雨曝しな気持ちは言葉にするべきだ

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amazarashi大好き系ブログ

【※全力ネタバレ※】ボイコットツアー初日の感想

こんばんは、ダーレクです。


去年まで散々ライブの開催に反対してきた分際で大変恐縮ですが、ボイコットツアーの一発目、東京ガーデンシアター公演に参戦してきました。

僕個人としては理論武装解除(1日目)、新言語秩序に次ぐ3回目の生ライブです。アルバムのツアーは時期が悪くて今までずっと行けてなかったんですよねー。

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セトリ

1. 拒否オロジー
2. とどめを刺して
3. 境界線(新曲)
4. 帰ってこいよ
5. 真っ白な世界
6. アルカホール
7. 水槽
8. 抒情死
9. マスクチルドレン
10. 馬鹿騒ぎはもう終わり
11. 世界の解像度
12. 独白
13. ライフイズビューティフル
14. そういう人になりたいぜ
15. 未来になれなかったあの夜に
16. 夕立旅立ち

ボイコット以前の既存曲は真っ白な世界、水槽、ライフイズビューティフルの3曲のみ。

文字で見ると「まあこんなもんか」って思われそうだけど、めちゃくちゃ満足感の高いライブでした。不意の新曲や秋田さん達の気迫の破壊力たるや。


会場到着〜着席まで


17時過ぎに東京ガーデンシアターのある有明ガーデンに到着。

「←シアター」って看板の指示通りに進んでいくと、黒い服を来た人達がぱらぱらと集まっている結構広い場所に着きました。「ああこれはamazarashiのだ」って一瞬で分かります。


物販の先行販売は17:30までとの事でしたが、この日は17:23に「受付終了しまーす」ってメガホン兄貴のアナウンスがあって終了。先行じゃない販売は開場後もあったみたいです。


開場時間(18:00)が近付くと入場列が形成されて、やはり18時過ぎが一番の長蛇だったような?

37分頃に「開演時間が近付くと入れなくなるかも〜〜」的なアナウンスをされてしまったので、人混みを避けていた僕もしゃーなしで入場。

アルカホール消毒、手首の体温、チケット処理、缶バッチゲットを済ませて、さーてアリーナFブロック5列14番へ向かうぞーと意気込んでいた僕の目に飛び込んできた長蛇の列は、APOLOGIES長期会員特典のキーホルダーによるものでした。


最後尾係の人に「ライブ後並べますか?」と聞いてみたところ「未定です」と言われてしまったので腹を括って参列。想像の5倍くらい早く順番が来ました。なーんだ。

ちなみにQRコードでAPOLOGIES内の特設サイトへ飛ばされて引き換えチェックを行うので、2個目貰おうとかそういうインチキは出来ないみたいです。

さて満を持してアリーナ席へ。パッと見、1階は6〜7割の席が埋まっていました。ネット上の印象と同じくらいに見えます。

とは言っても空席の散り具合が均等になるはずもなく、僕の指定席は普通に両サイドにお客さんがいました。よっこいしょと腰掛けた瞬間の(あっ😇これはやばい(密)ですねぇ、、)感は忘れられません。

電車の座席のような間隔で2時間を共にするのではエアロゾルから逃れる事はできないでしょう。僕は諦めて紗幕に浮かぶ◬amazarashiを見つめました。


あ、あと前をレールで走るカメラとか見当たらなかったので、この公演が映像化される可能性は低そうです。

開演前の演出

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開演10分前頃から秋田さんによる「私は私の〇〇ではない」シリーズの朗読が始まりました。朗読っていうか武道館の検閲済みのような録音でしょうか。

これが笑っちゃうくらい長くて、時計を見た感じ開演の19時にも数分間くい込んでいたと思います。以下一部抜粋。


「私は私のテストの点数ではない」←僕らの価値は数字じゃないってことですね。確かに。

「私は私の偏差値ではない」←ついでに思い付いて足しといた感。

「私は私のアクセサリーではない」「私は私のジャンルではない」←抒情死とも深く関連しているんだなあと思いました。

「私は私の戦後ではない」←これだけは意味が分からなかった。

「私は私の拒絶ではない」「私は私の夢であり誰かの夢ではない」とか文言がそれっぽくなってくると、徐々に紗幕の映像(セリフ映してる)が乱れ始めました。


その辺りで僕は「私が私を語るほどに 私から遠く離れてしまうのは何故でしょうか?」を思い出し、

「あーわかった!独白からスタートするんだ!そりゃあ豊川さんもビビるわけだ!」

と確信したところで、普通にいつものイントロが始まりました。


各楽曲の感想


1. 拒否オロジー

いつにも増して気迫たっぷりだったように感じます。思わずこの先を期待しちゃうような演奏でした。

「ボイコットツアー2021!東京ガーデンシアター!青森から来ました!amazarashiです!」(後半うろ覚え)

