こんばんは、ダーレクです。
本来なら幻の10周年ライブが爆速で円盤化うおおおおって騒いでいる頃だったのかもしれません。
その代わりに緊急リリースされたのがこの「令和二年、雨天決行」でした。(やっぱりプレイパスは無いみたい)
でも巷で言われている通り、秋田さんはネガティブな状況下でこそ真価を発揮するアーティストです。それ故に僕目線ではこのコロナ禍を恨みきれないのもまた事…なわけあるか学校生活返せ。
先に言ってしまうと、この感想文では『馬鹿騒ぎはもう終わり』が無双しています。
令和二年
この数週間で随分と聴き慣れたもんで、初期衝動的な感想はもうありません。笑
とりあえず6月の弾き語り時点ではここまでポップになるとは想像していませんでした。僕は6:4くらいでこっち派です。
世界の解像度
最初のギターが昔のアジカンみたい。サビの旋律とか今までで一番J-POPしてると思います。
メロディの雰囲気は序盤ヒーロー、サビ空洞空洞って印象でした。どちらも同じ調だからでしょうか。(呼称知らず)
一方でこの曲のポジションという意味では『抒情死』と同じものを感じました。というのはアルバムとか関係なしに、単純に僕の評価みたいなもんです。
その『抒情死』は当時、ふ〜んポップなamazarashiって感じだな〜という感想を残してしばらく僕の脳裏に埋もれていました。それが数ヵ月後「あれ、これめっちゃ良くね?」となって相応にハマりましたが、とにかくこの曲も僕に評価されるのはもう少し後になりそうに思えます。
そんな枠があるのは今回ばかりは都合が良いので、次に“新譜はよ病”を患うまでは意図的にあまり聴かないつもりです。貴重なご馳走は空腹の時に食べたいので。
裏を返せば歌詞もまだ30%くらいしか頭に入っておらず、感想もろくに浮かんでいません。せっかく読んでもらっているのにごめんなさい。
僕がパッと見た限りではこの曲が一番人気みたいですね。
太陽の羽化
『幽霊』もそうですが、ファンタジーを演出するピアノの旋律が美しすぎます。
どんな世界に放り込まれたかと狼狽えていても秋田さんが歌えば絶対にamazarashiになるんですよねぇ。ほんと唯一無二の歌声です。
曲の前半部分を聴いた時の感覚に憶えがあって、思い巡らせ辿り着いたのは「ダンガンロンパV3」エピローグのBGMでした。
そして聴き終えてからの感想は「アノミーに収録されてそう」でした。
前半ぶつぶつ喋って後半にシンプルなメロディという構成、強いて挙げるなら『理想の花』でしょうか、その時代のポエトリーリーディングを感じます。
拒否オロジー、アイザック、ワードプロセッサーなど、最近のポエトリーにはノリノリの変化球が多かった中での原点回帰です。
馬鹿騒ぎはもう終わり
末法独唱でも聴いたし、編曲がどんなもんかほんの確かめる程度のつもりでした。ところがどっこい。
今はマジで四六時中この曲だけ聴きまくっています。
汚れ散らかしたラグやワイン瓶ガッシャーンや抗うつ剤や、夜更けだか朝方だか小説とゴムと酔っ払いに淡々と目をくれるシーンもそう、場景は全体的にカオスすぎて僕には共感できたもんじゃありません。
それでも僕の心を掴んで離さないのは「馬鹿騒ぎはもう終わり」という繰り返しのフレーズの存在がデカいです。
歌詞に何度も出てくるからには秋田さんが最も伝えたかったことなんでしょうけど、この気持ちだけでも無限に共感する余地が生まれます。
無論、僕は若かりし秋田さんとは全く違う青春を過ごしたので、馬鹿騒ぎと呼べるイベントも留学してやっと片手で数えるか両手で数えるかってくらいです。
でも別にやんちゃなパーティーじゃなくても、友達とワイワイするエピソード自体は普遍的なものだと思います。それらが既に過去になってしまった人も大勢だろうし、今を楽しめている人もそれが永遠に続くわけじゃない。
僕そういうの考えただけで胸がいっぱいになるのでダメです。
最近だと成人式後の色々を経てそれぞれの人生に戻った時の喪失感はそう簡単には忘れないと思います。人生の一大イベントと中学校生活が同時に終幕したような実感。
思い出は千差万別、でもそれを懐かしんで「あーもう戻れないんだなー」と思うのは全人類共通のはずです。だからこそ、あんな個人的な歌でも「これは自分の事を歌っている」とさえ感じているのかもしれません。
ちなみに成人式(の一次会や二次会)は皆の現実を答え合わせして複雑な気持ちになれる有意義な時間だったので、来年や再来年の新成人もあのイベントに参加できることを心から願っています。
そして「それぞれの人生に戻るの」「馬鹿騒ぎはもう終わり」といった重要なフレーズを語る上で避けては通れないのが豊川さんのコーラス!!
