雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

【※全力ネタバレ※】ボイコット追加公演1日目&『鴉と白鳥』の凄まじさ…

dalek-amz.hatenablog.com
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そろそろ気を遣わなくても良い時期かと思いますが、統一感が欲しいのでタイトルの【】続投してます。ダーレクです。


追加公演1日目と、ちょっとだけ温存して来た『鴉と白鳥』の感想を書きます。


キャパが4分の1になったぞと警戒していたのに普通に両日当たったんですよね。APOLOGIES先行のご加護でしょうか。

amazarashiにはどこまでも人気になってほしいものですが、箱の大きさやチケットの競争率はこれくらいが快適なので対極的な気持ちもどこか持ち合わせていたり。



開演前


前夜のSOLを聴きながら電車に揺られて渋谷の街へ。そういや今までは乗り換えやヒカリエくらいしか用事が無かったので、まともに散策したのは初めてかもしれません。気圧されました。


グッズがロンTやパーカーばかりなのもありますが、とにかく参加者の黒率が半端ないです。笑

人流は流石に東京ガーデンシアターの方がボリューミーだったような。


いつもの抽選は過去2回ともD賞だったのでもはや惰性でポチッたところ、急にB賞が当たりました。あまりの不意打ちに「おっ…!?」って声が漏れます。参加賞のやつと違ってスリーブには入っていない缶バッジを頂きました。

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あとはA賞を当てるだけですね!(遠い目)


そんなこんなで開場時間。入場待機列に適当に並んで、期待に胸を膨らませた顔で1階12列10番に着席します。


9月14日のような「録画するよ!」って存在感のカメラは見当たらなかったので恐らく映像化の予定はないのでしょう。


9月よりはマシですが、それでもちらほら空席がありました。最終的に僕の右隣も空いたままですし、簡単には埋まりきらないかぁとしみじみ。中心の席ほど人が固まってたように見えました。


冒頭のやつ数えてみた


3回目ともなるとopの雰囲気は味わい尽くした感があるので、今回はどれくらい「私は私の〇〇ではない」って言ってるのかカウントしてみました。


69回目:画面乱れ始まる

80回目:朗読中にぬるっと暗転

88回目で終わり。


途中3回くらい気を抜いた自覚はあるので誤差はあるかも。今日もっかい数えてきます。


開演5分前に始まり、1セットが体感7秒なので7秒×88回÷60=約10分。ボリューム感は確かにこれくらいだと思います。


セトリ


1. 拒否オロジー
2. ヒガシズム
3. 境界線
4. 帰ってこいよ
5. 初雪
6. 少年少女
7. 水槽
8. 抒情死
9. マスクチルドレン
10. 馬鹿騒ぎはもう終わり
11. 世界の解像度
12. 独白
13. 千年幸福論
14. そういう人になりたいぜ
15. 未来になれなかったあの夜に
16. 夕立旅立ち


愛知と一緒かい!東京2日目から定番化していたセトリの『とどめを刺して』『アルカホール』がそれぞれ『ヒガシズム』『少年少女』に変更されたものです。今までの傾向からして2日目のセトリもなんとなく察しがつきますね。

アルバムツアーでアルバム曲がゴリゴリっと削られるとは驚きです。もちろん意外性があるのは面白くていいんですけど、ライブのとどめを刺してが個人的に大好きだったのでだいぶ悲しいです。


曲ごとの感想


『拒否オロジー

流石に3回目ともなると、この曲込みで開演前の演出なんじゃないかって気がしてきました。でも身体は「世界一幸せな瞬間が始まってしまった」という認識がちゃんとあるようで最初の3曲くらいはいつもガチガチに緊張しています。

ところで、紗幕で何故か“platform”だけ英語なのはGoogleから適当に引っ張ってきた歌詞を基にしてるから説を聞きました。まさかそんな、、ね?
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『ヒガシズム』

愛知公演のネタバレをガッツリ拝見していたので覚悟はしていましたが、まさか本当にこの曲をこのツアーで聴けるとは…。

紗幕が何やらド迫力ですが1階席だと見上げないと網羅できないし、そもそも秋田さん達のパフォーマンスも負けず劣らずド迫力です。どっちに集中するか一瞬考えた結果、僕は紗幕を諦めました。過去に映像化されたやつと一緒だったのかな。

