雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

ヨルシカとamazarashiは相思相愛だったようです

こんばんは、ダーレクです。


皆さんは「ヨルシカ」というバンド、及び「n-buna」というボカロPをご存知でしょうか。

と言っても一般的な知名度はamazarashiより高いので、邦楽リスナーなら誰でも一度は聞いたことがあるバンド名かと思います。


n-buna(ナブナ)さんは2015年頃から僕の周りでも名前を聞くようになった、近年めっちゃ人気のあるボカロPです。

そんな彼が2017年に結成したバンドがヨルシカで、どちらかと言うとそっちの方が爆発的な人気を誇っています。ボカロ界では米津玄師の次に伸びてるんじゃないでしょうか。


そんなヨルシカが7月29日にリリースした「盗作」というフルアルバム、その特設サイトにはamazarashiリスナーなら誰もが「おや?」となる世界が広がっていました。

sp.universal-music.co.jp



俺は盗む


実際にその目で確かめてもらえれば一目瞭然かと思いますが、

この“色んな物”を“色んな手段”で盗む感じ、紛れもなく「ねえママ あなたの言うとおり」の収録曲『僕は盗む』です。

僕は盗む

僕は盗む

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥255


実は表題曲『盗作』の歌詞はまるっきり違うもので、収録曲それぞれはヨルシカ独自の世界観のようでした。

あくまで酷似しているのは男のモノローグだけということですね。


それでもiTunesを貼ろうとして『盗作』のみが同時にヒットしたのは笑っちゃいましたけど。

図らずとも決定的なラインナップ


ところで、世の中には“偶然似てた”というパターンが存在します。最近の有名どころで言えばマリーゴールドメダロットとか。


n-buna氏がamazarashiを認知していたという証拠が無い限り、本当にヤったかどうかを断定するのは難しい問題です。


まあ、あるので話は早いのですが。

www.barks.jp

(前略)最近で一番影響を受けたのってAMAZARASHIだと思います。

特に好きなのは詞ですね。詞の世界観にハマって。あとはボーカル。メロディとか曲の方向性とか、初期からこの方向性を目指してるんだなあ、ってのがわかって。決まった感じのものがあるじゃないですか? 持ってるものが。それがずっとブレないのがすごく好きで。あの感じが好きだったので、今でもずっと変わらずにAMAZARASHIの新作が出るたびに喜んでいます。


2015年のインタビューではっきりとamazarashiの名が挙げられています。


これを読むに、とても彼が『僕は盗む』という楽曲の存在を知らなかったとは思えません。

まあNeruみたく何度もパクっているわけじゃないので“偶然”という可能性もまだ0ではありませんが、

この文面から「実はMV観てるだけのにわかでした〜」と考えるのはかなり無理があります。



良いパクリと悪いパクリがある


ここでは便宜上「パクリ」と呼ばせていただきますが、僕はパクリ方にも善し悪しがあると思っていて、

前者は“パクリ”よりは“同じ言葉”だったと呼ぶ方がしっくりきて、後者は“違う言葉”だろうと“パクリ”にしか見えない場合があります。


例えばパクリ界代表、Neruの場合はパクること自体がゴールに見えるんですよね。

ムシキングが流行ってたからアニマルカイザー作りました〜的なノリ。

『優しい人になりたい』のサビなんて全く違う言葉を並べているのに「おいおいおい…」と思わせられるんですから凄い才能です。

優しい人になりたい feat.鏡音リン

優しい人になりたい feat.鏡音リン

  • Neru
  • アニメ
  • ¥255


その点、ヨルシカはその先がしっかりしているように感じました。

ドラえもんミッキーマウスも顔を書く時にはまず円を描きますがその一致を誰もパクリと呼ばないように、

詩というのも、届けたいメッセージが定まっているなら、その表現方法を譲れずに被ってしまうのは仕方ない、と言いますか。


僕が思うに、ラレ元を認知していた場合の次なる問題は「悪意があったかどうか」なんですよね。少なくとも影響を受けているのは間違いないので。

真似事がしたくてパクっているのか、表現したい事のためにパクらざるを得なかったのか。その答えは本人のみぞ知るもので、主観だけではどこまで行っても仮説に過ぎません。

しかし理不尽ながら受け手側の印象が事実上の“答え”となる以上、ある程度のオリジナリティー演出しておくべきなんだと思います。


『盗作』MVの説明欄でも「客観的な事実だけなら、現代の音楽作品は一つ残らず全てが盗作だ。」開き直書かれています。

客観よりも主観が大切とは随分虫の良い話ですが、芸術という正解の無い分野においては頷けなくもないような…?

youtu.be


お察しの通り、僕は今回のパクリを責めるつもりはありません。まあ『かなしみのなみにおぼれる』で耐性を付ける前の僕なら容赦なくぶっ叩いていたと思いますが。笑


また、これがキッカケでamazarashiを知って好きになる人が一人でもいるのならwin-winだとも言えます。

SNSを見渡す限りファン層は結構被っているようですし、amzファンのポテンシャルを持った人達に目をつけられるチャンスを得られるのはむしろ良いことなんじゃないかと。


なんて捉え方は僕らしくないですけどね。大概パクリは嫌いです。



虫媒花と送粉者みたい


一方のamazarashiサイドも過去に仕掛けた事があって、

遠い昔にメタタグを調べた際には、『リビングデッド(検閲解除済み)』『さよならごっこ』『それを言葉という』のMVから“ヨルシカ”を発見しました。

簡潔に言うとヨルシカの動画から上記3曲が関連動画として現れやすいように仕組まれていたのです。

それに関しては十中八九スタッフが舵を切っているので、秋田さんはその策略自体を知らない可能性もあります。いや知ってるか流石に。

dalek-amz.hatenablog.com

ちなみに『未来になれなかったあの夜に』以降のMVからはメタタグが見つからなくなりました。(なんで?)

いよいよサボり出したのか、見栄を張っているのか、それとも白日の元に晒されるのを恐れているのか…。笑

1枚目がさよならごっこ、2枚目がみらよるのメタタグです。後者は初期設定のような単語のみ。


つまりamazarashiがヨルシカにすり寄っていたのは過去完了形ということになります。


僕としては、もっとamzはヨルシカ人気にあやかればいいのにって思いますけどね(直球)。