雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

「末法独唱 雨天決行」セトリ答え合わせ&感想【ライブ◎アプリ✕‪】

こんばんは、ダーレクです。


ちびちび書いている間に「令和二年、雨天決行」もリリースされて、すっかり周回遅れとなっています。笑

元々僕はニューアルバムや映像作品の感想をすぐには書けないタイプですが、特に今回は期末もあって本当にインプット祭りでした。しかもテストまだあるし。

せめてこの記事を書き終えてからと決めていたEPもようやく聴ける…!


それはさておき、


末法独唱 雨天決行」、凄まじいライブでした。


僕の中では間違いなく、amazarashiの映像作品としては過去最高の満足度です。だって不満・退屈だった点が一つも無いんですもの。


雨天献灯に囲まれた秋田さん、頭大仏へのプロジェクションマッピング、紗幕に縛られないタイポグラフィなど、無観客ライブならではの演出の数々。


令和二年の締めくくりに最高の思い出をありがとうございました。心の底から秋田さんやライブを支えたスタッフさんには感謝しています。




…という感想に至る前にちょっとハプニングがありまして、脱線した話がこの先かなり長くなっています。さっさと本題が読みたい方はこちらの目次から。



波乱の12月12日19時


30分間ひたすらにwktkして、ついに開演した「末法独唱 雨天決行」。


夏を待っていました、未来になれなかったあの夜にを経て、ライブは3曲目『あんたへ』が始まりました。


画面がしゃっくりくらいの間隔で止まるようになってきました。


高揚しきった声でタブレットに「まだやれる!頑張れ!」と励まします。


4曲目、さよならごっこ。一時停止は治まらず、ついには1番のサビに入ろうかというタイミングで配信を追い出されてしまいました。


「まだ弾き語りを知っている曲でよかった!!!」


仄かに安堵しながら急いでライブに接続し直します。





長い長いロード時間。





本当になっげえロード時間。





え、待ってそろそろさよならごっこ終わっちゃうってば。





やっとの事で画面がライブに戻ったものの、そこに映っていた“静止画”には「雨に歌えば」の文字。


やばい季節だ!これダメなやつだ!と確信して、僕はこのライブをリアルタイムで楽しむ事を諦めました。


少し心を落ち着かせて、現代人特有の緊急ツイート。

twitter.com


アーカイブが観れるのが21時頃かららしいので、僕は今この瞬間から1時間半、秋田さんが弾き語っているのを指をくわえて待っていなくてはなりません。


そんなの無理です。僕がamazarashi関連のことで大人しくしていられるわけがありません。


好奇心からTwitterでも開いて自らネタバレを喰らうに決まっています。


そして単純にもどかしさからイライラが募ってきました。


何かこの感情を鎮める方法は無いか…!


ここでふと思い出しました。


そう、僕は日本に帰って適当に落ち着いたら、鬼滅の刃の映画を観ようと思っていたのでした。それはオンラインライブも終わって、EPも聴いて、期末試験も乗り越えて今年の下旬くらいになる予定でした。


いや違う、今しかありません。誰がなんと言おうと、今この持て余した暇を請け負えるのは鬼滅しかありません。


2年前に「青の帰り道」を唐突に観ようと思った時と同じ衝動で、スマホで20時半のチケットをポチります。


駅までダッシュ


最寄りの映画館に駆け込みました。


マスク越しにはあはあ言いながらアイスティーを買って、ワンチャン弾かれないかヒヤヒヤしながら検温されて、どっこいせと座席に腰掛けます。

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2時間後、想像以上に満足してしまいました。


「やばい、amazarashiのライブがこの感動を超えてくんなきゃ今日のクライマックスが鬼滅の刃になっちまう」


そう思いながら家に帰り、シャワーを浴びた後に再びタブレットの電源を付けました。


そうして至った感想が冒頭のものです。


感動のベクトルはとても比べられるものではありませんが、どちらも最高でした。ただしインプットが多すぎて脳みそがパンクしてしまいました。


映画の感想をここで語るつもりはありませんが、ハマった作品がとんでもねえ流行りもんだと続編が保証されていてありがたいですね。僕はアニメ勢なのでここからが純粋に楽しみです。