僕がこの曲の虜になった要因の8割がこれだと言っても過言ではありません。だって想定外でしたもの。
今回のEPの新曲達に“ワクワクが報われていく感覚”は等しくあったんですけど、鳥肌ブワー&涙腺がツンツンされたのは豊川さんが一緒に歌っている箇所のみでした。なんなら単にソロパートを聴けるより破壊力あったかも。
実際に豊川さんのユニゾンが聴こえるのは、サビ「17歳」、2番Aメロ「馬鹿騒ぎはもう終わり」「止めておきな、死んじまうよ」、Cメロ「それぞれの人生に戻るの」の数箇所。
特に、歌詞にカギ括弧の付いた“君”のセリフは必ず歌っているようです。だからこそ前半の何気ないフレーズで歌われている部分にどんな意味が隠されているのかとても気になります…!
そういえば秋田日記で僕のリクエストに返答してくださった時も、豊川さんのソロパートについて聞いたつもりがコーラスの話として返ってきたのが印象的でした。笑
その時パッと思い出したのが世界収束のインタビューで語られた『吐きそうだ』の制作秘話なんですよね〜。
アレンジの段階ではアレンジャーの出羽(良彰)くんがコーラスを入れてくれてて、いいなと思っていました。だけど「季節は次々死んでいく」で豊川のコーラスが思いのほかよかったので、この曲にも豊川のコーラスを入れたいと思って、締め切り間際に僕の自宅で急いで録音して完成させました。
秋田日記での答え方が意味深だったのも、ひょっとしたら秋田さんの中で既にそのタイミングが決まっていたからなのかもしれません。
形は違えど、まさかこんなに早く豊川さんの新しい歌声を聴けるとは思いもしておらず、ただただ衝撃感謝感激です。
曇天
リリース前、ぶっちぎりで一番気になっていた曲でした。
今現在の心境としては、先行で聴けた『令和二年』や『曇天』は共感するというよりは共存している気持ちになって、テーマがテーマなだけに若干重たく感じることがあります。馬鹿騒ぎ〜は他人事を妄想で補う温度感がちょうどいいのかも。
オンラインライブでのこの曲が「ポエトリー『曇天』by秋田ひろむ」だったのに対して、CD音源ではもはや「曇り空そのもの」って印象でした。編曲やらテンションやら全てがあまりにも“どよーん”としています。
再生時間は『メーデーメーデー』と互角なんですね。それもびっくりですが、それ故に馬鹿騒ぎがEP内最長となったことに驚いています。
それぞれのフレーズはそれなりに覚えているのに、いざ口ずさんでみると訳が分からなくなります。これをギター弾きながら語ってみせた秋田さん何者。
赤子のくだりにまつわる噂もあるらしいですね。率直に僕は「たしかに」と思っています。だって公言するわけないですもんね、結婚式じゃあるまいし。
幸せなamazarashiは僕としてはウェルカム!