表情筋がいつにも増してギンギンになってしまい、首・肩・腕と合わせてかなり疲れました。


『境界線』

CD音源だとそうでもないんですが、ライブだとサビに入る時に急に別の世界に放り込まれた感覚になります。キレキレ秋田さんや紗幕の視覚情報も関係していそう。

Cメロ後の間奏で豊川さん秋田さんガン見タイムがあったような。ステージの皆で盛り上がる時の確定演出みたいなものです。

その辺りから分かりやすく声の調子も悪そうになっていました。にしてもきっちりhiA出してるんだけど。


『帰ってこいよ』

帰ってこいよって思う側だったり思われる側だったり、いつ聴いても何かしら考え事と結び付いて感動してます。でも涙目にはなるけど殆ど泣かないタイプです。

演奏後、秋田さんから謎デバイスの光が漏れてました。曲順なのか歌詞なのか前口上のカンペなのか。


『初雪』

初雪うおおお!!は2ヶ月前に使い果たしたので割と冷静に聴き入っていました。サビの裏声、高くないのに歌ってみると意外と難しいものですが、秋田さんすっごい綺麗に歌うんですよね。

あと演奏後デバイスの光2。


『少年少女』

シングルに新録された音源をまだ温存しているので比較などは出来ませんが、無難に非の打ち所のない一曲でした。

1番の〆「せめて笑いながら手を振ったへいいぇーへーへーへー」と息継ぎ無しでそのまま高音ぶっぱなしてるのが印象的でした。すげぇ喉です。


『水槽』

前口上から直接語り出しに繋がるこの“episode 0”感がめっちゃ好きです。早く音源として手元に欲しいけどリリースはいつ頃になるんだろう。


『抒情死』

井手上さんのギャンギャンギターが活躍する曲。ツアーが始まる前はピョンピョンしながらサビを歌うイメージでしたが、ギターが忙しくてあまり動けないのが内心寂しかったりします。


『マスクチルドレン』

Cメロからは誰が見ても分かるレベルで全力。その反動か「理想叶える為犠牲になってくれ」が生で聴いた史上一番酷い裏返り方をしていました。(かなり褒め言葉)

てか今まで聴いたマスクチルドレン全部ラスサビがキツそうなんですけど。やっぱ高音詰めすぎですよねあの曲。笑

終盤やアウトロの観客を映す紗幕に今更気付いたので、もしも映り込んでいた時の為に全力で変顔しておきました。どうせ映像化はされないけど。


『馬鹿騒ぎはもう終わり』

9月の公演では遠すぎてぼやけたオシャレ紗幕の印象しかなかったけど、テレビの砂嵐、ピザ、ラグなど、要素が結構忠実に散りばめられてていい映像でした。


『世界の解像度』

気合いの入った前口上も相乗して、やっぱりここからギアが上がってる感じがします。今回は音割れしない席だったので安心して爆音を浴びられました。

Cメロ前の間奏で豊川さんが横向く。「今私達のボルテージ最高潮ですよ」って合図なので、これが見れた時の僕は大体ニヤニヤしています。


『独白』

「十年を経たならどうか」の「十」が裏返りつつも、今まで聴いたことがないくらい高い声でした。

体感hiC#くらいはありそうなレベルだったけど、後から思い出そうとしても「いやいやそんな訳ないだろう」って己のバイアスに囚われて結局よくわかりません。少なくとも『鴉と白鳥』の最高音よりは確実に高かったです。(後述)

クライマックスの真っ白ライトに曝されている間は、メンバーの顔面セキュリティが皆無なので見放題です。まだまだ距離が遠いので雰囲気だけですが、秋田さんはエンディングテーマMVの暴露と大体同じで、豊川さんはパーツの位置が整ってるから多分めちゃくちゃ綺麗。

あと豊川さん確定演出中はニコニコしがち。


『千年幸福論』

左隣に座っていた女性が特別この曲に反応してたので推し曲なんだなあと思いながら。

僕はサビに被せて頭の中で「あなたの〜眠った顔〜」と重ねて歌うのが趣味です。


『そういう人になりたいぜ』

とどめを刺しては全身で、マスクチルドレンは頭で聴く、みたいなジャンル分けが自分の中にありまして、『そういう人になりたいぜ』は心臓で感じています。歌詞に共感というより共鳴して胸が震える一曲です。


『未来になれなかったあの夜に』

MCが初回公演かよってくらい最初考えてました。「amazarashiは自分の好きなように歌ってきた」「色々あったけどお客さんの顔見れて嬉しい」「これからもこんな風にやっていきたい」的なことを言っていたような。多分もっと正確に覚えている方が山ほどいます。

