 季節は次々死んでいく
3. 海洋生命
4. ロストボーイ
5. ごめんねオデッセイ
6. アンチノミー

計27分56秒

【ダーレクの予想】
1. 俯きヶ丘

2. インヒューマンエンパシー
3. 下を向いて歩こう
4. アンチノミー
5. スワイプ
6. 未来になれなかったあの夜に(long edit)

計30分03秒


想像の斜め上で最高のセトリでした。『季節は次々死んでいく』は歌ったから後は好き勝手やらしてもらうよ!って意志が伝わってきました。

昨年のCDJは冒頭3曲がツアーのままでしたが、今年はMC後のクライマックスが主に継承されています。僕が固執していた合計タイムの調整は『アンチノミー』の前口上に一本取られてしまいました。

結果的にアルバムの新曲では『俯きヶ丘』と『ごめんねオデッセイ』の演奏回数が一歩リード中。リリース当初にそんな予言を見かけてもまず信じなかったと思います。


予想に関しては曲数と『命にふさわしい』の不在以外は当てられそうもなかったので悔しさはさほどありません。面白いセトリを味わえた満足度の方が上回っています。

強いていえば、一番意外だった枠(ロストボーイズ)が弾き語りライブと重複する可能性を考慮していなかったため、次回以降のびっくり枠定義は「ツアー外から1〜2曲」くらいに緩和しておく必要がありそうです。


各楽曲の感想


歌声のコンディションは、フェスの中では比較的良好だったんじゃないでしょうか。

低音や高音が枯れ散らかす心配はなく、単純にツアーのセトリ序盤にありがちな音程コントロールでした。あとは特番配信で改めてどう感じるかですね。(季節とアンチノミーかな?)


1.『俯きヶ丘』

ギリギリまで1曲目は『ワードプロセッサー』と五分五分だと思っていたので、まずは予想が的中したことに安堵しました。

紗幕が2枚(後ろはモニターだけど)あるおかげで、ツアー通りのてるてる映像でamazarashiのライブが幕を開けます。

相変わらずスピーカーから近いポジション故、サビの衝撃に備えて顔を強ばらせていましたが割と平気でした。シンバルなどの高音域がだいぶ賑やかな音響ですね。


COUNTDOWN JAPAN 2023!GALAXY STAGE!青森から来ました!amazarashiです!」


てことは次はツアー通りに『インヒューマンエンパシー』かぁ〜。


2.『季節は次々死んでいく』

驚き桃の木拝啓忌まわし木。そこら中から拍手と歓声が巻き起こっていたので僕も便乗してみました。

そういやamazarashiを観に来るってことは、大半の人はこの曲目当ての可能性が高いですもんね。サマソニでもこの曲のイントロでは歓声が上がっていました。(CDJのセトリ遡ったら最後に歌ったの16/17でビビった)

印象に残ったのは2番サビ「拝啓」の「は」がくるんくるんしていたこと(?)。その他はサマソニと大体一緒だったと思います。

今回も紗幕をよく観る余裕はなかったんですけど、この曲の映像はサマソニと同じだったんですかね。なんとなくの印象は似ていたような。


3.『海洋生命』

これは秋田さん分かってますねぇ。僕がJフェスアプリの「この1曲」に投稿したのもこの曲でした。ライブ映えがやべーぞって。

しかし百歩譲ってセトリ入りは納得としても、3曲目に持ってくるのはあまりにも予想外です。ツアーで初めて聴いた時と同じ顔でお出迎えしました。

爆音の中微かに耳に届く、サビの豊川さんのハモリが相変わらず心地良かったですね。

ポエトリー部分で噛む気配がないのも地味凄ポイント。意味は未だによく分からんけど計算し尽くされたリリックなのでしょう。

間奏の井手上さんがギターの音程と同じ動きをしていました。(?)

僕はフェスだろうとamazarashiを浴びる時は地蔵に徹しているんですけど、代わりに顔芸で気持ちを表現しているのでもし周りの人がキョロキョロしてたら笑わせられる自信があります。


演奏後は楽器チェンジの時間がそこそこ長かったので、少なくとも次が『超新星』ではないことを静かに受け入れました。

あとサビが似てる『スワイプ』を歌う可能性が下がったなとか野暮なことも考えていました。(当たるんかい)


4.『ロストボーイズ』

イントロが始まってから曲を理解するまで2秒かかりました。なんなら去年やりそうだったロスボを今年持ってくると誰が予想したでしょうか。

映像はロスボツアーと同じ。秋田さんのコンディションもライブ音源とそこまで遜色ない雰囲気です。強いていえばリズム感というか、フレーズ歌い出しの駆け込み感はちょいちょい気になったかも。

