雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

amazarashi大好き系ブログ

amazarashi武道館ライブ『新言語秩序』感想と総括

はじめまして、ダーレクと申します。


ファン歴は2年4ヶ月、今回のライブ参戦は『理論武装解除』に次いで2回目とそこそこの新参者です。(詳しい自己紹介はまたの機会に)


ディレイビューイングを見終わったらブログ作って、武道館の感想を整理して吐き出そうと思っていたので今がその時です。


先に断わっておくと、前半は思いのほか否定的になってしまったのでamazarashi最高!まじ愛してる!!って方の閲覧はご注意ください。

終演後の第一印象


ライブが終わって最初の印象は「期待外れ」でした。今までamazarashiに心酔して『理論武装解除』も絶賛していた僕が至ったとは思えない感情に我ながら驚きましたし、何なら秋田さんや周りで興奮しているファンに申し訳無かった程ですが、残念ながら本音なので仕方ありません。


その理由は十日間考えてやっと分かった気がするので改めて吐き出そうと思います。


スマホアプリと演出


僕の最初の溜め息はこのお知らせでした。


テーマも小説もアプリも、期待が勝って特に不満は無かったのですが、実害が出れば話は別です。


何を隠そう僕もAndroidユーザー。更新が遅れるのは百歩で譲れるとして、もしも本番にフリーズしてしまえば水の泡です。独白を人質に取られているのでたまったもんじゃありません。


ゲリラショップについてはここに辿り着くほどの方なら大体知っていると思うので省略。僕はというと整理券はギリギリ貰えたものの、閉店間際を引き当てて南無阿弥陀仏


歌詞T?何それ美味しいの?


そして迎えた当日、僕は北東の2階スタンド席でした。

結論から言うと動作に関しては特に問題無かったので文句無しです。動作は。

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ライトの明滅はとても綺麗で、それは最初にテストした時のどよめきと拍手も物語っていました。改めて映画館で観ても綺麗だったのですが、欠点も幾つか目立ちましたね。


まず、バッテリーを大幅に消費すること。
事前に30%~50%使用すると予告されていたので余裕を持って挑んだつもりでしたが、途中で不安になってしまい暗闇の中手探りでモバイルバッテリーを着けたりもしました。


勘の良い方はもうお気付きでしょうか?


二つ目、気が散る。
「次いつ使うんだろ」「バッテリー大丈夫かな」「今何時だろ」「モンストの通知来た」


余計な心配が一つの文明によって増えます。

少なくともタイミングについては合図をもっと分かり易くするなり、猶予を延ばすなりで解決出来そうでしたけど、作った本人の感覚がズレてしまうのはあるあるなので仕方ないかもしれませんね。

特に『独白』前後の不意打ちは観客が慌ててしまって、ちょっと勿体無かったと思います。


三つ目、明る過ぎて現実に戻る。
前述の通りライトの明滅はクリスマスの街みたいに幻想的で良かったのですが、更に紗幕まで光ったら明る過ぎて全部見えます。向こうの観客の顔も、椅子の色も、“東”も。

これは特に『カルマ』では顕著で、歌は最高だったのですが見たくもない景色がよく見えて集中出来ませんでした。


エンドロールではまるで光が拍手をしているようで素敵でしたが、当事者としてはスマホを掲げながらの拍手は難しかったです。


紗幕の映像の完成度

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この点は明らかに一昨年の『虚無病』から進化していました。


全曲の映像の完成度が高くて、しかも世界観も統一されていてきっとDVD映えすると思います。特に『ナモナキヒト』の検閲センスは見ていて気持ち良かったです。


しかし、裏を返せばそれだけ情報量が多くなり、紗幕の主張も激しいということです。

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「言葉を取り戻せ」のような投稿や落書きはそういう世界観なので許せますが、それを追求しすぎて瞬時に読めない量のタイポグラフィを見せつけられるといよいよキャパオーバー。

僕はそういうのが気になるタイプなので、無意識に歌詞以外の文章に目が行ってしまいます。それを必死に読み取ろうとしてるうちに意識はそっちに向いてしまい、曲が終わる毎にモヤモヤが残ってゆく。