「そんな夜達に「ほら見たろ?」って 無駄じゃなかったと抱き締めたいよ」で一旦鳥肌が全身を駆け抜けました。

そんでいつもの左奥スタッフさんのギターチェンジ確定演出。スタッフさんの視覚情報はあんまいらないか。男性でした。


『夕立旅立ち』

このセトリに慣れてきたせいか、いつもより早くここまで来てしまった感覚があります。

〆のジャカジャカタイムで豊川さんがずっと横向いて次のタイミング待ってたんだけど秋田さんがなっかなか顔上げないから困ってる感じでした。

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  • どの曲だったか忘れた出来事

バイスの光3回目が世界の解像度前か未来になれなかったあの夜に前か。

秋田さんの衝撃でマイク下に何か起こったのか左奥待機スタッフさんが秋田さんの足下で何かを直して戻っていった。

秋田さんと井手上さんが二人仲良くギタージャーンってする。

後半のどこかで井手上さんがあまりにも荒ぶりすぎてて「フフフフッww」ってなった。

豊川さんが髪振り回して一緒にノッているシーンもあった。


鴉と白鳥、無事ライブ会場にて初聴き

鴉と白鳥

鴉と白鳥

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥255


『リタ』や『太陽の羽化』とも似たような、「あぁ今amazarashiの新曲聴いてるんだ…」感が強かったです。疾走感に圧倒されないからこそ冷静に圧倒されるとでも言いましょうか。

普通じゃないのは人と違うから
人と違う二人が揃えば 僕らだけの普通

この歌詞だけで「月曜日の友達」の2人を思い出します。世界観は近からずも遠からず?

月曜日

月曜日

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥255

メロディで「あっ!」って思ったとこ集

  • 「からーすの」がポルノ映画の「ふざーけた にちーじょう」のキー下げたメロディ。
  • 「凍てつーく」魂も擦り減れば影ってしまうよ」って歌いたくなる。
  • 「恥じてしまうには十分だーった」にも「心が腐らないように」の雰囲気を感じる。
  • 「しゃがれてーしまったのはー」で死んでるみたいに眠ってるの「恐れの向こうで」を思い出す。


今までの曲の美味しいところを吸収して敵無しメロディが作り上げられています。要するに超キャッチー。

意図せずそうなっているとすれば、どのメロディを切り取っても最強クラスであるが故に、既存曲のどこかで使った渾身のフレーズと等しくならざるを得ないんだと思います。


『命にふさわしい』『ロングホープ・フィリア』のような渾身の一曲では、従来の歌詞の良いとこ取りが顕著でした。そのメロディver.でここまで本気を出している曲は、僕の記憶の限り思い当たりません。


旋律の強みで言えばBメロの“非和声音”によるアクセントも大きいと思います。エモいメロディあるあるの敢えて半音外すやつです。

恥じてしまうには十分だっ


そして地味に効いているのがlowG#〜hiA#という圧倒的音域の広さ。2オクターブ超えています。『境界線』より1.35倍広い音域です。

淡々と歌うAメロ〜Bメロから、サビで感情を爆発させたようなギャップを感じるのはここに起因しています。

特に地声最高音hiA#というのは『終わりで始まり』『雨男』と並んでamazarashiで一番の高さです。ビビりました。

そんでもって最低音もきっちりlow域(男でも簡単じゃない低音)に踏み込んでいます。そんな出血大サービスしてたら、そりゃあ歌唱難易度も上がってセトリに入らない訳だ。

2日目以降の公演でも恐らくやらないので、是非とも15周年のAPOLOGIES楽曲投票で秋田さんに歌わせましょう。


ラスサビの後にAメロをもう一度歌う構成は、思い出した限り『古いSF映画』『性善説』『名前』『バケモノ』『とどめを刺して』くらいです。地味にかなり珍しい枠に仲間入りしました。


一方で中身の話、インタビューで秋田さんがラブソングだと仰っていたのは僕には正直さっぱりです。過去は確かに歌われているようですが、カラスが己を肯定する側面を強く感じました。付属の詩もやっぱり半ば独り言だし。

え、もしかして恋愛慣れしてないのがバレるとかそういうやつですか?


まとめ


同じツアーに3回参戦してもまだまだ感想をまとめるには時間がかかるものですね。それでも今度こそ今夜の追加公演2日目が僕のボイコットツアー見納めになります。

果たして『死んでるみたいに眠ってる』は最後まで封印されるのか、吐きそうだみたいに次のライブであっさり解禁されるのか、されないのか。


『ヒガシズム』『少年少女』は何やかんや映像化された経歴があるので最悪観れなくても我慢できますが、ボイコットの2曲は折角のボイコットツアーだし入ってほしいものですねぇ。普通に9月14日のが映像化されてくれー!


『少年少女(2021)』の音源は今夜のライブが終わったら初聴きしようと思います。よろしくお願いします。渋谷駅に着きました。