あとはライブ全体を通して、ギターを弾くのに夢中で歌い出しがマイクに間に合わない癖も頻発していました。歌詞ミス自体は一つも無かったと思うんですけどね。

サビ中に井出上さんが同じ音程をひたすらギュルギュルしていた事実は、今回フェスの距離感でガン見したことで初めて気付きました。ツアーの映像を観返してみても確かにやってます。

ラスサビ「くぁな網をくぐり抜けて」


MC

「前に進む決意(的なニュアンス)の曲を今年作ったのであと2曲やります」みたいな内容で、そそくさとMCを済ませて次の曲に移ります。

今年+あと2曲ということは……。


5.『ごめんねオデッセイ』

ですよね〜。セトリ予想はボロボロだけど全然嬉しさが勝っています。

この曲フェスでもやろうぜ!ってどっかで書いた記憶あるなぁと思ったらツアー初日公演の感想でした。まさか本当にやるなんて考えもしなかったですけど。笑

もう具体例が追いつかないくらいライブ映えしまくっていたので、新時代のポエトリーとしてフェスでも積極的にやっていくべきだと思います。

なんと『俯きヶ丘』『海洋生命』に続いて3曲目のハーフポエトリー曲。秋田さんずっと喋ってるイメージなんですけど今年のCDJは。

3番前の間奏でタケさんの轟かせるベースや井手上さんのフリー演舞を眺めながら、そういや秋田さんがギターを背負ったままこの曲を歌っているというレアな瞬間に立ち会ってることに気が付きます。

「根を張り巡らせた詠み人」はもうブチブチにブチ切れてて「ポエトリーよ」は追加公演と同じくらいの裏返りでした。こういう独白枠は毎年入っていてほしいですね。


6.『アンチノミー

「〜な臆病さや、〜の〇〇や」っていつもの羅列セリフの中で「僕らをこのGALAXY STAGEに連れてきた」みたいなアレンジを忍ばせた前口上。ここに時間を割きたいからMCを手短に済ませたのでしょう。

ツアーで何度も観てきた展開のはずなのに、前口上のアレンジでリアリティが増したからか、それとも至近距離で食らったからか、「どうか、生き延びて。」からの本イントロには今日一うるっと来ました。

記憶に残っているのは2番前のヨルハタイム中に一口水分補給しに戻る秋田さん。あとはラスサビの誰のものラッシュの2回目がまたもやギターに夢中で「 れのもの〜!」になっていたり。

「ありがとうございます!」←いつもより声高

「ありがとう!」

とりあえずめちゃめちゃ動く秋田さん。


一人スポットライトCOUNTDOWN JAPAN 2023!GALAXY STAGE!ありがとうございました!」


終演後は紗幕にロゴが映るのが一瞬すぎて、スマホを掲げてもいいか様子を見ているうちに消えちゃいました。それでも足早に立ち去らず記念の1枚を撮っておけばよかったなあ。

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他アーティストの感想


1ミリしか知らない状態で凸ったアーティストが大半なので、基本的にそういう視点からの感想になります。

ヤバイTシャツ屋さん


僕が知っているのは“ツインボーカルで適当な歌を歌っているバンド”という情報(偏見)のみで、特に楽曲を聴いたことがある訳でもありません。

ただ、昨年のCDJでもヤバTのリハを傍受する機会があって、その際に聴こえてきた女性ボーカルが僕好みのキンキン声っぽかったんですよね。それがずっと気になっていたので、一年越しにステージを覗いてみることに。

その点は蓋を開けたらハム太郎級の衝撃的なロリボイスでした。結婚おめでとうございます。

男性ボーカルはラッセンが好きそうに見えましたが、後にググってみたら全然違う顔立ちでした。全力で歌っている姿ばかりがモニターに切り取られていたからかな。

リハーサルでは「10-FEETが『第ゼロ感』やんなかったらどうする?めちゃめちゃ尖ってるよな」とか「ツアー大阪2日目のチケットが1131枚余ってる(から関西勢来てくれ)」とか普通におもろい人達でした。ダックスフンドの歌をやってました。

ってくだりから観ていたせいか、僕が立っていたのは前方寄りのガチ勢ゾーンだったようで…。周りにミリしら勢が全くおらず、一番手から周りに食らいつくのに必死こく羽目になりました。楽しかったです。

途中のMCから派生した「アケオメッ」の年越しジャンプもシュールで面白かったけど、何言ってるか伝わらなそうなので泣く泣く説明省略。

僕の性格的には明らかに場違いでしたが、草が生えるほどキャッチーな音楽や大阪人らしいトーク力など親しみやすい要素が揃っていて、意外にも悪くない感触のバンドでした。今後もフェスの日程が被ったら遊びに行きたいなって思うくらいには。