本日最初の拍手ポイントがやって来たので、とにかく死ぬ気で叩きました。スタミナの半分をここで消耗したと言っても過言ではない。

パチパチパチパチ…じゃなくてパン!パン!パン!パン!ってそれはそれは全身全霊の拍手だったので、ひょっとしたら周りには迷惑だったかもしれません。ごめんね。


2. とどめを刺して

2曲目から早速歌い出しをボイコットする秋田さん。「君は失望の彼女みたいだ」から歌い始めました。(多分)

マジで当たり前のように歌わなかったから、一瞬紗幕がミスったのかと思いましたよねあれ。紗幕が1人でリリックを頑張ってる中、時間差でマイクに近付いて歌い始める様子は何ともシュールでした。

ちなみに「あれ、今日のピアノの人髪長くね??」って気づいたのもこの曲でした。


3. 境界線

イントロの様子がおかしいと気付くまで体感0.8秒。『とどめを刺して』2番〜Cメロの間奏に似てるって僕の記憶が言っています。

「新曲を聴ける可能性すら1ミリだけ存在するのやば」ってツイートしたい気持ちをグッと堪えてライブ会場へ向かったあの昼の自分にドヤ顔したい。

紗幕では、立入禁止の時に貼られがちな“Keep Out”のテープが印象的でした。

曲については公式情報が出たので後述します。


4. 帰ってこいよ

帰ってこいよと抒情死をライブで聴きたいとずっと思っていました。遂にその片割れが聴ける〜という天国タイム。

これまでの3曲と比べて秋田さんの動きは静かめだったと思います。ギター忙しいですもんね。

紗幕はMVベースで、たまに3画面(秋田さんの奥&両サイド)で別々の歌詞が映ってたような。この投影法は他の曲でもしばしばありました。


5. 真っ白な世界

「お、末法独唱で練習したから早速リサイクルだ?」と真っ先に思ったのは置いといて、サビ紗幕の雪の結晶フォントがオシャレでした。製作者が名乗り出てたらRTしたいくらいです。

ぶっちゃけ裏声部分は末法独唱の方が映えてました。まあ弾き語りと比べるのもあれですが。


6. アルカホール

『光、再考 Starlight Ver.』『ぼくら対せかい』などでお馴染みの前方お手手組み秋田さん降臨。

「彼はキスした手首の傷に〜
(中略)
〜思い出は溶けてしまった(あ間違えた)…氷」

っていう僕も口ずさんでてよくやる歌詞ミスをやらかしてて共感の嵐でした。

「ア ア ア アルカホール フォール」の圧巻のハモリが本当に素晴らしくて、マスクの下で口角グイッ⤴︎⤴︎⤴︎ってなったまま2番を迎えました。どっちがどっちの声かよく分からない共鳴具合も良きです。

──どっかサビの歌い出しを忘れて一瞬豊川さんソロになったのってこの曲でしたっけ?


7. 水槽

なんかアツい前口上が始まったぞ、内容的に抒情死かな?と思ったらそのままピアノが被さってきて強引に『水槽』が始まりました。歌い出しギリギリまで言葉を紡いでそのまんま「車両基地のレールが」

そしてあの長い長いノリノリにならざるを得ないアウトロ、大好きなんですよ。


8. 抒情死

そんでもって『帰ってこいよ』と並んで僕にとって待望だったもう一曲。井手上さんのギターソロから始まります。これまた意外と秋田さんは大人しめだったような。

紗幕の「拒絶」の演出方法が90%くらい僕の予想通りでした。


9. マスクチルドレン

後ろ紗幕のマスク歌詞が印象的でした。

あとはギターの井手上さんがめっちゃ適当自由にソロパート弾いてたのも記憶に残ってます。


10. 馬鹿騒ぎはもう終わり

紗幕の文字が滲んでるように見えたんですけど、もしかして僕が涙ぐんでただけだったりします?

前半の流れからして「令和二年、雨天決行」の曲は村八分かと思ってたし、しかも令和二年でも世界の解像度でも曇天でもなく僕が今年一番推してるこの曲が選ばれたのがあまりにも衝撃的で、1番のサビに入る辺りまでポカーンと開口していました。(思えばAPO雨天の時もそんな反応だったような)

まさかライブでこんなに優遇されるポジになるとは想像もしていませんでした。末法独唱のデビューから皆勤賞です。

他に末法独唱から3連チャンでセトリ入りしてるのは拒否オロジー、とどめを刺して、未来になれなかったあの夜にだけなんですよ!これはもはやEPの中で最強と言っても過言ではない!

今回はイントロのアコギもミスらず、やっとwith豊川さんで聴けるぜぇーと期待を膨らませていましたが、ユニゾンのハモリが思ったより控え目で内心物足りなかったという…。笑


11. 世界の解像度

神の3連コンボの時間です。前口上が気合い入りすぎてて新曲がまた飛び出すのかと思った記憶。

1番の間奏中にアリーナのカメラ前の通路を我らが本山敬一兄貴が屈みながら通り過ぎました。この後もう1回どっかのタイミングで通り過ぎたんですけど、何か緊急事態でもあったんでしょうか。

ちなみに真っ白に紗幕光って橋谷田さんが口開けて気持ちよさそうに叩いてるのと豊川さんのロングが前後ぶんぶんになってたのってこの曲の〆でしたっけ??かなり後半だったと思うんですけど!