acoustic音源
『令和二年』『積み木』がオンラインライブで一旦お腹いっぱいになったので、やっぱり特筆すべきは『東京』ですよね。
あの曲が秋田さんの声で聴こえてきた時、僕の脳みそが理解できなかったらしく歌い出しで吹き出しちゃいました。
インタビューで秋田さんはあの曲に対して後ろ向きなコメントをしていましたが、SNSやBBSは覗いてないんでしょうか。むしろ皆もっと聴きたいんだぞとお会いできたら言いたいくらい。
特典映像
「末法独唱 雨天決行」の手抜き版みたいな。笑
「0.7」の特別なイントロの『空っぽの空に潰される』と、殺してが有名な『カルマ』が最近のファンにも布教できたのは大きいんじゃないでしょうか。
それで言えばスターライトの『ドブネズミ』も入れてほしかったですけど!
僕が一番笑ったのは、理論武装解除前のポエトリーが「だから僕は、一人になりたかった」で終わったのに流れてきたのが『フィロソフィー』のイントロだったこと。
「いや2人じゃねーか!!!」って咄嗟にそこそこの声量でツッコみました。
そして『独白』はどうして再び検閲済みが有料で配られてしまったのか。やっと新言語1.01ぶりに完全版が聴けると確信していたのに。
悪く言うつもりがなくても最後の「言葉を取り戻せ」はギャグに聞こえてきました。
近況報告とか
つい先日、冬休みに入りました。
とりあえず外に出たかったので雨曝新聞を貰いに池袋へ。あんま把握してなかったけど何やら衣装も飾ってあったのでラッキー。
帰りにカラオケで鬱憤晴らし。EPはまだだったけどボイコットの曲が揃っていたので無問題。
そしてニーアオートマタ購入。
昔からプレイしたいのは山々だったんですが、近年の僕はゲーム欲自体が絶望的に無くなっていたので、何だかんだ未プレイのまま死んでいくと思っていました。
ここで僕の運命を変えたのが恨めしきCOVID-19です。あれのせいで現実が嫌になったので、文字通り現実逃避の手段としてゲーム欲がじわじわと戻ってきてるんですね。
特に最近はテストもうんざりしていた反動でしょうか、「そういえばニーアやってないなぁ」と思い出した瞬間に買うことが決まりました。
amazarashiと『命にふさわしい』が関係してくるのは本編ではなくDLCらしいのですが、もちろんどんな風に関わっていたのか気にはなっていたんですよね。あの曲自体、あの世界を基に作られたようですし。
曲だけで充分すぎるくらい満足していたあの僕が本当の意味を知った時、何を思うのかめちゃめちゃワクワクしています。
最終的には“今の僕”が「へー」って思えるようなネタバレ全開の記事を書くつもりです。バラすのはあくまで命にふさわしいとNieR:Automataの繋がりに留めて、ストーリーの本筋は出来るだけ誤魔化します。
難易度は高めで遊ぶのでいつになるかは分かりませんが、プレイ予定の無い方はお楽しみに。
時は流れて21日、とうとう例のデジタルコンテンツが配信されました。
善し悪しは置いといて真っ先に思ったのが「え、Live Historyでやれば良くね?」です。だって値段同じだしAPOLOGIES会員ならそりゃライブ観ただろうし。
それは壁紙でもきっと同じ感想だったでしょう。
あの新体感ナントカってアプリ、最後まで呪縛が面倒だったけどこれでやっと安心してアンインストールできる…!
twitter.comamazarashiが12/29(水)に出演を予定しておりましたCOUNTDOWN JAPAN 20/21が新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえて、開催中止となりました。
— amazarashi (@amazarashi_info) 2020年12月21日
詳細はCOUNTDOWN JAPAN 20/21の公式サイトをご覧ください。https://t.co/yD2TgQ4NYv
これを書いている間にCDJは中止になっていました。「絶対に開催しちゃダメだろ」と思いつつも、そろそろ痺れを切らして強行するんだろうなあと予想していたので結構びっくりしています。
こないだの秋田日記を読んだ身としては尚更胸が痛い。
数日前に初めてまともに東京の街をうろついた僕としては、CDJ云々よりも電車内の密度やばくね?って思いました。座席パンパンに人が座ってんの。