鬼の首を斬るアニメがこれだけ流行っても、神様が首吊るバンドはここまで流行らないんだろうなあ。



「新体感ライブ CONNECT」というアプリについて

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好きで行ったり来たりしてるんじゃねーわ。

時間を置いて他のデバイスで再生しただけでこうなります。15秒スキップを使って重くなっただけでもこう言って追い出してきます。ふざけてるのか。


という意地悪を始め、アーカイブアーカイブで視聴するの大変だったんですよー。


水泳部のクロールの息継ぎくらいの間隔で高画質・高音質が顔を出しては潜ってしまうので、「よし観よう」ってなってから数曲はガサガサの画面と声で凌がなくちゃいけないんですよね。3800円という対価をこのアプリに支払ったのにも関わらずですよ。


逆に皆さん不便なく観れてます??


ダウンロードよりも安定しないのが分かりきっているストリーミングを強制するからには、その辺のクオリティは保証してもらわないと困ります。ちなみに、秋田さんがラジオに出た日に買い替えたばっかりのスマホタブレットなので、機器が悪いなんてことは断じてありません。

僕が音楽を聴くのにストリーミングじゃなくて一曲一曲購入してダウンロードしているのは、曲中に途切れるわけがないという安心感を得るためでもあるんです。手元に置けない物でもなるべく手元に置いておきたいとでも言いますか。


挙句の果てには「見逃し配信」という名前にもムカついてきました。違えよこっちが見逃してやったんだぞと。


思い返せばチケットの購入もやたらと面倒だったんだよなあ。デジタルコンテンツを入手するためのライセンスキーとやらもよく分からなかったし。あれってクレカ勢は放置で良かったんですよね?僕も特典ちゃんと貰えますよね???


とか色々含めて、今後オンラインライブが何度かあるとして、このアプリだけは二度と使ってほしくないなあと思いました。

チケット代3800円、秋田さんやamazarashiチームの皆さんに届く分には喜ばしいことですが、この「新体感ライブ CONNECT」の運営にも分配されると思うと悔しさで胸がいっぱいになります。amazarashiの恨みは怖いぞ〜。


せめてもの意思表示としてGooglePlayストアのレビューで★1を付けてやりましたとさ。



セトリ答え合わせ

dalek-amz.hatenablog.com

  • 本物のセトリ

1. 夏を待っていました
2. 未来になれなかったあの夜に(-1)
3. あんたへ
4. さよならごっこ
5. 光、再考〜季節は次々死んでいく
6. 無題
7. 積み木
8. ワンルーム叙事詩
9. 拒否オロジー
10. とどめを刺して
11. クリスマス
12. 曇天
13. 令和二年
14. 馬鹿騒ぎはもう終わり
15. 夕立旅立ち
16. 真っ白な世界
17. スターライト

  • 僕の予想

1. 令和二年(確定)
2. ワンルーム叙事詩(確定)
3. 曇天(確定)
4. マスクチルドレン
5. つじつま合わせに生まれた僕等
6. カルマ
7. 少年少女
8. 馬鹿騒ぎはもう終わり
9. 未来になれなかったあの夜に
10. 帰ってこいよ
11. 月曜日
12. 僕が死のうと思ったのは
13. 光、再考
14. ムカデ
15. ひろ
16. 空洞空洞
17. たられば
18. ナモナキヒト(補欠)
19. 夏を待っていました(補欠)


ひぇ〜当ったらねぇ〜。


僕の予想で当たったと言えるのは14曲中たった2曲でした。『光、再考』『夏を待っていました』を加味しても誤差の範疇でございます。ブロガーとして不甲斐なし。穴があったら、入りたい!


