こんばんは、ダーレクです。
本日11月25日、僕が20歳になると共に、僕によるamazarashi大好き系ブログ「雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ」も一周年を迎えました。あっという間だったなあ。
そこで「一周年ありがとう!」だけ書くのも味気ないし、近況報告がてらこのシリーズを更新しておこうかと。ちょうどマイブーム曲のラインナップも面白い時期なので一石もう一鳥です。
dalek-amz.hatenablog.com
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特に第一回を書いてた頃は、言いたいことをそのまま吐き出さずにはいられずに数々の余計な発言をねじ込んでいた記憶があります。現在も大概そうだけど多少はマシなはず!
前回同様、最新曲『未来になれなかったあの夜に』をそぞろリピートするのは当たり前なので、それ以前の楽曲が対象です。
あと例の如く『パーフェクトライフ』『ハルキオンザロード』は未来永劫好きなので殿堂入り。順位付けは特にないのですが、思いついた順なので実質マイブームランキングかもしれません。
- 01.奇跡
- 02.リビングデッド Live Tour 2018 朗読演奏実験空間新言語秩序
- 03.数え歌
- 04.古いSF映画
- 05.それはまた別のお話
- 06.空っぽの空に潰される
- 07.ぼくら対せかい
- 08.多数決
- 09.光、再考
- 10.あんたへ
- APOLOGIESからのバースデーメール
01.奇跡
ここ最近、ぶっちぎりで聴きたくなる瞬間が多かった曲です。文字通り“歌詞に救われる”ために。
やっとこさ成人したばかりの僕ですが、この一年の色々を経て「ああ、歳を重ねるほど沁みる曲なんだなあ」と気付きました。思い起こされる出来事の数だけ、歌詞に重みが増していくような気がします。
長く生きりゃそれに伴って、奇跡だと思える事も、思いたい事も増えてくものです。“ありのままで奇跡”かあ。そう思う時こそ甘んぜずに「それでも、」って奮起したいものですね。
生きてる事が 奇跡だったら つまずいたのも 奇跡 奇跡
歩き出すのも 諦めるのも 好きにさせろよ 奇跡 奇跡つまずいたのが 奇跡だったら このもやもやも 奇跡 奇跡
立ち向かうのも 引き返すのも 僕らの答え 奇跡 奇跡
主張はほとんど同じだけど、敢えてちょっとだけ前向きに言い換えて終わるのが素敵ですね。「歩き出す」「出さない」から、少なくともどちらかへ歩き出すことだけは決意しています。
02.リビングデッド Live Tour 2018 朗読演奏実験空間新言語秩序
第二回では『リビングデッド』が一番乗りでランクインしましたが、何故か今回は武道館ライブ音源だけの入賞です。笑
声の調子は決して万全ではなかったものの、あの腹の底から絞り出したような叫びに心震わせずにはいられません。
「正解なんて無いくせに」の迫真の歌声 is much better than CD音源。
ライブ映像としては「新言語秩序」を購入すればいつでも観られますが、僕のようにスマホで気軽に聴くには付属のプレイパスが必要となります。
そしてプレイパスの有効期限は発売から一年のはず。つまり2020年3月末までです。お買い求めはお急ぎを。
03.数え歌
冷静に考えて何なんですかこの美しすぎる旋律は。3年ほど前に「虚無病」のアナザーストーリー用に書き下ろされた曲のため、他の曲とは少しだけ違ったテイストをしています。
五つ いつかの傷も痛む 理屈では癒えぬ感傷と
後悔ですら慈しむ 去り行けば痛みすら愛おしい
韻を踏むために歌詞は適当かと思いきや、抽象的ながらも僕の心を締め付けるには充分すぎるフレーズが詰まっています。
そもそも全体の歌詞のクオリティが高すぎて具体的におっぴろげること自体が野暮かもしれません。
カップリング曲なのでamazarashiの楽曲の中では影が薄い方かもしれませんが、「命にふさわしい」共々それはそれは名盤なので是非この機会に手に取ってもらえれば。
ライブでは未だ披露された事がないので、是非一度生歌でも聴いてみたいものですね。
04.古いSF映画
映画「ブレードランナー」が元ネタとされる、サビを経るごとに変わってゆく歌詞の情景が特徴的な楽曲です。
個人的には僕らに直接訴えかけてくるような、そして日常の幸せを再認識させてくれる2番がお気に入りです。
草木に宿る安堵の情念 昔の人は神様と呼んだ
ほら触れて想像してみなよ この温もりを君は何と呼ぶ?
