「どう考えても映像作品だろ!」派のダーレクです。皆さんの認識はどちらでしょうか。
武漢とかダイアモンドなんたら号とか大変だな〜って他人事だった日々はもう一年前。
イベントの中止やオンラインの色々もすっかり当たり前となり、現在の音楽業界で試行錯誤されているのが「オンラインライブ」という文化です。
オンラインライブ用のアプリが生まれたり、その映像を小規模で公開収録してみたり、最近は無料でライブ配信されるケースも珍しくありません。
ただ、amazarashiはそういった形のライブには消極的な印象を受けます。
10周年当日は過去のライブの再配信+αで済ませ、やっとの事で開催されたオンラインライブも蓋を開ければ秋田さんの弾き語りのみでした。バンドじゃないんかいと正直思った。
まあ「その弾き語りライブ最高だったから円盤化はよ」ってのが今日の本題なんですけどね。
なんで早く円盤化しないの?
amazarashi史上最も大掛かりだった武道館ライブでさえ、映画館でのディレイビューイングから4ヶ月でBlu-ray & DVDが発売されています。
ディレイ時点では「ぬけぬけとどっk属して」「みごrみごもるのも必然で」のような噛んじゃった箇所、「…けてくるぜ」などの聴こえづらさは健在だったと当時の僕のメモが証言しています。
そこから円盤リリースの間に「白痴でキチガイで」も含めて修正されたというわけですね。
そう考えると、12月の末法独唱ライブは“ディレイビューイングに近い形式”だったと言えるかもしれません。歌唱中の細かなミスは覚えているだけでもそれなりにあります。
それを“ライブ”として敢えて残していたものを一旦配信して、今現在は円盤用にじっくり調整しているという仮説は、我ながら筋が通っているように思えます。
YKBXさんのアートワークが一新されるかにもよりますが、前例を見るとおおよそ4月中旬が妥当なタイミングということに。発売はどうせ水曜日なので4月14日を僕の予想としておきましょうか。遠いわ。
そんな訳で、タイトルの問いには「どちらでもない」という結論を出せたような気になりますが、ディレイビューイングと今回のオンラインライブには一つ、決定的な違いがあります。
一週間も観れるからこその禁断症状
これは10周年当日の「自宅ライブ」でも感じていました。
昨年のライブ配信ではどちらも一週間アーカイブが残されていて、期間中は何度でも視聴することができました。全体を何周するも良し、1曲を集中して聴き込むも良し。
円盤化を待ち望む人のほとんどは、やはり何度もリピートして秋田さんの歌声や仕草なんかを頭に焼き付けていたんじゃないでしょうか。僕もそうです。
そして、繰り返すほど忘れづらくなるのは勉強と一緒です。とは言っても記憶の中だけで都合よく満足できるものではありません。
愛着を積み上げた分だけ、期間が過ぎてからの喪失感も増幅されていきました。本来のライブのような一夜限りのイベントでは起こりえない贅沢な悩みです。
例えば、僕は3年前に『夕立旅立ち』を一足先に聴いた身でしたが、具体的な歌詞やメロディは終演後には殆ど覚えておらず、「ギターが凄かった」「サビが百年経ったらっぽかった」「最後になんか繰り返してた」などの僅かな印象だけが浮かんでいる状態でした。
トレイラーを観てもなお「サビはそんな感じだった気がする〜」程度しか思い出せないという…笑
そんな記憶力の僕でも、一週間聴き放題ともなると終わった頃には全てが恋しくなるんですね。
特に『つじつま合わせに生まれた僕等』と『馬鹿騒ぎはもう終わり』のイントロは、原曲とは全く違うのに同じ情景が浮かんでくるあの旋律が本当に好みで、毎日のように思い出しては口ずさんでいます。
あの2曲が弾き語られなければこの記事を書くこともありませんでした。
冒頭に「どう考えても映像作品だろ!」と主張した理由もなんとなく伝わったでしょうか。
期間限定とはいえ、いや、だからこそ必死に聴き込んだ楽曲が「オンライン“ライブ”だったから☺️」という理由で何ヶ月もお預けされるのは流石に堪えます。
まあ、手間暇かけたであろう「末法独唱 雨天決行」の円盤化は約束されたようなものだと思いますが、僕が当時からずーっと気にかけているのは新言語秩序Ver.1.01の「自宅ライブ」の方です。
元々は「令和二年、雨天決行」に収録されて決着がつくと考えていたので、謎の焼き直しライブ映像にその枠を奪われて内心焦っていたりもします。笑
ライブ映像作品と言えば、最近では「理論武装解除」にAimer対バンから3曲、「未来になれなかった全ての夜に」には同年夏のフェスから4曲がおまけで収録されていました。
ほら、末法独唱のおまけに自宅ライブの3曲は丁度良いボリュームだと思いませんか!公式さんお願いしますどうか!
コロナ禍を逆手にとって…
良くも悪くもパンデミックは物事のオンライン化を促しました。amazarashiに関しては10周年を迎えるところにツアーの延期が続いたり企画が潰れたり大変だったと思います。
今月はAPOLOGIESがリニューアルされたり何やら新しい動きがありそうですが、どこまで期待していいものなんでしょう。まさかの新譜ですか…?
僕自身、令和二年を駆け抜けた秋田さんには少し休んでいてほしいですし、今年はシングル1枚とかでも全然オッケーという心構えでいます。
その代わり、過去にリリースしそびれた映像を放出する理由付けができるのも今だけだと思うんですよ!
これまで「あんたへ」「地方都市のメメント・モリ」など中途半端にCDのおまけに成り下がったツアーもあれば、「ねぇママ あなたの言うとおり」「夕日信仰ヒガシズム」のようなマジでノータッチのツアーもありました。
少なくとも「0.7」のごめんなさいツアー以降は、大きな会場では何かしら映像を録画しているはずです。ボツだとしても2、3曲くらいは救えないものでしょうか?
EPのおまけみたく既存の映像作品をダブらせる余裕があるなら、1曲でも多く未公開の映像にフィーチャーしてほしいというのが本音です。
大きな節目の10周年、新たな幕開けの11周年は何をリリースしても「記念」という免罪符でゴリ押せちゃうので、どうか過去のレア曲達に光を…!
といういつもの願望で締めくくることになりました。おやすみなさい。