↓都会の寂寞に〜(小声)

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タニタツヤ(遅刻)


先述の通り、ヤバTのEARTH STAGEで僕の後ろにいた観客は全員GALAXY STAGEに向かい始める勢いでした。両ステージのキャパは数倍の差があり、そんなに大勢が詰めかけても物理的に入れなくなります。なりました。

どん詰まりの果てに、僕は3分遅刻してステージ後方でつま先立ちする程度で済みました。中には入場規制の影響で最後まで音漏れしか聴けなかった人もいるみたいで南無阿弥陀仏🏋️‍♂️

楽曲の雰囲気は取っ付きやすいものが多かったです。サビの「分身分身」ってフレーズが印象的だったはずの曲が実は「Moonthief」の聴き間違いだと判明した時は笑いました。

唯一の事前知識だった『青のすみか』は最後まで温存してくれており、ハイライトは皆と一緒に楽しむことができました。

この後amazarashiの入場に苦労したことも思い出の一つ。来年以降はEARTH STAGEで頑張ってください。(クレーム)

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Reol


今年は第2弾出演アーティストとして発表されたもんで、運営の暴走に巻き込まれたReolガチ勢の弟はCDJ不参戦を余儀なくされました。僕がその意志を継いで前方エリアで踊ります。

縁があって実はこの4日前にもツアー(のネタバレ厳禁公演)に参戦したばかり。歌詞の大部分は分からんけど、メロディと曲名が結びつく楽曲は10曲以上あるはずです。

ツアーの内容と比較できないのがムズ痒いんですけど、CDJで聴けた中では『綺羅綺羅』が音源よりドラム増し増しでかなり好きな部類でした。フェスの場でタイアップ曲の『切っ先』をやらなかったのは結構攻めてますね。

MCは「初出演の19年と違って、今年はキタニとかヨルシカとかラインナップがニコニコ超会議みたい(意訳)」とか「COSMO STAGEに来てくれた皆はもう私と関係しちゃったから!来年の夏、絶対武道館来てね!(意訳)」みたいな内容。僕もサマソニ初日のメンツ次第ではワンチャン…?

その直後だったか、イントロ中にサクッと水分補給してる姿を初めて目撃しました。

Reolについては“ライブ文化の違い”的なテーマの記事をいずれ書くし今回はこんなもんでいいや。

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ヨルシカ(遅刻)


Reolが持ち時間ギリギリまでやってくれたので遅刻を免れることができず、ざっくり5分ほど遅れてEARTH STAGEに到着。(タイテが極悪すぎる)

正直ヨルシカはメロディすら知らない曲がほとんどですが、曲名が有名すぎてモニターの歌詞だけでおおよそ検討がつきました。僕が着いた時には「負け犬」とか「アンコール」とか言ってましたね。

最近カラオケで知った『又三郎』や昔さユりが弾き語っていた『だから僕は音楽を辞めた』などは、元ネタとの邂逅に擬似デジャヴを感じていました。

suisさんの歌声は緑黄色社会と似ている気がします。長屋さんほどパワフルな歌い方ではなく、ヨルシカの曲調で淡々と歌い上げるもんで独特の雰囲気に。

フィナーレの『だから僕は音楽を辞めた』では3番から急に感情が滲み出てきて、最後の最後で琴線にそよ風を吹かせてくれました。

──まあぶっちゃけてしまうと、ヨルシカの音楽は僕の中で「思ったより普通」という7文字で処理されました。その理由を言語化したので書き記しておきます。(以下、期待の裏返しフェーズ)

❶まずは、彼らの音楽性が「度肝を抜かれたい」という僕のニーズと噛み合っていなかった点。サマソニでも小説ベースの大人気アーティストが刺さらなくて凹みましたが、結構あの体験と似ているのかも。

何もこれは僕の好みドンピシャである必要はなく、ヨルシカと同じライブスタイルながら歌詞や曲調がどうかしているツユとか、メッセージ性は微塵も感じないけど高揚させられたヤバTとか、何かしら武器が感じ取れたなら僕は「ふむふむ」と思える人間です。

反対に「シンプルいい感じな芸術」は世間に見つかれば人気が出るのも頷けますが、いかんせん替えが効くので僕にぶっ刺すのは至難の業。冒頭の朗読を見逃したことが致命傷だとしたら申し訳ないですが、途中参戦が日常茶飯事なフェスの場で免罪符とはならないでしょう。