この歌詞を見ていると、『命にふさわしい』の歌い出しのフレーズを思い出しませんか。
好きな人ができた 確かに触れ合った アスファルトより土 鋼鉄より人肌
無意識に選ぶのが 冷たさより温みなら その汚れた顔こそ 命にふさわしい
なお、この曲が収録されたアルバム「千年幸福論」が福島の原発事故後に発表されたことも鑑みると、畳み掛けてくるような一風変わったサビの真意も読み解ける気がします。
僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない
僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない
人が人である理由が 人の中にしかないのなら
明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ
05.それはまた別のお話
きっと自他共に認める意外な選曲だと思います。サビがそっくりな『命にふさわしい』すら今回はお休みだというのに。笑
悲しみのない世界で 眠って 眠って
明日の事とか それはまた別のお話
この曲の持ち味はやはり平穏な言葉達と雰囲気でしょう。夜、眠りにつく前や落ち込んだ時に聴くと安心できます。
06.空っぽの空に潰される
僕をamazarashiワールドに惹き込んだ英雄が再びランクイン。
楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ
虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて
名残惜しさも無くさよなら 愛した人は物はあっけない
それに何を期待すりゃいいの? 教えて 教えて
空っぽの空に潰される
Aメロでは割とポジティブな決意の歌に聞こえるのですが、サビに入った途端にめっちゃ悩みだします。そんな躁鬱な感じが好きです。
07.ぼくら対せかい
人生に意味を問うたら終わりだ って価値観で虫を潰した
ここ好き。
08.多数決
安保法案が強行採決された日の夜、秋田日記にて先立って公開された意味深な一曲。
多数派が少数派に面倒を押し付ける 持つ者は持たざる者を食い物にしてる
強い者が弱きを挫いて溜飲を下げ 都会は田舎をゴミ捨て場だと思ってる
「ラブソング」リリース当時のインタビュー記事で語っていた『ハルルソラ』についてのコメントと併せて読むと、青森に住む秋田さんならではの視点が垣間見えますね。
秋田:青森に多くある原発とその関連施設についての歌です。それによって救われる人がいるのは分かっているんですが、故郷の風景や生活をリスクとして差し出すまでの事だろうか、と思います。
シリアスな話もほどほどに、音楽の話をするならイントロが超絶かっこいい。amazarashi全曲で見ても5本の指には入るかっこよさだと思います。
全体的にも、歌詞で訴えかけてくるタイプの曲なのにちゃんとメロディアスなんですよね。ピアノ、ギター、ドラムに加えてストリングスなど他の音が意外と楽曲を鮮やかにしているのも印象的です。
09.光、再考
“amazarashi”名義として一番最初に世に出された楽曲。初期ならではの落ち着いた声がとても印象的です。
サビの叫ぶ部分やシリアスな歌詞ですら、歌声からはどこか優しさが感じられて穏やかな気持ちになれます。
子供の頃の影踏み遊びを思い出してる 追いかけても
決して掴めない物 まるで蜃気楼 だけど僕は気付いてる
本当は手にしたく無いんだよ ずっと追いかけていたいんだよ
もっと胸を焦がしてよ 死ぬまで走り続けたいんだよ
この歌詞には本当に共感しています。ゲームは序盤が一番楽しいとか、片想いの時の方が良かったとか、身近な物事でも本当は手にしたくない物だらけな気がします。いや、もちろん本当は手にしたいんですけどね。
10.あんたへ
正直、この歌が刺さる日が来るとは思っていませんでした。
元々はストレートすぎるメッセージ故そんなに好きではありませんでしたが、人間マジで落ち込むと愚直な励ましが欲しくなるものなんですね。
眠れない夜のもてあました時間は 今日までの人生の反省会
頭を掻き毟って転げた 日々だって無駄にはならねぇよ
人生の反省会くらいなら僕も時々やりますが、頭を掻き毟って転げるのを体現した日にはどうなる事かと思いました。結局、そんなのも反省会の延長線上で勝手にやってる事なので、時間さえ経ってしまえば“あの夜”になりましたけど。
あんたらしい 人生ってのは あんたらしい失敗の積み重ね
一つ一つ 積み上げては 僕等積み木で遊ぶ子供みたい
あんたらしく 転べばいい あんたらしく立ち上がればいい
他に何もいらねぇよ 他に何もいらねぇよ
この力強い「他に何もいらねぇよ」に救われた事があるのは僕だけじゃないはず。『パーフェクトライフ』で心に土足で入り込まれてドアも窓も勝手に開け放たれた感覚と似ているかもしれません。
あるいは「青の帰り道」で度々カナを助けようとしたリョウを連想したり。
APOLOGIESからのバースデーメール
今日は僕の誕生日でもあるので、秋田さんからのバースデーメッセージも届きました。なんとびっくり去年と全く違う内容です。来年がより一層楽しみになりました。APOLOGIESよりは長生きしないと。
このブログ自体はたとえamazarashiが解散しようと、ネタと寿命が尽きない限りは続けていこうと思っています。今ではすっかり趣味の一つになっていますし。
僕が初めて投稿した「amazarashi武道館ライブ『新言語秩序』感想と総括」の一年後は明後日ですが、その日には既に「未来になれなかった全ての夜に」をフラゲしている予定なので、次はその感想でお会いするかもしれませんね。
今月中かは怪しいところですが、それでは、また近々。