雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

amz随一の“隠れ名曲”『雨男』が10周年ライブのセトリに入るまでの軌跡

受注販売に救われました。ダーレクです。秋田さんお誕生日おめでとうございます。


とはいえ、僕は缶バッジ(数量限定)が欲しいだけなので「商品に同梱されていない場合はすでに配布を終了させていただいております。」の文言には不安が残ります。大丈夫かしら。


という状況に置かれた同士の方々も、勝ち確でニヤニヤが止まらない方々も、来たる4月7日の「APOLOGIES 雨天決行」が楽しみなのは一緒のはずです。

apologies.jp

それに先駆けて行われた第2回楽曲リスエストでは『雨男』『爆弾の作り方』『ポルノ映画の看板の下で』がセットリストに内定。久々の一喜一憂でした。


今回はその中でも、文句無しの名曲なのに不遇だなぁと昔から感じていた『雨男』の生い立ちに焦点を当てました。秋田さんお誕生日おめでとうございます。


「夕日信仰ヒガシズム」に収録される


『雨男』は今から6年と5ヶ月前、2014年10月29日に2ndフルアルバム「夕日信仰ヒガシズム」の6曲目としてリリースされました。秋田さんが大好きな『スターライト』と同期ですね。

インタビューは発売前からいくつか公開されていたようで。一つだけ『雨男』への熱量が群を抜いている記事があったのが印象深かったです。お目が高いインタビュアーさん。

natalie.mu

それぞれの楽曲の背景は各種インタビューだけでなく、APOLOGIES限定コンテンツ「セルフライナーノーツ」でも語られています。というかこっちの方が秋田さん自身の書きたいことを伸び伸びと書けてそう。

あそこから引用するのは流石にやべぇので、印象的だった一文をGoogle先生に代弁してもらいました。(抜け道)

f:id:Dalek_on_the_road:20210322210316p:plain
続きはAPOLOGIES→archives→全曲解説で!


あとはそうですね、Cメロの一節が“amazarashi屈指の名フレーズ”として語り継がれてるイメージがあります。僕の中では『たられば』のラストといい勝負。

「やまない雨はない」「明けない夜はない」
とか言って明日に希望を託すのはもうやめた
土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走って行けるか?
今日も土砂降り

雨男

雨男

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥255


Music Videoは作られず


2014年9月9日:『スターライト』Lyric Video 公開

2014年10月8日:『もう一度』Music Video 公開

2014年10月31日:『ひろ』ニコ生弾き語り映像 &『穴を掘っている』Music Video 同日公開


「あまざらし 千分の一夜物語 スターライト」のLIVE直後から始まり、アルバム発売後までゆったりと4曲の映像が公開されました。

しかし、ご存知の通り『雨男』のMVが製作されることはありませんでした。タイアップ曲に迫るポテンシャルは充分あったと思うのですが…。


上記の中で今回取り上げたいのは『穴を掘っている』について。メメモリの少し前に公開された、今やお馴染みSIXへのインタビュー記事にて興味深いことが書かれていました。
baus.jp

発売を控えていたアルバム『夕日信仰ヒガシズム』の中から一曲選んでいい、ということだったので、『ひろ』と迷った結果、『穴を掘っている』のMVを作らせて頂くことになりました。


話の流れとしては強引ですが、僕がフォーカスしたいのは「理論上、雨男のMVもワンチャンあった」という点。

これを逃していなければ再生数次第では、後述のベストアルバムを勝ち取れていたかもしれません。まあ、女子高生がコンテンポラリーダンスするってんなら話は別ですが…。


その他インタビューへのツッコミとかそれはまた別のお話。


ライブでの『雨男』

youtu.be

「夕日信仰ヒガシズム」のデビューから「世界分岐二〇一六」まで、1年半ほど(フェス除く)セトリ常連をキープしていたものの、それ以降は全く音沙汰がありませんでした。

ちょうどその直後くらいにamazarashiを知った僕にとって、ライブでの『雨男』は未だに歴史上だけの存在です。


その歴史の1ページである「世界分岐二〇一六」がガッツリ映像化されていたのがせめてもの救いでしょうか。コンビニ傘、百年経ったら、エンディングテーマなど、ここでしか観られない楽曲もポツポツ。

amazarashiガチ勢を目指すなら是非とも持っておきたい1枚です。まだまだ定価で売ってます。


世界分岐といえば、2番のサビに入る前の「未来は僕らの手の中」が一番の魅力!

最近の曲ではそういったライブアレンジはあまり見られなくなりましたね。原曲に忠実なamazarashiだからこそ、色んな曲の新たな一面を空想したくなります。


ベストアルバムにも収録されず


時系列で言うと「空に歌えば」よりも前の楽曲から作られたベストアルバムです。
www.amazarashi.com

シングルや虚無病などの例外を除けば、各アルバム2曲ずつというシビアな選出でした。

6曲のミニアルバムでも12曲のフルアルバムでも同じ枠数です。「千年幸福論」「夕日信仰ヒガシズム」は特に激戦区だったと言えるでしょう。


結局、夕日信仰ヒガシズムからは『スターライト』『ひろ』が選ばれました。言わずもがな秋田さんの思い出が詰まった2曲です。相手が悪かったとしか言いようがありません。

全ての曲に対して強い思い入れがある為、収録曲に関してはとても悩みました。結果、今後歌い続けるであろう曲たちを選びました。

と、特設サイト内では言及されています。


その基準に則ると、仮に3枠目があったとしてもライブで演奏頻度のかなり高い『ヨクト』が選ばれていたように思えます。

それを抜きにしてもMV持ちの『もう一度』『穴を掘っている』に勝たなきゃいけないとかなんだこの粒ぞろいのアルバムは。

ヨクト

ヨクト

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥255


10周年ライブの投票で1位に輝く


そんなベスト盤から更に4年もの時を経て、ついに彼がスポットライトを浴びる日が!

twitter.com


ここからはもう説明不要ですね。


amazarashiの10周年ライブという場でファンに一番「歌ってほしい!」と思われていた楽曲が『雨男』だったのです。


気付けばセトリから姿を消し、ベストアルバムにも入らず、着実に“隠れ名曲”の地位を築いていたあの曲がこんなにも想われていたなんて…と、心が温まったのをよく覚えています。


ティーザー映像のテーマソングに抜擢!!

youtu.be


さらに昨日公開された動画では、イントロとアウトロが格好よくまとめられた『雨男』が10周年ライブの予告映像の根幹を担っています。

そろそろ言う事もなくなってくるんですが…とてもエモいです。最近はライブ超絶楽しみ+自律神経乱れ気味で眠れない夜が続いています。


もしかしたら秋田さんにとって『雨男』は「お、なんかいい曲できたわ〜」の一つに過ぎなかったのかもしれません。

けれど、雨に喩えたバンド名を持つamazarashiにとって、土砂降りの雨の中をずぶ濡れで走って行く“雨男”という楽曲は、一つの完成系と言っても過言ではないほどです。

これをキッカケに秋田さんの中でも再び注目されて、今後のツアーで飽きるほどセトリに入るようになったら面白いなあと思っております。


秋田さんお誕生日おめでとうございます。