❷もう一つ、観客のノリ具合が想像とかけ離れていたのもコレジャナイ感の一因と考えています。前方に行くほど腕を振っているのが当たり前だし、イントロの度に歓声も沢山上がるし、Yahoo知恵袋で「世界観にのめり込む感じ」「映画みたい」と言われていたのは何だったのか。

これに関しては“フェスならでは”って可能性も残っているんですけど、手拍子のフェイントにも1番から対応している人ばかりで、僕には普段からやり慣れているようにしか見えなかったんですよね。

演者側から“盛り上げる”意志も特に感じなかったので、amazarashiのように地蔵で五感をそばだてた方がコンセプトを味わい尽くせそうに思えます。静にも動にも振り切れず、表面上の印象でしか語れなくなった結果が「いい曲(地味)」という僕の本音なんじゃないかなあ。

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Eve


自分の中ではトップクラスに歌手の顔が思い浮かばない歌声のアーティストとして長らく謎に包まれた存在でした。歌い手時代のファンでも呪術廻戦ファンでもなく、周りとは別ベクトルの期待を寄せての参戦です。

満を持して登場したのはyamaっぽいシルエットのスカした兄ちゃん。前方エリアの黄色い声援がめちゃめちゃ解釈一致でした。

口から音源揃いのイベントの中では、割とライブ感のある歌唱だったように聴こえました。言うまでもなく上手いラインではあるので、原曲を知り尽くしたファンほど一番楽しめるクオリティだと思われます。(にわか分析)

流石にライブ後半はReolからの連戦が響いてきて、足腰の疲れと喉の乾きがアドレナリンを上回ってきました。酷使した右肩にはそろそろナイフが突き刺さっています。勝手に耳に入ってくる枠の『ドラマツルギー』『アヴァン』『廻廻奇譚』が終盤に固まっていたおかげで意識を保てました。

ちなみに、僕が唯一フルで知っていたどろろ第2クールEDの『闇夜』は当然のごとく聴けず。まあフェスの曲調ではないよなぁ。

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Vaundy


ある日から急に名前を聞くようになって、僕視点では本当に不気味な存在でした。しかもSaucy Dogと同時期に挙げられ始めたからVaundyもしばらくバンド名だと思ってたし。

この人もまたネットの世界から頭角を現したタイプらしいですね。だからこうやってニコ超の大トリに座していたのか。

言わば昨年のAdo枠ということで、今年のCDJが有終の美を飾れるかどうかは彼のステージに懸かっています。(こっちの都合)

『不可幸力』を事前に予習した際は「これが9000万…?」と趣について行けず不安になりましたが、実際にライブで人となりを知りつつ浴びるとまた印象が変わって見えました。

楽曲は恐らく日本語ベースなんですけど、何故か洋楽チックに聴こえるものばかりです。本人の発声の癖もあって、知らない曲の歌詞はほとんど認識できませんでした。あとベースの音が異次元にデケェ。

何より言えるのは、パフォーマンスの全てから絶対的な自信を感じられて、一人のミュージシャンとして安心感のあるナイスガイでした。有名すぎ枠の『怪獣の花唄』や昨年のMVP『逆光』のセルフカバーも回収できたので思い残すことはありません。

あとMCが必ず「へぇー」って溜め息から始まるのが面白いんですよね。なんなら曲よりMCの方が好きまであります。「それじゃ正月寝込んでもらおうか」とか僕普通にガハハハ笑ってました。

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サムネ


まとめ


僕の2023年を引っ張ってくれた『アンチノミー』が年末にまさかの再燃。『下を向いて歩こう』のメインボーカル抜き音源にもハマって手作りのをリピートしたり、また当分先であろう新譜のリリースまで生き延びる糧となる衝撃でした。

他アーティストの中では、特にヤバイTシャツ屋さんとVaundyの2組が「これが人気出るのはなんか分かる」といった感触。Reolはそろそろ愛着が湧いてきたから分かんねぇや。

僕の性格上、今まで好きになった音楽とamazarashiの新曲さえあれば必要十分なため、自ずと流行りの音楽は食わず嫌いになりがちです。そんな石頭に風穴を空けてくれるフェスという場には今後ともお世話になりそう。

この僕に「下手したらamazarashiにも匹敵する」と思わせたことがあるのは現状Adoと女王蜂くらいで、今後まだ見ぬ表現力オバケに出会えることも夢見ています。

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今年は昨年よりも積極的に身体を動かした分、全て終わった後の満身総理っぷりもエスカレートしていました。

帰り道ではもう二度と参戦したくないと思うほどでしたが、どうせamazarashiの出演が決まれば全力でチケットを取りに行くのが僕です。

2月末のアニロックフェスでもそれなりの運動が予想されるので、ぼちぼち正月太りを返済し始めるとしますかね。