僕は秋田さん達の勇姿を見に来たんです。何故おまけ要素である映像と2時間もにらめっこしているのでしょうか。


理論武装解除』では映像がほとんど無く、仕方なく秋田さんの姿を目に焼き付けていたのですが、結果的にそれこそが僕にとって理想のライブだったようです。


amazarashiの特色の一つを否定してしまいました。


セットリストと虚無病


01. ワードプロセッサ
02. リビングデッド
03. 空洞空洞
04. 季節は次々死んでいく
05. 自虐家のアリー
06. フィロソフィー
07. ナモナキヒト
08. 命にふさわしい
09. ムカデ
10. 月が綺麗
11. 吐きそうだ
12. しらふ
13. 僕が死のうと思ったのは
14. 性善説
15. 空っぽの空に潰される
16. カルマ
17. 独白


360°と小説というキーワードからどうしても『虚無病』が比較対象になりますが、何だかセトリが似ていませんか?


実際に被りを数えてみると『季節は次々死んでいく』『吐きそうだ』『僕が死のうと思ったのは』『性善説』『カルマ』の5曲だけでした。あれ?


ですが、僕が既視感を覚えた原因は第三章〜第四章-真に挟まれた4曲だと思われます。


13.僕が死のうと思ったのは
14.性善説
15. 空っぽの空に潰される
16.カルマ


シンクロ率75%


実を言うと僕はamazarashiの大ファンなので、今までのライブ映像も外した音や裏声の調子を覚えてしまうほど鑑賞してきました。


だから3曲ともライブでの迫力は凄まじかったのですが、終盤によく知ってる曲を何曲も聴かされても正直お腹いっぱいで退屈なんです。


あ、でも『ハルキオンザロード』は別腹なのでいっぱいください。

ハルキオンザロード

ハルキオンザロード

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥255

僕はラーメン好き好き人間ですが、毎日同じ店の同じラーメンを食べ続けたら、流石に何も感じなくなると思います。てか栄養偏ってぶっ倒れます。これ以上秋田さんが死のうと思ったら僕が先に死んでしまいます。


ちなみに『空っぽの空に潰される』はCD音源以外で普通のイントロを初めて聴いたので、それはそれは大興奮でしたありがとうございます。


『独白(検閲解除済み) 』


第四章-真は満場一致の胸熱展開でした。異論は認めません。

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最初は何が起きているのか理解出来ず、異変に気付いたのは実多がステージに登り始めた時でした。動悸の音につられてただ理解できるのを待ちました。



「希明からマイクを受け取った。」



でーでん!でーでん!(ギターとドラム)



((((;゚Д゚))))なるほど!!!!



思い出すだけで鳥肌と涙を呼び起こされる体験は貴重です。


ダンガンロンパV3の1章も鳥肌こそ立ちましたが涙は出なかったので秋田さんの勝利。

あの日はエンドロール後のもう1曲を期待するも終わっていた事がショックで、無い物ねだりの尽きない戯言をぶちまけてしまいましたが、今思えばあれがベストな〆だったのかもしれません。


何より最後の秋田さんが客席を見回すシーンを思い出すだけで白米3杯は食えます。まあ僕は玄米派なんですけどね。ちなみに弟は米津玄師にハマってます。


ただ一つだけ問題がある 全くもって虚しい曲だ


そう、『独白(検閲済み)』ですね。


だって『独白Lv.1』と『独白Lv.99』のどちらか一匹を仲間にできるなら誰だって後者を選ぶじゃないですか。全貌を知った以上はもう使い捨てられたゴミに価値は無くないですか?


配られた謎はすぐ解けてしまった いっそ解けずに一生残ればよかった みたいな


せめて検閲解除済みをWeb上だけでなく配信限定リリースするなりして早いとこ他の曲と一緒に聴けるようにしてほしいのですが…


まとめなど


全体的にごちゃごちゃしていて『理論武装解除』ほどの純粋な満足感こそ得られませんでしたが、『独白』のお陰で最終的にある程度まで掌を返すことができました。


とは言いつつも、親近効果なのか帰りの東西線内で浮かんだ“微妙”の2文字は拭いきれていないみたいです。


本当は半年前にイメージしていた悔しさを晴らす昔懐かしいライブを観たかったですねやっぱ。


ちなみに武道館の座席は硬かったし映画館(新宿)も椅子が低かったりで、それらも集中を欠いた一因なのかもしれません。舞浜アンフィシアターはモフモフで贅沢だったのに。


あー、寝転がってお菓子でも食べながら好きなタイミングでライブ鑑賞できるファーストクラスとか無いかなー。








結論:映像化はよ