言い訳


僕が最も悔しかったのは『さよならごっこ』『季節は次々死んでいく』のアニソン2曲。


実はこの2曲こそ、僕がセトリ予想の投稿前、最後の最後に削った2曲でした。無論、僕の証言しか残っていないので信じてもらうのも難しいですが…。

アニソンだと曲目がポップになってしまう気がして、最終的に置き換えたのがそれぞれ『月曜日』『僕が死のうと思ったのは』でした。結果、本当に明るめのセトリだったんですけどね。


というか、最近は“ベストアルバムに収録されてそうな無難な曲”がセトリの大半を占めているイメージだったから、せっかく己の願望を殺して無難に徹したのに、急にあれもこれも大盤振る舞いするじゃないですか。

『あんたへ』とか『クリスマス』とかめっちゃ嬉しかったわバカヤロー!


もう一つ、僕が頭の中で肉薄していたのが『拒否オロジー』でした。(証拠なしas well)

当日の朝、ふとこのポエトリーリーディングを開幕で弾き語る可能性を思いついてTwitterを開いたものの、「そんな訳ないでしょ」という心の声に「たしかに」と頷いて終わっちゃいました。曲順こそ違えど、かすってたら嬉しかっただろうなー。


こっから惜しくもなかった方の話なんですけど、まずは「ボイコット枠」でしょうか。セトリ予想での僕の発言を振り返ってみましょう。

アルバム用に作ったと秋田さんが言っていた『とどめを刺して』などの曲は、本人がツアーを諦めていない以上、ここでは温存するんじゃないかと。

いやぁ、普通にやりましたね。

夕立旅立ちor帰ってこいよの択もダメ、さよならごっこor月曜日の択もダメでもうどうしようもない外しっぷりです。


あとはそうですね、「地方都市のメメント・モリ」はまだしも「0.」の曲すら実質1曲もやらなかったのが驚きでした。そういえば予想でこんな事も書いたっけな…。

(中略)「0.」からは既に4曲目ですけど、流石にどれか1曲くらいはやるんじゃないでしょうか。

まさか秋田さんお気に入りの古い曲をやらないとは…と言いたいところですが、待望の『積み木』がセトリ入りした事でそのバランスをとっているということでしょうか。

なんなら『真っ白な世界』『スターライト』もそれらに匹敵する古い曲でしたね。盲点でした。


どうやら次のセトリ予想では、僕がやりそうだと思った上位17曲を除外するところから始める必要がありそうです。

光、再考

光、再考

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥153


感想

夏を待っていました


ラスサビの上がった「夏を〜うぉお」のところでギターがピタッと止まる新アレンジが良いですね。

イントロの入りが優しいチャカチャカになったのも理論武装解除からだし、回を重ねるにつれて表現が洗練されていく感じがたまりません。


ちなみにそのイントロのやつ、僕の初参戦ライブ「理論武装解除(1日目)」では従来通り本腰入れたジャカジャカで始まっていたと思うんですよね。(伝わるかなこれ)

会場での「あ、これニコ生で聴いたやつだ!」という強烈な記憶、映像化された2日目を観た時の「お、イントロがなんか新しくなってる!」という僕の印象を信じるなら合ってるはずなんですけど、いかんせん証拠がどこにも無いのでモヤモヤは払拭できません。


それはそうとですよ、

理論武装解除でも弾き語って、命にふさわしい発売記念ニコ生でも弾き語って、メメントモリ初回盤BのおまけCDでも弾き語って(しかも1曲目)、近年の秋田さんは一体どれだけ『夏を待っていました』が好きなんでしょう。


次、弾き語りライブが決まった日にはセトリ予想の1番上にこの曲を置くんだと誓いました。


未来になれなかったあの夜に(-1)


武道館ライブの中盤で『命にふさわしい』が演奏された衝撃に似ていました。お前ここで登場するのかと。

どんな弾き語りになるだろうとワクワクしていたら、何だか歌い出しに違和感が。


なんとamazarashi史上初、キーが1つ下がっているではありませんか。


『ロングホープ・フィリア』がセルフカバーにあたって1つ上がっていたのは印象に残っていますが、「自身のために作ったものを妥協するとは何事だ」と原キー厨の僕は思うわけです。


結果的に雨天献灯の雰囲気ともかなりマッチしていたので良いんですが、どういう意図で下げたのか、そもそもアドリブだったのか、不満ではないにしろとても不思議に思っています。


↓ちなみにいつもの音源を下げるとこんな感じ


あんたへ


チューニングの音色は『この街で生きている』っぽい。

境内?滑落?バケモノか?さよならごっこか?