12. 独白

opで勝手に期待してズッコケた独白が11曲を経て演奏されました。

武道館に比べてみらよるの独白は「言葉を…言葉を…取り戻せ!」がグレードダウンしてたので今回も相対的にショボいと思ってしまわないか心配していましたが、気迫はそのままちょっとトリッキーな感じで次の曲へ。


13. ライフイズビューティフル

ベストアルバムに収録されただけあって面白いタイミングで顔出すなぁという印象の曲。何度使い回されても紗幕の映像は秀逸です。


14. そういう人になりたいぜ

紗幕のピアノが曲に合わせて弾かれる演出、今までありそうでなかった。「かみっさっまーぁーあ」でギアが上がるのは相変わらずです。


15. 未来になれなかったあの夜に

直前のMCは「こんな大変な中来てくれてありがとう。来ない選択をした人、来れなかった人にも感謝している。もちろん完走したいけど、毎回ファイナルのつもりでやる。」ってニュアンスでした。(一言一句は覚えられない)

ちなみにそのMCが始まるまでの静かな時間、僕らの右斜め後ろから境界線のサビがちっちゃく聴こえてきました。おい呑気に録画見てんじゃねーよスタッフって思ったけど、今思えば終演後に流す準備をしてたのかもしれませんね。

演奏の方は無難に良かったので逆に印象に残ってなかったりします。笑

最後のジャカジャーンタイムで「ありがとうございました!」を覚悟していると、舞台の左側からアコギを持ったスタッフが大急ぎで秋田さんに駆け寄り、みらよるエレキと交換して退散。

「確定演出キタ━(゚∀゚)━!」

ロングホープ・フィリアや東京でも弾き語るのかと思ってました。


16. 夕立旅立ち

アルバムのイメージ上、帰ってこいよから立て続けに演奏されなかったこの曲も死んでるみたいに眠ってしまったものと思っていました。

確かに末法独唱でもフィナーレ間近で歌ってましたけど、まさかトリを飾るとは予想出来ませんよねぇ。

元気に終わらせる感じが卒業式の校歌斉唱みたいで良いと思います。

お開きの時間

その後はステージが暗転した後すぐに『境界線』の音源が流れ始め、拍手→明転→『祈り』を聴きながら分散退場(〇〇ブロック〇列目のお客様〜みたいなやつ)の指示が入ります。僕はそそくさと出口でポストカードを受け取って帰路に着きました。そういやいつかもこんな雨だった。


新曲『境界線』について

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SNS禁をしていた人もまさか公式LINEをブロックすることはなかったでしょうし、実質的にサプライズとして聴けたのが東京初日だけになってしまったのは僕としても複雑な想いですが、とにかく『境界線』の存在が公式発表されました。タイアップだったんですねえ。


今のところ1番のサビを答え合わせできますが、ライブ帰りのゆりかもめ内で覚えている限りメロディを打ち込んでおいたので共有しておきます。精度は大体30〜70%くらい。(自信の不在)

Dropboxの整理時に打ち込んだ音源をうっかり死滅させてしまいました。(自分用でもあったから悲しい)

  • Aメロ〜Bメロの先っちょ

歌い出しは「どーんなー風ー景ー(or風に?)」だったような。フィロソフィーのサビ級の高音から始まります。

  • サビ(他箇所の適当さの指標にしてください)

「境界線の向こーうーがーわーで 嘆く人々 〇〇人々」的な歌詞(恐らくラスサビ)。後半のメロディには「こらえるべきだ その悔しさは」って聴こえてきそうなスプリンター要素がありました。

Cメロのどこかクライマックスっぼいところで最高音hiAが出てきました。ワンルーム叙事詩のフゥウーウー(裏声)と同じ音程だなあと思ったので割と合ってるはずです。


イントロは前述の通り『とどめを刺して』2番〜Cメロの間奏に似たような不安を煽られるものだったと記憶しています。

1番が終わって間奏に入る時、1/8くらい後ろにズレて、2番の歌い出しでそのズレをまた前に戻して食い気味に始まっていたような。BPM然り、とにかく思い出す度にとど刺しとイメージが被るんです。

Bメロからサビに入る前の最後の言葉は「め」に聴こえたけど結局何だったのかはわかりません。


まとめ


大事をとるなら絶対に来ないべきだけど、大事をとらなかった僕に言わせれば“絶対に行くべきライブ”です。

不織布マスクを正しく着用し、手洗いうがい目掻かないとか徹底すれば物理的に9割くらいは大丈夫なはずなので、これからの公演に参戦する方は危機感と期待感を併せ持って楽しんできてください。

僕も14日の東京ガーデンシアターにもっかい行きます。2連チャンになっちゃったじゃん東京。