“田名部”で気付けなかった僕の脳内はそんな感じでした。


「はーーやーーくーーーー」!!!!


表題曲ながらベストアルバムに落選したことで、秋田さんの云う“今後歌い続けるであろう曲”にはなれなかったのか〜と当時は思ったものです。まあ素直すぎる応援歌でamazarashiとしては扱いにくいのかもなって納得もしていました。

そんな不遇曲がこの10周年、令和二年の佳境に返り咲くとは誰が想像したでしょう。僕は1ミリも想像していませんでした。


去年の秋に「第三回 amazarashiの好きな曲10選」で再評価して以来、個人的に愛でていた曲の一つなので、今回のセトリ入りには目ん玉が飛び跳ねる思いでした。


さよならごっこ


この曲の前口上は分かりやすかったですね。つい最近「雨天決行」を読むついでに詩の方もチェックし直していたので尚更でした。

僕らのさよならは戸棚の隅で眠っていた
ずいぶん長く眠ってたくせに 埃も被らず 何故そんな綺麗なのだと尋ねれば
君がしょっちゅう取り出しては撫で回すからだと舌打ちした

この部分ほんとに好きなんですよ。『少年少女』のオチと同じくらい好きです。


ラジオで堀潤さんが仰っていたのも記憶に新しい「これは私のことを歌っているのかな」と思わせるamazarashiの歌詞。今回はそれに付属した詩なんですけど、どうしてこうも自分だけが抱えている感情だと思っていたものを見透かされてしまうのか。

僕も自分のさよならを撫で回しがちな人間なので、彼らもこんな風にイライラしているかと思うと微笑ましい限りです。いつもありがとう。


余談ですけど、この暗さや大仏の雰囲気でどろろを思い出しました。もう2年くらい経つのかー早いなー。


光、再考〜季節は次々死んでいく


やっぱり「日が沈みまた昇るように」から始まるんですねー。

季節は次々死んでいく発売記念ニコ生ではそのアレンジはまだ無かったようなので、命にふさわしい発売記念ニコ生が初出でしょうか。当時はこのアレンジに驚きのコメントがたくさん流れていた記憶があります。


↓ちなみに『光、再考(+8)』


「苦悩にまみれて 嘆き悲しみ」でのキレのある新アレンジも輝いていました。夏待ち然り、今回はお馴染みの弾き語り楽曲でも興味深いポイントが色々あって、飽きを全く感じさせられません。

次のライブがいつになるかは分かりませんが、そこでもまた新鮮なアレンジに期待したいですね。


大仏が本気を出してきたのもここら辺からでした。2番サビは白い花、3番サビは赤い花と、それぞれ違う色の花が咲いていたのが特に印象的です。あの温度差はMVで徐々に狂っていったリゼ風の女性を彷彿とさせます。


無題


これはめちゃめちゃ耳で聞いた事がある!
youtu.be


正直、amazarashiの中では滅多に聴かない曲なんです。でもいざ聴いてみると温かい。

曲調とは裏腹に決してハッピーとは言えないストーリーのギャップが相変わらずですね。


ボロボロと崩れ落ちていく大仏にも目を惹かれましたが、何よりも印象的だったのが「書くことすら無いこと。」という献灯。目に入った瞬間思わず「あー」って納得の声が漏れましたもん。

秀逸さを競っているわけではないのは承知の上で、あれが僕にとってのMVP献灯でした。「令和二年にやるせなかったこと」の象徴を代弁してもらった気分です。模範解答。


積み木


一応やる可能性はあると思っていたけど、まさか本当にここでお披露目してしまうとは。下手したら初めて聴く人もいますよねこの曲。


前口上では何が始まるのか全く予想がつきませんでした。古い曲かな?ってくらいで。

そして絶対に聴いた事あるのに急に思い出せなくなっちゃったイントロ。

絶対に聴いた事あるのに何だろう何だろうと考えを巡らせている間に「いーきーの」と歌い出しが。


こ!れ!は!!


「おい嘘だろ最高かよバカヤロー」って爆笑しながら観てました。というかホントにそれくらいしか言ってないので、特にこれ以上書くことも無いんですよね。笑


理論武装解除でお披露目されてメメモリの初回盤Bにも弾き語りが収録された『ジュブナイル』が2通り楽しめたように、この曲もこのライブと初回盤のおまけで違った味わいがあったら嬉しいですね。(執筆段階では意地でも聴かないスタイル)


ワンルーム叙事詩


“Disaster MOD”のヒントやイントロの雰囲気では全く気付きませんでした。そういえばこれ以上無いくらいのGREAT FIRE曲だったなあ。


特筆すべきは間奏のハミング!

ライブでは音源などに任せそうなイメージですが、よく考えればメッセージボトルツアーでも秋田さん自ら歌っていたのでした。

  • 『ナガルナガル』Cメロ後「時代の愛の価値移ろい 離したくないと抱いたの何?」・・・歌わない
  • 『ハルルソラ』ラスサビ後「晴るる空 ルララ」・・・歌う
  • 『さよならごっこ』2回目の「いつか必ず会えるって」・・・歌わない


この辺の基準ってどんな風に決まってるんでしょうね。



他に印象的だったのは、ラスサビの大変そうなギターと燃えさかる頭大仏。あの演出は期待通りで個人的にはなかなか好きですが、ちょっとやりたい放題な感じもして罰が当たりそうな気もします。笑


そして『光、再考〜季節は次々死んでいく』のコンビネーションを目の当たりにした僕は、ここから『奇跡』へのバトンタッチを疑うわけですね。



そこはまるで…



焼け野原!


焼け野原!


焼け野原!


焼け野原!


焼け野原!


焼け野原!


拒否オロジー


そして流れる不穏なイントロ。流石に『奇跡』ではなさそうです。チューニング段階では『ラブソング』と同じ音だ!ってなりましたが、どうやらそうでもなさそう。



応答せよ、応答せよ、



単純な驚き度で言えば『積み木』をギリギリ上回ってトップでした。ポエトリーは流石に曇天だけかと思ってた。

そして咳払いはありませんでした…。


思い返せばポエトリー弾き語りは『空に歌えば』からあるっちゃあるんですけど、なんかもうここまで来たら何でもありですよね。

『カラス』すら、『幽霊』すら、『月光、街を焼く』すらいつか弾き語るんじゃないかと思ってしまいます。


とどめを刺して


そしてアルバム通りの曲順で流れるように始まったとどめを刺して。


セトリ答え合わせでも言及したように、僕はこの曲と『抒情死』が今回は見送られると思っていました。

まあ聴ける分にはめっちゃ嬉しいんですけど!なんなら願望曲の中でもかなりの上位にいました。


「刺↑ーし↓ーて↑」という歌詞とメロディラインの噛み合い具合が超絶好きです。


Cメロのあの不穏な空気までもがギター1本で再現されていたのは感動ものでした。

強いて言えば、amazarashi最難関であろう「最高な気分なんだ」が「さい↓こう↑」ではなく「さ↓い↑こ↑う↑」だったのがCD音源至上主義者の僕的には惜しい点でした。(細かい男)

でもあれのタイミングって本当に難しいんですよね。弾き語るわけでもない僕が本気で聴いて慣れるのにも1ヶ月かかりましたもん。何であんな激ムズメロディぶっ込んできたんだろう…。


クリスマス


type: WAR…カルマか!?

イントロ聴く

雪見る

あっ!


今回のライブで『馬鹿騒ぎはもう終わり』『積み木』『あんたへ』の次くらいに聴けて嬉しかった曲です。


この曲、最近はすっかり普通のメリークリスマスな歌だと認識していました。そういえばミサイルとか飛んでいたっけか。

真っ暗闇に一筋の光を見い出すスタイルは今も貫き通されていても、初期の曲はこういう、次元の違うどん底から願いを込めるものが多いですよね。


僕が最近の曲を好む理由には「そういった情景は荷が重すぎるから」というのもあるんだと思います。

その反面、つじつまだったりラブソングだったり、ああいう“初期衝動の恩恵を受けた言葉のナイフ”の虜になって、昔のamazarashiを欲し続ける人の気持ちも分かるような気がします。


曇天


一瞬で「あ、曇天だ」ってなったイントロ。そして秋田さんの“絵に書いたようなご尊顔”が見えたのもこのシーンでした。顔ファン必見です(?)


いやぁ、普通に弾き語るだけでも難しそうなのに遂に長編ポエトリーリーディングですか…。

言葉に詰まっている部分もちょいちょいありましたが、どこを歌っているのか見失わずに秒で復活してしまうのはもう凄いとしか言えません。


令和二年


「令和二年キタ━(゚∀゚)━!」よりは「えっ、最後何やるんだろ」が勝ちました。びっくり。

『曇天』と『令和二年』、このライブの核を担っているであろう2曲が、そろそろ第4コーナー入るかなくらいのタイミングで続けざまに演奏されるとは…。


ギターのリズムはSOLから変わらずCD音源に寄せたものなんですね。

4月の秋田日記から6月の自宅ライブでは歌詞の追加が、そしてEPが発売された今月はギターのアレンジが入ったのを見ると、この『令和二年』という楽曲も僕らと共に令和二年を生きてきたと言えるのかもしれませんね。(良いこと言った風)


馬鹿騒ぎはもう終わり


この数日間、僕の頭の中で最も流れていたのがこの曲のイントロでした。


セトリ予想では逆張りの如く「出来ればやってほしくない」的なことを書きましたが、実際聴けてしまう分にはめちゃくちゃ嬉しいものです。

秋田さんが紡いだ新しい旋律に浸るのも、地味に6月の『令和二年』以来。どうりで鬼リピが止まらないわけです。


調(呼称分からず)が同じなだけあって、Aメロやサビには『フィロソフィー』や『リビングデッド』の面影を感じます。

それでも、元気の湧いてくるフィロソフィー、ダークな雰囲気なリビングデッドとも被らない、独特の物悲しさを感じるのは何故でしょうか。歌詞なのか、コードなのか。なんにせよ、音楽って不思議ですね。


「僕が死のうと思ったのは」「僕らの別れは最初から決まっていた」みたいな、オク上の同じフレーズが登場する曲はじっくり聴きたくなります。しかもその2曲と違って妥協無しの音程なんですよ。しかもしかもそれがサビ後の決めフレーズと来た!


また、『雨男』のような“サビと思われるやつ”が2回しか登場しない曲だったというのもこれまた珍しいのです。


曇天の「まじか」のような、たまに入るゴリゴリの口語も癖になります。「いや、あんた誰だっけ」のことです。


他にもサビの韻踏みラッシュなど、曲になった時にどうなってしまうのだろうポイントがたくさんある曲でした。「〇〇やいや」のマニアが沢山つきそうです。



そして2番のサビが終わった後の間奏、ここに僕が2番目に「あー」と思った献灯がありました。


「マスクをしても笑えと言われたこと」


先述の映画を観た時、マスクをして笑っている従業員の方々がスクリーンで流れていました。なんと言うか、それを見て心の底からは微笑ましく思うことが出来なかったんですよ。


夕立旅立ち


前口上で言葉と距離のことを言っていたのでワンチャン『月が綺麗』来るか!?ってなりました。つい先日ラジオでも流れていましたし。


バンド編成の音源でもそうなんですけど、この曲の2番3番は「夕〜立〜」からギター頑張ってる理論武装解除ver.の方が好きなんですよねーーー。

弾き語りは引き算で成長していくものですが、たまにはそのままでも良いのよと思うダーレクでした。


夕立に曝されるプロジェクションマッピングが綺麗です。


真っ白な世界


「曇った窓こすって」で下アングルからご尊顔全開の秋田さんにフフってなりました。遠目に風に舞い上げられたスカートの中を見てしまった気分。


雪みたいに降り積もるリリック、真っ白に染まる大仏、銀世界みたいに美しい秋田さんの裏声、ギター1本で実は一番引き込まれた曲だったかもしれません。


そういえば、STAR ISSUEやあまざらしの音源があるほど古い曲なのは有名でしたが、秋田さんが青森に帰って作った最初の曲だったことが最近判明したじゃないですか。言われてみればもうそれにしか見えない歌詞です。

amazarashiとしての第一歩だったこの曲は、今聴くとまるで今年のことを歌っているんじゃないかとさえ思えてきます。

再スタートを切るべくして作られた、秋田さんの生活に根ざした歌だったからなんでしょうね。



スターライト


集大成なポエトリーからの光の歌。


このライブは、ただ今年のやるせなさを吐き出すだけではなく、それでも前に進むんだぞってところに収束するものだったんですね。確かにそっちの方がamazarashiらしいや。


後ろの神々しい演出が良いんだよなーこれがまた。(書きすぎて感想カスカスになってきた)


頭の中では自然とSTAR ISSUEの音源として追いかけてしまうので、間奏のアレンジが完璧に現代のものになっていてびっくりします。




「ありがとうございました」←別撮りかってくらい声こもってる笑




そんじゃEP聴こうかな


新言語1.01のあった6月から半年間、何もねぇ日々を生き抜いてきて急にこの出血大サービス。amazarashiのペース配分の下手くそさに涙が出てきます。(感動)


正直、今はオンラインライブで本っ当にお腹いっぱいで、EPを聴くのは1ヶ月後でいいやってくらいには満たされています。

いざ聴いてみたらやばいに決まってるのは、去年のみらよる先行配信→全ての夜にリリースの流れで学習済みなんですけどね。


でもなー、これを聴き終えてしまったら次に新曲を拝めるのは早くて半年後とかになると思うんですよ。

今年のamazarashiは頑張りすぎたから、来年は出てもシングル1枚とかを覚悟しなきゃだし…。





うん、やっぱり聴くの止めました。飢えてきたと思ったら遠慮なく引き出し開けて手に取るはずなのでその時を待つことにします。

そのくせネタバレが死ぬほど嫌いな人間なので、聴くまではTwitterには浮上しなくなるかもしれません。笑


…なんかそれも感じ悪いな、やっぱ聴くか、うん、聴きます。


今あなたがこれを読んでいるということは、僕は『世界の解像度』も『太陽の羽化』も、『馬鹿騒ぎはもう終わり』や『東京』のアレンジも知っているはずです。

飢えも幸福もamazarashiファンは一蓮托生です。また来年頑張って耐えましょう。



それはそうと、配信期間が終わってしまったらブルーレイなどで再発売されるまで観れなくなってしまうので、EPを一通り嗜んだ後は、このライブを先に聴き込むのがおすすめです。

その跳ね返りで禁断症状が強くなったらごめんなさい。


急ピッチでリリースしたであろう武道館ですら11月中旬→3月末の4ヶ月半。今回は既に映像作品なのでスムーズにもう少し進むとしても数ヶ月は待つことになりそうです。


てか6月の自宅ライブは今度こそ特典で付いてくるって認識でいいですよね?お願いします神様仏様弘様。




それでは届いたEPを開封してきます。感想はまた来週ということで。